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フィンランド

憧れのオーロラ!一生に一度は見たいもんだ! というわけで、2000年12月フィンランドに行ってきました。でも首都ヘルシンキに到着しても 「ん?あんまり寒くない?」100年ぶりの暖冬とやらで、なんと東京のが寒かった。。。そんなことってアリ?
ヘルシンキから夜行列車でロバニミエ。サンタクロース村のあるところで有名。まぁ、クリスマスグッズやらなにやらそれっぽいムードのあるところで 品数豊富にとりそろえてますってお土産屋みたいなもんだけどね。

サンタクロースと直接会談するのには、決まった時間に列に並ばなくてはならない。 一応 本物のサンタクロースと認定された人だから、それなりに貫禄もあり歳を忘れて感激しちゃった! で、ハイ!チーズ!と流れ作業のようにサンタクロースと一緒に カメラに収まり、あとでそれを買わされるってわけ。ま、強制じゃないけど、よくジェットコースターで勝手に写真取られて「記念にいかがですか!」っていうのと同じね。

広場では妖精役の子供たちがサッカーに興じてる。赤い帽子とガウンを羽織ってるだけなんだけどね。プライベードで遊んでるだけだから 観光客に愛想をふりまくこともない。。(vv;

この町には世界で一番北に位置するマクドナルドがある。でもトナカイバーガーなんて当然ない。メニューは普通。。。

夜はロバニミエでもオーロラ観測にはもってこいという高台のホテルへ。雲もなく晴れ渡っている。オーロラ日和の天候らしい。でも・・・涙涙。次があるさ!まだまだこれからぁ!!
翌日さらに北上し、サーリセルカへ。ここで3泊。「3泊すればオーロラを見られる確率90%以上!」期待に胸がふくらむ。
ここのホテルは温水プール、サウナ完備。朝に夕にプカリプカリと浮いてました。(笑)オーロラ観測は当然夜だから、昼間は結構ヒマなんだよね。小さな村だから、特に何があるわけでもないし。 なんせ北極圏に入ってるわけで、昼間といえども太陽は顔を出さず、12-14時ぐらいに冬の夕方ぐらいの明るさがせいぜい。体内時計は狂うし、気は滅入る。ほとんど一日中真夜中の暗さって耐えられる? 北欧で自殺が多いというのもうなづけますな。。。
というわけで、気分転換に犬ぞりに挑戦!! (^-^)ノ



まず言っとくけど、「命がけ」って全然大袈裟じゃないから。まじ死ぬかと思ったんだから!雪が少ないとかで、犬ぞりを催行しているツアーオフィスが少なくて、やっと現地で聞いて見つけました。
スキーウエアに手袋二重、タイツに靴下、帽子にマフラー、完全防備で出向いたけど、オフィスに行ったらそこでまた「これを着ろ」。
お尻に板のはいった防寒服に靴、手袋。まるで着ぐるみをきたようにコロコロ状態。
さぁ準備万端、車でコース入口に向かう。待っていたのは、インストラクターののっぽの兄ちゃん(北欧は背の高い人が多い。これって、わずかな太陽の陽を求めて一直線に伸びるからだ、と私は思う)と、 客のフィンランド人のおばちゃん一人(これまた縦も横も立派 笑)。本日は この2人と私たちの2組だけのツアーだ。
犬ぞりは、長ーーいスキーの上に毛皮を敷いた籠のようなもので、一人がその中に座り、もう一人がスキー板の一番後ろに立って、方向やスピードをコントロールする。
おばちゃんとイントラ兄ちゃんがペアを組んで、当然兄ちゃんが舵取り役。
私たちは運動音痴の友人のたっての願いで、友人が座り、私が舵取り。兄ちゃんの説明はいたって簡単。「スピードを弱める時、止める時ははコレを踏む」以上。"コレ"というのはスキー板の一番後ろについている "鋸の歯のデカイの"みたいなブレーキ。これを舵取り役が足で踏んで使う。
私たちを引いてくれる犬は6頭。対して、おばちゃんの方は9頭。それゃあのデカイ2人は重いだろうからねぇ。
かくして恐怖の犬ぞりは、たった2台でスタートしたのであった。



先にも書いたようにこの年は雪が少なくて、あちこち岩肌が露出している。やばくない?
しかし兄ちゃんは、なだらかな踏み慣らされた平坦な森の中のコース(それこそ"シャンシャンシャン♪"と のんびり走れるコース)をとらず、いきなり森の急斜面に突入した。私たちのそりの犬たちは当然兄ちゃんの後を必死に追う。
「うううわぁぁぁ!」ほとんど岩"の上をドカンドカン飛び跳ねながら進んでいく。 立っている私は枝にバシバシあたり、そりが飛び跳ねるたびに足がスキー板からずり落ちる。前のバーを手でしっかり握り締め、体勢の建て直しに集中する。友人は友人で 両手で木枠を握り締め、外に飛ばされないよう 必死だ。「投げ出されたら死ぬ」そのとき2人ともそう思った。だってとがった岩がゴロゴロしてるんだもんね。兄ちゃんは一度振り返り「good!」いけそうだと判断したのかそのままスピードを緩めなかった。 おい、こら! 私ら犬ぞり初めてってわかっててコレかよ!

それでも慣れてくると体を上下左右に動かし枝をかわし、さらに体重移動で方向をコントロールできるようになった。
しばらくすると広野に出た。ほっ! いくつかの「シャンシャンシャン♪」グループもみかけた。にこやかだ。何台も犬ぞりをつらねて超スロースピートで進んでいる。 観光客用の犬ぞりってアレだろぉ!うちら、犬ぞりレースの特訓受けてるとちゃうで!
やがて広野の一番端まで行って兄ちゃんはやっと犬たちを止めた。小休止。
友人と私は、そりから降りて顔を見合わせた。お互い恐怖で目がウルウルしてる。「なにこれ?怖いよ!」「死んじゃうよ!」
私は一応友人に尋ねた。「交代してくれない?」
「無理無理!K(私の名)だからここまでできたんだよ!私がやったらKを死なせちゃうよ!」マジ顔。。。うん、そうかも、納得。
お尻をガンガン打ちつけながら座り続けるのも大変だけど、立つ方はそれなりの運動神経が必要だ。続投決定。(vv;
おばちゃんは「楽しいぃ〜!」とニコニコ顔。それゃプロが操る犬ぞりはさぞかしスリルがあって楽しいでしょうよ。 そんだけ肉ついてりゃケツも痛くないでしょうよ。
それに付いて行く、うちらズブの素人にとっちゃ命がけなんでぇぃ!もちろん兄ちゃんにはシッカリ訴えておいた。
「もっとゆっくり、平らなコースを選んで!私たち素人ってこと忘れてんの!」
しかし、その後も「チキチキ犬ぞりぶっ飛びレース」は続くのだった。
そのため私たちの【犬ぞり体験思い出のフォト♪】なんつーものはほとんど無く、ひたすら友人の間で武勇伝として伝承していくのだった。
だってぇ、そんな余裕なかったんだもーん。(`ε´)



後半はさらに暗くなって兄ちゃんに離れないように付いていくのが精一杯。
しばらくすると丸太小屋について昼食。水道も電気もないところで、ランプの灯りで、トナカイ肉のサンドイッチとコーヒーを作ってくれる。いい感じ。 普通ならもっと感動するはず。でも私たちは無言だった。心身ともに疲れきってたからね。
やがて「お気楽日本人御用達犬ぞりツアー、ルン♪」って感じのご一行様が到着。キャンキャン、ワンワン一気ににぎやかになった。 みんな満面の笑顔。聞けば超スローすぎて面白くないと。
「前列が詰まってすぐ止まっちゃうのぉ」
「カーブの時に転んじゃったぁ あははは」
ぬぁぁぁにぃ〜!あんなテロテロで転んだだとぉ?お前ら一度こっちのコース走ってみろい! その幸せそうな笑顔が一瞬で凍るすんごいスリルが味わえるどぉ! 

彼らが「じゃあねぇ〜」とヘラヘラ出発すると、我らが兄ちゃんは、またまたその連中とは全く逆の方向に出発した。
「おいおい、あの団体に付いて行ったほうが無難じゃねーのー?」そんな心の声がヤツ(←"兄ちゃん"がいつのまにか"ヤツ"に変わってる)に届くわけないか。
雪が降ってきた。視界が悪くなる。暗い森の中。こんなところでヤツとはぐれたら・・・頭にふっと「遭難」の二文字が浮かんだ。この状況なら十分有りうるから怖い。
じょ、じょ、冗談じゃない!離れるもんか!この頃になると 私の操作もかなり上達してた。片側に全体重かけて急カーブを猛スピードでターンするとか、 体を後ろでかがめて犬のスピードを殺すとか。ムツゴロウさんには負けないテクを身に着けたぜっ。



昼間(といってもうすらぼんやり明るい程度だけど)出発した地点にやっとこさ戻ってきた。
「おーー! やっと終わったぁ!」
「生きて帰ってこれたぁ!!」
友人と叫んだわね。まさに「生還」ってヤツですな。(^_^ *)

ホテルに戻り食料を求めてスーパーへ。アレコレ見ていると、
「Hey!!」 ン?だれだ? うぉ、犬ぞり兄ちゃんやんけ。ツアーオフィスのレンタル防寒着ならまだしも私服なのに、なぜわかる?
同じ顔した日本人なのになぜ私たちと気づいた? 私たちのテクが相当印象に残った?(笑)
ふふーん、軟弱日本人観光客しか見たこと無いだろ〜。恐れ入ったかっ!かっかっ!
終わってみればそれなりに楽しい思い出ですね。(^_^ *)



追伸
最初の大きな目的、オーロラは、と言うと。。。(^-^;
あれだけ「絶好のオーロラ日和」と言われたのに遂にサーリセルカで見ることが出来なかった。
毎晩完全防備で町外れにのポイントに出かけ、
近くにあった教会の中で寒さをしのぎながらひたすらオーロラの出現を待ち続けた3日間。。。
くぅ〜(;´Д`) オーロラ鑑賞ツアーは、いつのまにか「バトルロワイヤル犬ぞり版」になってしまっていたのだった。