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スギケン発言情報:杉本健郎さんの活動情報(スギケンのホームページより)

『子どもの脳死・移植』

森岡さんとの共同提言「子どもの意思表示を前提とする臓器移植法改正案の提言」(森岡・杉本案)も掲載されてます。必読!

 

2006年

医療的ケア実践セミナー2006in神戸 開催要項
【名称】医療・教育・福祉をネットワークで支える
医療的ケア実践セミナー2006in神戸(略称:神戸セミナー2006)
【テーマ】「医療的ケアが支える命・暮らし・未来 障害が重くても地域で快適に暮らせるために」
【日時】2006年11月11日(土)AM10:00〜PM 4:30
        11月12日(日)AM 9:00〜PM 3:30
【場所】神戸・しあわせの村  〒651-1102 兵庫県神戸市北区山田町下谷上字中一里山14‐1
【よびかけ】
「障害者自立支援法福祉」の成立によって、障害者の生活は一変しようとしています。
 このような福祉や医療の進歩によって、障害をもつ人々の生存権や快適に暮らす権利を保障していこうとする社会の流れに逆行するかのような流れもある中で、重度、重複化した障害児者をとりまく情勢も大きく動きつつあります。
 教育の分野では、重度障害児教育の専門化とともに、超重度児といわれる医療的なケアを必要とされる学童・生徒の通学権の保障は大きな課題です。そして超重度児が高等部を卒業後、地域で快適に暮らすための体制・福祉への医療の取り組みは、まだまだ遅れたままです。
 2006年4月から始まった養護学校への看護師導入。自立支援法による利用者への一部負担の押しつけなど、障害児・者をめぐる教育・福祉は大きな転換期を迎えています。
 すべての立場の人が一同に会して討論し、連携をすすめる目的で、2002年春に「保健・医療・教育・福祉ネットワーク」が大阪で、秋には「医療・福祉・保健・教育のネットワ−ク京都」が生まれ、それぞれの活動を集約し、発展的解消をして2004年5月に「医ケアネットワーク近畿(保健・教育・医療・福祉)」として再スタートしました。その後例会(学習会)を繰り返し、情報交換しながら医療的ケアを必要としている人たちの生活が、保健・教育・医療・福祉のすべてを通して、より豊かで安全なものとなるよう意見・情報・技術・制度の交流を行ってきました。
 このたびの神戸セミナーは、2002年の網野セミナーの内容を発展させただけでなく、消化器系と呼吸器系のケアの実践的研修を、臨床の現場で活躍する講師陣のご協力を得て行い、実技研修を含んだ、より実践的なケアを学び、身につけることを目的としたものです。
 本セミナーの目的をご理解の上、ご支援・ご参加をよろしくお願いします。
【主催】
医療的ケアネットワーク近畿(NPO法人申請準備中)
代表 杉本健郎(第二びわこ学園園長)(日本小児神経学会社会活動委員会副委員長・事務局長)
協力:神戸大学保健学科地域連携センター(代表 高田哲・神戸大学医学部教授)
【主管】医療的ケア実践セミナー実行委員会(委員長 高田哲・神戸大学医学部教授)
【後援】神戸市教育委員会など(予定)
【参加費】8,000円(2日間通し)*食事は別途申し込みが必要です。
【定員】予定160人
【セミナー目的】
1)「障害者自立支援法」・「特別支援教育」時代の障害児者・家族支援の「保健・医療・教育・福祉のネットワーク」づくり
2)「医療的ケア」に関する講習と実技研修
【日程】(敬称略)   
第1日目11月11日(土曜日) 
10:00〜11:00 総論講義1(60分) 高田哲(神戸大学医学部教授)「医療的ケアと学校」(仮題)
11:00〜12:00 総論講義2(60分) 杉本健郎(ネットワーク代表)「わが国の医療と福祉の変質」
12:00〜13:00 休憩(弁当1000円)
13:00〜14:00 各論講義1:呼吸器系 三浦清邦(愛知コロニー小児神経科)
14:15〜15:15 各論講義2:消化器系 佐藤正人(北野病院小児外科)
15:30〜16:30 各論講義3:気管切開:気管喉頭分離術 中野友明(大阪市総合医療センター耳鼻科)
18:00〜20:00 交流会(本館ホール)参加費5000円(要申込)
第2日目 11月12日(日曜日)
09:00〜12:00 実技研修
◆4グループに分かれて呼吸と消化器を1時間ずつ受講していただきます。
(1)第二研修室(呼吸器)荒木敦(関西医大滝井病院小児科)
(2)第三研修室(呼吸器)岩見美香(滋賀大学障害児医療)
(3)たんぽぽ研修室1(消化器)佐藤正人(北野病院小児外科)
(4)たんぽぽ研修室2(消化器)出島直(民医連中央病院小児科)
*実習に参加されない方、その他の方のために並行して研修ホールで『わたしの季節』(第二びわこ学園利用者の姿)を上映します。
12:00〜13:00 休憩
13:00〜14:00 記念講演 :宍倉敬子(横浜・朋診療所所長)
「自立支援法下の横浜での医療的ケア」(仮題)60分 
14:00〜15:00 総括と質疑 司会・杉本健郎(医療的ケアネットワーク近畿代表)
(研修終了)
休憩
15:10〜16:00「NPO法人 医療的ケアネットワーク近畿」設立総会
◎セミナー事務局
クリエイツかもがわ 
(株)クリエイツかもがわ
〒601-8382 京都市南区吉祥院石原上川原町21番地
電話 075-661-5741 FAX 075-693-6605
担当/田島英二・石沢春彦
【付属情報】
セミナー開催中 保育室を用意します。(要申込)
*医療バックアップ体制はしあわせの村内「にこにこハウス」(重心施設)にご協力いただきます。
【申し込み要領】
別紙の用紙(添付の表)に記入して、FAXまたはメールでセミナー事務局までお送り下さい。

「臓器移植法」改定を考える連続市民シンポジウム 第3回  子どもの「脳死」とどう向きあうか −重症脳不全児が生きてゆくために−
 講演 : 杉本健郎 ・ 光石忠敬
2006年10月8日(日)  13:00PM〜17:00PM
於:カメリアプラザ9F商工情報センター・ビジネスホール(亀戸)
企画・主催:「臓器移植法」改悪に反対する市民ネットワーク
資料代:1000円
企画趣旨:
 臓器移植法の改定案の多くは、15歳未満の子ども達から「脳死」状態での臓器摘出をできるようにすることを主張しています。しかし、「脳死」と宣告されても長期を
生存し、成長してゆく「脳死」の子どもがたくさんいることを、あなたはご存知でしょうか。彼らの存在は、日本だけでなく移植大国アメリカでさえあきらかになって
きた「脳死」概念の崩壊と、「脳死になると数日で心臓が止まる」という情報のウソを示しています。
 子どもが突然の受傷・発症で重度の脳損傷を負うと、無言のまま生命力いっぱいに生きようとする小さな姿を前に、親も医療者も、苦悩の連続にさらされます。心ある
医療者の必死の尽力がかろうじて小さな命と家族の思いを守っているのですが、この現状を置き去りにして「脳死」(重症脳不全)の子どもをドナーとしてしまってよい
のでしょうか。親、専門家、社会、地域が子どもを守り、育ててゆく役目とは、それぞれにどのようなあり方が可能なのでしょうか。
 今回の市民シンポジウムでは、小児科医(脳神経学)であると同時にドナー家族であり、そして「第二びわこ学園」で重度障害児の療育に携わってこられた杉本健郎医
師と、臓器移植法の制定・改定に関わる問題点を法律家の立場から指摘してこられた光石忠敬弁護士に、お話いただきます。「子どもの移植」は改定論議の中心課題とい
われるホットな問題ですが、医療現場で子どもの基本的人権を尊重するとはどういうことなのかを考えながら、臓器不全の子どもも脳不全の子どもも共に生き抜いてゆく
道について、ご一緒に探ってみませんか? 
 
講演者プロフィール(敬称略)
杉本健郎
小児科医。第二びわこ学園園長。小児科学会倫理委員会小児脳死臓器移植に関する基盤整備ワーキング委員会委員。著書に、交通犯罪によって「脳死」なった子息の生と
死また腎臓の提供を綴った「着たかもしれない制服」(絶版)はじめ、重度障害児の療育については、クリエイツかもがわより、「子どもの脳死・移植」、「障害医学へ
の招待―特別支援教育・自立支援法時代の基礎知識」(共著)など。
光石忠敬
弁護士。元「脳死臨調」参与。「脳死」と臓器移植に限らず被験者保護など医療現場における患者の人権を確保する視点から発言を続けている。昨年開催の「「脳死」は
人の死か?「脳死」論議何度でも!『臓器移植法』”改正”3案提出者を招いての市民シンポジウム」では、金田誠一衆院議員らによる第三案へのアドバイザーとしての
立場から、「脳死」を人の死とするべきではない理由を法論理的に展開。
当日プログラム
□12:30〜13:00  受付
■13:00〜13:15  企画趣旨説明
■13:15〜14:00  講演  杉本健郎 「(演題は近日中に決定)」
■14:00〜14:45  講演  光石忠敬 「(演題は近日中に決定)」
(休憩 14:45〜15:00)
■15:00〜15:30  当事者アピール
■15:30〜17:00  質疑応答と討論(マナーを大切に、講師・会場一体で考えましょう)
問合せ・連絡先
日本消費者連盟:03−5155−4765(水原)または090−1815−97
07(個人携帯)。

2006年10月8日日曜日13:00-17:00カメリアプラザ9F商工情報センター・ビジネスホール(JR亀戸駅前)
主催:『臓器移植法」改悪に反対する市民ネットワーク 
第三回「臓器移植法」改訂を考える連続市民シンポジウムとして
杉本と光石先生が45分づつ話したあと、当事者アピールがあり、その後質疑応答と討論です。
この討論の但し書きに「マナーを大切に、講師・会場一体で考えましょう」と書かれています。大学時代の団交を
思い出します。    おもしろそう?  こわそう? (まさか覆面とヘルメットと角材が出る訳でなし:これはジョークです)
問い合わせ先:日本消費者連盟03-5155-4765(水原さん)
スギケンの話の筋道は以下の通りです。
「いのちの多様性」を共感するあたたかな文化を:子どもの「脳死」と関連して
       社会福祉法人びわこ学園第二びわこ学園・杉本健郎
       日本小児科学会倫理委員会委員・脳死臓器移植基盤整備委員
       日本小児神経学会理事・社会活動委員会副委員長・事務局長
話の主な内容:脳死論が近視眼的な医学論争から周辺の様々な課題、「いのち」の多様性や市場原理を含んだ「社会的脳死論争」に拡散してきました。望む所です。拡散を集約し本質的課題に迫りたいと思います。
1) 医師として支援している重度脳障害をもった子どもたちの脳の病態(MRI画像を中心に)
2) 言葉や文字で意思表示できない障害児者の意思表示、意見表明権を保障せよ
3) 親の代諾は本人の「最善の利益」が原則、そのシステムを明確に。スペインモデルの欺瞞
4) 2005年移植産業国家米国でのテリ裁判、臓器移植法「改正」前夜の2006年射水市民病院の恣意的、短絡的報道、癌末期の脳死は対光反射消失だけか:尊厳死と資本主義市場原理
5) 1985年脳死診断基準の骨格は医学的にすでに崩壊している,情報公開し再討論すべき
6) 様々な「いのち」に共感するあたたかな社会を目指したい。

第3回日本小児神経学会「医療的ケア」講師養成セミナー
日 時 7月8日(土)午前9時〜午後5時
場 所 ふくふくプラザ 5階会議室(福岡市唐人町)
    地下鉄唐人町駅4番出口から徒歩7分 交通手段詳細 (http://www.fukufukuplaza.jp/info/access.html)
定 員 60名 
参加費 1万円 (ホテル、交通手段その他は自分でとって下さい。)
内 容
9:00  開場
9:20  開会
     1.総論 医療行為と医療的ケア、法的問題など
       北住 映二(心身障害児総合医療療育センター)
10:00  2.呼吸器系の管理−気切、吸引など内科的、その他外科的なことを含む
       水野 勇司(国立病院機構福岡東医療センター小児科)
11:10  3.消化器系−鼻腔チューブ、EDチューブ、胃ろう、栄養カロリーなど
       寺倉 博嗣(熊本赤十字病院小児外科)
12:20  昼食休憩
13:20  4.摂食嚥下障害のポイント・学校での医療的ケアの実施・指導の
       実際的諸問題−看護師と教員の連携分担の在り方など
       江川 文誠(重症心身障害児者施設「太陽の門」)
15:00  5.導尿、泌尿器系について
       塩見  努(ボバース記念病院泌尿器科) 
16:00  総合討論
       杉本 健郎(第二びわこ学園)
17:00  解散
第3回養成セミナー会長 松石豊次郎(久留米大学小児科教授)
第3回事務局、申込先(E-mail/FAXで)
      〒838−0142 福岡県小郡市大板井井尻1143−1
            肢体不自由児通園施設こぐま学園
            和田 直子
            TEL0942-72-7221、 FAX 0942-72-7222
            E-mail:wada@koguma.ed.jp
主 催 日本小児神経学会社会活動委員会

第20回小児救急医学会教育講演
6月17日
土曜日朝9時から1時間頂きました。場所は つくば国際会議場です。
「子どものいのちと死、そして親の想い---- 子どもの脳死・移植から見えてくるもの」  
        社会福祉法人びわこ学園・第二びわこ学園 杉本健郎
その一:脳死と臓器移植に関連して、一つは、子どもの死、子どもの意見表明に課題を広げながら、意見を表明できない人たちの意見をどう聞くのか。
もう一つはアメリカ社会での終末医療の討論、寝たきりで意識障害がある人のいのちを法的に「否定」する状況がある中で、脳死問題との関連は。
 今国会で小児にからめて臓器移植改正案が出てくる。一つ、子どもの意見の表明の場とそれを許容する文化への模索を。
もう一つ、果たして脳死は医学的にすべて説明できる状況にあるのか。
救命医療が成功すればよい。しかし救命できない場合、亡くならないで障害を持ったまま生き続ける時、
誰が、どうサポートしていくか、そして、そのいのち、生きるという意味は。
脳死を「長期にわたる慢性意識障害(生)」とするのか。これまでは日本の脳死には「長期」という概念はなかった。
「1週間前後で心停止が来る」というアバウトで、しかも短絡的な概念(診断基準)の中にある。
その二:昨日の出来事(実は21年前)のように思える親の想い。
交通事故で脳幹障害、呼吸停止で人工呼吸器装着し、24時間後、「平坦」脳波を記録したあと、72時間で人工呼吸器を止めた。
 当時、心拍数が落ちてくる。尿も出なくなる。点滴が減らされる。追いつめられるような感じで「何か残せないか」と想った。
死に慣れた医者(父親)であっても自分の子どもの心停止を間近にすると恐怖、全部失うという喪失感、焼かれてしまう無念があり、
これをぬぐい去るために、3日間、寝ずに、手形、足型をとりながらも、おしっこや髪の毛や残せるものは全部とって、
他にまだ残せるものはないかと、腎移植に行き着いた。親の希望で。まさに親の勝手で、親の気持ちをなぐさめるための最後の行動であった。
それが後、ずっと尾を引き、いま贖罪感が強い。親の勝手な判断で移植をしたこと、息子の了解もなく体を切り刻んだということに対して、
まだまだこだわりがある。

2006年6月11日信濃毎日新聞
子どもの脳死移植考える 信大で公開授業 100人聴講
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 信大大学院医学研究科は10日、松本市の同大旭総合研究棟で公開授業「子どもの脳死と臓器移植」を開いた。亡くなった息子の腎臓を提供した医師、弁護士ら5人が講師を務め、学生と市民ら計約100人が聴講。開会中の通常国会に、15歳未満の脳死段階での臓器提供に道を開く2つの改正法案が提出されていることを踏まえ、現状と問題点などを考えた。
 同研究科が公開授業でこのテーマを扱うのは3年連続。小児神経科医で第二びわこ学園(滋賀県野洲市)園長の杉本健郎さんは、1985年に交通事故で死亡した6歳の長男の腎臓を患者に提供した経験を話した。
 杉本さんは「息子は悔しく、不快な思いをして死んだはず。その上なぜ、臓器移植で体を切り刻まれなくてはいけないのかと感じたかもしれない」と振り返り、脳死でも子どもの意思を親が「代理決定」することの難しさを強調した。
 中山茂樹・京都産業大法学部助教授は「脳死状態でも、その後一定期間、生き続ける可能性がある。代理決定する際は、子どもにとって最善の利益は何かを考える必要がある」と指摘。明治大法科大学院教授の弁護士、鈴木利広さんは基調講演で「子どもの権利を守りつつ、移植医療を普及させることが大切だ」と述べた。

2006年6月10日
臓器移植をめぐる生命倫理をテーマにした公開授業
 かなりおもしろかった模様
 子どもの脳死と臓器移植
■問い合わせ■ 信州大学医学部大学院係
 TEL:0263−37−3376
 臓器移植をめぐる生命倫理をテーマにした公開授業も、今年で7年目を迎えました。本年度は、昨年度に引き続き「子どもの脳死と臓器移植」というホットな話題を取り上げます。なお、シンポジストや演題等は今後一部変更になる可能性がありますので、ご了承下さい。
日時 2006年6月10日(土)
13:30〜17:00(若干延長の可能性有り)
場所 信州大学 旭総合研究棟 A・B講義室
〒390-8621 長野県松本市旭3−1−1
入場 無料13:30〜13:40 開会の挨拶と趣旨説明
基調講演
13:40〜14:30 「臓器移植と子どもの人権」
鈴木利廣(弁護士・明治大学法科大学院)
シンポジウム
14:30〜14:50 子どもの臓器移植について―家族の立場から
杉本健郎(びわこ学園)
14:50〜15:10 子どもの臓器移植について―医療の立場から
中澤勇一(信州大学第一外科)
15:10〜15:30 子どもの臓器移植と医療専門職の責任
米本昌平(科学技術文明研究所)
15:30〜15:50 子どもの脳死と臓器移植―憲法学の立場から
中山茂樹(京都産業大学法学部)
15:50〜16:00 休憩
16:00〜17:00 総合討論
司会 玉井真理子(信州大学医学部保健学科)

日本小児神経学会社会活動委員会主催・夜間集会(社会活動委員会拡大委員会も兼ねますが、委員でない方も出席可能です)
2006年6月2日  19:00〜21:00
「障害者自立支援法、発達障害者支援法と、小児神経学会社会活動の課題」
 司会・杉本健郎(副委員長・第二びわこ学園)
1.北住映二先生(心身障害者総合医療療育センター)
  基本的課題−本学会の意見文(2005.12月)の主旨説明を中心に
2.石崎朝世先生(発達王子クリニック) 発達障害者支援法の問題点
3.小西徹先生(長岡療育園・全国重症児通園協議会)重症心身障害児者通園の課題
4.宍倉啓子先生(朋診療所) 地域での医療的ケアと障害者自立支援法

2006年5月刊行!
障害医学への招待〜特別支援教育・自立支援法時代の基礎知識〜

クリエイツかもがわ
編著者?杉本健郎・二木康之・福本良之
定価2310円(本体価格2200円)
ISBN4-902244-57-8 C0037

医療的ケア・ネットワーク近畿 2006年度第1回例会(予告2)
日時 5月28日(日)午後1時00分〜5時
場所 京都アスニー3階 第8研修室 JR二条駅そば
内容 「重症児への専門スタッフの支援」
    ―『障害医学への招待』(*)出版記念
*総合司会 福本良之(医ケアネット近畿事務局長)
1)『障害医学への招待』出版に際して 杉本健郎(第二びわこ学園園長、医ケアネット近畿代表)
2) 講演
◎重症心身障害児者看護の支援課題
 多久島尚美(第二びわこ 訪問看護ステーション 「ちょこれーと。」所長、看護師)
◎重症児とコミュニケーション
 佐藤八郎(前第二びわこ学園リハビリテーション課長、言語聴覚士)
◎リハビリスタッフの支援―呼吸障害への援助
 瀬藤乃理子(神戸大学医学部附属病院小児科、理学療法士)
◎リハビリスタッフの支援―在宅生活の支援
 稲葉 耕一(日本作業療法士協会)
◎障害医学専門医師の支援
 杉本健郎(第二びわこ学園園長、医師)
3)パネル討論「専門的支援とは」 質疑応答 (1時間)
4)報告 「障害者自立支援法をめぐる情勢・動向について」
 ユリカモメさん( 地域障害者問題研究者・スギケンHP療育コーナー毎日報告でおなじみ)
*「障害医学への招待」二木康之、福本良之、杉本健郎編(クリエイツかもがわ)は当初の予定から少し遅れて5月の連休明けに出版されます。

「重症児への専門スタッフの支援」テーマに 中京で講演会 京都新聞2006年5月28日
現場を持つ専門家らが話した医療的ケアネットワーク近畿の例会(京都市中京区)
 重症心身障害児者の医療や福祉にかかわる人たちでつくる組織「医療的ケアネットワーク近畿」の例会が28日、京都市中京区の京都アスニーで開かれた。「重症児への専門スタッフの支援」をテーマに現場で働く専門家が意見を発表、理解を深めた。
 医療や福祉、保健、教育の現場に従事する人や重症心身障害児者の家族、本人が、情報交換をする場として組織され、年4回の例会を開いている。
 この日は約140人が参加。理学療法士の瀬藤乃理子さんは、進行性の筋ジストロフィー患者の家族の負担の大きさや、患者が高校2年のときに電動車いすサッカーに出合って気の持ち方が変わったことなどを紹介。
 日本作業療法士協会に所属する稲葉耕一さんは、階段の昇降機や車いす、住宅の改造など、重症者の身辺にかかわる支援方法を話した。
 また、野洲市の重症心身障害児者施設「第二びわこ学園」園長の杉本健郎さんは「病名は同じでも、病態は同じではない。性格な病態をつかみ、正しい知識を待つ必要がある」と医師の立場から述べた。

5月27日土曜日
横浜で「教育としての医療的ケア」シンポ

医療的ケアオープンネットワーク神奈川 主催のシンポジウムです。医療的ケアネットワーク近畿と親戚の会です。
あさ10時半から夕方の懇親会まで丸一日の取り組みです。
場所は桜木町駅前 横浜市健康福祉総合センター4Fです。
医療的ケアに関する発表が3題と講演が広島養護学校教頭 水田弘見さん「医療的ケアと自立活動」
そしてシンポジウム「教育としての医療的ケア」に6人が発言されます。
詳しくは重症心身障害児者施設太陽の門 施設長 江川文誠先生まで
sympo@kazamatsurinomori.or.jp fax 0465-21-6506
すみません。保育の申し込み締め切りは5月13日でした。
よろしくお願いします。

2月28日発売!
杉本健郎:小児における脳死の考え方と脳死判定

小児内科2月増大号  特集 必携!けいれん,意識障害−その時どうする 定価:5.500円 本体:5.238円+税

3月11日 医療的ケアネットワーク近畿の例会
昨年の河本さんの来日講演以来,ご無沙汰していました医療的ケアネットワーク近畿の例会を久々に開きます。代表である僕が「へたって」いましたので、みんな動きにくかったのだと思います。申しわけありませんでした。やっと会議でも大声張り上げて、大げんかできるまでに復調しています。この福祉,障害児者医療への締め付けの厳しい中に人生を生きていることを実感しています。そして自分の生き様をストレートに投入できる機会を与えられたような想いも感じています。
 ネットワーク近畿の開催要領は以下の通りです。
3月11日土曜日 午後2時から5時 場所はいつもの「あいほうぷ吹田」です。
テーマはズバリ
 「自立支援法開始寸前情報交換・地域重度障害者の切り捨てか?」
1)総論 杉本健郎
2)通園施設 大阪 あいほうぷ吹田から報告の予定
3)重障児通園B型の今後 京都 シサムから報告の予定
4)利用者の自己負担 ご家族の予定(もし立候補ありましたらスギケンまでメールください)
5)討論
 といあわせは スギケンか クリエイツかもがわ まで
自立支援法の中身が少しずつ見えてきています。最近の話題では、重度包括支援サービスが障害程度区分6(最重度)のみで、全国で1000人しか予想していないとのこと。これは驚きです。地域でどんな重い障害をもっていても安全で楽しい生活を支援しようとする自立支援法のはずが、極めて「限定」したサービスになりそうです。これまで学校を卒業することよりも、入学することすら難しかった重症心身障害児が、医療的ケアが充実し、支援内容も質的にアップする中でどんどん成人を迎えています。一生懸命支援してきた親も子どもと同じく年齢を重ね、無理が利かない体力になってきています。家族の支援には限界があります。地域での公的な支援サービスが充実しない限り真の自立等あり得ません。学校の医療的ケアも大切ですが、放課後、休暇中、そして卒業後はもっともっと大変です。昨年の河本さんの講演にあったようなスウェーデンの現状と比較するにつけ、我が国の施策の「貧しさ」を嘆く日々ですが、黙っている訳にはいきません。あらゆる立場から情報をもちより、それぞれの立場を理解しあい、具体的な対策も討論しましょう。

2005年

12月17日(土)13時〜16時30分
あいほうぷ吹田5周年記念医療公開講座
15時〜
基調講演『自律支援法 福祉・医療へ影響』
講師:杉本健郎
> 僕は午後3時から約90分講演の機会を頂きました。
>タイトルは「自立支援法、福祉・医療への影響」です。
>昨日予定スライド60枚(実質40枚位を話します)近く、レジメ用に送信しました。
>内容は自立支援法の理念と12月5日社会保障審議会までのかたっていること、人工呼吸器をつけて自宅で
>生活することと支援法の関連、参議院付帯決議、超重症児者と支援法に関連してAとB型重症通園の実態、
>生活介護と療養介護についてつっこんで、病院(旧国立療養所)と重症心身入所施設の課題などについて
>いつものように、好き勝手、あっちやこっちへ行ったり来たりで話します。
>できるだけ楽しく、元気のでる話しをするつもりですが.........?
>どうぞおいで下さい。討論すれば課題もより明確になることと思います。

11月11日(金)午後1時30分〜4時
日本児童青年精神医学会総会 倫理検討委員会パネルデイスカッション「脳死・臓器移植」
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来る11月11日金曜日午後1時半から4時までタイトルの通りのパネル討論があります。
場所は神戸国際会議場です。
司会 田中 哲先生、坂後恒久先生
パネリスト(敬称略)
1)「臓器移植法」になぜ反対してきたか 篠原睦治(和光大学)
2)子どもの脳死と臓器移植 杉本健郎(関西医大男山病院→これ間違いです。僕は第二びわこ学園と書いたつもり)
3)脳死・臓器移植と学会基本理念 木村一優(陽和病院・こころのクリニック石神井)
指定討論 石川憲彦(林試の森クリニック)
メンバーと抄録内容を拝見して正直、びっくりしました。これまでの小児科学会関係は必ず脳死移植容認の方が
いましたが、今回はみなさん明瞭な反対を述べられます。「森岡・杉本」案への批判もあります。
なんかすごく興味深い論戦があるように思います。討論時間もたっぷりのようです。期待しつつ緊張しています。
児童精神医学会は医者になってすぐの時、三重の津であった学会総会に一度だけ出席しました。30年ぶりです。
そのときは僕の師匠である坂本吉正氏(元大阪市大教授)がてんかんのシンポジウムに出席され、くっついていきました。
30年後に上記の形で出席することになるとは、、、

http://web.kamogawa.ne.jp/~ichi/cre-k/sugibbs2/trees.cgi?log=&v=992&e=msg&lp=992&st=0

10月15日 京都新聞夕刊「いのちの讃歌」 クリック?


10月8日(土)午後2時〜5時30分
生命 の意味を問う子どものいのちと死、そして親の想い ー子どもの脳死と臓器移植から見えてくるもの 杉本 健郎氏(第2びわこ学園)
臓器移植法成立から8年、今子どもの脳死からの臓器移植を認めるために、どう改正するか議論を呼んでいます(要旨提出時)。小児科学会は(1)子どもの権利を守る立場から意見表明権の保障、(2)被虐待児脳死例を排除する、(3)小児脳死判定基準の検証の3つの提言に基づいて、基盤整備を訴えています。小児脳死例の1/4が30日以上心停止がないという長期脳死状態であり、病院として、グリーフワークの取り組みと情報開示が必要であることを述べます。       
会場:関西セミナーハウス (http://academy-kansai.com)
(事務局) 京都市左京区一乗寺竹ノ内町23 電話:075-711-2115  電子メール:program@academy-kansai.com

8月18日刊行
脳死論議ふたたび 改正案が投げかけるもの
臓器移植法改正を考える国会議員勉強会・編 社会評論社
Debate Over Brain Death Again
Edited by Members of Diet Thinking on Amendment of Organ Transportation Law
46判★208頁★1600円+税
ISBN4-7845-0179-7

小児臓器移植を実施するまえに 杉本健郎(重症心身障害児者施設びわこ学園園長)
時間とともにゆれ動くドナー家族の気持ち/子どもへのアセント
カナダ・トロント小児病院のシステム/小児科学会のとりくみ

7月1日
杉本健郎:家族にとっての「子どもの死」、 こころの科学2005.7 122号

1月31日 毎日新聞大阪版、第二びわこ学園関連の記事
変わる障害者福祉

変わる障害者福祉 意思の尊重が必要(その1)
 ◇言葉なくても「会話」−−びわこ学園で記者が介護実習
 障害者福祉が大きく変わろうとしている。厚生労働省は昨年10月、障害別の福祉制度の一本化や支援費制度の介護保険への統合検討などを盛り込んだ改革試案を発表した。これに先立ち、知的障害者入所施設の「解体」議論も始まっている。知的・身体の障害を併せ持ち、「最も重い障害者」と言われる重症心身障害児(者)が入所する施設の一つ、滋賀県の「びわこ学園」(第1びわこ学園=草津市、第2びわこ学園=野洲市)で、毎日新聞の2人の記者が介護実習をする機会を得た。その時の体験、その後の取材を通じて見聞きした現場の生の姿を中心に、障害者福祉の今を報告する。【平野光芳、田中龍士】
 ◇目や指のわずかな動きで−−思い、伝わってくる
 ズンチャッチャ、ズンチャッチャ、あなたのおなまえは−−。第2びわこ学園のある日の朝の会。職員がキーボードを弾きながら、輪になった数人の利用者に順番に聞いていく。人工呼吸器を付けベッドに横たわった男の子。体を折り曲げたままの男性……。
 皆、返事はないように見える。ところが、職員や看護師は何度か尋ねて「はい、良くできた」と、笑顔であいさつを返す。リズミカルな音楽や職員らの笑顔とは対照的な、利用者の無反応ぶり。取材をしようと施設に飛び込んだ当初は、あっけにとられて見ているしかなかった。
 「学園の職員は返事を待ってくれる」。6年前に病院から移転して来た七里大輔さん(14)の母のり子さん(44)=野洲市=は話す。移転後、大輔さんはより活発に目での「会話」が出来るようになったという。そう。職員らは、大輔さんらの細かな動きを、しっかりと受け止めているようだ。
 大輔さんは三つ子で生まれて間もなく、「脊髄(せきずい)性筋萎縮(いしゅく)症(ウェルドニッヒホフマン病)」と診断された。全身の筋肉が弱り、やがて自発呼吸すら出来なくなる遺伝性の障害だ。少し遅れて発症した二女は5歳で亡くなった。大輔さんは、生後3カ月で気管を切開して人工呼吸器を付け、今も目以外は動かない。
 8年間いた病院では、医師や看護師ら限られた人と接触するだけ。個室の窓からは、向かいの病棟と幅約10センチの空だけが見えた。のり子さんは「この環境で一生を終えるのはむなしい。ここから移ろう」と決めた。学園の部屋には、燦々(さんさん)と太陽が降り注ぎ、朝から何十人もの人があいさつしてくれる。学校へも通えるようになった。「どんどん夢が広がり、目の輝きが増した」とのり子さん。今は、外出の機会を増やすのが目標だ。
 学園での朝の会の様子を見ていた記者に、職員は「理解しようと接すれば、目や指のわずかな動きで、思いが伝わってくるんです。無反応ではないですよ」と説明してくれた。
 後日、大輔さんの入浴介助に立ち会う機会があった。少しうれしくて、少し恥ずかしそうな笑みを感じ取れたように思った。
 ◇作ることで心癒える−−攻撃的行動が減少
 「重症心身障害者」と言っても、寝たきりの子どももいれば、自由に動き回れる大人もいる。
 ユーモラスな顔に身体がついた「お弁当」「お金」「クッキー」「ミサイル」「人」−−。第2びわこ学園の利用者、戸次(べっき)公明さん(52)がつくる粘土の作品は、丸みのあるやさしい表情が特徴で、同じ作品は二つとしてない。専門家にも高く評価され、スイスの「アール・ブリュット博物館」には100点以上を展示。滋賀県信楽町(現甲賀市)で91年に開かれた世界陶芸祭に出品した「カエル」=写真(右)=は記念切手になったほどだ。
 戸次さんら約40人が暮らす第3住棟を訪ねる前、職員から忠告を受けた。「眼鏡は取られて壊されることがあるので、気を付けてください」。机や椅子など家具はすべて床にボルトで固定され、ドアと窓も外側から鍵が掛けられている。ここに居る人たちは強度の行動障害で、身体の障害はあまりないが、モノを壊したり他人を攻撃する行動に出ることがある。中にいた3時間で突然、服を引っ張られることもあり、その行動を予測するのは難しいという印象を受けた。
 戸次さんは生まれつき強度の行動障害と知的障害で、モノを壊したり他人を攻撃したりしていた。しかし、25年前に粘土細工を始めて、そうした行動が少なくなったという。当初の作品は「人」に鬼のような角(つの)があった=同(左)=が、そのうち消えていった。粘土室を管理する〓路正典さん(51)は「対人関係が苦手で、他人を傷つけることでしか自分を表現できなかったが、粘土を手にするうちに心が癒やされていったようだ」と分析する。
 ある日の粘土室。戸次さんはいつも通り、午後4時ちょうどに勢いよく走って入って来ると、すぐにサッカーボール大の粘土の塊をちぎり、口にほおばった。口から出して別にちぎった粘土と合わせ、あっという間にこぶし大の作品に形づけていった。
 竹ぐしで目や口を入れてうまく出来ると、「〓路さん、ラジオ」などと言って机に並べた。納得がいかないモノは、口に入れたりしてつぶした。普段は、その日の出来事に関連したモノなどを約1時間で20個もつくる。この日は取材に来た「観客」の視線に応えて約2時間作業し、「お客さん」と言って特別に1個つくってくれた。
 作品は〓路さんが面白いと思うものを選び、窯で焼く。〓路さんは「作品の良しあしは別で、遊ぶこと自体が大切」と言い、「能力を持った方がいても、人不足などで場面を設定出来ないことがある。力を発揮出来る環境をつくってあげないと」と話した。
 ◇高齢化で不安募る親−−財産管理にNPO
 「自分が死んだら、残された子どもたちは一体どうなるのか。不安に思わない障害者の親はいない」。京都府亀岡市の重症心身障害児施設「花ノ木医療福祉センター」(定員150人)の親の会会長、小寺政己さん(63)は言う。02年、調査した会員の平均年齢は61・4歳だった。
 日本重症児福祉協会(東京都新宿区)の全国調査によると、30歳以上の入所者の割合は75年に約4%だったのが、近年では60%を超えるまでに上昇。医療や介護の進歩で入所者の寿命が延びる半面、高齢化する親たちは不安を募らせる。
 日常的な介護は施設側が担うが、衣料など身の回り品の購入や、年間約100万円支給される障害基礎年金など財産の管理は保護者に委ねられている。「イエス」「ノー」も口にできない障害者とコミュニケーションを取り、思いをくみ取って金銭を使うのは誰にでもできるわけではない。
 そこで小寺さんら親の会のメンバーを中心に03年9月、保護者に代わって世話をするNPO法人「京花園」を発足させた。現在、亡くなったり高齢で弱った親に代わり7人の年金管理と24人の衣料購入を代行している。全面的な財産管理が可能な成年後見も、2人分を手続き中。小寺さんは「親の気持ちをNPOの運営に反映させ、施設のすき間を埋める細かいサービスを提供したい」と語った。
毎日新聞 2005年1月31日 大阪朝刊

さよならはきらいだ

支局長からの手紙:
さよならはきらいだ /滋賀
 映画が終わった瞬間、会場を埋めた約1000人の観客から拍手がわき起こりました。野洲市の重度心身障害者施設「第2びわこ学園」を舞台に入所者の日常を静かに見つめたドキュメンタリー映画「わたしの季節」。野洲文化ホールで29日に開かれた完成記念上映会では、面白い場面ではどっと笑いが起き、悲しい場面ではシーンと静まり返りました。親子関係も含め、すべてをカメラの前でさらけ出す入所者たちの覚悟と小林茂監督に寄せる信頼の深さが伝わってきました。映画が見る者によって命を吹き込まれたことを感じました。
 映画は、40年間学園で暮らす明光志郎さん(48)が「さよならはきらいだ」と語り、昨春に新築された施設から次々と現れる入所者たちの姿を見つめながら終わっています。春夏秋冬。季節が巡るように生きていく人々。かけがえのない新しい季節が始まることを予感させるラストシーンでした。
 映画では、より自立を目指して別の施設へ移ることを希望する明光さんと80歳を超えた父親とのやりとりがそのまま映し出されていました。「行ってしまえ。その代わりもう子どもでも親でもない」。琵琶湖の西岸の自宅から学園のある対岸の三上山を見つめる父親。カメラはナレーションなしにその表情をゆっくりと追いました。息子を思う父親の気持ちが痛いほど伝わってきました。よほどのことがないとこうしたシーンは撮れるものではないし、上映することはできないと思いますが、父親は「小林監督が撮ったものだから」とすべてを任せたといいます。小林監督は「映画の力だと思います」と語りました。
 上映会後、撮影スタッフと映画作りを支えた学園の職員たちによる打ち上げの会が開かれました。一人一人が映画に寄せた思いを語る中で、小林茂監督は明光さんの「さよならはきらいだ」という言葉にふれました。一切の問いかけをすることなく、明光さんから言葉があふれ出ることを待ったそうです。
 そして、撮影終了後に学園の企画研究部長の江口和憲さんから教えられた話を紹介しました。「明光さんはこれまで何百人もの人とさよならをしてきた。だからこそ、生まれた言葉だった」
 40年間、学園で暮らしてきた明光さんの時間の深さを思いました。そして、30年間学園の職員として働き、昨年10月に映画の完成を見届けるように53歳で亡くなった江口さんの人生を。66年に開所した学園が施設の老朽化で移転、新築が決まったため、「40年間生きてきたことを残してほしい」と小林監督に映画作りを頼んだのが江口さんでした。人と人が深くつながることでこの映画が誕生したことを実感しました。
 明光さんだけでなく、映画には多くの入所者が登場します。それぞれに精いっぱい生きていることが伝わってきました。映画を見る人がそれぞれに命の根源にふれることになることでしょう。「わたしの季節」はこれから全国を回ります。学園の地から離れてこれからどんな命を吹き込まれるのでしょうか。新しい出会いが楽しみです。上映の問い合わせは第2びわこ学園(077・587・1144)【大津支局長・塩田敏夫】
毎日新聞 2005年1月31日

1月29日 京都新聞電子版、第二びわこ学園関連記事
映画「わたしの季節」完成上映会を開く

滋賀県野洲市北桜の重症障害児・者施設「第二びわこ学園」を舞台にした映画「わたしの季節」の完成記念上映会が29日、同市小篠原の野洲文化ホールで開かれた。 京都新聞 1月29日

1月23日 毎日新聞大阪版、第二びわこ学園関連の記事
精神障害と向き合う

精神障害と向き合う 自己研究の大切さ、語る−−野洲 /滋賀
 ◇北海道の施設利用者ら
 野洲市北桜の重症心身障害児(者)施設「第二びわこ学園」の公開講座が22日、同市市三宅のコミュニティーセンターであった。招かれた北海道浦河町築地3の社会福祉法人「浦河べてるの家」の利用者らが、自身の精神障害と向き合う過程などを語り、人とのかかわりや自分自身で苦悩する大切さを強調した。約150人は感心した様子で聴き入った。【田中龍士】
 「悪口を言っただろう」。臼田周一さん(23)は幻覚や幻聴に襲われ、家の窓を開けて叫ぶことがよくあった。他人をにらみつけてけんかになることも。施設を転々としたが、規律が厳しく合わなかった。べてるの家に来たのは約4年前。これまでに、共同住居の床下や屋根裏で人の声が聞こえて床をはいつくばったり、屋根を壊したりした。寝ている間に自身に宿る「イクメさん」という女性にめちゃくちゃにメイクされたと感じる。
 べてるの家では、自分自身の精神状態を分析し、不安解消法を自分で模索する。臼田さんは「寝る前に『今日はかっこよくメイクして』と頼むとよく眠れる。それまで頭がおかしいと思われそうで誰にも言えなかった悩みを、仲間に話せるようになったのも大きい」と自己研究と仲間の効果を強調した。
 隔離や強制によって精神疾患者を「収容」する施設はいまだに多いという。藤田卓史さん(28)は以前いた病院でオムツをさせられ手足を縛られた体験を語り、「薬や注射よりも、看護婦さんが手を握ってくれるだけで良かった」。
 べてるの家の設立からかかわっているソーシャルワーカー、向谷地生良さん(49)は「ペナルティーは息詰まるだけ。ここでは支援と励ましを徹底してきた。当事者が自分とどう付き合っていけばいいかを考え苦悩することが大切」と話した。
毎日新聞 2005年1月23日

1月20日 毎日新聞大阪版、第二びわこ学園関連の記事
わたしの季節

1月13日 毎日新聞大阪版、第二びわこ学園関連の記事
続わたしの季節

支局長からの手紙:
続わたしの季節 /滋賀
 新年早々、うれしい知らせをいただきました。本紙生活家庭面のコラム「女の気持ち」の投稿者や愛読者たちでつくる「女の気持ちペングループ」の滋賀会からでした。今月29日の例会をより意義深いものにするため、この日野洲市の野洲文化ホールで開かれるドキュメンタリー映画「わたしの季節」の完成上映会に参加するというのです。
 「わたしの季節」は、野洲市の重度心身障害者施設「第二びわこ学園」の入所者の日常を静かに見つめたものです。新潟水俣病の被害者を描いたドキュメンタリー映画「阿賀に生きる」の撮影監督などを務めた小林茂さんの作品です。一昨年10月のクランクイン直前、小林さんは脳梗塞(こうそく)で倒れましたが、学園に泊り込みながら4年がかりで完成させました。
 映画は、小林さんの友人で同学園の企画研究部長の江口和憲さんが立ち上がったことで実現しました。2人は水俣病患者の支援運動を通じて知り合った仲間でした。老朽化した施設の移転を機に、入所者の生きてきた記録を残してほしいと小林さんに依頼したのです。江口さんは昨年10月、肝臓がんで亡くなりましたが、映画の完成をとても喜んでいました。江口さんにとっても、映画は生きた者の記録なのです。
 今月3日の小欄で映画が完成したことを紹介したところ、ペングループ滋賀会の世話役、門節子さんからお便りをいただきました。「手紙、読ませていただきました。29日の例会がより有意義なものとなるよう、皆様の意見も聞き、上映会を例会に充てさせていただくことになりました」
 「あっ」と思いました。人と人がつながるとはこういうものだと思いました。早速、小林さんに知らせました。小林さんは大変喜び、「新聞の成せる技ですね」と話してくれました。その弾んだ声を聞きながら、改めて新聞の果たすべき役割を考えました。懸命に生きている人と人をつなぐことの大切さを。拙(つたな)い文章ながら、書き続けたいと心の底から思いました。
 この映画には多くの人の深い思いがこもっています。親子関係も含め、すべてをカメラの前で語ってくれた入所者、家族、職員……。小林さんはこうした人々の思いを背に時には涙を流しながらカメラを回し続けました。そして、こう語りました。「命の根源を最も深い所で見つめてきたからでしょう、重度の障害を持つ人には不思議な存在感がある。映画を見る人がそれぞれにその存在感、命と出会ってほしい」
 新潟県長岡市在住の小林さんは昨秋の中越地震で大変な被害に遭いました。それでも、この映画を多くの人に見てもらいたいと願い、完成上映会の会場に駆けつけて映画にかけた思いを語る予定です。
 完成上映会は29日午後2時、野洲文化ホール(JR野洲駅下車2分)で。問い合わせは第二びわこ学園(077・587・1144)【大津支局長・塩田敏夫】
毎日新聞 2005年1月16日

1月3日 毎日新聞大阪版、第二びわこ学園関連の記事
わたしの季節

支局長からの手紙:
わたしの季節 /滋賀
 あけましておめでとうございます。今年は戦後60年の節目の年です。世界がどこに向かおうとしているのかを見極め、どう平和を築くか、国家としての意志が問われる年になると思います。足元にあるニュースを深く取材し、読者のみなさんと一緒に考えていきたいと思います。よろしくお願いします。
 さて、命の根源を見つめたドキュメンタリー映画が完成しました。野洲市の重度心身障害者施設「第二びわこ学園」を舞台に、入所者の日常を丹念に追った「わたしの季節」です。
 監督は小林茂さん。新潟水俣病の被害者を描いたドキュメンタリー映画「阿賀に生きる」の撮影監督を務めるなど一貫して命を見つめる映画を作り続けています。02年10月のクランクイン直前、脳梗塞(こうそく)で倒れながらも学園に泊まり込んで撮影を進めてきました。
 映画は、何ものにもとらわれることなく粘土で自由に遊ぶ姿をはじめ、入所者の流れる日常、時間を静かに見つめています。小林さんは「映画の現場から」と題する文章の中で、自傷で視力を失った54歳の入所者を紹介しています。
 「…わたくしはAさんを撮影することにためらいがあった。自傷による傷跡の痛々しさもさることながら、私とAさんとの間に心の通い合う道を見つけられなかったのである。ある日のお茶の時間。Aさんに『お茶ですよ』と声をかけたときである。Aさんはむっくと起き上がり、すっとわたしの前に静かに両手をそろえ差し出したのである。わたしがその両手に茶わんを置くと、両手で包みこみ拝むように口に運んだ。それはまるで茶室で茶をいただいているようにも、仏者の托鉢(たくはつ)の姿にも見えたのである。その美しい姿が目に焼きついた。Aさんを撮影できるようになった自分を感じた。密着したレンズがAさんの心の奥底に届くように祈りながら長くカメラを回した」
 この映画が生まれたのは、同学園の企画研究部長の江口和憲さんが立ち上がったからでした。66年の開所時に入所した人は今、40〜50歳。入所者の多くが40年近く学園で暮らしていました。建物が老朽化し、昨春には新築された学園に移りましたが、移転を機会にこれまで生きてきた記録を残してほしいと小林さんに頼んだのです。2人は水俣病患者支援運動で知り合った友人でした。江口さんは昨年10月、肝臓がんで亡くなりました。53歳でした。映画は亡くなる1カ月前に完成し、東京まで出かけて試写会を見たそうです。妻佐智子さんは語りました。「彼はすごくいい映画ができたぞと喜びの声を上げました。でもその時はあと半年の命と言われており、あんなに早く逝(い)ってしまうとは思いませんでした」
 私には江口さんの喜ぶ姿が目に浮かぶようです。一昨秋、学園を訪れた私を案内してくださり、小林さんと出会わせてくれたのが江口さんでした。静かな語り口の中にも映画にかける情熱が伝わってきました。
 完成記念上映会が1月29日午後2時、野洲文化ホール(JR野洲駅下車2分)で開かれます。前売り1300円(当日1500円)。高校生以下は割引があります。問い合わせは第二びわこ学園(077・587・1144)【大津支局長・塩田敏夫】
毎日新聞 2005年1月3日

2004年

11月23日 日本小児神経学会主催第一回医療的ケア講師研修セミナー  7月25日の日記より

> 日本小児神経学会主催第一回医療的ケア講師研修セミナーを11月23日に大津市で開催します。予想される来年からの文科省モデル事業の施策化に専門医師として応えるために小児神経学会社会活動広報委員会と教育委員会が共催で立ち上げました。講師は、北住先生(心身障害総合医療センター)、三浦先生(愛知コロニー病院)、口分田先生(第一びわこ学園)、川原先生(大阪母子医療センター)、塩見先生(ボバースセンター)です。
小児神経中心の医師50人の募集ですが、一週間でほぼいっぱいになりました。残りわずかです。すごい反響です。この裏方もびわこ学園で行い、関係者にも手伝いながらの勉強する機会にします。来年は東北の仙台で行います。

10月24日 びわこ学園&医療的ケアネットワーク近畿(第二びわこ学園)
公開シンポジウム「重度障害児者がいきいきと生きる・ 在宅支援と入所施設」 

10月28日付けの毎日新聞で紹介されました。こちら

9月23日 びわこ学園主催の第一回重症心身障害児看護研修会
今回の対象は、滋賀県内で訪問看護ステーションなどで活躍の看護師さん20人で、内容は「軽微3項目以外のハイレベル医療行為(気管内吸引など)を中心に具体的かつ、ケアを受ける障害児の目線で討論をする予定です。

7月24日 公開講座「北欧の重度障害者の福祉と医療:北米、日本との比較」(第二びわこ学園)
講 師:杉本 健郎(第二びわこ学園長)
日 時:平成16年7月24日(10〜12時)
場 所:第二びわこ学園 地域交流スペース会議室
参加費:500円(資料代含む)
申 込:第二びわこ学園(担当:松本)
(TEL 077-587-1144 FAX 077-587-4211)

7月15〜17日 第46回日本小児神経学会(東京) スギケンさんの感想
16日午前のシンポ「小児神経科医とキャリーオーバー」スギケンさんの抄録
その日の夕方のワークショップ「重度知的障害者の地域生活における健康管理ー医療のノーマリゼーションの構築にむけて」スギケンさんの抄録
17日の午前の発表「胃ろうの安全性についてのメイル会議アンケート」
今年の公開シンポジウムは17日土曜日午後1時から「メディアが子どもの脳におよぼす影響」がテーマです。
場所は新高輪プリンスホテル国際館パミール(東京都港区高輪)です。

4月28日 超党派の30人ほどの議員の勉強会(東京)

4月25日 神戸生命倫理研究会シンポジウム(大阪)
シンポジウム「いのちとこころの教育 小児の脳死・移植をどうすのか」

4月10日 第107回日本小児科学会学術集会(岡山)
シンポジウム
「小児の脳死臓器移植はいかにあるべきか 」
抄録はこちら

 

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