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アメリカ製ポータブルは大きく分けて二つ。
mT管、サブミニチュア管を使用したコートサイズ、或いは
箱型乾電池を使用したコンセント付き大型ポータブルである
AIRLINE 1170A 1945〜1950? 4球 USA製
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鞄に使う様なブ厚くて丈夫な牛皮革で作られたケースの革鞄風なラジオ。(肩掛けベルトが紛失しています)
電源はAC又はバッテリーの2モード。 Aバッテリーは7.5V Bバッテリーは90V 日本製ポータブルと比べると電池が巨大な為、本体に電池を装填すると結構重い。 サイズは25X16x8cmあり、アメリカ製ポータブルとしては標準サイズだが日本製と比べるとかなり大きい。 皮革ケースは汚れやすいが落としても割れる心配がないので結構乱暴な扱いにも耐える。
HOFFMAN BP-402 "NUGGET" 1954年 4球 USA製
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4球サブミニチュア管、コートサイズでスピーカ付き。 ケースはトランジスタラジオ風な明るいデザイン。
ちなみに”NUGGET”を辞書で引くと”金塊”又は”貴重なもの”とある。 なるほど、ダイアルパネルは金色で美しい。
筐体の色は赤の他に青色モデルもある。 Aバッテリーは45V積層、Bバッテリーは1.5V単二乾電池。
Motorola 53LC3 1955年 4球 USA製
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mT管を1つ、サブミニチュア管を3つ使用したモトローラ製ポータブル。 右側の窓は選局、左側は時計である。 A電池は特殊サイズの1.5Vを2本、B電池は67.5Vの積層電池を1個使用し、外部ACも使用できる。 サイズは約25cm角とポータブルラジオとしては大きい部類。 何故このサイズのラジオにサブミニチュア管を使用したのかが不思議だが、サブミニチュア管を使用したラジオでACが使えるというのは珍しい。
Hastings Products FM Jr. 1956年 2球 USA製
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量産品としてはたぶん世界最小の真空管式FMラジオ。サイズは8cmX6cmX2cm タバコの箱とほぼ同寸。 緑色のアンテナ線は10cm 使用されているサブミニチュア球はRaytheonの5676と6088、基板の裏側に装着されている。 検波はゲルマダイオードを使用。 A電池はMallory RM12(1.34V)、B電池はEveready 507(30V)の二つ、どちらも現在は入手不可能な電池である。 受信周波数は87-109Mc スピーカーはなくクリスタルイヤホンのみで聴く。 半透明のノブが選局、黒いダイアルが音量と電源スイッチ。 正面の銀色の丸いのは蓋のネジ。 ちなみにA電池のRM12は単三電池を数ミリ短くしたような形状の水銀電池で、507というB電池は単三電池を1cm長くしたよう形状のマンガン電池である。 冊子は
ROLAND Model 4P2 “Riviera” 年不明 4球 USA製
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赤い小箱のお洒落なスタイル。 金色の取っ手は片側のみが折りたたむことができる変ったデザイン。音量ボリウムと電源スイッチはそれぞれ独立している。 内部はシャーシが倒立した形になっており、大きな電池も安定して置くことができる。 大きさは16cmX12cmX6cmと中型サイズ。 ケース横にはターミネーターから給電する為と思われるスリットがあいている。
電池はAが単二を2本(並列なので電池は1本でも動作可能)、BはEveready477(67.5V)を使用、球はCBS製。
AUTOMATIC TOM THUMB 528 1955年 4球 USA製
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とても小さいラジオである、大きさは15cmX 9cmで奥行きは4cm。日本製にも同じサイズのラジオはあるが、いずれもスピーカー無しのイヤホン専用であり、このサイズでスピーカー付きなのはすごい。 ラジオのケースは塩化ビニールのような手触りで柔らかく、普通のプラスチックとはちょっと違う材質である。 真空管は全てレイセオン製サブミニチュア管。 電池は45V積層と単二電池を各1個。 兄弟機には最終段にトランジスタを使ったハイブリット機もある。 裏蓋へは
WESTINGHOUSE COSMOPOLITAN 1955年 4球 USA製
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とても興味深いポータブル、全てサブミニチュア球なのにも関わらず電池を含む総重量はなんと1.1kg!。 コートサイズのポータブルで1kgを超えるラジオは他にないと思われる。 真鍮フレームがやたら肉厚なのがその原因。 そしてこの重く頭でっかちなものをなぜか脚幅の狭い不安定なスタンドで立てて使うという風変わりなスタイル。 しかし内外を観察するとこれは当時のラジオの中でもかなり高級品の部類であったと思われる。 電池は単二と45V積層を1個。
CROSLEY 45PB 1946年 5球 USA製
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手提げ鞄のようなスタイルのラジオ、重量は3.7Kgもあり(電池が入ると5kg超!)ポータブルという割にはとても大きいラジオである。 ボディは分厚いベークライトで出来ており、左側のツマミは電源と音量、右側がチューニングであり電源は電池又はACである。電池の場合は筒型45V積層を2個と7.5V箱型電池1個が必要。 結構大柄なポータブルだがそれでも容積の半分は電池ボックスというとんでもない大きい電池をつかう。 このラジオ、感度はあまり良い方ではないのだが音量は結構出せる。 またこのベークライトというのは磨けば磨くほどツヤが出るのでこれはこれでハマリやすい。mT管とGT管を使用。
MOTOROLA PIXIE 45P1 1956年 4球 USA製
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真空管のわりに感度が良く、ほとんどトランジスタ式と遜色ないと言ってもよいくらいである。 大きさもトランジスタラジオ並に小さい。 真空管はmTが1球とサブミニチュア管が3球、電池は単二1本と45V積層。 裏蓋には蝶番が付いていてカメラの蓋のように横に開く。 ボディのプラスチックは結構厚みがあり丈夫、このころから既に無骨なモトローラという感じである。
MOTOROLA社 5P33EW 1957年 4球 USA製
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シャーシは頑丈な鉄ケースに納められており、頭部にあるボタンを押すと裏蓋は貝の様に開く。 取っ手はアンテナにもなっており、90度回転させることができる。 A電池は7.5V箱型積層、B電池は90Vで縦長な(結構大きい)箱型積層を使う。 このラジオは電池の他にACコードを付ければコンセントからも使用することができる。 整流はセレンを使用している(写真中央の赤い格子状のもの)。 前面には選局と音量のダイアル、イヤホンジャックがあり、選局ダイアルは減速されている。
MOTOROLA Model 52B4U 1955年 4球 USA製
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上半分はアルミニウム、下半分はプラスチック、シャーシは銅製。 乾電池ケースは取り外すことができる。 ACコードは内部で巻き取り収納可能。 アメリカのフリーマーケット等では一番よく見るポータブルラジオ、つまりそれだけ当時よく売れたのだろう。 電源はACと電池の2電源。 電池は67.5V積層電池と単一2本 真空管もMOTOROLA製。
SILVERTONE No.4212 1955年 4球 USA製
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シルバートーン社製 Model 4212 mT管とsmT管を2個づつ使用している。 電池は単二1本と45V積層電池を使用。 ちなみにこのラジオはデットストックの新品とレストアされたもの、そして要レストアだった3つのポータブルを所有している。 うち一つのレストアついて
PRIVATE EARModel 5DS-001 Electronics Systeme 1952年 2球 USA製
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超ポータブルなラジオ、プライベートイヤー。 これは本当に小さく、タバコ箱縦に二つ並べたくらいの大きさ。 ただし性能はというとこれが鉱石ラジオ並。 45cmのロッドアンテナしか装備していないのにこれを電池管で受信しようというのだからそれは無理がある。
EMERSON 838 1955年 3球2石 USA製
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真空管とトランジスターを併用したハイブリットラジオ。
真空管をコンバーター、中間増幅、検波に使用し、トランジスタは電力増幅に2石使用。 しかし新旧ハイブリットなものを作ろうとしたアイディアは大変良いのだが真空管とトランジスタの良い所は全然生かされず両方の欠点だけが残った感じである。 なにしろ入手し難い高価な電池を使い感度は悪く、そのうえ音声にはトランジスタ特有のノイズが乗り、取り扱いはデリケートで価格はフルトラのラジオよりは若干安かったものの真空管としては高価だった。 1950年代後半、このラジオ本体の価格は$40程だったが電池が高く、ランニングコストはトランジスタラジオの数十倍だった。 相当な低燃費である。 詳しくは
エマーソンのこのシリーズには同じ筐体の真空管式(747)という兄弟機もある。