台湾語の漢字表記について
台湾語を構成する形態素には漢字形態素と非漢字形態素があります。この点は日本語や韓国語も同じです。ただ、その表記についてはいろいろと未解決の問題があります。簡単に整理してみます。
◆漢字形態素
→本来漢字表記を有するわけです。
実際には、正しい漢字表記がされていたりされていなかったりと、あいまいな部分もありますが…
◆非漢字形態素
→意味や発音の似た漢字を当てたり、新たに漢字を創作したりして、漢字表記することが可能です。
ある程度定着した漢字表記を有するものもあるのですが、まだ一定の漢字表記がないものも多く、書く人によって千差万別といった感じです。
実のところ、漢字形態素なのか非漢字形態素なのかすらはっきりしないケースもあり、台湾語には出自の不明なものが多いです。
台湾語の漢字表記が未だに固まっていないのは、台湾語そのものを漢字表記することを歴史的にあまりしてこなかったからです。
一般に台湾人も台湾語は方言であると認識していて、日常会話は方言で、文章は標準語としての中国語で、という言語生活が根付いているのです。
外国人の台湾語学習においては漢字表記にあまりこだわらなくてもいいのではないかと考えます。
台湾語は話し言葉です。研究者でもない限り、読み書きはあまり重要な問題ではありません。
漢字表記のあるほうが単語を覚えやすいという面はあります。
特に台湾語の漢字音は日本語や韓国語の漢字音と似ていて、勉強しやすいです。
台湾語の漢字音には「文言音」と「白話音」があります。
ただ、「この漢字の文言音はこうで白話音はこうだ」という覚え方は全く必要ありません。まずは単語を覚えてからです。
漢字表記は勉強の役には立つのですが、漢字に過度に依存する必要もない、そのへんはフレキシブルにということです。