随想・東海道 (8) 帯状疱疹

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 現在東海道を歩いている方々のブログをみると、梅雨の蒸し暑い中で大変苦労されているようだ。

 私が東海道を歩き出したのは去年の夏で、やはり暑さに苦しみ、目標の半分の行程も行かないこともあった。暑い時は無理をしないことが一番であるが、やはり計画的に進みたいという気持ちが優先してしまう。

 私は箱根の峠越えによって2度目の「帯状疱疹」になってしまった。
 「帯状疱疹」は神経に沿って水疱瘡のウイルスにより帯状の赤い斑点や水ぶくれができるもので、痛みが生じる病気だ。私は「帯状疱疹」には既に一度かかっているが、医学的には一生のうち二度かかることは滅多にないとのことだ。ただ死ぬような病気をする場合はそういうこともあるそうで、医者は「原因が暑さによるものか、疲労によるものか解らないが、余程免疫が落ちていたのでしょう」と言っていた。幸い、症状は前回よりも大したことはなく、病院も1回で終わった。
 私の「帯状疱疹」の原因は、明らかに箱根越えだった。相当無理して越えたため、疲労が過剰に蓄積し免疫機能が著しく落ちたことは確かだ。

 その時の箱根越えは、夏の暑い時期に、小田原から三島まで一日で越え、しかも遅い時間に小田原をスタートしたため余裕のない峠越えだった。さらに、前日も別の所を歩いており、また時間が足りなかったため充分な食事がとれなかったという面もあった。
 これらの要素が複合的に重なり「帯状疱疹」が発病したことは間違いないが、特に問題があったのは、遅い時間にスタートしたことだったと思う。当日、小田原のスタートは朝10時で、夕方までに三島まで到達しようとしたため、休憩も食事もろくにとれず、途中走った部分もあった。食事は途中のコンビニで買った朝食のおにぎりと茶屋での甘酒のみだった。

 三島には夕方6時半頃着いているが、休憩や食事の時間を考えると、一日で越えるには、最低あと2時間は時間の余裕が必要だったと思う。
 東海道を歩いている方々で私のようなことをする人はいないと思うが、これからも暑い時期が続くので、体に充分気をつけて余裕のある東海道の旅を楽しんでもらいたい。 

 

 (この文書はブログ・街道に掲載した記事に加筆訂正したものです:2006年7月)

 

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