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8月29日、静岡市・ふしみやビルにおいて、イラク自衛隊派兵違憲訴訟裁判の会・静岡の主催で、
「8・29市民平和集会」が開催され、約50名が参加しました。桜井規順さん主催者あいさつの後、事
務局長の森さんから「イラク侵略戦争の現在」について、イラクの自衛隊はサマワの復興支援は民
間パワーによるものであり、自衛隊の存在はかえって治安を不安にしている。との基調報告があり
ました。続いて、違憲裁判静岡弁護団の塩沢弁護士より、裁判は、「出来る限り幅広く、楽しく、生き
生きと」やり、たとえば、原告側意見陳述に現地イラク人を採用したり、原告でイラク現地に赴くなど、
工夫が必要。裁判所はいかに早く結審させようとしていることに対して様々な対応をすべきである。
など、わかりやすい説明がありました。
引き続き、山梨訴訟原告・甲府平和を語る会・田中さんより連帯あいさつ。中川・静岡原
告団決意表明の後、雨のなか、ピースウォークを行い、「米軍、自衛隊はイラクから撤退せ
よ」「沖縄ヘリ墜落事故弾劾」などを市民にアピールしました。なお、初公判は10月1日
に静岡地裁で行われます。
イラク侵略戦争の現在(レジュメ) 04.8.29 森
はじめに
1.「イラク暫定政府」の性格…「米国から米国への主権委壌」
・暫定政権の主要閣僚は、すべて旧統治評議会メンバー…自宅を米英国に持ち、米欧で企業活動
を営む親米英の亡命イラク人。
・アラウイ首相…米国CIA・英国M16のスパイ
・立法権、外交権なく、多国籍軍への拒否権も持たない
・27の省に米国人約200人が顧問として張り付く。国防省(20人)、内務省(27人)。特に石油省はア
ラウイ首相の直轄。中央銀行は米国人が独占。
・CPA(占領軍暫定当局)の権力機態は米国大使館に引き継がれた。1700人を擁する世界最大の
大使館。プレマーはネグロボンテに代わった。
・国家安全法…首相による非常事態宣言・夜間外出の禁止令、令状なしの家宅捜索、米英軍への
支援要請
…アラウイへ独裁権力を集中させ、米国のやりたい放題をする体制。
・国民大会義の矛盾と破綻
2.イラク民衆の激しい抵抗闘争
・反米・反占領抵抗闘争の拠点はフアルージャ…今や米軍が入れない住民による自治権力地域…
米軍のファルージャ攻撃作戦の失敗(一ケ月で700〜1000人の犠牲・米軍140人…イラク人治安
部隊に委ねる形で撤退)
・スンニ派トライアングル地域…ラマデイ、サマラ、バクバなどにおける地域住民による反米抵抗闘
争の拠点化
・バクダッドのサドルシティーにおけるシーア派の抵抗闘争
・シーア派のナジャフでの抵抗闘争
…今後の米国プッシュの思惑は、米軍を一定程度後景化し、イラク暫定政権・イラク警察・イラク軍
を前面化しイラク人同士を争わせる=イラクナイゼーションヘと進む
3.サマワにおける日本自衝隊について
@現状
・主たる活動と位置づけ(資料)
・サマワ自衝隊の危機…犠牲者が出るのは時間の問題!
A「人道復興支援」というウソとゴマカシ
・侵略者はいつの時代も「侵略する」「戦争する」とは言わない。
…「人道復興支援」=21世紀の新しい戦争の論理
・C130による米軍兵員の輸送、米軍への物資輸送
・「給水」活動の実態…
・サマワ宿営地内で日の丸入りの給水車(一日・10トン車12−14台・平均150トン…防衝庁は当
初1日8000トン)に、四基の給水塔から補給。この時にかかわる自衝隊員の数はおおよそ5、6
人。実際に浄水・給水にかかわる人数は1日数十人にも満たない。あとは、イラク人の運転手に
任せきり。どこに配水するかは「ムサンナ県の水道局に任せてある」。(おおよそ二万人の人々
を潤す…日本政府)
◆サマワ宿営自衝隊員数560人、年間費用377億円
※フランスNGO「ACTED」の場合(JVCの聞き取り)
サマワ北部の浄水場で給水し、村々へ配水。給水車六十台、イラク人選転手65人、事務所スタッ
フ20人を雇い(仏人一人)、十万人に給水。年間費用6000〜6400万。
…日本は、フランスNGOの約500倍の費用を使い、五分の一しかまかなえない。
・補修作業…7月22日現在、道路一箇所、学校二箇所終了。現在スタジアム、病院、水道管補修
14箇所。これらは極めて小規模な対処療法的な活動に限られている。しかしこれとても、実際はイ
ラク人業者が作業。道路、医療支援は「指導監督」 「技術指導・助言」。自衛隊員が現場に立ち会
うのはほんのわずかの日数。
…「自己完結型軍隊組織の必要性」が、このありさま。自分たちは宿営地に引きこもり、対ゲリラ
に対しての宿営地の安全対策にきゅうきゅうとしている、というのが現状。
…しかし、新聞は
「陸自酷暑と闘う サマワ59度」(読売7.15)
「進む復興 サマワに活気」(同7.18)
「日本流支援 高い支持J(産経7.18)…すべてノークレジット。東京の記者が書いている。写真の
「現場で懸命に活動する自衛隊員」は自術隊広報班提供のもの。
…結論
・イラク(サマワ)の復興支援=給水、教育、雇用、治安などに必要なものは、民間パワーによる支援。
軍隊の存在はかえって治安を不安にする。
・対処療法的支援(給水車)ではなく、インフラの整備復旧(給水システム)が必要。
・何の役割も担えず、膨大な税金を日々食い散らし、親日イラクを反日イラクに作り変え、米英のイラク
占領支配に加担し、死傷者現出を目前にしている自衛隊を即時撤退させなければならない。
Bサマワ残留劣化ウランによる被爆の問題
●イラクを撤退、または撤退を開始した国
・スペイン…1400人
・タイ…450人
・ホンジュラス…370人
・ドミニカ共和国…300人
・ニカラグア…115人
・フィリピン…51人
■日時:8月29日(日)午後1時〜5時
■場所:ふしみやビル4F(静岡市青葉公園よこ)
■内容:●午後1時〜午後4時
講演:塩沢忠和弁護士(違憲裁判静岡弁護団)
「全国の違憲裁判と静岡訴訟」
各地からの報告
山梨から:「派兵は決定的違憲」山梨市民訴訟の会
●午後4時〜静岡市内平和行進(ピース・ウォーク)
*主催:イラク自衛隊違憲裁判の会・静岡
Tel・Fax054−653−2778
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