京都府知事選(2006)出馬予定者への公開質問状


  9ぴぃでは、4月9日に投票される京都府知事選挙の出馬予定者(衣笠洋子さんと山田啓二さん)に、憲法・平和をテーマにした公開質問状を送りました。項目はつぎの5つです。

 1 憲法9条改定についての賛否とその理由をお答えください。

 2 陸上自衛隊イラク撤収後も航空自衛隊が多国籍軍への輸送支援を行なうことについての賛否
   とその理由をお答えください。

 3 小泉首相の靖国神社参拝がアジア諸国から批判を受けています。どうすべきと考えますか。

 4 憲法9条改定に反対する「9条の会」は全国に広がり、様々なかたちをとりながら、約4000の団
   体が活動をしています。このような取り組みをどう思われますか。

 5 知事に就任された場合、京都府として平和の取り組みを具体的にされる予定はありますか(例
   として、広島・長崎市長の平和宣言など)。


 これに対して、山田啓二さんからはご返事をいただけませんでしたが、衣笠洋子さんからは以下のご返事をいただきましたので、公表します。(2006年3月22日公表)



府民本位の新しい民主府政をつくる会

代表委員  衣笠 洋子

 日頃から、憲法9条を生かして平和な世界をつくることに若い世代の皆様が地域で運動を進めておられることに心から敬意を表します。
 私は、「府民に冷たい府政」から、「府民と心かようあったか府政」への転換をはかる決意です。「くらしの目線」「府民のネットワーク」「憲法」をキーワードに府政の改革を進めていきます。この京都から、「今の政治はおかしい、小泉『構造改革』ノー、憲法9条を守ろう」の声を発信していきたいと考えています。
 さて過日いただきました公開質問状について下記のとおり回答いたします。よろしくお願いいたします。
 2月16日に発表しました「府政転換 府民が安心できる、あったか京都をめざして―260万府民のみなさんへの私の提案」をホームページ(http://www.minshufusei.jp/docs/teian/)で公開していますので、ぜひご一読ください。


1 憲法9条改定についての賛否とその理由をお答えください。

 憲法9条の改定には反対です。
 私は、母親運動に出会い、「いのちを生み出す母親は いのちを育て いのちを守ることを望みます」のスローガンを大切に、何よりいのちを守る運動に参加してきました。かけがえのないいのちの尊さ、いのちを守るそれは、「誰もが健康で文化的な最低限の生活を営む権利がある」ことをうたった憲法25条や「戦争放棄と戦力の不保持」をうたった憲法9条につながります。
 また、私は、これまで「平和憲法を守り、自衛隊の海外派兵・有事法制に反対する京都共同センター」「有事法制を許さない・京都女性ネット」「守ろう憲法と平和きょうとネット」にも参加し、憲法改悪反対の運動を府民の皆さんと進めてまいりました。
 憲法9条を変えようとする背景には、今の日本が海外で戦闘に参加できるようにしようとする意図があります。日本が世界の平和に貢献するには憲法9条の精神と立場で外交を進めることです。
 私は、憲法9条を守り抜くとともに、憲法を暮らしのすみずみに生かし、平和の願いを発信する京都をつくりあげたいと考えています。


2 陸上自衛隊イラク撤収後も航空自衛隊が多国籍軍への輸送支援を行なうことについての賛否とその理由をお答えください。

 航空自衛隊が多国籍軍への輸送支援を行なうことについて反対です。
 クウェートへ派遣されている航空自衛隊は、イラクへの物資輸送を継続的に行うとともに武装したアメリカ兵その他多国籍軍も輸送しています。このような航空自衛隊の活動は、アメリカ軍その他多国籍軍の武力行使に対する支援活動であり、そのような活動をさらに継続・強化するということは、アメリカ軍などへの加担をさらに強度にし、武力の行使を禁じた日本国憲法9条にますます抵触するものです。


3 小泉首相の靖国神社参拝がアジア諸国から批判を受けています。どうすべきと考えますか。

 首相による靖国神社参拝はただちに中止することです。
 靖国問題で問われているのは、過去の侵略戦争を「自存自衛の戦争」「アジア解放の戦争」「大東亜戦争を引き起こした責任はアメリカにある」として正当化する歴史観、戦争観に立つ靖国神社に、日本政府がお墨付きを与える行動をとっていることです。小泉首相の五年連続の靖国参拝は、日本国憲法の基礎になっている侵略戦争への反省を投げ捨て、国連憲章にもとづく世界平和の枠組みの否定をも意味します。「私的参拝」であれ、その職務の重さ―国益に関わることから、首相による靖国神社参拝は許されるものではありません。


4 憲法9条改定に反対する「9条の会」は全国に広がり、様々なかたちをとりながら、約4000の団体が活動をしています。このような取り組みをどう思われますか。

 かけがえのないいのちの尊さ、いのちを守るそれは憲法9条につながります。その9条を守るという一点で活動されている「9条の会」に大いに賛同します。
  私が活動してきた母親連絡会では毎年8月15日の敗戦記念日と、12月8日の戦争を始めた日に、召集令状(赤紙)を配り宣伝をしています。宣伝をしていると、戦争を体験された方や高校生や中学生から反応が返ってきます。わざわざFAXを送ってくれる子たちもおり、励まされます。日本を戦争をする国にさせないために「憲法まもれ」とこの京都から発信していきたいと思います。


5 知事に就任された場合、京都府として平和の取り組みを具体的にされる予定はありますか(例として、広島・長崎市長の平和宣言など)。

 「憲法9条を守れ、平和の願いを発信する京都」の主要課題として、「憲法9条を守れ」を日本と世界に発信するプレイの実行、公務員が負う憲法尊重・擁護義務の履行、憲法を暮らしのすみずみに生かす府政の展開を提案します。
  具体的には、@「憲法9条・平和のための国際京都会議」(仮称)の開催を呼びかける、A米艦船の舞鶴港入港の際に非核証明書の提出を求める、B5月3日と11月3日に、憲法60周年の年にふさわしい行事を行う、C憲法手帳を発行し、府民とともに憲法をくらしに生かす―をただちに実行に移したいと考えています。