東福寺(方丈庭園)
東福寺庭園は「八相(はっそう)の庭」と呼ばれます。これは「蓬莱(ほうらい)」「方丈」「瀛州(えいじゅう)」「壷梁(こりょう)」「八海」「五山」「井田市松(せいでんいちまつ)」「北斗七星」の8つを「八相成道」という釈迦の生涯の8つの重要な出来事に因んで名付けられたもの。これが東西南北4つの異なる造りの庭で表されているという斬新な手法。それではひとつずつご紹介。
東庭
円柱の石で北斗七星を構成しています。 この石はもともと東司(とうす)という建物の柱石の余った石を利用したもの。ちなみに東司とは三門の西に位置する重要文化財にも指定されているトイレのことです。
さらに、後方には天の川を表した石垣も。小宇宙空間といわれます。
南庭
4つの中で一番広い南庭。 210坪もある枯山水です。
全部は写っていませんが、写真左にある石が「蓬莱」「方丈」「瀛州」「壷梁」と呼ばれる四仙島を、渦巻く砂紋によって「八海」を表しており、さらに、右には「五山」になぞらえた築山も。 ちなみに、中央左にある門は昭憲皇太后により寄進されたもの。明治期唐門の代表作です。
西庭
西は「井田市松」。 さつきの刈り込みで方形に区切られているのが印象的。広さはさほどありませんが、季節ごとの変化も楽しめる、さきほどの南庭とはがらっと趣旨の変わった造りになっています。
ここから北庭に続く道には「通天台」と呼ばれる舞台があり、「洗玉澗(せんぎょくがん)」という渓谷も見られます。
北庭
北はここ東福寺の庭園の中でも一段と独創的。 緑のウマスギゴケとの対比が印象的な市松模様の敷石です。
東福寺といえば、まずこの北庭を思い浮かべるほど、作庭者である重森三玲(しげもりみれい)の個性が表れています。 このような東西南北にそれぞれ違った趣の庭が配置されているのは、数多くある禅宗の庭園の中でも東福寺だけだとか。
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