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2005.5.19 You can have everything you want,too, if you stay focused. .........Follow your heart, not your heart.
今朝はアップルバターとトーストの朝食。おいしい朝を終えた。
昨夜、夕食後、友だちから電話があって彼の家に遊びに行ったら、まるでクリスマスとお誕生日が一度に来たような素敵なお土産を一杯もらった。アップルバター、ブルベリーチェリーバター、とっても素敵な香りのキャンドルetc・・・・・・・とにかく一杯。すべて彼のホームタウン、テネシー州・フランクリンで作られたもの。彼の両親からのプレゼントや手紙も一緒にもらって私としてはほくほく気分。アップルバターの朝食が楽しみで楽しみで、今朝は五時半に目覚めたくらいだ。このアップルバターを使って林檎ケーキを焼いてみよう。このところ、ケーキ作りにはまっている。考え見たらほぼ毎日のようにケーキを焼いている。昨夜は、イチゴをたくさんもらったのでイチゴタルトを作ってみた。インターネットで仕入れたレシピで作ってみたのだが、お砂糖の分量を二割くらい減らした方が良かったと後悔。普段、お砂糖をほとんど摂らない生活をしているので、私には甘すぎた。
日付の横に書いたのは、昨日観た『ハッピー・フライト』で出会ったフレーズ。「その気になれば手に入るわよ。心に従って」と字幕では約されていた。
2005.5.17  "Darling, would you reach in the drawer there and give me my purse. A girl doesn't read this sort of thing without her lipstick."   〜BreakfastAtTiffany's〜  
今朝は散歩中に何匹もの犬に出会った。そのほとんどは顔見知りだったが、一匹だけ初めて見かける犬がいた。見るからにおばあちゃんっこの犬で、名前を聞いてみると「ひの」。何だかおばあちゃんと縁側でのんびり日向ぼっこをしている光景が目に浮ぶような可愛い名前だ。「ひのちゃん、ひのちゃん」、そう飼い主のおばあちゃんから呼ばれていた。
昨日は久しぶりにがけ書房に棚の整理に出かけ、新たに手紙に関する本を棚に並べた。マドモアゼル棚に並べる本を選ぶために他の棚を巡っていたら「マドモアゼル関係の本は絵本の向かいの棚に移動中」という張り紙を見つけた。フーム、エレガントでキュートなセレクトをしよう!と決心。
がけで見つけた私の一押しは、『第二外国語として学ぶ ファッキン英語』世界書院刊。これがかなり面白い。私の大学の先生は、私がFワードを使うことに対してかなり抵抗があるみたいだし、実際、私の友人達も両親の前では言わないし、言えないと言う。でも、実際の会話ではFワードはバンバン飛び出す。友人の一人は、半分冗談にせよ「もしきみがFワードを使わなかったらコミュニケーションが取れないよ」って言ってたし。この本の面白さは、How to swear effectively 、このコツを知ることに加えて、下品な言葉のオンパレードなのに何故かその解説が丁寧なこと。わざとそんな風に翻訳してあるのだろうけれど、このミスマッチが妙に可笑しい。この本の著者のスターリング・ジョンソン教授の授業を是非受けてみたいものだ。
マドモアゼルの棚には、このファッキン英語の本とお嬢さまの英会話の本が並ぶ。上品と下品は両立する、私の持論である。
実は、がけ書房でこのF本を購入後、家に帰るまでこれをバッグにしまっておくことが出来ず、進々堂に立ち寄った。ちょうど窓際の席があいていたのでマフィンのデジュネ(左の写真がそれ)をオーダーして読み耽った。マフィン、珈琲、ミニサラダのセットで500円。ああ、味わい深きマフィンとF本の昼下がり!!
進々堂カフェの後、アメリカから帰国する友人を迎えに京都駅に向かう。ほぼ一年ぶりだったアメリカは、彼を浦島太郎のような気分にさせたらしい。不思議なことに何故か日本が恋しかったと言っていた。私の友だちのアメリカ人の中でも最もアメリカ人らしい彼がそう話しているのが妙に可笑しかった。
2005.5.12  On for a videofest tonight?
昨夜、モスで友人と待ち合わせをしていたのだが、買ったばかりの『Notting Hill』を読みたかったので少し早めに行った。偶然、大學で同じクラスをとっている知り合いに会った。彼は「ノッティンググヒルですか」と言ってから「僕はね、『恋愛小説家』が好きなんです」と教えてくれた。『恋愛小説家』は読んでないし、観てないぁ。チェックしてみよう。でも、イギリス人は本当に副詞を使うのが好きなんだなと思う。absolutely, indeed, simply,actually, quite...and so on. That's Brit speaker indeed. でも、これを真似して使っていると癖になる。やみつき状態。
今日は雨が降っている。5月は晴れると暑く、雨が降ると少し肌寒い。寒いので(実は関係ない)、読んでいる本とのコネクションで『Notting Hill』を観ながら、actually 聴きながらこのダイアリーを書いている。ちょうど今、ヒュー・グラントがスパイキーにパンドラの筐を開けたらそこには問題があった、と話しているところ。今日の紅茶はお気に入りのスパイスティーで作ったチャイ。この私のチャイは、自分で言うのも何だが、 the best tea I've ever tasted. 午後から時間を見つけてチョコレートバナナケーキを焼くつもりだ。
2005.5.11
"How to be happy when you are miserable. Plant Japanese poppies with cornflowers and mignonette, and bed out the petunias among the sweet-peas so that they shall scent each other. See the sweet peas coming up.

Drink very good tea out of a thin Worcester of a colour between apricot and pink....." by Rumer Godden
最近私は、Royal Heddehog という紅茶専門店の紅茶が気に入っていて、そればかり飲んでいる。特に、苺をそのままフリーズドライにして紅茶にブレンドしたいちごティーとチャイにするとおいしいスパイスティーがお気に入り。朝や午後はいちごティー、夕食の後はスパイスティーを楽しんでいる。小さなことだが、こうしたお気に入りを持つと毎日が楽しい。「人生が雑然としている時は、小さなことを味わうといい」、ルーマー・ゴッデンはそう言ったらしいが、その通りだと思う。
今、友だちと沖縄旅行の計画を立てている。是非とも一緒に行きたいので、今のうちに仕事をちゃんとこなしておかなきゃ、と思いつつ....あーァ!
今朝、ライラックを見たらもう花はすっかり終っていた。写真に撮っておいてよかった。
そういえば今朝届いたメールに、"Hope you are well and enjoying the warm weather and the beautiful flowers. At present corn flowers, wisteria, and peonies are in full bloom. The clemantises are beginning to show their flower buds in my garden." 彼女の庭では、花々がすっかり咲き誇り、コーンフラワー、ウィステリア、ペオニーが満開、クレマティスの蕾もほころび始めているらしい。 このメールは、"Don't forget to enjoy each moment, for life flies by." 光陰矢の如し、今を存分に楽しんで! そう結ばれていた。
喜びを見つけるだけではなく、味わうことを楽しまなくちゃ、今朝の私はそう決心。 Yes, I can. I will.
2005年5月10日   I dwell in possibility. By Emily Dickinson
今年最後のライラックを携帯カメラで撮ったのでもう一度のせてみる。去年はまだまだ丈が足りないと思っていた思っていたのに今年は二階まで届くくらいの大きさになった。
最近のマイブームは、ご馳走サラダを作ること、そして食べること。巴里のカフェを思い出しながらステーキサラダやチキンサラダ等を日替わりで作っている。今日のランチに作ったのはチキンサラダ。直径40センチ以上はあるでっかいお皿にたっぷり作った。
ところで。アミノバリューのCFで使われている歌を知りたくて掲示板に投稿したら早速返事があり、それがメッセンジャーズというグループの歌う That's the way a woman is. という歌だとわかった。私はこの歌をBritish アクセントで歌うという上品技?に挑戦するつもりでいる。実は、B.B.CというBritish English Club を作ったので、これからBritish Englishを本格的に勉強しようという気持ちが湧きあがって来ているところ。文化や言葉を勉強したいのはもちろんだが、それだけではつまらないから、何か楽しめるものに挑戦したかったのだ。イギリス人の友だちにこの思い付きを話したら、 That sound very exciting. I can't wait! という冗談ともつかない返事。短い歌だから、きっと大丈夫。多分友人たちは笑うだろうけれどね。これくらいのことはしないとモチベーションが続かない。
2005年5月9日 Miss Holiday Golightly, Traveling.
ゴールデンウイークも終わり、普通の生活が戻って来た。庭に咲いているライラックの花も終りかけていたので携帯のカメラで写真におさめた。銀月の桜もすっかり葉桜になり、手で触ることが出来るくらいに枝を垂れていた。
連休の一日、銀月の隣人たちがチキンパーティーに招いてくれたのでお邪魔した。キチン料理尽くしで、何とサラダにはチキンラーメンを細かくまぶしたものが混ぜてあった。私はバナナとオレンジのケーキを焼いて持って行った。銀月の部屋に総勢15人くらい。座る場所がなくなって、ベッドの上にも三人くらい座らなければならなかったが、楽しい夜だった。
連休中は遠くへは行かず、ほとんどの日々を京都で過ごし、出かけた場所も普段と同じ。ただ、友だちの友だちがオタワやニューヨークから遊びに来ていたので、一緒にカフェに行ったり、食事をしたりして過ごした。日本が初めてで、日本語も全く知らない彼らと話すのはかなり面白かった。まさしく異文化体験。だが、オタワ、オレゴン、ニューヨークとそれぞれ違う出身地の彼らが、揃ってケルアックの『on the road』が好きで何度も読んでいるということにはビックリした。実を言うと私は、ケルアックについては『スプートニクの恋人』を通してしか知らない。もうひとつ、ブッシュ大統領についてどう思うかと言うコメントを求められたことにも驚いた。三人の訪問者たちとはそれぞれ別の場所で別の時間に会っているのに共通の話題が出たこと、そのことが興味深いサプライズだった。
連休中の更なる新しい体験は、友だちが以前から行きたくてなかなかそのチャンスがなかったグリーンEブックスに出かけたこと。この書店は英書の新刊と古書を扱っていて、店内で珈琲やチャイを注文することも出来る。椅子もあるので、お茶を飲みながらゆっくり本を選ぶことができて、私としてはとても気に入った。今週の土曜日、一周年記念のパーティーがあるらしいのでもし時間の都合がつけば出かけてみたいと思う。
2005年4月28日 
原へねころがり
なんにもない空を見てゐた   『春』 八木重吉
すっかり桜の季節が終ってしまったので、4月はじめの銀月アパートメントの桜の写真4点をUPしてみた。真中右の写真は銀月の横の白川疎水沿いの桜並木。傘をさして歩いている人の斜め左辺りに駒井邸がある。桜の季節が終った今はもう観光客も見物人もいなくて、銀月周辺には日常が戻ってきた。でも、銀月の中にいると本当に静か。何の物音もしない。私の部屋が中庭に面していることもあるのだろうが、ここにいると時が止まっているような気がする。
これから私は自転車で銀月周辺を走ってみるつもりだ。で、大まかに描いた銀月周辺の地図に、私が見つけたサプライズを描き込んで行こうと思っている。
2005年4月27日 アメリが好きなこと。それは、サンマルタン運河の水面に平たい石を投げて、水切りをすること。スプーンの先でクレームブリュレのお焦げをグジャグジャにつぶすこと。
相変わらず書棚を整理していたら、巴里のシェイクスピア書店で買った古いクッキングブックが見つかった。『Cooking for Mother』という1958年にロンドンで出版されたものだ。ヨークシャ・プティングやショートブレッド、ミンスパイの作り方などがイラスト入りで紹介されている。写真のページは、イングリッシュ・ショートブレッドの作り方。この本のレシピで作ろうと思ったが、面倒くさくなってやめた。だが、バターの分量が、 a piece as big as 4 matchboxes(it must be butter)と表記されていたりして、それを楽しむほうが面白かったりする。
今朝は、輝かしいくらいの良いお天気。寅子と自転車で走っている途中、クローバーの群生地を見つけたので、四つ葉のクローバーを探してみたが見つからなかった。でもこうして自転車で走ってみると、私のお気に入りだった小道がどんどんコンクリートの道に変わっている。残念でならない。
2005年4月26日   ”一時間とは単なる一時間ではない。それは、匂いと、音と、物思いと、天気とに満たされた大きな甕なのである。” ──プルースト
今朝は、カナダに一時帰国する友人を近くの駅まで送って行くため、早く起きた。早朝の街の景色は薄いけむりのような空気に包まれていた。駅までの30分のドライブでだんだん景色が透明になって行った。毎日朝寝坊してしまう私は、こういう美しい景色も逃してしまっていたのだなと知った。友人は、ハンディカムを片手に実況録画しながらドライブを楽しんでいた。カナダの家族や友人に見せるためらしい。私のひどいドライブテクニックも当然録画されている。やれやれ・・・・
昨夜は、英語と日本語のエクスチェンジレッスンがあった。私は日本語のレッスンとして焼きおむすびを作る。websiteで、いったん軽く焼いてから醤油やお味噌をぬってもう一度焼く方が美味しくできるという情報を入手したので、それにならう。たしかに、この方法で焼く方がおいしく出来るみたい。失敗も少なくてすむ。ついでに、モスのライスバーガーの作り方も伝授しておいた。

テネシー出身の彼から『Big Fish』という映画のことを教えてもらう。この映画では彼のお母さんの故郷が舞台になっていて、大勢の知人がエキストラとして出演しているという。今夜観ることにしよう。
2005年4月25日 ”何百人という女性にメイクをしてきて、断言できることがある。それは「こういうふうになりたい」という人の顔を見ると、その人の中にはすでにその雰囲気は存在しているということだ。”  『「きれい」を引き出すメイクの輪郭』藤原美智子
今年大學を卒業した友だちが訪ねて来てくれたので、週末は一緒に食事をしたり、釣りに行ったりして過ごした。彼は、今年の春から東京の学校に行く予定だったのだが、聞いてみれば急遽予定を変更、秋の入学ということにしてしばらくは自転車に寝袋とテントを積んで沖縄まで旅をするらしい。二十代前半のこういう若さはうらやましい限りだ。いいなあ・・・とうらやましがってばかりいたら、あなただって同じような生活してるじゃないですか、と言われてしまったが。私も、ああ、昔はよかったなあ・・・と過去に生きる人間にならないようにしなくちゃ。
釣りの方はあまり釣れなかった。小鰯が少々。でも、海がとっても綺麗で思わず見とれてしまった。海だけじゃなく、海までの海岸線沿いの道も言葉を失うほどの美しさだった。左手に青い海、右手には新緑の山々──一年中でいちばん素敵な季節がやって来た! 
夕方、釣りに再挑戦するために近くの港へ戻って来たら、すっかり顔見知りになった釣り人たちがいて、みんなから「今日はどう、釣れた?」と声をかけられたり、帰り支度をしている釣り人から針をもらったり、釣りのコツを教えてもらったりした。今まで全く接点のなかった人たちだ。新しいことを始めると、新しい人生に出会う。
そして。今朝は花粉症に悩まされながら、自転車で寅子を散歩に連れて行く。寅子を初めて散歩に連れて行った頃、寅子に引っ張られて自転車から転げ落ちてしまったことがあり、以来自転車での散歩はやめていた。だが、久しぶりに試してみたら、寅子も年老いたのか、いや大人になったのか、自転車の速度に合わせて、そして私を気遣いながら走っていた。これからは自転車で寅子と一緒に走ろうと思う。
2005.4月19日   The soul should always stand ajar, ready to welcome the ecastic experience. ──Emily Dickinson
昨夜、友だちが夕食に招待してくれたので、友だちと二人で出かける。たまたま私はバナナブレッドを焼いていたのでそれを持って行った。アメリカ南部出身の二人の友だちは、バナナブレッドを見て、南部を思い出すと言っていた。夕食に招待してくれた彼が作ってくれたのは写真の料理。ビーフストロガノフのような味のミンチ料理で、茹でたブロッコリーとアスパラガスが添えてあった。私はただただ美味しいなあと思って食べていたのだが、友だち二人は「ああ、これを食べるとホームシックにかかるよ」と故郷を懐かしんでいた。バナナブレッドとハンバーグ何とか(料理名を忘れてしまった)・・期せずしてアメリカ南部料理が食卓に並んだ夜だった。
今、私はひどい鼻炎に苦しんでいる。明け方、鼻がつまり、やばいな・・・と思いつつ、さりとて眠ることもできず、思考能力のないまま、本を読んでいた。その中にこんなフレーズがあった。 What are you going to be when you grow up?...........If you had ten other lives to lead, what would you be doing?........How to reconcile fantasy with reality and bring more pizzazz into my life?  大人になったら何になりたい? もし十通りの人生を生きられるとしたら何をしたい? 空想と現実の折り合いをつけて、人生に活気をもたらすにはどうしたらいい? 羊の数を数えるように、そうねぇ......と自分の夢や可能性を指折り数えていたらいつの間にか眠りに戻っていた。私は今、この本の続きが読みたくて仕方がないのだが、日中はがまんして仕事をして、夜、寝る前に続きを読もうと思っている。チョコレートのようにちょっとずつちょっとずつ...これこそ読書の醍醐味じゃない? と自分に言い聞かせつつ......
2005年4月18日 その日の午後、私は玄関わきのリラの木が、初めてうす紫にそめられたのに見送られて門を出た。── 『薔薇の小筐』城夏子
土・日としっかり遊んでしまったのでそのつけが今日にまわって来ている。今年最後になるだろう桜はすでに葉桜。でも、街全体が薄緑に染まっていて本当に綺麗。桜の季節よりもこの緑の季節の方が私としては好き。
土曜日の夜、以前から気になっていた京大の『石垣カフェ』に行く。少しびびりながらはしごをのぼり、さらにアルミのはしごをのぼり、カフェの中に入るとそこは畳ルーム。私と友だちはさらにその奥のコタツスペースに席を取り、珈琲を注文して、コタツにあたりながら夕暮れの百万遍の景色を眺めた。友人は、very interesiting...と何度もつぶやきながら、ヘイ、今夜ここに泊まろうか・・なんて冗談を言っていたが、ここを運営している人に夜はどうしているのか聞いたら、毎日誰かが寝泊りをしているらしい。ここで長居をしていたらいろいろな人がいれかわりたちかわりやって来てかなり面白かった。その夜、カフェの発起人の一人の男性と喋っていたとき、森茉莉の『甘い蜜の部屋』が好きだと聞いたので、『贅沢貧乏』をすすめる。多分、彼のテイストに合うだろうと思ったのだ。
日曜日は、遊びながらも、ちゃんとがけ書房に納品と棚のチェックにも行った。サプライズは37号以外は売り切れていたので、補充しておいた。新しい本の注文も何冊かしておく。近いうちにもう一度、棚の整理と他の書棚にある「マドモアゼル』向けの本を「フォー・マドモアゼル」の棚に移動させるために出かけるつもりだ。
紫色に包まれていた我が家の庭で、ピンク色のチューリップが一斉に咲き、今は夢のように綺麗。ライラックも蕾が大きくふくらんで来たのでもう少ししたらピンク色の花を咲かせるだろう。新しいことが次々に起こり、新しい花が次々に咲く。すてきな季節がもう始まっている。  
*写真はがけ書房のレシート
2005年4月15日  誰かを真似て他人の二級品になるよりも、常に自分自身の一級品でありなさい。  ── ジュディ・ガーランド
「Searching for Debra Winger」という映画のことを思い出した。その中でシャロン・ストーンがジュリアン・ムーアについて語り、「誰かの真似じゃなく自分自身であること」、そんなコメントをしていたように思う。今朝、寅子と歩きながら昨夜の会話のことを思い出し,思いがこの映画のことにつながったのだ。
black sheep という言葉について。友人のDustyは、その言葉をネガテォブには捉えていないと言った。ただみんなと違う、そういう意味だと。後で英英辞典で調べてみたら、そこで説明されていたのはネガティブな意味だったから、実際のところはどうなのだろう、他の友だちにも聞いてみなくちゃ、そう思っている。実際、私の英英辞典は1995年版で少し解説が古めかしいのかもしれないけれど。
ダンディという言葉についても話したのだが、私はその言葉を、態度も外見も紳士的で、洗練された中年の男性のことだと捉えている。だが、彼曰く、ちょっとフェミニン、そんなイメージだと言う。だから、もし「あなたはダンディだ」と言われたとしたら、少しムッとするかもしれないと言った。辞書で確めてみると、そこには私が思うような説明が載っていた。私の辞書はイギリスで編集されたものだから、もしかするとイギリスとアメリカでは言葉の捉え方が違うんじゃないかな、ということになり、ロンドン出身の友だちに電話で聞いてみたら、やっぱりフェミニンな男性というニュアンスで捉えていることが分かった。言葉は変化するから、昔はそういう意味でも、今の若者は違うニュアンスで捉えているのかもしれないな、と思ったことだった。
とにかく、そんな会話から、あんな風になりたい、こんな風になりたい・・・そう思うことは素敵だけど、そのことにとらわれ過ぎて自分自身を見失ってしまわないようにしないといけないよね、そんなことに話が進み、思いが行ったのだった。
私のモード、私の大好きなモードはこんな風に言っている。
” I knew at an early age that I was always going to be short. It was a disappointment but there was nothing I could do about it, except make up my mind that it wasn't going to stop me. It hasn't. Still, I think it might be fun to be tall."
2005年4月14日 今、庭は紫色に染まっています。
"手を振ってくれて、ありがとう。何度も、何度も手を振ってくれたこと、ありがとう。” 『ムーンライト・シャドウ』より
野生児のように自然に逞しく育っているうちの庭では今、ローズマリー、ムスカリ、蔓桔梗の花が真っ盛り。庭のほとんどは紫色に染まっている。手入れなしにもかかわらず、春は自然にやって来て、それなりに綺麗。花に見とれていたらいつの間にか紐が私の手から離れ、寅子が行方不明。犬も人間をあてにせず、自分でお散歩に出かけたのね、と思っていたら家の周囲を自分で探検していたみたいだった。行くよ!って声をかけたら大喜びで私のもとへと走って来た!
昨夜、吉本ばななの『ムーンライト・シャドウ』を読み返した。彼女の作品のすべてを読んでいるわけではないけれど、私はこの作品がいちばん好き。春が本当に来たんだな、と思うとこの小説を思い出す。私の読書には季節が大きくかかわっているみたい。
「私の心にどうしても春の風景は入ってこない。シャボン玉のようにくるくると表面にうつるだけだ。人々はみな髪を光にすかして幸福そうにすれちがってゆく。すべては息づいて、柔かな陽ざしに守られながら耀きを増してゆく。生命にあふれだすきれいな光景の中で、私の心は冬枯れの街や、夜明けの川原を恋しく思う。このまま、こわれてしまいたいと思う」
この本を読んでいると、私自身が不思議な経験をしたような気分になる。そして、銀月アパートメントの部屋の窓辺から夜明けの空を見ていたら、夜更けにそばの疎水ベリに立っていたら、不思議なことが起こるんじゃないか・・・そんな気もしてくる。
そうだ、がけ書房の棚にこの『ムーンライト・シャドウ』を並べておかなくちゃ。
2005.4.13  銀月の桜はまだまだ綺麗でした。
日曜日ほどの華やかさはないけれど、銀月アパートメントの桜はまだまだ綺麗。写真は雨の中撮影したもの。花盗人は罪にならないの、と言い訳をしながら一枝折って部屋に飾った。
”清水へ祇園をよぎる桜月夜 こよひ逢う人みなうつくしき”
与謝野晶子は桜をこう詠んだ。銀月の枝垂桜の下を通り抜ける時、この歌を思い出す。だが、銀月にはもう一つ、住人だけのための桜がある。銀月には中庭があるのだが、そこでも桜が咲いているのだ。玄関横の枝垂桜ほど鮮やかではないけれど、こちらは住人だけが楽しめるプライベートな桜。窓辺に腰かけて少しの間、薄く淡いピンク色の桜を眺めていたら、「桜茶は、その色は薄くピンクでほのかに甘い気がするのに飲んでみるとしょっぱい涙の味がした」・・・ちゃんとは覚えていないけれど、こんな一文を何かで読んだことがあるのを思い出した。
以前、銀月の住人だった人に銀月のことを問い合わせた。その人からの返事に「銀月で夢のような時を刻んでください」とあった。一度でも銀月アパートメントに暮らした人なら誰も、その後、どこに住もうが、どこに行こうが、銀月はその人の心の中に夢のようにあるのだなあ、と思ったことだった。
写真は、『京都洋館案内』(青幻舎刊)の銀月紹介ページ。
ところで。やっと『ブリジット・ジョーンズの日記2』を観た。京都スカラ座、2時10分からの回。文句なしに楽しめたが、ちょっと冗談がすぎる・・・そんな印象。いくらパート1を最低5回は観たほどのブリジット・ジョーンズズダイアリーフリークの私でも、物語としてはイマイチだったと言うしかない展開。だが、私はブリティッシュ・イングリッシュ・フリークでもあるので、映画の英語はもちろん楽しめた。今度はDVDで観て、その英語をチェックしなくては。
2005年4月11日  銀月の桜は満開です。
日曜日は絶好の花見日和だった。銀月アパートメントの桜も満開。大勢の花見客が銀月の枝垂桜の写真を撮っていた。中に入ると銀月南の住人たちが庭で花見をしていたので挨拶をする。疎水沿いの桜もとっても綺麗だったが、銀月の桜を見た後だと少し物足りなく思えた。銀月の建物を覆い尽くすように咲く桜は、この奥に、内部に、ひそかに語り継がれる特別な歴史を隠しているかのような印象を与える。今まで何度もくぐった銀月の入口だけど、昨日はここの住人として桜を眺めることが少しだけ嬉しかった。
銀月の後、桜吹雪が舞う川端通りを南に下がり、五条のエフィッシュでお茶を飲む。エフィッシュもほぼ満席状態。その後、友人達と合流して八坂神社でお花見パーティー。隣で同じく花見をしていた京都の板前さんたちのグループに合流して結局11時頃まで飲んだり、食べたり。板前さんたちは、「ここの桜が京都でいちばん綺麗ですよ。ここの桜を見に来たあなたたちは幸せだ」と言ったけれど、私的には、銀月の桜や川端通り沿いの桜を日常の中での季節の移り変わりと受け止めて楽しむ方がいい。特別なパフォーマンスや仕掛けはいらないなと思う。
2005年4月8日 
それから、時間をたよりにする方法ってのもある。苦しかったり、悔しかったり、悲しかったり色々な感情が心の中を行ったり来たりするにまかせて、じっと待つ。心を痛めつける感情の糸が絡み合っているのを時間の河に流してあげるのだ。そうすると、段々、そういうものがほどけて行く。そうすると、大好きな男の子は、かつて大好きだったただの人になる。あんなに好きだった人がただの人になってしまうのjはせつないけれど、でも、その内に、新しい男の子が特別な人として、心の中に入り込む。
 『放課後の音符』 山田詠美 より
私にとって上等な読み物のひとつは、放課後の図書館を思い出させてくれるもの。『放課後の音符』は、放課後の図書館にいた17歳の私を思い出させてくれる。春になって気持ちがすっかり新しくなったので、今、再びこの小説を読み返しているところ。私が、私であるためにどんな時間を過ごせばいいのか、この小説を読むことは、それを知るためのすてきなレッスンだ。高校生の時にこの本に出会いたかったなあ。
友人からメールが来て、オトメ特集のエルマガジンがもう売り切れで、出版社にも在庫がないと言われたらしい。本当かな。でもだとしたらすごい。恐るべし、エルマガジン。
気がつけばいつの間にか桜が満開。友だちとランチのために待ち合わせ場所に急いでいる時に桜が満開だってことに気づいたのだけど。本当は私の秘密の場所にお弁当を持って行くつもりだったのだが、いろいろなことがあって予定変更。海辺のごく普通のお好み焼きレストランで焼きそばを食べた。あっ、今日もまたお土産をもらうのを忘れてしまった。
2005年4月7日  新しい気持というのは、どうして、こんなにも春という季節に似合っているのだろう。  『放課後の音符』より
今朝は鼻炎がひどく、シャワーを浴びてから寅子とお散歩に出かけた。途中で自動販売機を見つけたので、そこでブラック珈琲を買って飲む。風は優しく、あちこちの庭で花が咲いていて、景色は少し霞んでいて、本当に春らしい朝だった。
昨夜、フィリピンから帰国した友人から電話があった。きっと素敵なお土産を見つけるよ、って向うからメールをくれたのだが、彼いわく、「ごめん、素敵なお土産をあげたいと思って一生懸命探したんだけど、見つからなかった。多分、探す場所を間違えたんだと思うんだ。とにかく、明日お土産を渡すよ。GWにアメリカに帰るから、その時はきっと素敵なものを見つけるから。ごめん」。お土産なんて何でもいいのに、と私は思う。道端に落ちていた石だって、一枚の葉っぱだって。でも、彼が一生懸命、私へのお土産を探してくれている姿を想像して少し胸が熱くなった。彼は冬にタイに行った時も、本当に素敵な木のフラワーベースを買って来てくれた。そしてタイの新聞でラッピングして「本当は花を入れたかったんだけどね」って言って渡してくれた。その花瓶は今、銀月アパートメントの部屋のテーブルの上にある。素敵な友だちを持つって、最高に贅沢なことなんだな、と思う。
2005年4月6日  Mrs.Dalloway said she would buy the flowers herself.
今日は家族の一人のお誕生日なので、大ぶりの枝の桜の花束を買った。蕾は五部咲きといったところ。今夜はお誕生日パーティーをするつもりで、友人達を大勢夕食に招いてある。久しぶりに、本当に一年ぶりに桜ご飯を作ってみるつもり。昨晩スポンジケーキを焼き、カスタードソースを作っておいたので、ケーキに関しては夜デコレーションすれば完成。あとは、サラダ二種類、オードブル、ポテトの生クリーム焼き、クリスピーピザを用意すればいいかな。10人位招待したので、すべての料理を人数分ずつ作るのは大変、だから5人分ずつ。
昨日、思い切って机の上を整理した。山のように積み上げられた書類の山にうんざり。必要なもの、必要になるかもしれないもの、ただのゴミ・・・・ものを捨てることができない私だが、必要なもの以外は処分した。シュレッダーを買おうかな。とにかく、掃除をしたおかげでキイボードとティーカップを置く十分なスペースを確保した。見つからずにいた薔薇の特集の『太陽』も出てきた。
今日は忙しい一日になる。友だちがフィリピンから帰って来るし。
2005年4月5日   〜Emily Dickinson〜
"Impossibility ,like Wine
Exhilarates the Man
Who tastes it; Possibility                 
〜 詩は、あなた 〜
Is flovorless - Combin
e"
多分、ついに本当の春が来た。銀月の隣人からも「銀月の桜が咲き始めていますよ」というメールが来た。季節はいつも気がついたらすぐそばに来ている。
今日は銀月に滞在するつもりだったが、パソコンが壊れてしまったのでその処理のため、パソコンに向かっている。先週の日曜日の銀月の桜を携帯カメラで撮ったのでアップしてみよう。まだ 蕾は固くほんのりピンク色がわかるくらい。
エミリー・ディキンスンのことを丹念に調べ上げ、心を込めて書かれた絵本『エミリー』の中にこんなシーンがある。
階段の上の椅子に腰掛けて、紙に何か書いている女性を見つけた女の子が「それ、詩なの?」と聞くと、「いいえ、詩はあなた。これは、詩になろうとしているだけ」と答える。少女は「わたし、春をもってきてあげたの」、そう言ってユリの球根をポケットから出してその人の膝にのせる。するとその人は、手にしていた紙をたたんで、「さ、これをしまっておいて。わたくしもあなたからいただいたものを、かくしておきますから。りょうほうとも、そのうちにきっと花ひらくでしょう」、そう言うのだ。
ああ、『エミリー』も私の大好きな一冊。何度も何度も私の心の中で花ひらく一冊。今年も、今も。
そろそろ、銀月の周辺を思いっきり探検してみようかな。
2005年4月4日  「若い頃”わかったような気になる”って大切な気がする』近田まり子 『オリーブ・クラブ』より  
4月なのにノートパソコンが壊れてしまった。電源が入らなくなってしまったのだ。きっと修理に出すことになるだろう。私はやっぱりパソコンとの相性が悪いらしい。
二つ折りの小さなブックレビューを作ったので、それをがけ書房に持って行って来た。自由に持ち帰ってもらえるように棚のところにかけておいた。まずは、『わたしとあそんで』と『放課後の音符』の2種類のレビューを。棚をどんな風にすればすてきになるかなぁ?。『キューティーブロンド』の彼女(名前を忘れてしまった)だったら、ピンクの神様にお願いして、店主もあっと驚くピンク・ピンク・ピンクの棚を作り上げるだろう。パリ、マドモアゼル、小さな図書館・・・これらのキイワードを満たす何か。オリジナルの帯を作ってみようかな。
去年松本に旅行したときに、ドイツ語で「あなたがハッピーになる買い物をせよ」という名前のお店があることを知ったが、ハッピーになる買い物が出来る書棚。難しいけれどね。
銀月アパートメントの入口の桜は今、三部咲きといったところ。蕾の重みで少し枝が下に垂れ下がって来たように思う。白川疎水沿いの桜はまだまだ蕾は固く、銀月の桜のほうが少し早く咲くのではないだろうか。部屋の中は少しずつパリっぽくなって来た。
お茶を飲むために銀月アパートメントから歩いて、プリンツに向かう。お茶とか、ランチとか、ここにはしょっちゅう行っているのに2階にあるapartotel見たことがなかったので、帰り際、お店の人に頼んで見せてもらう。庭が見下ろせる部屋は広く、ベッドも大きく、なかなかすてき。友だちが来たらここに泊まろう。
2005年4月1日  1000種類の花実酒・花酒   たんぽぽのお酒。この言葉を口にすると舌に夏の味がする。夏をつかまえてびんに詰めたのがこのお酒だ。『タンポポのお酒』より
イギリス人の友だちと彼の両親、日本人の友だちと京都の美山町に行く。まずは『シャムロック』でお茶を飲もうと立ち寄ったらオーナーが引越したとかで閉まっていた。次に『ゆるり』に立ち寄ったら、平日は実は予約のみの営業でもう店じまいしたとのこと。それじゃあと『タッジーマッジー』に行こうと思って電話をしてみたら、「美山は春が他より遅いんですよ」、つまりまだ春季営業を始めていないのだった。春遅い美山は、これから少しずつ春の準備が始まり、蕾が一斉に花開くように春爛漫となるのだろう。
車で旅館『つるや』の前を通りかかったら、1千の花実酒館という看板が出ていたので、そこに立ち寄る。そこでは女将さんが36年かけて作り集めたという花実酒が何と1000種類! 大小さまざまな壜に花実酒が眠っていた。「果実酒は私の大切な記憶、日記がわりなんですよ」と女将さん。彼女の知り合いのウエディングブーケの中の一輪の花も日付とコメントと共に壜の中で眠っていた。サントリーオールドの小壜の中にはタンポポのお酒も。
花実酒館を出たとき、向かいの自動販売機の横に鹿を発見。といっても生きた鹿じゃなくて剥製。でも、陽だまりの中、あまりにものーんびりリラックスしているような風情だったので、思わず写真を撮ってみた。
つるやの後、カントリーポートの中にあるカフェに行ってお茶を飲み、茅葺民家の里・北村をのんびり歩いて帰宅。
友人の両親は、小さなこどもたちのために何か日本の歌を覚えて帰りたいと言うので『迷子の子猫ちゃん』を教えてあげた。動物の鳴き声というのは、例えば日本人とイギリス人では全く違って聞こえるので、この歌の中に出て来るニャンニャンとか、ワンワンという擬声語が彼らには興味深いようだった。だが、イギリスとアイルランドでも微妙に違って聞こえる動物の鳴き声もあるらしい。これには言語が大きくかかわるのだろうが、興味深い。ちなみに、キツネは「コンコン」と鳴くと私たちは認識しているが、イギリスでは特別な鳴き声を持たないらしい。
2005年4月1日  慣れしたしむといふことは何に寄らずその人の身に色をつけ力をつける。『燈火節』より
昨夜、友人の両親と一緒に食事をした。彼らはイギリスから日本に住む息子に会いに来たのだが、彼のお母さんのMarieはアイルランド人。思いがけず、イエイツの『鷹の井戸』やアイリッシュ・ジョークの話になり、盛り上がる。そういえばと私は仕舞ってあったアイルランドの国旗のことを思い出したりして、昨夜は『燈火節』をベッドに持ち込んで読みながら眠り、今朝は庭先に旗を立ててみたりした。
『燈火節』の中で新たに心に刻んだのは、「身についたもの」というエッセイ。自分が読んだものとか心に留めたもの、習ったもの・・・というのは日常のある瞬間に蕾がふいにほころぶようにふわっと咲きこぼれたりするものである。片山さんは、終戦後の食べ物がまだ出揃わない時代、家でパンやビスケットを焼いている時に、旧約聖書の中にあった粉と油で焼いたパンを食べていたという話を思い出す。そして、そこからいろいろなことに思いを馳せつつ、彼女の心は「どことともなく遊び歩くのである」。女学生の頃の長時間の聖書の読書が、こんなところでふっと顔を出したりするのだった。片山さんはこう締めくくっている。「毎日の生活に私たちの頭にひそむものや指に手馴れたものが知らずしらずに出て来るやうである」。
2005年3月31日  人生、ロンドン、六月のこの瞬間が! 〜ミセス・ダロウェイ〜
今日もあたたかくて、あたたかくて、あたたかい。今、私の庭は黄色い花で一杯!レンギョウとラッパ水仙だけだけど、たくさんの花が花壇のあちこちで咲いている。花の色に気がつくと、メイ・サートンを読まなくては・・・という気持ちになる。書棚のどこにあっただろう。私の悪い癖はいつも必要なもののありかを即答できないこと、いつも何かを探してること。机の上は資料と本が山積みで、それらをどけてやっとキイボードをおくスペースを見つけているような状態。時にはそれさえもあやうい。パソコンの画面でさえ、本に囲まれている。そして、机の両脇と背の三方は書棚で囲まれている。友だちの何人かから、片づけを手伝いたい、というより片づけたいと懇願された私の仕事場所。彼らが必死になって綺麗にしてくれたところで、二三日もすれば元通りになるんだし、と私は知らん顔をしている。これが私のスタイル、仕事のやり方なのだから。
久しぶりにフランソワーズ・アルディを聴きながら仕事をしている。彼女の歌は朝聴くより、遅い午後に楽しむほうが似合うような気がするが、聴きたくなったので聴いている。彼女の歌を聴いていると、「17歳の夏』を読み返したくなる。でも、この本も私の家の書棚のどこか。
昨夜、胡桃と黒豆のパウンドケーキを焼いた。残念なことに、黒豆が全部ケーキの下の方に沈んでしまっていた。これなら焼く前に黒豆を上にのせても良かったなあ、と反省。市販の黒豆を使ったので、少し甘く仕上がったのも反省点。でも、黒豆はパウンドケーキの材料としてなかなかだと思う。
朝の散歩のとき、隣の家の庭の桜が咲いているのを朝発見。本当に春が来た。
2005年3月30日 The sun was up and there was dew on the grass. And I went to the meadow to play.
あたたかくて、あたたかくて、あたたかい朝。私は洗濯物をどっさり抱えて寅子と外に出た。私が洗濯物を干している間、寅子は花壇で遊んでいる。草を食べたり、草の葉の陰に潜んでいる虫を捕まえようとしたり、小鳥の声に首をかしげたり・・・。春がいよいよやって来て、彼女も本当に嬉しそうだ。荒れ放題の庭にもチューリップが蕾をつけたり、球根類があちこちその葉を伸ばし、蕾をつけたり・・・春が来ている。今年はもう少しハーブ類の手入れをちゃんとしよう。
そういえば、昨日、長野県へスノーボーディングに行っていた友だちと近所のMosで会ったのだが、白馬のお天気はどうだった? と聞いたら、彼は雪が降っていたと言っていた。春はまだ長野までは北上していないのかもしれない。桜は今、和歌山県あたりまで。花が咲き始めると、不思議なもので自分の心の中でも蕾がほころび始める。ああ、春!
2005年3月29日 女の子はいくつになっても女の子だあ、の確信。一生現役の高らかな宣言。仕事も人生も楽しむことから始めよう。キュートなもの、お洒落なものを愛し続けよう。自分に一番似合うファッションを探そう。そして他人のいいなりに生きるのはやめよう。(olive vol.371 より
昨夜は友だちのお誕生日だったので、家に招待する。40センチ四方位の大きなスポンジケーキを焼き、そこに洋酒を染み込ませて寝かせ、その間にカスタードクリームを作る。出来上がったカスタードクリームに生クリームを混ぜてケーキにトッピングし、その上にイチゴ、マンゴー、林檎、ブルーベリーなどを飾って出来上がり。用意したものはこのカスタードケーキと別の友人が作って来てくれたSPAMのサンドウィッチだけだったが、なかなか楽しいバースディー・パーティーで、みんなで深夜の2時頃まで喋った。
ところで、左の写真は、しんとり菜の煮びたし。筑摩書房へ打ち合わせで行った時、編集部のKさんが連れて行ってくれた料理屋さんのメニューにあったのでオーダーしたもの。私には初めてのしんとり菜体験。しんとり菜は別名ちりめん白菜と呼ばれるらしい。小松菜と白菜をミックスしたような味と食感。美味しかった。
関西ではあまり見かけない気がするが、どこかのスーパーには置いてあったりするのだろうか。
2005年3月28日  Oh, now I was happy --as happy could be! For all of them -- ALL OF THEM -- were playing with me.
いちばん好きな絵本は? と聞かれたらマリー・ホール・エッツ『わたしとあそんで』と答えると思います。絵も文章も大好き。がけ書房の棚「マドモアゼルのために』にも置いてあるので興味のある方は是非手にとってみて下さい。本当に心からのよろこびが湧きあがって来る絵本です。
はらっぱに遊びに行った女の子が「あそびましょ」と、ばったやカエルやカメ、ヘビなどに声をかけるのですが、みんな知らん顔で離れて行ってしまいます。誰もあそんでくれないので女の子は一人で草の種を吹き飛ばしたり、水面のミズスマシを眺めたりしています。こうして女の子が音をたてずに座り続けていると、バッタやカエルやカメやヘビが戻ってきます。そして、鹿の赤ちゃんが近寄ってきて女の子のほっぺをなめます。すると女の子はたまらず笑い出します。写真はその場面。女の子はとっても嬉しそうです。
「ああ、わたしはいまとってもうれしいの。とびきりうれしいの。だって、みんながわたしと遊んでくれるんですもの!」
そして、もう一冊あげるとしたら『エミリー』。マドモアゼルのための棚にはどちらも置いていますが、これから少しずつ、絵本も充実させて行きたいなあ、と考えています。春になると、何かしら素敵なものが心に芽吹く、そんな本が読みたくなりますね。
2005年3月26日
友だちの両親がイギリスからやって来たので、みんなでカフェに行く。お父さんの口癖は、お茶はどこだ? 友人は二週間も両親の世話をしなければならないといってため息をついていたが、面白いご両親で私は彼らとの会話を大いに楽しんだ。ブリティッシュ・アクセントも私にはとても心地いい。お母さんがいろいろなフレーズを教えてくれたのだが、そのたびに友人は、母親が教える英語は僕の学校の教頭先生が教えてくれる日本語と一緒でユースレスだから本気で相手にしない方がいいよ、と言っていた。
夜、彼らをお茶に招く。ビールケーキと日本酒ケーキ、オープンサンドイッチ、紅茶、チャイを用意する。すると、ガヤガヤみんながやって来て、アメリカ人2人、イギリス人4人、日本人6人の賑やかなお茶会になった。卒業式を終えたばかりの大學の友だちもやって来た。アメリカ人のDが、どうして日本人はジャパニーズサケとかジャパニーズキモノって言うのかなあ。サケでもう日本酒だし、キモノでもう日本のキモノという意味なのに、とぼやいていた。
お茶会のあと、みんなでカラオケに行く。友だちの両親が一緒だったので、誰もFワードの歌を歌わず、椅子の上でのダンスもなし。ごくごく普通のカラオケだった。
2005年3月25日
今日、フィリピンに向けて旅立つ友だちに会いに行ったら、朝食にパンケーキを焼いてくれた。彼によると、アメリカにはたくさんの種類のパンケーキミックスがあるけれど、平均して日本のミックスの方が使いやすくておいしいそうだ。でも、アメリカではパンケーキというのが普通なの? と聞いたところ、ホットケーキと呼ぶ州もあるし、パンケーキと呼ぶ州もあるとのこと。庭につくしと蓬がたくさん生えていたので摘んで「食べられるんだよ」と教えてあげた。
三月も下旬なのに、ミゾレまじりの雨が降っている。これでまた桜の開花は遅れるかもしれない。彼を駅まで送って行った帰りに書店に立ち寄り、雑誌と英語の本を買った。
書店とカフェ、この二つは私の人生でとても大切なもの。どこに行こうが、どこに住もうが、この二つに恵まれると毎日が楽しくなる。このところ何かにつけ取り出して読んでいるのがLマガジンの2004年11月号。京阪神+奈良etcのブックしょっぷ&読書カフェMAPつき。その中で「関西の書店を面白くするのは、きっとこんな本屋さんです」ということで10軒の書店が紹介されているが、そのトップバッターが「がけ書房」。でも、紹介されている書店はどれもこれも魅力的すぎます!
本を読みながらケーキでも食べようかなっ、と思い立ち、パウンドケーキを焼きかけたのだが、途中で気が変わって日本酒ケーキに変更。といっても牛乳の量を半分にして日本酒を加えて焼き上げ、さらにそこに日本酒を染み込ませただけなのだが。この前焼いたオレンジケーキがおいしく焼けたので、オレンジジュースを日本酒に変えてみたのだ。写真が焼き上がったばかりの日本酒ケーキ。味はまあまあだった。今度は黒ビールで焼いてみるつもり。鴨居さんの本のタイトルではないが、本でも、雑誌でも、ケーキでも、出来立てをはいどうぞ、と手渡せたらどんなにいいだろう。
今、私が新しい時間を過ごしている銀月は、近くにがけ書房があり、恵文社一乗寺店があり、お手紙カフェがあり、猫町があり、プリンツがあり、アナベル・リーがあり、スタジオ・トリコがあり・・・・・かなり充実している。歩いてみればまだまだいろいろなお店が見つかると思う。桜の蕾がほころび始めたら近所を散策して、素敵な場所をたくさん見つけよう。
2005年3月24日
チラッと森茉莉の会話を友人に聞かせたところ、彼女は眼を見張った。何事が起こったのだろうと驚いていると、あなたかと思ったわ、という驚くべき言葉が返って来た。もちろん、私の方が何十歳も若いのだが、年齢による声の感じの違いは別にして、声の感じ、喋り方がすごく似ているというのだ。これは確めなくてはと思って家族に確認してみたら、私の身内も同意した。まあ、1、2分聞いてもらっただけなので何とも言えないのだが、驚くべき発見だった。
いよいよ春になったのだなと思う。今朝、垣根のレンギョウが黄色い花をつけているのを発見した。タンポポもあちこちで咲いていた。春は最初少しずつ、でもそのうち一気にやって来る。春が来るのは嬉しいけれど、食いしん坊の私は紅玉で作るアップルパイの季節が終ったのだなあ、としみじみ思う。紅玉からの連想だが、月曜社版の『燈火節』を読み返していて、仕立て屋の庭の酸っぱい林檎の話に心を奪われた。仕立て屋の庭の端に二本の林檎の木があった。それは古くからある日本の林檎で、実が小さくて紅玉の五分の一にも満たない大きさだった。そして子どもの客が行くとそれを取って来て、皮をむいて小さく切って出してくれたという。その林檎の酸っぱいことといったら・・・というような内容だったが、一体どんな林檎で何という名前だったのかしら、と考えてみた。
外国の映画の中では、庭に林檎の木がある光景をよく目にする。その林檎の実は小さくてキュッと引き締まってて、いかにも酸っぱそうで、私はそのたびにその林檎でアップルパイを焼いてみたいと思う。フランスのスーパーでは、いろいろな種類の小さな林檎が売られていた。値段も驚くほど安かった。巴里のアパルトマンにはオーブンがなかったのでアップルパイを焼くことは夢のまた夢で、私はその小さな林檎を齧りながら本を読んだり、手紙を書いたりしていた。
日本のスーパーなどで紅玉より小さい林檎を見たことがない。それともどこかには売られているのかなあ。春から燈火節、林檎へと思いが移って行った。きっと私の心の中にも小さな春があるのだろう。
←『燈火節』 随筆+小説集 月曜社刊 5800円+税 がけ書房でも販売中です。
3月23日
今日は小雨が降っている。春の雨・・・・
ところで、ゲストブックにも書きましたが、京都市左京区北白川にあるとっても面白い書店『がけ書房』に棚を作りました。店内に入って右奥の真中あたり。「フォー マドモアゼル」という名前で、私のおすすめの単行本、文庫本、雑誌、絵本などを並べています。「キュートで、ガーリーで、クラシカルな女の子のための小さな図書館」という別名もつけました。雑誌サプライズも置いてあります。棚のPOPでも告知していますが、森茉莉本、鴨居羊子本を購入して下さった方への小さなサプライズも用意しました。筑摩書房と国書刊行会のご好意で、森茉莉本を購入して下さった方には、生誕百年記念の森茉莉全集の内容見本を、鴨居本を購入して下さった方には、鴨居コレクションの内容見本とミスペテン展のDMをプレゼント!以前から「マドモアゼル・コレクション」という名前で何かを企画したかった私としては、この棚がまずこの手始めとなり、嬉しい限りです。
先日、この棚を作るために開店前の書店に入り、この棚にふさわしい本を選んだり、並べたりしたのですが、実に新鮮な経験でした。作業中、KBSラジオの中継車が取材に来るといったサプライズもありました。
この棚のためのリストを作り、店主のYさんに渡したところ、絶版本をのぞいてすべて注文して下さいました。おー、何と太っ腹ながけ書房と感激しました。『燈火節』片山廣子著・月曜社もPOPをつけて並べています。
これからも小さなプレゼントを考えたり、素敵なことを企画したり、この棚の図書目録を作ったりしたいと思っています。皆様も素敵なアイデアを教えて下さい。 
もうひとつ、お知らせがあります。去年、事務所を京都市左京区北白川に移しました。疎水沿いの古びた洋館?、銀月の一室です。歩いて2分圏内に素敵な場所がたくさんあります。もう少ししたら桜がとても綺麗だと思います。事務所のあるアパートメントの桜も北白川の名物のようです。『京都洋館案内』という本にもこの建物が数々の伝説と共に紹介されています。がけ書房も事務所から歩いて10分くらいでしょうか。
がけ書房のマドモアゼルの棚の前であれこれ本を動かしたり、ぼーっと棚を眺めている女性がいたら、それはきっと私です。
←森茉莉全集内容見本 美しい表紙と読みごたえのある内容。是非、がけ書房で手に入れてください。ただし、森茉莉全集は品切れのため、注文はできません。
←ミスペテン展のDM.ミスペテンとは、写真家・堀江英公氏によって撮り下ろされた鴨居羊子制作の人形写真集のタイトル。
3月20日 銀月の桜の蕾はまだまだ固く、とても咲きそうにありません。
今年大學を卒業する友だちを銀月に招く。その前に近所のお手紙カフェでお茶を飲みながらお喋りを楽しんでから銀月まで、という予定。すると、銀月のそばで友人に偶然出会う。彼が銀月に来ることは知っていたのだが、カフェの隣の路地で地図を広げていたアメリカ人が私の友だちだとは。そんなこんなで総勢6人で銀月に入り、お茶を飲む。部屋の中はパリ風になってきた。アラジンのストーブと知人からもらいうけたソファと椅子というシンプルなインテリアだが、不思議な窓の大きさやフロアのくすんだ色のせいで、ここにいるとまるで巴里にいるような気分になる。
古いものに理解を示さない人が見ればどこが巴里なのか判断に苦しむだろうが、見る人が見れば、楽しんでいる部屋なのだな、ということは分かってもらえるはずだ。
銀月の入口は左の写真のような感じ。私としては、森茉莉をたどる絶好の舞台装置を手に入れた、そんな気分だ。
帰りにみんなで銀月のしだれ桜の蕾を触ってみる。やっぱりまだまだ固かった。