スペイン児童文学歴史補足

スペイン児童文学
Literatura infantil y Juvenil de ESPAÑA

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スペイン、サンティアゴ・デ・コンポステーラの大学図書館内。本を運ぶカートがあります。

スペイン児童文学歴史

歴史補足

スペイン中世から現代に至るまでのスペイン児童文学の歴史補足

●パンチャタントラ
世界最古の子ども向けの物語集。世界最古の動物物語集。3世紀頃にインド、カシミールでサンスクリット語で書かれる。長年にわたる時代の知恵の集大成ともいうべきもので、世界の様々な言語に訳され、伝えられた。スペインへは、アラビア語の翻訳を経て、ムーア人によって、1251年に伝えられた。

●エル・シッド
「わがシッドの歌」 Cantar de Mio Cid 作者不詳(スペイン文学史 ジャン・カン著 白水社 文庫クセジュ pp.8-9)
12世紀に作られ、14世紀の写本によって伝えられ、1779年に出版された、この国民的叙情詩の祖父は、いわゆる国土回復のまぎれもない詩である。作者は今日にいたっても知られない。しかしそれには主人公の青年時代も、カストロとコルネーユによって不朽化された恋愛にも些かもふれていない。詩の主題は成年期の《征服者コンキスタドール》の気高い姿の周囲をめぐるだけだ。すなわち、彼のために心の誇りを傷つけられた国王アルフォンソ六世によって故国を追われたロドリーゴはビバールを去って、部下の兵をつれてビバールを去って、部下の兵をつれてブルゴスに赴いた。しかし町の人々は国王をはばかって近づかない。妻と二人の娘をサン・ペドロ・デ・カルデーニャの修道院に残した後、エル・シードは数々の壮挙の着手して、一連の勲功をたてる。彼はバレンシヤを占領し、そのときからこれはエル・シードのバレンシヤとなる。ついで二人の娘をカリオンの王子たちと結婚させる。しかし王子らの新妻にたいするふるまいには嫌悪すべきものがあった。エル・シードはこれを神のさばきに訴える。シードの派遣した戦士らが罪人を罰し不幸な娘たちはナバーラとアラゴンの王子と再婚を結ぶ。エル・シードは栄誉につつまれて1099年バレンシヤに*歿する。(*ぼっする)

●フェルナン・カバレロ(Fernán Caballero)
本名Cecilia Bohl de Faber.1796年スイスBerna生まれ。 スペインセビージャにて1877年没。スイスとドイツで育つ。3回結婚し、3回死別、未亡人となる。旅によく出かけ,国際的な生い立ちのおかげで、ヨーロッパ文学に関する広い視野を持っていた。グリム兄弟の話をスペインに紹介、Luis de Colomaを弟子にするなど、スペイン児童文学において、またスペイン小説界においても重要な役割を果たした女性作家。

●ハシント・ベルベンテ・イ・マルティネス(Jacinto Benavente y Martinez)
ノーベル文学賞1922年受賞

●エレナ・フォルトゥン(Elena Fortún)
1886年スペインマドリッド生まれ。哲学と言語を学ぶ。夫Eusebio de Gorbeaに励まされ、執筆。マドリッドで1952年没。CELIAシリーズが有名。

●アスン・バルソラ(Asun Balzola)
1942年スペイン、ビルバオ生まれ。幼い頃から絵を描くのが好きで、学校でも教科書に、ノートにいつも絵を描いていた。1965年スペイン児童書では権威あるLazarillo賞を受賞、1978年にスペイン文部科学省賞、1980年アンデルセン賞受賞など、多くの賞を受賞。ムニアシリーズが有名。

●カルメ・ソレ・ベンドレル(Carme Solé Vendrell)
スペインのイラストレーター。1944年スペインバルセロナ生まれ。1968年に最初のイラストを描き、それ以来精力的にイラストを描いている。