我々人類の共通点は

誰もがこの小さな惑星に住み

誰もが同じ空気を吸い

誰もが子供達の未来を大事に思い

誰もが限りある生命を生きることだ

「われわれはどこから来たのか?
われわれは何者か?
われわれはどこへ行くのか?」ゴーギャン
累々たる滅亡した文明を振り返れば、
我々を乗せた船の行く末が見えてくる。
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   謎の巨大な穴が出現。広大なシベリアの永久凍土ツ
     ンドラ地帯の地下に眠る     黒っぽいメタンハイド
     レードは今やヨーロッパと同じ面積の広範囲にわたり
     永久凍土が融けだし地上に噴出し、太陽熱をより吸収
     する悪循環もあり、温室効    果では二酸化炭素の
     23倍もの破壊力を持つメタンガスが瞬く間に地球を
     覆い、    ドミノ倒しのように北極南極の氷は溶け熱
     帯雨林は乾燥消滅し、東南アジアから雨季は消え、加
     速度的に文明は消え去るだろう。人類最大の危機だと
     いえる。
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宇宙の年齢は138億歳と改訂された。

飲み込まれる銀河系の姿

宇宙の終わりに迫るこちら

ジャレド・ダイアモンド氏に訊く ■――それでは、1つ目の問いにまいります。生物全 体の中で人間はどのような存在でしょうか。  現在、われわれは自分たちを動物だと思っていませ ん。われわれとしては、動物と人間を別物という風に 認識しているわけです。でも、5万年ほど前は違いまし た。その他の種と同列だったのです。 また、進化論や遺伝学で分かったことですが、99%の 遺伝子はチンパンジーのものと一緒です。われわれの 遺伝子の中のどこか1%だけが違って、だから私たちは 言語を話せて、博物館のような会場の中でこうして講 演を聞くことができるわけです。そして、何か1%が違 ったために、チンパンジーには言語がなくて、動物園 にいて、そして匿われたような状態にいるのです。 ■――2つ目の質問です。地球と人間はどのように影 響し合う存在でしょうか。  率直に思うのは、人間はほとんどの自然の資源を使 っているということです。他の動物ではなく、この人 間たちが使っているのです。太陽光線が地球に注ぎ、 それを使って光合成が行われて、草木が育ちます。実 は太陽エネルギーの80%は人間が使っているのです。 野菜を栽培をしたり米を作ったり、あるいは草を栽培 したり森林の再生育成などにも使われています。残り の20%は、その他の動物や魚、カエルなどが使ってい ます。  それにも関わらず、人口は増えています。というこ とは、エネルギーの消費量が増えているということで す。もうすでに、80%の太陽光エネルギーをわれわれ は使っているのに、人口が増えたらどうなるか。消費 率が増えて、太陽光エネルギーを100%まで使ってしま うかもしれません。すると、ネズミや魚、花などその 他が使うものが残らなくなってしまいます。他の自然 のエネルギーについても同じです。酸素、二酸化炭素 、水、土壌、魚、森林についても、同じです。もうす でにほとんどの資源を使っているのに、これよりも人 口が増えたら、自然資源がみんな使われてしまい、昆 虫や蛇には残らなくなってしまいます。 ■―3つ目の問いにまいります。変化し続ける地球環 境の歴史の中で、いま私たちはどのような状況に置か れているのでしょうか。  いま、私たちは地球の歴史上で、非常に特別な時代 にいると思います。持続可能かと言えば、そうではあ りません。すでに森林、魚、土壌、淡水などのいろい ろな資源をすべて、どんどん利用してしまっているわ けです。  消費の速度を考えたときに、あと何年で水や森林が なくなってしまうのでしょうか。30年? 40年? そ れとも50年でしょうか? ――そうですね。例えば、2 050年くらいのことを考えましょう。それまでに持続可 能な経済を作れるのであれば、その後100年も200年も 持続できると思います。しかし、もし持続可能な経済 を実現できないのであれば、またいろんな魚や森林や 淡水などの資源の利用をしつくしてしまったならば、 それは無理です。先進国のニューヨークや東京のよう な都市もなくなり、日本という文明もなくなり、ヨー ロッパやアメリカという国々も消えるでしょう。 ■――4つ目の問いにまいります。この先、人間が活 動を続けていくために、私たちはどうあるべきでしょ うか。 日本を例に取って、お話ししましょう。1600年代の、 徳川将軍の江戸時代です。このときの日本は鎖国政策 をしていて、自給自足の生活を営み、木材は輸入して いませんでした。しかし、城を作るためには多くの材 木の消費をしましたし、家は木造だったので江戸では 火事が多く、焼失した家の再建にはさらにたくさんの 材木を消費しました。近場の森林が伐採されつくした 後、徳川の将軍たちは、城や町を作りつづるけるため に本州をさらに北上して森林を伐採しなければならな かったのです。  しかしそれは問題だとわかり、彼らは持続可能性の あるやり方で対応したのです。彼らは、2つのやり方 で木の消費量を減らしました。まず、ある種類の木は ある目的のために使うものだと決めました。さらに、 科学的な森林学の専門知識を使って、森林の再生もし ました。森林伐採の詳細な手引きについて書かれた書 物があるのです。例えば、幹の太さが何センチだった ならば何年物の木だから伐採してもよいと書かれてい ます。そうして森林の再生をしたのです。  森林は現在、多くは持続可能な形で管理されていま す。しかし、ニューギニアのように管理されていない 場合もあります。魚もそうです。アラスカはサーモン で有名なのですが、ちゃんと持続可能性がある形で管 理しています。しかし、寿司ネタとしてよく使われる クロマグロはどうでしょうか。世界の中でも一番価値 の高い物だと思いますし、地中海で取れるクロマグロ も日本でとても人気があります。これらは、日本円に して1,000万円などかなりの高額で取引されているの ですが、その資源量は下がっています。江戸時代の森 林のようにうまく管理されていないのです。10年後、 クロマグロが寿司で食べられなくなる可能性はあり得 ます。 ■――最後になりました。それでは科学、そして科学 技術はどのような役割を果たすべきでしょうか。  持続可能な社会を作るために、科学技術は何ができ るのでしょうか。科学技術はもちろんある役割は果た すと思います。しかし、科学技術があればすべての問 題が解決するかというと、私は違うと思います。 科 学技術は、確かに解決の1つの糸口にはなると思いま す。例えば、再生可能エネルギーを見つけて、化石燃 料の代替物として使うことです。40年後の社会を考え てみると、おそらく風力発電をしているはずです。ま 、太陽電池も改善されていると思います。潮力発電も 考えられます。こうした分野に関しては、技術革新で なんらかの持続可能な社会を作る貢献ができるでしょ う。  しかしながら、多くの人は「技術革新」で、すべて が解決できると思い込んでいるのですが、それは間違 いです。  なぜかと言うと、一例を挙げましょう。私の学生時 代の家庭教師は1910年あたりに初めて自動車がアメリ カに紹介されたとき、何を思ったか。この技術がすべ ての問題を解決すると思ったのです。「この自動車は 素晴らしい」と。「自動車があることによって、馬が 街からいなくなる。馬車は騒々しく汚いが、自動車が あれば街が静かになってきれいになる」と思ったそう です。じゃあ、いまから私が外に出てみましょうか― ―びっくりするほどの、思ってもいなかった悪影響が 存在しているわけです。自動車が導入されたことで、 マイナス面ももたらされたわけです。  私たちがいま知りたいと考えている、持続可能な社 会の作り方は、実は現時点ですべてわかっているわけ です。江戸時代からもうわかっています。したがって 、新しい技術を開発するのではなく、1600年から江戸 幕府がしていたことをすればいいのです。でも現在、 ヨーロッパもオーストラリアも日本も米国も、そのよ うな政治的な決断ができそうもありません。 科学の異常な進歩は核エネルギーの誕生、バイオテク ノロジーの開発、工業の発達によって地球環境は激変 しています。倫理や常識や社会観念や感情や思考では 太刀打ちできません。そして人類の運命は怒涛のごと く滅亡へと疾走しているのです。
深刻な環境問題「文明崩壊」より ●天然資源の破壊もしくは枯渇について、@からB @自然の生息環境について  森林・世界にもともとあった森林の半分以上はすで に転用され、現在の速さで行けば、今後40年以内に 4分の一が転用される。森林破壊は過去の社会の崩壊 の最大要因だった。生態系においても、河川の流れを 保護したり、土壌の侵食を防いだり、降雨をもたらす 水循環の役を担ったり、陸に住む動物や植物の生息環 境を提供したりや壊滅的火災を防いだりしている。 湿地は森林以上の速さで破壊され転用されてきた。湿 地は水質を維持してきた。 海の熱帯雨林といわれる珊瑚礁の3分の一はすでに失 われ、2030年までに残る半分も失われる。原因は ダイナマイト漁や陸地の切り崩しによる沈殿物、さら に水温の上昇などが挙げられる。またトロール漁が浅 海に生息する種を壊滅させつつある。 A野生の食料源について  魚は20億人の貧困層のたんぱく源となっている。 しかし乱獲によって貴重な海産資源が衰退している。 養殖はみずからの魚肉より大量の、最高20倍の魚肉 を消費する。また養殖魚は多量の毒素を含んでいる。 養殖場から逃げ出した魚は同系交配して遺伝的に野生 種に害を及ぼす。養殖のサケの場合、生存力は野生の サケに比べて50分の一という。養殖場からの流出水 は汚染や富栄養化の原因となる。 B土壌について  農地の土壌は水や風に浸食され、土壌形成の10倍 ないし40倍の速さで失われる。また塩性化・酸性化 ・アルカリ化によって生産力が低下する。世界の農地 の20から80%が損なわれた。 ●天然資源の限界について、CとD Cエネルギーについて  産業界で最も重要な資源である石油と天然ガスは、 あと数十年で枯渇するというのが現在の定説になって いる。 D水について  世界の地下水が、自然の働きで供給される以上 の速さで使用されているので、いずれは涸れてしまう だろう。脱塩という手段は世界中の水不足に対しては 、不経済な解決策だといえる。現在においても、10 数億人を超える人々が安全な飲料水を入手できない状 態にある。 ●人間が作り出した有害な物質、EとF E毒性化合物について  化学工場をはじめとする多くの工場が毒性化合物を 製造し大気や土壌、海洋、河川などに放出する。殺虫 剤や除草剤などの農薬をはじめとして水銀やその他の 金属、難燃剤、フロンなどの冷却剤、洗浄剤、プラス チック成分などがある。それらを我々は空気と共に吸 い込んだり、食べ物や水と一緒に摂取したり、皮膚か ら吸収する。それらはごく低い濃度でも、先天性欠損 や精神遅滞、免疫および生殖機能の不全を引き起こす 。つまり男子の精子数の急速な減少がみられる。 F温室効果ガスについて  燃焼や自動車の排気ガスなど人間の行動から発生す るガスが大気中に放出されて、フロンガスのようにオ ゾン層を破壊したり、太陽光線を吸収する温室効果ガ スとなって地球温暖化を招く。次の一世紀の間に、世 界の気温は1.5度しか上がらないのか、あるいは5 度上がるのか学者の意見は分かれる。たいした違いで はないと思う人も、直近の氷河期の気温が現在より5 度しか低くなかったという事実のまえでは沈黙する。 ●人口増加について、G   G世界の人口は増え続けているが、その率は10年前 ほど高くない、というのが衆目の一致するところです 。あと50年ほどは、世界の人口は増え続けるだろう 。重大なのはそれだけの数の人間が環境に与える影響 のほうだ。今のところ環境侵害量の少ない第三世界の 人間が、環境侵害量の大きい人間になりつつあること です。つまり第三世界の生活水準の向上と第三世界か ら先進国への人口移動の結果、環境侵害量が増大して いることが問題です。今アメリカでは、裕福な住民層 が住む地域コミュニティを中東のガザ地区のように塀 で囲み、他の人間を遮断している。 ●結論 私たちの住む社会は、現在、持続不可能に至る道を走 っていて、今後50年以内に爆発する時限爆弾の導火 線に火がついている状態です。例えば、国立公園の指 定を受けていないアクセスの容易な低地の熱帯雨林は 10年以内に、またアマゾンやコンゴの熱帯雨林は2 0年以内に破壊され尽くされるだろう。海洋漁場のほ とんどは20年以内に枯渇し、掘削しやすい石油や天 然ガスも同様だ。50年以内に平均気温は1度以上上 昇し、野生動物のかなりは絶滅する。このような悲観 的なシナリオに対して、次のような楽観論もある。 「環境と経済のバランスこそが肝心」 「科学技術が問題を解決する」 「一つの資源を使い果たしたら、別の資源に切り替え ればよい」 「食糧問題など存在しない。すでに十分ある。輸送問 題だけだ」 「辺りを見回しても芝生は緑で、スーパーには食品が あふれ、綺麗な水は出てくるし崩壊の気配などない」 「過去に何度も大げさな破滅の予言がはずれている。 もう踊らされない」 「世界の人口増加率は落ちてきている」 「世界は増えゆく人口を無限に吸収できる」 「環境への配慮は、先進国の気楽な金持ちにだけ許さ れる贅沢だ。貧苦にあえぐ第三世界の住民にそれを押 し付けるべきではない」 「環境問題が絶望的な結末を迎えるにしても、自分は その頃死んでいるから、真剣に考える気にならない」 「崩壊した過去の社会と現代社会との間には大きな違 いがある。過去の教訓をそのまま当てはめるわけには いかない」これは妥当性がある 「強大な政府や大企業が取り仕切っている現代世界で 、個人としての自分に何ができるか」妥当性がある
ニュートンは2060年の世界終末を予言していた が、ブラックホール研究の天才的物理学者ホーキング 博士は言う。 「宇宙には生物の存在する星が多数ある。地球並に文 明の進んだ惑星は全宇宙に二百万個はある。しかし、 それらの星はその科学文明の高度な進化によって循環 が狂ってしまい、環境問題を含めて極めて不安定な状 況をきたし、宇宙全体から見れば瞬間的に近い速度で その惑星は消滅する。瞬間に近い時間とは、地球時間 にすれば、まあ100年ほどか。」「21世紀は地球 環境の悪化で人類の存在そのものがもたない。人類は 今後百年ほどで災害か地球温暖化のために滅亡する。 地球の気温はどんどん上昇し煮えたぎった硫酸に満ち た金星のようになる」と。 先年ある出版社が世界の科学者や専門家に「地球の寿 命」について質したら大方の答えが「100年弱」と いうことだった。しかし人間は身の周りに歴然とした 変化がおきない限り、地球全体を蝕みつつある ものを認めようとはしない。 生存に不可欠なオゾン層の急速な破壊や汚染物質によ る自然破壊やIT技術・核・ウイルス等によって人類絶滅 は近い。人類の滅びのプロセスは短命といわれた恐竜 より短い期間で進んでいる。現在の地球の危機は今ま での歴史上の危機とは異質で前例がない。金銭欲とか 支配欲という実体的なものではなく思考の結果です。 「思考」という科学や産業革命が生み出した破壊なの です。誰も地球を愛しようとはしない。戦争などして いる場合ではない。21世紀最大の問題は地球そのもの だ。21世紀では「人類絶滅」という言葉は日常語にな る。22世紀は存在しない。玄孫の時代はない。
世界はなぜ、富と権力がかくも不均衡な状態にあるの か――。人類はなぜ、それぞれの大陸でこれほど異な る歴史をたどり、異なる発展を遂げてきたのか――。 なぜ、ごく一部の国が世界を支配するに至ったのか。  それは、民族間の生物学的な差異によるものではな く、たまたま生産性が高く、栽培しやすい野生植物や 飼育しやすい野生動物が存在する地域に居合わせたお かげで、早くから農業を発展させることができ、その おかげで食料生産はもとより、人口増大、技術革新、 国家の樹立を推し進め、政治的にも、軍事的の優位に 立てたからである――。つまり、食料生産ができる居 住環境に存在したかどうかが大きな分かれ目だった。
「私たち一人ひとりは宇宙である」
金に限らず、多くの金属原子は、超新星の誕生の過程 で起こる「核融合」によって生成され、その爆発によ って宇宙空間に放出された星の残骸である。ダイヤモ ンドも、現在の太陽系の生成から消滅までの一サイク ル前の超新星爆発という恒星の死によってできたとさ れている。中心部の高圧の中で炭素の原子が圧縮され ダイヤモンドが出来上がる。人体の中の鉄分も同様で ある。地球上にある、百を超える元素が成立するため には、恒星が何回かの誕生と死のドラマが必要です。 さらにいえば、宇宙のビッグバンによる誕生から、ビ ッグクランチという死への数千億年以上のサイクルさ え、何回か繰り返される。それによって私たちも恩恵 を受けているといえる。素粒子から見れば、私たち一 人ひとりは、恒星であり銀河であり宇宙である。つま り、私という自我から解放されなければ、宇宙の真理 である生成化育の無常は見えてこないし、縁によって 奇跡的に誕生した、生の偉大さに気づくこともない。
近年、気候の変動というと、すぐに二酸化炭素の増加
と地球温暖化の問題、異常気象の問題が出てくる。し かし、気候変動の原因は@人為的な化石燃料の消費や 森林破壊以外に、A地球内部のマントルの問題。B タンハイドレートの問題C気温上昇に伴う海中からの CO2が水蒸気となり大気に放出Dフロンガス使用に よるオゾン層破壊に伴う太陽照射で海面温度の上昇E 太陽活動サイクルF蛇行する偏西風G北極海の海氷減 少などがあげられている。 特にBですが、地球温暖化により広大なシベリアのツ ンドラ地帯の地下に眠るメタンハイドレードは地上に 噴出し、二酸化炭素の23倍ものメタンガスが瞬く間 に地球を覆い、ドミノ倒しのように北極南極の氷は溶 け、熱帯雨林は乾燥消滅し、東南アジアから雨季は消 え、加速度的に文明は消え去るだろう。対策はない。 気候変動の一番大きな要因は、約四万年周期と十万年 周期で変化するH地球軌道パラメーターの変化がある。 太陽からの離心率、自軸の傾き黄道傾斜、歳差運動。 それによって地球が受け取る「太陽放射の変化」とな る。それが地球に氷河期をもたらしたり消滅させたり する。 六億年前、地球は「スノーボールアース」全地球凍結 していた。火山の吐き出す炭酸ガス効果で四十度以上 となり酸性雨が降りそそぎ、全地球的にカトームが吹 きまくり、海が泡立つ灼熱地獄となる。三十億年続い た単細胞生物だけの世界が多細胞生物の世界に進化し 、やがてカンブリア大爆発という生命の多様性爆発を 迎えることになった。 
異常気象の原因についてNHKも民間放送も“エル・
ニーニョ現象が原因だ”としています。この「エル・ ニーニョ現象」とは南米ペルー沖の東部太平洋赤道海 域の海水表面温度が例年より数度上昇する現象です。 その原因はフロンガス使用によるオゾン層破壊に伴う 太陽照射で海面温度の上昇といわれています。一方で 多くの学者は急成長する中国やインドなどでの膨大な 化石燃料使用による温室効果がある。温室効果によっ て北極海の海氷が減少すると、海面水温の変化ととも に低気圧が発生しやすくなり、それによって偏西風の 流れが変化し蛇行し、干ばつ・記録的豪雨・竜巻・雷 ・猛暑が起こるとしている。このことは大陽の紫外線 から地球上の生物を守るシェルターというべきオゾン 層の破壊が地球の温暖化に影響している。異常気象は 人間の思考が作り出した科学によって起きた現象であ 可能性もある。いまや化石燃料による炭酸ガス排出 量は六十一億トンになり、地球の平均気温の急上昇が 続いている。その結果、海面が温まって、より多くの エネルギーが大気に放出され超大型台風や大暴風大雨 が生まれやすくなった。バングラデシュでは風速七十 五mのサイクロンが襲った。
オゾン層の破壊
現在の地球規模の環境問題はオゾン層の破壊である。 科学の進歩の遺産であるフロンガスが急速に人類を滅 亡させようとしている。現在、北極南極で60%の破壊 、日本で30%に達している。NASAの報告では2020年に はオゾン層の三分の二は破壊される。オゾン層がなく なると、陸上生物は死滅する。オゾン層の破壊が進行 し今や北米大陸ほどの大きさにまで拡大している。こ れに伴って、カリフォルニアでは皮膚がんの急増とな っている。がん細胞を自滅させる酵素が日本人によっ て発見されているが実用化されていない。 科学信仰の崩壊を悟らざるを得ないのは巨大なオゾン ホールの出現であろう。科学のもたらす力が地球を実 際的に破壊する現象を見たのだ。ここにおいて、これ らの信仰の基である思想・思考そのものが崩壊し始め たのである。そして人類そのものの有限が見えてきた。 京都議定書にアメリカは産業界の反対のため批准しな いが、巨大な人口を抱える中国やインドは生活水準の 向上と共に莫大なエネルギー消費も増えている。今ま で先進国だけエネルギーをジャブジャブと使っておい て後進国には使うなと虫のよいことは言えない。公害 も同様なので、オゾンホールは今も急速に拡大しつづ けている。金になる軍需産業は国も力を入れるが、儲 からないオゾン発生装置は作らない。
遺伝子の本体であるDNAが紫外線や放射線など の影響で変異することで、細胞はがん化する。変 異が大きいと、細胞中のp53遺伝子が働き、細 胞はアポトーシスと呼ばれる自滅現象を起こす。 p53は酵素の働きで活性化する。p53が活性 化する時にDYRK2という酵素が働いている。 薬剤で細胞のDNAを傷つけると、この酵素が細 胞質から核の中に移動してアポトーシスが始まる 。酵素が働かないようにすると、アポトーシスが 起きなくなることから、p53にスイッチを入れ る働きを持つ。抗がん剤や放射線治療は正常な細 胞にもダメージを与える。DYRK2が必要な時 に必要な細胞で働くよう工夫できれば、患者の負 担を小さくする治療につながる。
ガン国際会議では「紫外線による0歳から10歳まで
の子供が一番影響をうける」と発表。水ぶくれがで きるような日焼けを10才までに2度すると皮膚ガ ンにかかる確率は100%近くなるという報告もあ る。ニュージーランドやオーストラリアでは子供は 15分以上太陽光にさらされることを禁じている。さ らに大きな問題は気候の調節を破壊してしまったこ とである。多雨地帯はもっと豪雨に、巨大なハリケ ーンや台風の襲来。砂漠帯はもっと砂漠化に、暑さ は酷暑に、寒さは極寒になる。
現在、自然は一年ごとに悪くなっている。あと三十年
たつと、もう人類は危なくなっているという気がしま すね。我々の時代は自然食品を食べて寿命が長くなっ たけど、今の子供たちは僕達ほど長生きしないと思う 。食べてるものも良くないし、環境が悪くなっている 。日本は森を破壊しつつありますが、すでにすっかり 破壊してしまったのは川ですね。四万十川はきれいだ けど、あれはただ人が住んでいないだけ。ところで今 年の夏の暑さって異常でしょう。 変にねとねとと空気の濃度が濃くて。あれは車両に使 われている軽油をヨーロッパやアメリカ並に硫黄分を 少なくしたらいいのに燃費の関係でやらないのが原因 。官僚が運輸業界の反対を受け容れるからだ。日本は 五百ppmだが外国は五十ppm。日本では政府・官僚が人 間の健康よりも産業界の利益を優先させる。ごまんと ある有害な不法投棄の産業廃棄物、医療廃棄物が、水 源地にある。被害を受けるのは次世代の子供や 自分達の子供なのに。ところで子供は無意識に一番自 分の好きなものを探しているんですね。決してテレビ ゲームなんかじゃないんです。人間のもつ自然回帰の 本能には自然にまみれる楽しさと喜びがある。でも、 そういう喜びってほんとになくなったね。立入禁止と か危ないからやめろとかね。だから子供の教育と環境 は切り離せないのですが、国や自治体や産業界が金儲 けのために、子供の教育ができる環境を破壊している んです。子供を自然に帰し自然な環境で遊ぶ。もの を作りものを獲る、そういう環境を子供に返そうよ。 (石原慎太郎知事)
すべてが進歩しているのだろうか。停滞し、退歩し、
同時に失われてゆきつつあるものも多いのではないか と思う。失われるものがすべて不要であり、時代おく れのものであったのだろうか。進歩に対する迷信が、 退歩しつつあるものをも進歩と誤解し、時にはそれが 人間だけでなく生きとし生けるものを絶滅にさえ向か わしめつつあるのではないかと思うことがある。
温暖化に警鐘 世紀末に気温は4.8度上昇、海面は82cm上昇 過去30年の測定結果では地球は0.85度上昇した。 国連の「気候変動に関する政府間パネルIPCC」ではパ ニックを避けるために、世紀末の2100年に気温は 4.8度上昇し、海面は82cm上昇すると低い発表 をした。これでも東京や大阪などのゼロメートル地帯 の居住者400万人と居住面積は5割拡大する。だが 東北大斎藤教授によると実際は15年後に3度上昇し 、30年後6度上がり50年後に10度上がるという。 その結果50年後、全ての内陸は岩と石ころと灰だけ の世界となる。砂漠化で食料の生産は不可能になる。 斎藤教授はエネルギー消費量の伸び率を現在より低め の年2%増としても、気温は加速度的に上昇し続け、 百年後には現在の七倍になると発表。そうなれば水は 急速に蒸発するため川は無くなる。政府は30年後、 東京で夏43度になると低く発表した。すでに2007 年に40度を記録している。気温が1度上がると森林は 3分の1減少する。今世紀末日本は砂漠化するかも。 東京大学の木本昌秀教授は、東京はここ100年で3 度気温が上がっているが、温暖化の影響は1度で、ヒ ートアイランドで2度上昇しているとした。今後は人 口の増加による産業活動を主因として温暖化はさらに 進行するとしています。 メタンハイドレートの問題 オランダとイギリスの研究チームはネイチャー誌に発 表した。ロシァ北東部の水深50mの東シベリア海海 底は永久凍土で、その下に温室効果が二酸化炭素の2 0倍のメタンが固体のメタンハイトレードの形で埋ま っている。 北極圏の温暖化が進んで、海底や海水が温まって永久 凍土が解け出して大量のメタンが大気中に漏れ出して いることが判明した。この地域の500億トンのメタ ンが、2015年から10年かけて大気中に放出され た場合、現在想定されているより早い2035年には 2度高くなると発表した。
人類の存続については有名な「
奪われし未来」がある
。これまでの環境問題は一汚染問題、二居住環境問題 、三生態系破壊問題といった問題だった。ここで提起 している問題は人類だけが種として滅びるという問題 である。それも化学物質による生殖異常によってであ る。女性ホルモン様物質が環境に広がり、生殖能力を 失ったり、奇形児を産むなどして絶滅の危機に瀕する ということである。ダイオキシンなどはその典型です 。普通PPM百万分の一かPPB十億分の一だが、ホ ルモン様物質の場合はPPT一兆分の一でも影響があ らわれる。たとえば、精液が世界中で男性ホルモンの 数が一t中一億が半分の五千万になっている。二千万 以下になると不妊になる危険性が高い。四百万以下が 1980年以前は二%だったが1990以降は九%に増加して いる。男性生殖器のガンの発生率が世界中で激増して いる。日本では母乳に含まれるダイオキシンの量が世 界一(ヨーロッパ諸国に基準に比べて10〜200倍)であ る。男女とも不安症、拒食症、強迫神経症、免疫異常 、強いうつ状態などがあらわれている。また抗うつ病 治療薬パキシル、ジェイソロフト、デプロメール、ル ボックスは暴力をふるうという他害行為を誘引する。 一般にストレスのせいだとされている社会現象は、こ ういう要素も影響している可能性が強い。 「沈黙の春」に詳述されている。著者のダイアン・ダ マノスキ氏は「私達の体内には20世紀初めには無かっ た約500種類の合成化学物質が今あります。特に子 供達がこれら物質の生体実験のモルモットにされてい るのです。地球規模でこれら化学物質をへらさなけれ ばなりません」と言う。
白木博次博士は「日本人の髪の毛の水銀量は六.五P PM、ドイツは〇.一PPMです。これは米に含まれ る水銀農薬のためです。ドイツの130倍使用して いるからです。日本国民は一応、潜在性の水俣病に なりつつあります。メチル水銀は容易に胎盤を通過 して、胎児の神経系に侵入します。胎児性水俣病で す。精薄児であり脳性麻痺である。これは水銀だけ ではなく、あらゆる農薬たとえばPCBももそうで す。そのほか数千数百の化学物質が加算的な影響を およぼしています。私は本当に心配しています」と 1972年に公害薬害裁判で述べた。この警告を真剣に 聞かなかったトガメが今きている。
科学技術が大気・海洋・土壌にどのような問題を起こし
ているのだろうか。まず[二酸化炭素の問題]森林破壊 や化石燃料から出る二酸化炭素は海面上昇や異常気象 をもたらします。そして大気中の二酸化炭素が4パー セントを越えると人間は生息できません。このままで いくと、100年から数百年の内に越えてしまいます 。22世紀はない。[核の問題]原子炉事故や偶発戦争に よる放射能汚染による人類消滅もありうる。原子力発 電の使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物は 世界中で大量にあり、その最終処分地すら決まってい ない。[海洋について]山林破壊・有害廃棄物の放棄・ 原油汚染・水銀汚染・農薬汚染などで海洋や河川の汚 染はひどく生物の生態系をあまりにも多く壊していま す。地球の温暖化のため、世界のサンゴはあと30年 で消滅する。[土壌・その他]農薬汚染やダイオキシ ンや環境ホルモンによる生殖異常・薬害・ゴミ焼却な どさまざまな問題が科学の進歩によって生じ、人類の 生存に暗い影を投げかけています。バートランド・ラ ッセルは「科学技術が進歩すればするほど、人類にと って必要なのは知識ではなく叡智である」と半世紀も 前に指摘しています。二千数百年前にすでに老子とい う人が「文明の利器が普及すると国家は一層混乱し、 技術革新が進むと奇妙な異物がたくさんでてくると説 いている。
「反科学」
環境論の本質は一種の反科学です。反産業だ。反フロ ン・窒素酸化物つまり反文明です。環境論は地球を愛 する慈悲心から発しているのに対して、科学や学問は 我欲が介入するとき核のような恐怖や悲惨を生み出 す。(もちろん、病気に対する研究が悪いというので はない)。つい最近まで人類は自分が住む地球に対し て何の責任も感じていなかった。そして大地にも海に も空にも廃棄物を撒き散らしてきました。大量の種の 絶滅が発生し、6500万年前の恐竜の絶滅以後今や最悪 の事態です。最近の調査では世界の先端をいく学者の 意識としては、人類の存続の予測年数は100年以内 が圧倒的に多い。50年以内が次に多い。2100年、つ まり我々のひ孫の時代までだ。となれば人間が消滅し て、ハエとサソリとゴキブリだけの意識の存在しない この地球はもはや「存在」していると言えない。
太陽系外惑星の10%以上には海がある、と東京工大 の井田助教授が発表。地球以外にも生命が存在する可 能性を強く示唆した。 太陽系外の惑星は1995年 以来、約120個が見つかっているが、これらはすべ て、木星のようなガス惑星だ。地球と同じ岩石惑星は 、ガス惑星より小さいため、今の地上望遠鏡の能力で は発見できない。井田助教授は、恒星の質量や、恒星 と惑星の距離の関係から、様々なタイプの惑星の比率 を、大型コンピューターで計算。惑星の約半分は、岩 石型だとの結果を得た。さらに全惑星の10%以上は 、地球の10分の1から10倍の質量を持ち、また恒 星からの距離が地球と太陽の距離と同等であると分析 。海を数十億年間維持できる温度、大気の条件にあて はまると結論。「今後打ち上げ予定の衛星望遠鏡で観 測すれば、海の存在が確認できるのではないか」と。
太陽の黒点が、1645年から1715年まで七十年間にわた
って消えてしまったことがある。この時期ヨーロッパ には異常な寒波が訪れ、テームズ河もベネチアの運河 も凍りつき、農業は不振を極め、各地で飢饉が起きた 。ーーーアメリカインディアンの口承伝説によると数 万年の一族の歴史が含まれるが、一万年前、一族はユ ーラシア大陸からベーリング海峡を越えてアメリカへ 渡ってきたという。ーーー狂牛病の病原体は感染性タ ンパク質である。免疫反応がないから肉体の防衛機能 が働かない。しかしタンパク質分解酵素を与えるとた ちまち感染力を失ってしまった。
湯川秀樹博士は「現在の科学技術文明は神が作ったも
のではない。人間が開発したものだ。ところが現在さ まざまなトラブルが起きている。どこに原因があるか というと、科学技術文明は人間が開発したものだが、 ところが肝心な人間とは何かという探索を怠ったとこ ろに今日の破綻がでてきている。僕は30年後の日本 が、科学水準のレベルが高くなるのはよく知っている のだけれども、その先のことを案じている」「何です か」「君、飼犬に手を噛まれるということを知ってい るか」「知っています。ペットの犬に噛まれるという ことはまことに滑稽で愚かなことです。どう関係があ るのですか」「人間が開発した科学技術文明で人間が 命を失う結果になるのではないかということを心配し ている。科学が物質を扱い、宗教が精神を扱うと分け るのはおかしい、科学と宗教との共生きということを 考えなくてはいけない。21世紀はすべてがそうだろ う。互いに力になって助け合っていくことだ。」
56億年前にビッグバンによって宇宙は誕生した。人類 (猿人)は400万年前に誕生した。新人は4万年前に生ま れた。歴史は5000年前に始まった。しかし、後わずか 100年ももたないのである。人間には一つの地球し かないという事実がある。地球は全ての人間の母であ る。人間が地球に害を与えれば必ず人間にはね返って くる。地球の生物総量は人間は五千万トン、植物は五 千億トン、地下生物圏の微生物が二兆トンである。
ブラックホールの中で起きていることは、ブラックホ
ール内宇宙が一点に収縮して破綻するビッククランチ (ビックバーンの反対の現象)となる。ビッククランチ が特異点まで行きつくと、そこで時間も空間も反転す るバウンスが起こり、今度は一転して、逆に一点から 膨張するビックバーンが再びはじまる。宇宙には三つ の特異点がある。ブラックホールの中心、ビックバー ンの開始点、ビッククランチの終末点である。我々の 宇宙は巨大なブラックホールの中にある。我々の観測 宇宙の中にある何億というブラックホールのすべてを 包み込んだ超巨大ブラックホールとして我々の宇宙が あるということだ。この超巨大ブラックホールのビッ クバーンからビッククランチにいたる過程にあるとい うことだ。そしてこのような巨大な時空のサイクルが 大小さまざまのあらゆるブラックホールの特異点を中 心に成立している。そのすべてが入れ子状態に入り組 んで生成流転を繰り返しているスーパースペースとし て我々の世界はある。ひも理論/エキピロティック理 論/ブレーン宇宙論/プレ・ビッグバン理論による。 宇宙が永遠に膨張するのか収縮に転じるのかは、ダークマタ ーが鍵を握っている。
未来はこうなる
「叡智の文明」が幕開く2030年の世界で は争いや競争・対立はない。受験はない。 病気がない。犯罪はない。言葉、お金、今の教育は不 要。人類共有のものである著作権はない。アメリカ音 楽界はナップスターやグヌーテラによって著作権は事 実上崩壊しつつある。有料マイクロソフトに対しリナ ックスは無料。特許権もない。エイズコピー薬の自国 生産を認めた南ア政府を訴えた欧米大手製薬会社は人 類の救済という国際的な批判の前には利益確保という 特許など吹っ飛んでしまい訴訟を取り下げた上、薬を 無償供与するまでになってしまった。 選択がない。苦労・悩みがない。主義イデオロギー間 、宗教間、民族間の戦争もない。つまり唯一・絶対・ 超越的な存在を置くやり方の終焉がくる。イデオロギ ーのような絶対正義はなくなる。国家もEUのように ゆるやかなものになる。比較地獄がない。「エゴがな い」愛と調和とエバ(地球と人間、人間同士)の世界 です。「波動の法則、宇宙のいのちは自分そのもので あり、自分は宇宙のいのちである」から「自分は世界 そのものであり、世界は自分である」。そこで個の変 革によって自分、身内、自民族、自国、主義や宗教よ り人間同士、人類と自然を優先させる叡智の文明がや ってくる。
この地球が、環境破壊とそれに伴う異常気象が示すよ うに、破滅に向かって刻一刻進みつつある今、中国や インドが航空母艦を建造し軍備を拡張している様子は 、ほとんど狂っているとしか言いようがない。現実主 義によって、一秒につき320万円もの軍事費を使っ ているのは無意味である。人類そのものが滅亡しよう としているのに、経済的欲望と領土的野心に駆られて いる。
未来                現在    単純_______________________(複雑・デリバティブ) 調和_______________________(不調和・環境破壊) 共生________(競争搾取など先進国大企業が考えているコト) 開けっ放し______(秘密・特許や著作権やスパイ行為) 自由_______________(束縛・法律や規則・規制など) 公平_____________________(不公平・貧富の差など) 融合___________________(分離・医学などの細分化) アナロジー_________________(デジタル)
物理学の先駆者として知られる英科学者スティーブ
ン・ホーキング博士は、宇宙に進出しなければ人類は 今世紀末までに滅亡する可能性があるとの見解を示 した。ホーキング博士は人類がひとつの惑星で生存し 続けるには問題が多 過ぎる、と述べた。 同博士はまた、「ハルマゲド ン」は冷戦時代に恐れられていたような核兵器による 大虐殺という形ではなく、ウイルスなど目に見えない 潜行性の脅威として訪れる可能性がある、と指摘。核 兵器製造には大規模な施設が必要だが遺伝子操作は小 さな研究室で行えるとして、長期的には生物兵器の方 がより深刻な脅威となる、と言った。
これからの地球史について言うと、短い間氷期と長い 氷河期というサイクルを繰り返すが、地球史としての 地表温度は今後、確実に上昇に転じる。なぜなら太陽 光度が上昇するからである。短期的にみれば地球は次 の氷河期に向かっていて冷えつつあるが地球史的なス ケールではどんどん温暖化していく。現在の大気中の 二酸化炭素は360PPMだが今後の人間のあり方にも関わ ってくるが、次の氷河期になるまでに地表温度は上昇 しつづけ人類は消滅滅亡する。その後、海水の蒸発に より海は消滅し、大気中の水蒸気が豪雨となって陸地 を削り大陸も消滅していく。六十億年後、太陽が赤色 巨星段階に入ると地球は太陽のガスに飲み込まれて一 切が蒸発する。白色矮星となる。三十億年後アンドロ メダ銀河と我々の銀河は衝突する。
ホーキング博士は言う。「宇宙はビッグバンにより素
粒子(クオーク)が生まれた。複数の素粒子が中性子や 陽子をつくり、両者を中間子が縁結びをして周りに電 子がくっついて原子核をつくった。水素原子やヘリウ ムなどができた。原子と原子がくっついて分子ができ た。分子の結合による化合物が高分子をつくり、そこ にDNAが介入して生命体アメーバー状ができた。そ れは宇宙の意志であろう。だから我々人類は宇宙の意 思である愛と調和して生きていかないと人類は絶滅す る」と。 不確定性原理によると素粒子ほどの小さい物質になる と、あるときパッと現れたり消えたりしているので、 絶えずゆらいでいる。素粒子論で宇宙を見れば私達が 見ている宇宙は何もない真空ですが、短時間で見れば 素粒子が生まれたり消えたりを絶えず繰り返して、宇 宙はゆらいでいるのです。つまり観測で得られる結果 は不確定であるのです。たとえば素粒子論でいうと人 間は非常に存在率が高いとされますが、それは人体を 構成する原子が多数の電子などの素粒子によって構成 されているからです。体の素粒子が完全に消滅するに は10の30乗年かかるとされます。人間の存在している マクロの世界では観測は不確定ではないのだがミクロ の宇宙空間の世界では観測の結果は不確定なのです。 つまり我々が信じてきた科学なるものは不正確である ということです。質量不変の法則は今や否定され、物 質を焼却しても低温ではダイオキシンのような悪しき ものに転換されたりする。
カー・ワイリー・キュリーの三人によって発見された
「アポトーシス」は思想に影響を与えた。DNAの中に細 胞の自殺が設計されているのである。 http:#siwahttp://www-personal.umich.edu/~ino/si.htm#siwa この結果多くの事柄がその根拠を失うこととなる。例 えば「説明責任」「検査の強化」「格付け機関の設 置」「司法の強化」「経済成長」「会社の発展と継 続」「経営の公開」「技術の進歩」「学力低下」など である。釈迦が言った教外別伝・不立文字を思い出す。
尾瀬へ行った。尾瀬湿原の豊富な水を発電に活かすこ
とで尾瀬の自然が維持できている。水源涵養林の植生 を守る一方で、人々に植物の宝庫をみてもらうと。 緑化への考え方は「人が自然環境の中で生かされ ているなら植物の事情も考えてあげたい。住みたいと ころで生きるという植物の願いをかなえてあげたい」 「森づくりにしても植物を人間の都合でむやみに移住 させます。人が適材適所で伸びるなら、植物の繁栄は 適地適木です」。八ヶ岳・乗鞍・八幡平・八甲田へ行 った。美しい。しかし和歌山大学の研究によると、温 暖化でたった3℃上昇すると本州のブナ、コナラはほ ぼ壊滅してしまうという。世界遺産の白神山地もパァ となり、ただのクマザサの禿山となる日は近い。それ どころか5.8度上がれば山という山は残らず禿と化 す。農林省森林総合研究所では2090年に白神山地 のブナ林は消滅すると予測している。甘い予測だ。し かし、10度上昇で地球は砂漠と化し、孫の時代には緑 はない。人間は自分の自己中心的な都合(金銭欲)で科 学を用いて自然を破壊してきた。自然保護は当然のこ とであるが、むしろ保護されているのは人間で、もと もと自然は人間を必要としていない。明日、人間が一 人もいなくなっても、地球上の生物は何も困らない。 例えば森でアルマジロとブタが出会って「最近、人間 を見ないねえ」といえば「そういえば、そんな奴もい たねえ」と笑う。人間が存在しないほうが自然にとっ ては良いし、いなくても続いていく。しかし人間は自 然なしには生きていけない。
「農は耕すことなり」というが、自然界にはウラ
返した土が一つもなく、自然の草木は硬いところに根 を伸ばして子孫繁栄しています。耕さない苛酷な環境 ではイネは野性化し、水田に根を張って穴だらけにし ます。耕さないので穴がそのまま残り、不耕起を2〜3 年続けるとスポンジ状になります。イネが自分の根で 耕しているのです。同時に藻類が大発生し、腐植質と して土中に還元されるので、不耕起水田は自前で堆肥 を作るとわかったのです。1年ごとに水田が肥沃化し てコメの味が良くなり、収量が安定するとわかりまし た。一般の水田は土中でワラを分解しますが、不耕起 水田では水中でワラが分解し植物プランクトンが大発 生し、非常に水がきれいになるとわかってきました。 これを利用して琵琶湖の浄化作戦に農家が立ち上がり ました。不耕起水田の溶存酸素量というのは、普通の 水田の何倍もあるのです。大量のプランクトンと酸素 は水田の豊かな生物量を支えます。メダカを放すと大 繁殖します。ドジョウもタニシも爆発的に増えます。 水鳥のため冬季湛水水田の取り組みも進んでいます。 近代農業は水田を工業化してきました。用水はパイプ ライン化、排水溝はコンクリートの三面張りにし、暗 渠排水で水を抜くと翌日に畑になってしまいます。こ れほど劇的な環境変化を与えると、水田の生物の多様 性など望むべきもありません。機械化に合わせ苗つく りも工業化したため、日本の稲作は農薬頼りになりま した。米づくりの労働時間の内、田んぼを耕す(耕起 )、代かき、苗代づくり、田植えまでの作業の時間は 全体の4割ほど占める。その耕起と代かきをしなくて いいのだから、大幅な時間の短縮になる。また稲づく りでは、何といっても雑草をどう処置するかが大変な 手間なので、たいていの所では一度の除草剤というの が欠かせない。それで低農薬米になるわけだが、不耕 起栽培ではその雑草が少なくなってきて、除草の手間 が大幅に削減し農薬も不用。安全なお米づくりを考え た結果、できたコロンブスの卵的発想の自然農法です 。97年の米凶作の時にも、関東や東北での不耕田の稲 が冷害に強く、平年に近い収穫量だった。 「日本の水田を守る会」 043−238−1408 NOHGYO.HTM
ガラバゴス諸島では法律で規制保護された絶滅種動物
がいる。彼らはその数を適切に保ちながら生存し続け ている。つまり人間さえいなければ生物は新規の敵や 環境汚染の危険にさらされたりしない。56億年前に地 球に生命が芽生え人間にまで進化してくるまでは地球 は独自の無理の無い「循環」を続け順当な進化と繁殖 が行われてきた。だが400万年前に猿から進化して猿 人が誕生して狩猟・農耕・牧畜という手段によって循 環ではなく人間の主体性によって生物の生命を人間の サイクルに組み込まれるようになった。すなわち文明 が誕生したのだ。そこに自我による欲望が介入したと き備蓄や乱獲につながった。さらにその知恵が産業革 命を到来させ、科学技術は開発を促進し地球主体の循 環のシステムを超えることでいままで無かったさまざ まな弊害を生み出すこととなった。たとえばゴミであ る。排気ガスにせよダイオキシンにせよ他の廃棄物に せよ、大気や水や土壌を汚染させているものは文明の 賜物でしかない。いまさら「地球にやさしく」などと おためごかしを説くこと自体が思い上がりである。地 球は人間のためにあるなどという発想を改めなければ ならぬ。そしてそれは自らの生命を含めて「存在する 」という人間にとっての最大のテーマについて考え直 す大きなきっかけとなろう。さらに言えば人類が存続 することにどれだけの意味があるのかということです 。(宇宙物理学者 松井孝典氏)
熱帯では、その日食べるものはいつでも手に入る。ま た腐敗も一因で貯蔵・蓄積の必要がない。しかし亜寒 帯ではあらゆるものが枯れ果て凍てつき、裸の猿であ る人間が棲みつくのは無理なのである。それを可能に したのは貯蓄という文明であった。そり文明が自然を 破壊していく。蓄えるということを一旦始めると、人 間の欲はとどまることを知らない。腹いっぱい食べて もその量はしれているけれど地獄へも天国へも持って いけない余剰の富をかかえ、それでも不安におびえな がら人は死んでいく。どんな重罪を犯してでも人は富 を増やそうとする。国と国の間ならヤクザもあきれる ほどのインネンをつけて、強い国は弱い国からかすめ とる。南の国で貯えることが発達せず、北の国で発達 するのが南北問題である。イソップ童話で言えば亜寒 帯のアリ国が熱帯のキリギリス国を侵略したのである 。富を獲得するためなら、人間はどんなことでも正義 にしてしまうのだが、その動機の根本になることこそ は「ものを貯える」ところにある。これが人間の犯し た最大の原罪なのである。
人口問題 2060年に世界人口は100億人となる 400万年かかって17世紀半ばに5億人に達した世 界人口は、その後200年で倍の10億になり,次の 100年で倍の20億になり、次の50年で倍の40 億もう歯止めはきかず、その後10年で58億(1987 年に50億を突破)に達している。2010年60億となっ て、40年後の2050年には90億になると予測されてい る。世界の人口は毎年1億近く増えている。 カトリックの法王は命の大切さから避妊反対を言うが それは人口の少ない古き良き時代のことであって今や 人口増は他の動物の命をさらに大量に殺す。60億は あまりに多すぎる。食料がない。貧富の格差が1960年 に1対80が今1対400。人口増加は貧困に直結し、貧 困は地球の荒廃につながる。遺伝子工学によって50 0億まで可能という人もいるが、毎年10億という一 つの大陸並の人口増となる。飲料水も確保されないだ ろう。今でさえ毎年400万人が不適な飲料水で死ん でいる。殆ど子供である。それに現在の大量の餓死者 すら、なくせない。
耕地面積を増やすためや産業のため、森林破壊がおこ
なわれる。人類が農業を始めた一万年前,地球の半分 は緑に覆われていた。1960年には四分の1となり 現在六分の一になってしまっている。400万年を100メ ートルとすると農業開始が25センチ前で40年は1ミリ です。人間の思考である「科学」は100メートルの 人類の歴史をたった1ミリの時間で地球を破壊しよう としている。今や森林破壊は80%まで進んでいる。 現在の傾向が続くと40年後に森林は消滅するアフリ カや西アジア、南アジアでは深刻な砂漠化。村が砂漠 に飲み込まれていく。
人権、民主主義、市場主義経済といった考え方は人間
の欲望の無限の拡大を前提にした人間中心主義の最た るものです。人間中心主義でやっていくなら人間圏は 必ず破綻します。この人間中心主義から人間相対主義 というか地球中心主義あるいは宇宙中心主義に視点を 転換しなければ人間圏の破綻は100年後にやってくます 。そのためには現代人が忌み嫌う独裁や計画経済、統 制経済というものが出てくるか、欲望を抑えて境界条 件にあわせた精神革命で乗り切るのか。いずれにせよ 、われわれのひ孫の時代は悲惨なものとなるだろう。
飢餓国から富裕国への大量の人口流入がとまらない。
餓死をさけるために徒歩や船に乗って。世界で1日に 4万人の人が餓死している。地球のシステム,社会の システムが狂っている。第三の波がやってきた。世界 の穀物生産が20億トンで10年ほど横ばいである。人口は 現在の60億強の人が2050年には100億人と倍増する
最新の人類学によると人類は旧石器時代までは優雅に 暮らしていた。労働時間は一日5時間くらいで、気の 向いたときに腹の減ったときに近辺をうろついて食い 物を採集したり狩猟したりするだけだった。それでも 現代人と同じ蛋白質摂取量が得られていた。あとは焚 き火のまわりで炉辺会議をしたり、好きなことをした り、歌ったり、あちこち落書きをしたりして暮らして いた。人口が少ないから生態系を荒廃させない、エデ ンの園や桃源郷は人類の原初記憶だ。龍やドラゴンも 一億年前の恐竜の原初記憶かもしれない。
第一の波。ところが一万年前に農耕文化が始まり食え
るようになると人口爆発が起こり、河川流域の平野に 古代文明が始まった。これで生活は苦しくなった。男 は十時間以上も額に汗して働き、女は出産の苦しみを 味わった。失楽園である。農作物は保存がきくので財 産や貨幣があらわれ貧富の差が生じた。そして集団に はつきものの権力闘争がはじまり王朝の変遷と戦争が くりかえされた。服従を求めるもの、つまり人間を苦 しめる支配と既得権益保持者が登場。盛者必衰。
第二の波。200年前に産業革命が産声をあげた。生
産力はさらにあがり猛烈な人口爆発がはじまった。そ れは科学技術をともなっていた。規格化・専門化・同 時化・集中化・極大化・中央集権化の社会となった。 社会や既得権益をもつものは更に人間に服従を求める のである。学校は規格人間であるロボットをつくるた め朝八時に同時に全員集中してあつめ産業界のプロの 卵を養成する機関となった。企業は極大の利益を極大 の規模で求めた。これが現代社会の枠となり今や、あ りとあらゆる弊害が噴出し始めた。
自然との共存、共生と皆は対立的に言う。自然こそ人
生、人生こそ自然、同一・一体のもので分離していな い。科学の進歩と修復不能な自然環境の破壊が人類の 滅亡への道を疾走している。人間は自分のなかの自然 の一部としての内なる声を聞くことができなくなっ ている。しかしこの「物質主義という非人間化ロボッ ト化」がいかに進もうとも自然の中に潜む力を感じる 叡智を持つ人は生き残る。それは以前、日本人が持っ ていたものだ。何億年と生きてきたバクテリアは共生 という習性を身に付けた。古来日本人は自然を慈しみ そのふところで生きるすべを知っていた。叡智の文明 は共生の原理に立つ。
文明の悪しき派生物である環境問題がもはや許容限度
を過ぎて人間の存在そのものを消滅させる状況段階に 突入してしまった。阻止は不可能で今の孫の子供の時 代は無い。宇宙船に設置されたハッブル望遠鏡によっ て何十億光年の彼方にあるオリオン座大星雲での星の 誕生や消滅を捉えられる。が、我々はわずか百年先の 人類を救えないのである。地球環境への関心が最近と みに高まってきました。それは資源を保護するために 自然を守ろうというのです。資源という考え方こそが 現在の危機を招いている。自然は役に立つから価値が あるのではない。自然は役に立たなくなったら捨てて しまおうというものでしょうか。自然はそれ自体私た ちを支えてくれる仲間なのです。生きとし生けるもの は一体なのだという悟りを開いて覚醒した人たちは無 私、隣人愛、地球愛で、私利私欲を超越して全人類・ 全世界を心から愛した。
一年に何十万人もの飢えて死んでいく目の前で市場価
格を維持するためや満杯の倉庫の中で古くなったため に毎年百億ドルもの食料品が海洋投棄される。その運 送費が数十億ドル。日本では一日2000万人分の食事が 捨てられている。一方、他国では一日10万人が餓死し ています。このムダがあってこそ資本主義が機能する のです。資本主義はエゴによる欲しかない。皆、自分 ことしか念頭に無く、魂を失ってしまった。もし少し でも愛があるならこのような破壊には耐えられないだ ろう。情報革命と言って走り回っているが、科学の成 功などまるで役立っていない。家の中にはあらゆるも のでいっぱいなのに、主人は空虚のままでいる。
3000年前、老子は水汲みの機械を見て「機械あれば機
事あり、機事あれば機心あり」と言った。機械は物事 を機械的にし心を機械のように冷たくするという意味 だ。コンピュータによる個人情報の管理システムが整 備されつつある現代。科学は生きている人間を脳死と して、動いている心臓を機械的に取り出し移植するま でになった。交通事故に巻き込まれると心臓を奪われ る時代になった。科学は冷酷にも作った人間を滅ぼす 。同じ老荘思想の中に「杞人の憂」といって天が落ち てくるといって心配する人を笑っているのだが恐竜を 滅亡させたといわれる宇宙から飛んできた数百mの岩 石なら天が落ちたといえる。先年木星に落ちたシュメ ーカーレビー彗星の直径数百mの岩石なら「杞憂」と 笑えないだろう。宇宙では衝突は頻繁に起きているこ とが木星の表面観察で判明し。NASAのジエット推進研 究所では地球から780万キロ(地球・月間の20倍)とい う近い距離にある直径1.1キロの小惑星が2880年3 月16日に300分の一の確立で地球にぶつかる危険性が あると発表した。衝突したら地球の大部分は地震と大 津波に襲われ、もし人類は生き残っていたとしても、 上空に塵が舞い上がり氷河期が訪れるだろう。また、 地球の周回軌道と交差する彗星群も確率的にはいつか はぶつかるだろうし、この宇宙では銀河系同士の衝突 もある。あらゆることはどんなにうまく思考によって 按配しても亡びるものは亡びる。人間のすることには 限度がある。つまり思考には限界があるということだ
「生物絶滅」 生物絶滅に関しては、小惑星衝突とは無関係に衝突の 30万年後に起きたとする説や大規模火山の噴火に伴 う気温低下説、複数天体衝突説などもあった。 天体衝突説は30年前、ノーベル物理学賞を受賞した 故ルイス・アルバレズ氏らが提唱。この学説を今回、 地質学者や古生物学者、地球物理学者らが集まり、新 しいデータを加えながら、過去の蓄積データや数値モ デルを再検証した。 その結果、(1)世界各地の白亜紀末の地層に天体衝 突に伴う物質がある(2)衝突時の地層を境に生物大 量絶滅の痕跡がある(3)光合成生物の活動が長期間 停止するほど大気中にちりなどがとどまった―ことな どが分かった。 白亜紀末を挟む100万年間で最も火山噴火が強かっ た時期に生物が大量絶滅していないことや、複数回の 巨大天体衝突の痕跡がないことも判明した。 小惑星衝突によって巻き上げられた物質が太陽光を遮 断し、食物連鎖の基底にいる光合成生物が死滅。恐竜 なども食料を採取できなくなり、全体で60%を超え る生物が絶滅した―とするシナリオを複合的に裏付け た。  ユカタン半島付近で、小惑星の衝突による直径18 0キロのクレーターが見つかったのは1991年。以 降、生物絶滅の原因として天体衝突説は有力視されて きた。
暴力と性と死は密接に結びついている。妊娠した瞬間 の胎児はみな女性である。女性のDNAはX染色体が 二本、男性はXとYがそれぞれ一本づつあるわけだが 、人間ははじめXXでみんな女性です。しかしそのう ちの半数近くにY染色体が現れはじめ男性になる。Y 染色体には攻撃性があります。哲学とか宗教とかはこ のY染色体に対する抵抗を無意識下においてやってい ると考えられる。なぜ人間は女として生まれて後に男 になるのか。人類は女であってほしいという宇宙の意 思があったと思われる。単細胞生命というものでは生 まれてこない。つまり死がない。生物学的には男性と 女性という有性生殖が発生してはじめて死が誕生する のである。ダイオキシンによる環境ホルモンで中性化 しつつある。
ヒトはアフリカで誕生したと考えられている。おそら
く七百万年前に類人猿から分かれてヒトが生まれたの であろう。細胞質中のミトコンドリアDNAは普通の 核DNAと異なり交雑することなくは母から娘へと連 綿と受け継がれる母系遺伝子だ。だから微量の血液分 析でできるため、自分の遠い母親を知ることができる 。ヨーロッパでは7人、アジア・アフリカでは28人の 人類の母を割り出している。そして世界中の六十億の 人類は究極的にアフリカの一女性の母系子孫であるこ とがわかった。十五万年前の人口は千人ぐらいで、そ の中の一人の女性の系列だけが現在まで生き残ったと いうことである。日本と関係の深い母としてはネネと アイが確認ずみである。mtcDNA.htm参照。「ミトコン ドリアDNAからみた日本人の成立について」日本人 ,アイヌ,琉球人,韓国人,中国人を含む東アジアの 5人類集団について,ミトコンドリアDNAを分析し た.注目すべきは,琉球人やアイヌでは大陸由来の特 異性をもつ割合は 20% 以下であるのに対し,本土日 本人の50%が,中国人や韓国人が多数を占める大陸 由来の特異性をもっていることである.アフリカ人, ヨーロッパ人およびアメリカ先住民を含む現代人全体 の系統分析からも,本土日本人と韓国人は遺伝的に最 も近い関係にあることが明らかになった.これらの結 果は,現代日本人の起源についての縄文・弥生混血説 と合い入れるものである.さらに本土日本人の遺伝子 プールの約65%は,弥生時代以後に大陸からもたら された遺伝子に由来していることが示唆された。とこ ろで、すべての生き物はDNAを基本にしている仲間 であるという現代生物学が明らかにした事実は、仏教 の世界観と同じであった。つまり、人種・民族という 見方はあまり意味がないということです。人類皆兄弟
我々の科学は進歩を掲げて様々のものを造り出しては、
その後始末に追われている。例えば地雷や強力爆弾や 核爆弾。いったい科学とは何なのでしょうか。自然が 巧みな光合成によって創り出した葉っぱ一枚を人間は 科学によって造り出せない。
DNAには四つの塩基文字があり、二番目は16通り
三番目は64通り、四番目は256通りの可能性があ る。それが30億ペアで連なっている。つまり256 ×30億の可能性がある。その中のたった一つがヒト の遺伝子配列です。そんな精巧な設計図を誰が作った のでしょうか。プリンストン大学のエドウイン・コン クリン教授は「ビッグバンの瞬間にわずかなズレでも あれば人類は誕生していない。宇宙には意志がある」 と言っています。筑波大学の村上和雄教授は「人間の 細胞の働きをみると、弱肉強食でなく共生的である。 個々の細胞は全体に奉仕する形で働いているし、全体 は個々の細胞が生きられるようにコントロールしてい る。そして個々の細胞間では助け合いや分かち合いが 行われている」。「男子の精子は自分の八万五千倍の 巨大な卵子の壁を破るため、一億個の精子が助け合い と自己犠牲の精神で自分達の代表を巧妙で精緻なプロ セスで卵子のなかに送り届ける。そんな生命の究極で ある人間が競争し、自分の欲望を満たすために人を殺 したりいじめたりするのは四十万年より前のある時突 然、遺伝子の中の嫉妬心のスイッチが何らかの理由で ONになったのだと考えられる。百万年より前の遺跡 からは殺しあった跡が出てこなかったという事実もあ る」
高齢者について。ジャレド・ダイアモンド 皆さんは、先進工業国家に住んでいます。決まった場 所に定住し、中央集権の国家が決定を行い、国民は読 み書きができ、本やインターネットから情報を取る― ―そんな社会に住んでいるわけです。このような社会 では、ほとんどの人たちが60歳以上まで生きていて、 食べ物は自分たちが作らず、他人が作った物を食べて 生きていると思います。  しかし、忘れてはいないでしょうか。こうした習慣 は、600万年にもおよぶ人類の歴史の長い進化の中 では、ごく最近に起こったものです。いま申し上げた 色々な習慣は、1万1000年前には、世界のどこにも存 在しませんでした。それらはわずか100年、もしくは1 0年から20年の間に起こった大きな動きです。つまり、 われわれの先祖は伝統的な部族集団の中でずっと生き てきたのであり、人類の進化という時間軸を考えれば 、ほとんど昨日までそういう暮らしをしてきたのです。  500年ほど前に、ヨーロッパ人が世界中に進出して いきました。それまでは、すべての大陸の大部分に存 在していたのは、部族社会です。最近では、部族社会 も国家の管理下に置かれるようになっています。まだ 国家の管理下に置かれていない部族社会はありますが 、ニューギニアやアマゾン川の流域といった限られた 地域にしかありません。しかし、部族社会は人類の歴 史のほとんどの社会形態だったわけで、現代の大規模 社会よりもはるかに多様性を持っています。大規模社 会では共通の特徴として、政府があって、ほとんどの 国民同士は個人的な面識がありません。 部族社会は社会の「自然実験」を何千回も行ってき それに対して、部族社会には、たくさんの大きく根本 的に違う点があるのです。部族社会というのは、どう すれば人間社会を運営していけるのかという、ある意 味での自然実験を何千回も行ってきた結果、非常に多 様性が高い社会運営のノウハウが実践されているので す。  例えば、いまの日本において「子どもの自由がどこ まで許されるべきか」「火やナイフを与えてもいいの か」「ちゃんと親に従わなければいけないのか」「自 由が少ない、もっと放任するべきだ」を考えてみまし ょう。  例えば、47都道府県の中で実験をするとして―16県 を選び、別の16県は厳しい県にして、それ以外は現状 のままと決めて、3つの集団に日本を分けたとします 。そして、子どもたちを実験対象にしたとしましょう 。そうすれば40年後には、対象の子どもたちが大人に なり、その比較から自由を少なくした方がいいのか、 与えた方がいいのか、いまの程度でよかったか、とい う質問に答えることができるかと思います。でも、残 念ながらこのような実験はできないのです。  しかし、伝統的社会では、自由な環境で子育てがさ れている社会や、そうでもない社会というのが、事例 としてたくさんあるのです。伝統的社会の実践は、い まの日本やアメリカの社会よりも多様性があるのです 。そこから学べる可能性はあるし、実用性も高いと思 います。高齢者への対応の仕方や、どうやって健康を 維持しているかなど、われわれがいま心配しているさ まざまなことについても伝統的社会から学べるはずで す。  部族社会は原始的で、また惨めで、軽蔑されるもの とするのは間違っています。しかし、幸せで平和な社 会だと理想化するのもまた、違います。部族の習慣に ついて知ると、中にはぞっとするものもある一方で、 いいなと思ったりうらやましいと思うものもある―― そして、中には自分たちでも取り入れることはできな いものかと思うものもある、というわけです 高齢者を遺棄する5つの方法    私には、フィジー人の友人がいます。友人はアメリ カ社会について、「感心することもあったけど、嫌だ なと思うこともあった」という感想を私に教えてくれ ました。最も嫌だと思ったというのは、高齢者に対す る対応・処遇です。友人は非難がましい口調で「なぜ 君たちアメリカ人は、お年寄りを捨てたりするんだ」 と私に言いました。彼が言っていたのは、アメリカの 高齢者のほとんどは最終的に、子どもたちとは別に住 み、また友達とも離れて暮らすことになる。そして、 高齢者施設に住んでいる人がとても多いという、そん な状況です。  フィジーでは、これとは違うのです。他の伝統的社 会でも違います。高齢者は子どもたちとずっと同居し たり、親戚や友人たちとともに生涯生きていくパター ンが見られるそうです。ただし、高齢者の取り扱いや 処遇は、伝統的社会では色々とあります。現代社会に 比べてはるかに悪い事例もあれば、ずっと良いものも あります。  多くの伝統社会では、5種類方法のうちの1つで、 高齢者を遺棄し、社会から排除してしまうのです。そ の方法の中には間接的なものから、最悪な場合である 直接的なものがあります。1つ目の、最も消極的な方 法は、無視すること――つまり、高齢者が死ぬまで食 料も与えず、不衛生になっても面倒を見ないというや り方です。2つ目のやり方は、集団が野営地から別の 場所に移動するときに、置き去りにするやり方です。 3つ目の方法は、高齢者に自発的に自殺をさせたり、 自殺教唆する方法です。4つ目はもっと直接的な方法 で、嘱託殺人です。嘱託殺人の1つの事例として、カ ウロン族というニューギニアにいる部族をあげましょ う。この部族では、夫が死んだ未亡人は兄弟に、もし くは息子に自分の首を絞めてくれと頼むのです。座っ て自分で首に縄を巻き、そして自分の家族に首を絞め てもらうのです。要するに、本人も含めて互いに協力 して、自殺しているわけですね。そして5つ目の方法 ですが、これは直接的な方法です。本人の同意協力な く殺害するというものです。 高齢者を遺棄する部族社会とは  では、子どもが親を遺棄したり殺害したりするのは 、どんな部族社会において起こるのでしょうか。それ は主に2つの環境下で起こります。  1つ目は、移動型狩猟採集民の間です。彼らが1つ の野営地から別のところに移動して行く際に、物理的 に自立歩行ができない高齢者がいたら連れていけない わけです。健康な若い人たちは、自分の子どもや荷物 を背負っていかなければならず、高齢者を背負えない のです。  もう1つは、北極圏や砂漠のような、ギリギリの不 安定な環境に住んでいる人たちの間です。定期的に食 料不足が起こり、ときには全員が生き残るための食料 がない――そんな状況下で住んでいる人たちの間で起 こるのです。いま手元にある食料は、生き残っている 健康な人たちのために、あるいはやがて大人になる子 どもたちの成長のために、食料を取っておく必要があ るのです。  現代のアメリカ人や日本人にとっては、病気の配偶 者や高齢の親を遺棄したり殺害したりするなんて、ひ どいことだと思う人の方が多いでしょう。でも、伝統 的社会に、他のどういう方法があるというのでしょう か。彼らは「残酷な選択」を迫られているのです。  このように高齢者を扱う部族の話を聞いて、彼らを 責める気持ちになっている皆さんには、ある言葉を紹 介したいと思います。それはウインストン・チャーチ ル元英国首相のものです。以下に引用するのは、第二 次大戦のレイテ沖海戦で究極の選択を迫られた、日本 海軍の栗田艦長のことについてのものです。栗田艦長 は、2つの同程度のひどい選択の中から1つを選ぶ必 要がありました。チャーチルは栗田艦長にこんなこと を言っています――「同じ試練を耐え抜いた者だけが 、彼を審判することができるだろう」、と。  実際、ここにいる私たちの多くは、これから、遊牧 民とか北極や砂漠に住む人たちと同じような試練に直 面することがあると思います。皆さんが、高齢者の医 療や介護に責任を持つ立場になったとします。皆さん が病気の配偶者や親に、さらに高度の積極的治療をす るかどうかを決めなければいけないとします。その時 に、そういった積極的治療をやめて「今後は鎮痛剤や 鎮静剤の投与だけでいいです」と医師に告げなければ ならないような状況を想像してみてください。 高齢者を大切にする社会の条件  ここまでとは逆の例もあります。高齢者の対応にお いて、喜ばしい状態の社会もまたあるのです。例えば 、ニューギニアの社会、フィジーの友人の村です。そ の他にも、世界中のさまざまな伝統社会で、高齢者は とても大切にされていて、食事もちゃんともらい、価 値ある存在として、いてよかったと思われています。 子どもや親戚、旧友とも近い場所に住んでいます。  社会によって高齢者の対応が大きく異なるのはなぜ か。その理由は2つあります。1つ目は高齢者を有益 だと見ているかどうか。2つ目はその社会の価値観で す。 まず「高齢者の有用性」についてですが、私は高齢者 は伝統的社会においても、現代社会においても、有用 な役割を担い続けていると思います。高齢者ケアの究 極的な理由は、まさしくそこにあります。  例えば伝統的社会では、食料の獲得という問題があ ります。また孫の子守というのも古くから続くことで す。高齢者が孫の子守をしてくれれば、子ども夫婦は 育児の心配をすることなく、子どものために狩猟採集 に出掛けることができるのです。それから、高齢者は 物作りの価値も提供できます。熟練の技術で、道具や 武器、壺や織物などを作ってあげることもできます。  伝統的社会では一般に指導者は高齢者で、一番知識 があります。宗教、医療、政治、歌、舞踊についても よく知っていて、「部族のお年寄り」という言葉が、 部族の指導者を意味する言葉になっているほどです。 現代社会でもそうで、歴代のアメリカ大統領の平均就 任年齢は54歳です。  最後に、伝統的社会に生きる高齢者が果たせるもう 1つの大きな役割があります。文字のある社会に住む 私たちには思いもつかない役割です。何かを調べると き、いまでは本やインターネットを使うのが普通です ね。しかし文字体系のない伝統社会では、高齢者が生 き字引になるのです。彼らは、情報源なのです。高齢 者の知識が社会全体の存続の決め手となる場合さえあ ります。稀にしか起きない危機のとき、過去に同じ経 験をしているのが高齢者のみという状況があるのです。 高齢者を大事にする価値観を持つ社会  ここまでの例は、高齢者が伝統的社会で役に立つと いう例でした。その評価の違いで、高齢者の世話をす るか否かへの対応も決まってきます。これに加えて、 もう1つ高齢者への対応を左右するのは、その社会の 文化の価値観です。これはある意味で、有用性とは独 立した形で高齢者への対応と結びついています。  例えば、中央集権が長く続いている大規模社会では 、高齢者を尊ぶことを重要視しています。特に東アジ アでは、儒教の道徳の「孝」――親孝行の「孝」です が――と関係しています。これは高齢者の親への絶対 服従であり尊敬、そしてその親の面倒を見ることです  ただし、高齢者を尊ぶような価値観である「孝」や 家長制を持つ社会と比較すると、アメリカでは高齢者 の立場が低い現状があると思います。たとえば、アメ リカでは、失業中の高齢者は新しい職には就きにくい 状態にあります。  もう1つ、アメリカにおける高齢者の地位の低さを 示す例があります。これはアメリカの病院で導入され ている、医療の年齢別資源配分という明文化された方 針に見て取れます。これは残酷な、そして歪曲的な表 現だと思います。これは、高齢者より若い患者を優先 する決まりなのです。つまり、病院の資源には限りが あるので、例えば、特定のベッドしか空いていない場 合、もしくはドナーから移植用の心臓が1つだけ届い た場合、あるいは外科医が時間的に特定数の患者の手 術しかできない場合――こういう場合には、高齢者よ り若い患者を優先する決まりなのです。理由は、若者 の方が社会にとって価値がより高く、長く生きられる からです。若者は高齢者に比べて人生経験が豊かでは ないにもかかわらず、です。 アメリカで高齢者が尊敬されない理由  アメリカで高齢者に低い地位が与えられているのに は、いくつかの理由があります。アメリカの高齢者は アメリカ的な価値観によって形成されています。その 価値観の1つは、プロテスタントの労働倫理です。働 くことに価値を置くため、働いていない高齢者は尊敬 されません。  もう1つの理由としては、アメリカには自立性や個 人主義を美徳とする価値観があることです。もはや自 立していない、もしくは独立していない高齢者を、無 意識的にアメリカ人は下に見てしまうのです。   高齢者の立場が悪くなっていく現代社会  とはいえ、良いことは、より長く人間が生きられ、 高齢者でもよく、健康状態で過ごせ、娯楽の機会も豊 富であることです。高齢者向けの施設や、介護プログ ラムが充実している点も挙げられます。  悪いことは、かつてなく高齢者の数が増えていて、 若者の数が減っているという残酷な事実です。高齢者 は数少ない若者の負担となっていて、それぞれの高齢 者の価値が下がっているのです。アメリカ人は5年に1 度は引っ越ししていますから、しまいには高齢者は若 いころからの友人と離れて暮らすことになりますし、 家族とも離れて暮らすことになります。また、定年退 職制度もあります。働かなくなると職場の友人関係を 失います。仕事に関係した自尊心が失われるのです。  最も悪くなっているのは、客観的に見て、伝統的社 会よりも現代の西洋社会の方が高齢者があまり役に立 っておらず、有用性も下がっている事実です。読み書 きできる人が増えて、高齢者の"生き字引き"としての 価値が下がってきました。何か情報が欲しいとき、皆 さんはどうしていますか。本を調べたり、インターネ ットを検索したりしますよね。高齢者を見つけて、何 か教えてくださいと尋ねるのはあまりしませんね。  最後に、伝統的社会では技術の進歩が遅かったため 、ある人が子どもの頃に学んだことは高齢者になって も使える内容でした。しかし、現在のように技術革新 のスピードが速くなると、子どもの頃に教わったこと は、60年後のいまでは役に立たなくなっています。し たがって、現在は子どもであっても、60年後には使え ない人になっているのです。われわれのような現在の 高齢者も、現代社会で生きる上で必要な技術は身につ けていません。 1948年に初めてテレビを買いました。操作法は、電源 、音量、選局の3つのつまみしかなかったので、簡単 ですぐにわかりました。しかし、いまや家でテレビを 見るだけでも、41個ものボタンのついたリモコンを利 用しなければならず、本当にわかりにくいのです。テ レビを見るために、25歳の息子に電話をして、操作方 法を教わる始末です。41個もボタンがついたリモコン なんて、私には使えません。 高齢者の生活を改善する方法   高齢者の1つの価値として、子どもの世話をハイ クオリティで提供できることです。いまや女性が仕事 に出ていて、若い人はなかなか子育てに専念できなく なっています。もちろん、アメリカではお金を払って ベビーシッターに頼んだり、日中に子どもの面倒を見 てもらえる保育施設を使うこともできるのですが、祖 父母の方がより良い子守をしてくれます。祖父母は、 孫を愛しているため、やる気に満ちていて、子育ての 経験も豊富です。孫と一緒に過ごしたいと思っている し、ビジネスではないですから、「割のいい仕事が見 つかったから、ベビーシッターは辞めます」と宣言さ れることもありません。ただし、最近、若者が子ども を持つ年齢が上がっているので、孫が生まれるときに は70代や80代になっていて、体力的に孫を見るのはき つい状況になってきています。 高齢者の価値の2つ目は、社会が急激に変化している がゆえに、社会に稀にしか起こらないけれども、また 起こる可能性のある状況というものを、高齢者が経験 しているからです。例えば、70歳以上の方は大恐慌と 呼ばれた出来事を経験しています。戦争を経験してい るし、食料やガソリンの配給を経験しています。また 、原爆を経験した人もいるかもしれません。しかし、 いまの選挙民や指導者は、もはや個人としてはこうし た出来事を経験していないのです。しかし、こうした ひどいことは繰り返す可能性があります。また起こら なくても、過去の経験にもとづいて準備計画は立てら れます。高齢者は、若者が経験していないことを実際 に経験しているのです。  高齢者の方が優れている点は、監督する、管理する 、アドバイスする、戦略策定する、教える、統合的に 物事を見る、などです。現在でも私の高齢者の友人は 農業を続けていたり、弁護士や外科医として活躍して います。監督や管理やアドバイス、あるいは戦略策定 に関わっているからです 伝統的社会から学べる様々なこと 私は「農機具や金属の道具を捨て、狩猟採集の生活様 式に戻ろう」とか「小規模部族集団で生活をして、隣 の部族と戦え」と言っているのではないのです。  ただ、彼らの生き方は、われわれよりも社会的にと ても豊かです。もちろん、物資的には貧しいかもしれ ませんが、伝統的社会の子どもたちは自信と独立心を 持っていて、社会的スキルもわれわれより上なのです 。また、大人たちは糖尿病や心臓疾患、高血圧、脳卒 中、その他の非感染性の疾患で死ぬことはまずありま せん。この部屋のほとんどの人間は、いま挙げたよう な疾患で亡くなることが多いと思います。もちろん、 糖尿病やその他の疾患にかかるほど彼らの寿命が長く ないと言っているわけではないです。同じ年齢で比較 しても、伝統的社会に暮らす人々は糖尿病、心臓疾患 、その他の非感染性の疾患にかかる割合が、日本人や アメリカ人よりの同じ年齢より低いのです。現代社会 のライフスタイルのために、われわれはかかりやすく なっているのかもしれません。伝統的社会の特徴とは 、そういう風な疾患から人間を守ってくれるのです。 伝統的社会では調停や和解をしたりして、お互いの関 係を復活させます。現代の西洋社会のように、裁判で どちらが正しいか間違っているかを争ったり、、刑務 所に入れることで罰を加えたり、あるいは加害者への 憎悪をずっと続けるのではなく、より迅速に解決を図 ることができるのです。  また、子育てもわれわれの現代社会と伝統的社会で 違います。私と妻も自分の子育てに、伝統的社会の経 験を活かしました。伝統的社会では子どもを横に寝か せて抱きません。運ぶときには前を向かせて抱き上げ た形で、進行方向に赤ちゃんの顔を向けます。アメリ カとヨーロッパでは、赤ちゃんが泣いたらどうするか の論争があります。泣かせたままにするのか、30分、 あるいは10分待ってから抱き上げればいいのか。でも 、伝統的社会では赤ちゃんが泣いていたら、もう10秒 くらいで駆け寄り――もしかしたら3秒かもしれませ んが――抱き上げて、なだめるのです。 伝統的社会では、村の大人は一緒に子育てをします。 おじさん、おばさん、その他の大人と一緒に育つこと で、社会的スキルを学びます。お父さんお母さんだけ ではない大人からも学べるのです。  リスクに対しても、対応の仕方が現代社会とは違い ます。日本とアメリカでは、リスクをあまり感じない ことが多いかもしれません。何か間違いが起きたなら 、警官や医者が助けてくれるというわけです。しかし 、ニューギニアの伝統的社会は違います。警官や医者 もいません。リスクをそれだけわかっているのです。 アメリカ人や日本人にはわかっていないリスク認識の 仕方をしています。 現代のアメリカ人は、テロが最も怖いことだと思い、 飛行機の爆破などを心配してしまいます。しかし実際 には、多くの人はテロリストに殺されるのではなく、 自動車事故や階段で転ぶ事故に遭う方が多いのです。 シャワーを浴びるときだって浴室で転ぶ危険性があり ます。日常で本当に心配すべきリスクは違うところに あるのです。今朝も私はテロリストの心配はしていま せん。それよりも、シャワーで転ばないように気をつ けました。  最後には、アメリカでは多言語を教えるのは混乱す ると考える人がいます。でも、ニューギニアではほと んどすべての人が3言語以上を話します。3言語どころ か、5言語、6言語を話す人も多くいます。。実は多言 語話者であることと、アルツハイマーの予防には関連 性があると言われています。第2言語を学ぶだけで、5 年間くらいはアルツハイマーの罹患(りかん)を延ば すことができるという研究もあるくらいです。
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