ねこはもともとは隣んちの猫で、ちょくちょく私んちの庭に出没してはいたのだけど、
その頃、私んちにはあっち側の隣んちの猫(やぶにらみ系のアグリーなジンジャー、おまけに機嫌がいいと噛むという癖もあった)が居候していて、いつも追っ払われていた。
そのうちジンジャーはミステリアスに姿を消してしまうのだが、それから数日後、窓から家の中を覗き込んでたねこを招き入れたのが、私とねこの本格的なリレーションシップのはじまりだった。
よほど居心地がよかったのか、本当の家に戻らないから、隣の家のヒトがどなりこんでくるというようなこともあったけど、結局その隣の家のヒトに別居問題がもちあがり、知らない間に引っ越ししていて、晴れてねこは100%うちの猫に昇格。ねこは別にそんなことどうでもよかったようだけど。
うちの猫とはいっても、気にいってたのは庭のほうで、家のほうは『夜寝るところ』『猫缶が食べれるところ』くらいの位置づけだったのではないかと思う。私も庭にいるねこのほうが家にいるねこよりも気にいってた。家にいる時は普通の猫だったけど、外で見るとみちがえるほどの猫ぶりだったからだ。木に登ってる時の得意気な顔なんてホントほれぼれしたものだ。見られているとわかると、枝から枝へぴゅーんなんてこともしてくれたけど、次の日びっこをひきながら歩いてることもしばしばで、そういうところもかわいいなって思ったものだ。
7年ほど一緒に暮らしたころ、カナダへの引っ越しが決まり、いろいろ考えた末、ともだちのところに引き取ってもらうことにした。彼女の家のまわりも森のようできっとねこも気に入るだろうと思ったからだった。実際気に入ったようだったけど、一番気に入ったのはその家の長男だったようで、ところが猫アレルギーの彼女が遊びにきてる時は部屋に入れてもらえず、部屋の外でそれは悲しそうに鳴いていたらしい。それでも入れてもらえないとわかると、ともだちの部屋にやってきて寝るらしいのだけど、いかにも「しょうがないからここで寝てあげるわ!」的な振る舞いなのよ、と、ともだちは言っていた。
もうそろそろ15歳。最近はさすがに老けたなーって顔をしてるけど、生活自体はそれほど変わっていないようだ。長生きしてね。