なんだそれは
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新聞広告などよりいただいてきたネタでございます。まあ、なんかおかしいなぁ、とか思う広告や健康食品の記事です。少し考えたら「おかしいなぁ」と思ようなものですが、ぱっと見あまり違和感が無いものです。化けの皮をはぎましょう。
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基本的に何だか腹が立つ。まあ、こういう分析には感情移入してはいけないものですが、これは完全に現代医療を軽視していますね。「医師は重症の患者を見捨てる」などと言いますが、これではそれ以前の問題になってしまっていま
す。
「医者は病気が治せない」って・・・。この人は今まで人類が2000年以上かけて作り上げてきた医学を根本から覆す、重大な失言をしたことになります。つまり、人類の進歩の象徴の一角である「医学」を、否定したことになるのです。「自然療法」とか、そん
なものだって、元々は西洋医学から生まれたものであるし、つまりは「医学」がないと、この「自然療法」だって生まれなかったのです。
また、「生命を軽視する現代医療」というのも問題ありですね。人を救う医療が「人命を軽視」なんて、医師が仕事をしていないと言うようなものですよ。むしろ、少々体に負担をかけても、患部を治すことが望ましいと思います。チマチマチマチマチマチマと、こ
れが効くよ〜とか言って効力を発揮するのに時間がかかる健康食品を摂らせ、金も使わせて、仕舞いには効果を発揮する前に亡くなってしまう、なんて言うことになれば、それこそ自然療法は「人命軽視」となってしまいますぞ。
それにガンの治療法だって、今は軽いものなら切開しなくても治す方法がいろいろあるのに、何をいまさら自然療法とな。逆に人命軽視とも思えるこの本は、決して、「本物の治す力」について書かれた本ではない。
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見るからにまずおかしいんですが・・・。ちょっと論じたいことが書いてある場所がぼやけて見えないので、拡大画像を載せておきます。
腹が立つほどちゃんぽんなことを書いてありますね。ほんと。まず、「遠赤外線を発生させる」。これ、もう変ですね。第一、効果は書いてあるけど、なぜ発生するのかを書いていません。まずそこから書かなくてはいけないんです、本来。私から言わせてもらえば、まず鉱石である「トルマリン」から電磁波が出ると言うこと自体胡散臭いんですよ。「遠赤外線」とは、炭や石炭が赤く焼けたときなどに多く出る電磁波で(まあ熱を持っているものは何でも赤外線は出てるんですが、微量です。温度が高ければ高いほどたくさん出ます。)、対象物に対し熱を与える、と言う効果があります。「電磁波」と言うものはエネルギーを持っているんですが、そのエネルギーは果たしてどこから来るのか。そのような熱なりのエネルギーをトルマリンが持っているなら実現できますが、そこまで熱を持つとなると、もう何百度の世界。まあ、無理でしょう。
そしてもっとひどいのがその隣の「マイナスイオンを発生させる」の欄です。化学の先生に聞きましたが、ここの「マイナスイオン」とは「水酸化物イオン」のことであり、その他たくさんある「マイナスイオン」つまり「陰イオン」のすべてではないことが分かりました。マイナスイオン、こと陰イオンは、ほかに「アンモニウムイオン」や「酸素イオン」、「硫酸イオン」、「塩化物イオン」(塩素のイオン)、「硫化物イオン」(硫黄のイオン)などがあります。
説明では、「空気中の微細な水滴に、マイナスの電気がくっついた」とありますが、そもそも「イオン」というものは、分子レベルの話であり、決して水滴のような「大きいもの」の話ではありません。その上、「電気がくっつく」というのはかなりおかしなことになります。これではせっかく今まで人類が作り上げた「分子の構造」が成り立たなくなります。物体というか、物体を構成する「陽子」「電子」は、それとして電気を帯びているのであり、電気は「くっつく」ものではありません。というか、電気は物ではありません。先ほど説明した「水酸化物イオン」とは、「水」や「水酸化ナトリウム」(カセイソーダ)などを構成するイオンであり、また、イオンを単体として取り出すのは非常に難しい。理由は、「イオン」とは磁石のようなもので、プラスイオンとくっついて初めて安定する、と言うものなので、単体としては取り出すことが難しいのです。まして相手は鉱石です。
説明では、「汗や空気中の水分を電気分解する」と書いてありますが、まず明らかに矛盾しているのは、この説明で「マイナスイオンは空気中などの水滴にマイナスの電気がくっついた」と書いてあったはずなのに、それが空気中の水分を電気分解する、ということですね。なんだか自殺論法になってますね。
さて、「汗」というのは、基本的に食塩水です。塩化ナトリウムの溶液です。まず、これを電気分解してしまうと、塩素ガスと水素が出てきます。まあ、この時点でもう何かおかしいんですが、ここにもし火気があったとしたら塩素ガスと水素ガスが化学反応を起こして、塩化水素(塩酸)が発生します。危ないですね。まあ、それもこれも本当に「電気分解」できればの話ですが。
まず、電気分解するには、電池と電極が必須です。ですが、この場所ではありません。多分、これが言いたいのは、「マイナスイオン(水酸化物イオン)とプラスイオン(水素イオン)がくっついて水になる」ということを言いたいんでしょう。というか、そうと考えないと、もう話が先に続かないって言うか、科学的にムリです。
では、実際にどうやって水酸化物イオンと水素イオンができるかというと、たとえばコップに注いだ水の中で、電離しているわけですね。プラスとマイナスに分かれているわけです。くっついたら±0というわけです。つまるところ、イオンというのはプラスとマイナスがありまして、イオンは片割れを探すわけです。つまり、この世にあるイオンに、電気分解したりとか、そういう力は無いって訳ですね。
おまけ:いかれたサイト、「ぷりんてぃん」のトップページで流れているオバハンの音声。とりあえず聞いてみてください。元ネタが分からずとも面白いと思います。
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「DNAソリューション」という商品です。名称は、「DNA、RNA含有食品」だそうです。まずおかしいのは、「鮭白子抽出物」の後に書いてある、「DNA含有」そして、「RNA含有酵母」の文字。これが頭にきます。そもそも、DNA、RNAは、アデニン、チミン、グアニン、シトシン(RNAは内チミンがウラシルに替わる)が、組み合わさってできた構造物みたいなもので、DNA自体に、「この構造や分子で構成されている」とか言うものは無く、生き物すべてが持っており、またそれはすべて違います。(双子などは例外。)
その上、DNAは生命の設計図とも言うべきもので、つまり情報なわけですね。そのうえ、細胞分裂の際に合成されるため、特別これといって摂取する必要は無く、また、食事を取れば多かれ少なかれ必ず摂取します。また、DNAが体に入ったからといって、その吸収した生物の特徴などが手に入るかというと、それは違いますね。ありえません。それと同じです。設計図だけあって製品ができますか?完成品を作れますか?
まあ、オバサマ方は「DNAってなんかテレビで聞きかじったわ、体にいいのかしら」というのを狙っているに違いありません。うちの親が、「これ飲んだら悪酔いしなかったわ〜」とか言ってたんですが、多分DNA、RNAの効果ではないでしょう。そのほかの、ビタミン類とか、それの効果だと思われます。しかも、こんな根も葉もないような健康を歌っているものが、一瓶2万円もするんですよ?これは詐欺ですよ。詐欺。
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