偽SONY

ブランド名声尽きるとも、世に偽物の種は着き尽きまじ



  

これは1998年のアメリカ在住の際、知り合いのタイ人に修理を頼まれたビデオプレーヤーである。 初めに見たとき”ソニーにしてはデザインがおかしいな?”と思いながらも預かったもの。 パネルにはSONY VCD-AV789Aとある。 DVDかと思ったらなんとビデオCDプレーヤーだった。 (ビデオCDは主に東南アジア以外では見ない機器、もちろんソニーでは作っていない)




  
ケースが酷いし、裏に製品の型番もない。             裏からナット留めとは・・・しかもバカ穴あるし(驚)

どう見てもソニー製品がこんなチャチな造りなハズはなく、たとえOEMでもこれだけ自作品っぽい出来はありえない。
ちなみに修理依頼の理由は新品で買ったときからマイク入力が出来ないからとのこと。(大抵のビデオCDプレーヤーにはカラオケ機能が付いている) アメリカ土産にタイから買ってきたものなので返品ができず、そのため私の所へ持ち込まれた次第。




  
 1995年以降の製品にしては部品があまりにデカすぎる。  QCシールが内部のあちこちに貼ってある、意味あるのだろうか?

開けて見る。 ・・・・・・可笑しくて声がでない、ナゼか?。 マイクが動作しないのは壊れているからではなく、マイクのジャックが最初から配線されていないのである。 製造ミスなのか、そういうものだったのか、それは判らないが、そうなっているのだから仕方ない。(笑)




  

箱を見てみる。 For sale to Japan となっている。???? 日本でこんなの売ってないし。
組み立てはShenZhenとあるかこれは中国のシンセンのこと。 しかしMade in chinaとはどこにも書いてない。
”主に日本との貿易”という意味不明な表記に至ってはもう突っ込む気にもなれない。




  

なんというか、ソニーではありえないようなデザインの箱、どちらかと言うと七五三飴の袋を思い出される。
しかも本体にはSONYのロゴがはってあるのに箱の写真はSO KEEだ。 たぶん ソ・ニー と発音するのだろう。
ちなみにソフトの方はインディジョーンズやスターウオーズといったハリウッドものが屋台で1枚日本円で25円程度で販売されていたそうな。 しかも、そのソフトは映画館にビデオカメラを持ち込んで盗撮されたものを焼いたものなので正規品のコピーですらない。 スクリーンの前を横切る人が写っていたり、回りの観客の声も入りまくり。 つまりソフトもハードも両方ともコピーだった。
東南アジアは偽物天国と言われるが、そもそもこういう所ではコピーするべき正規品すら存在しないのかもしれない。