鵜 Cormorant
西オーストラリア州はモンキーマイアの海岸で。にぎやかな人ごみに背を向け、ひとり浮かないカオをしているのは大きな鵜。ここのビーチの主役はご存知の通り、人の手から餌の魚をもらいにやって来るイルカたち。そのイルカの餌をかすめ取ろうと、文字通りウの目タカの目で狙っていたのだけれど、この日もあえなく失敗した。
人間たちはイルカがくれば「見て!」「かわいー」と大騒ぎするけど、鵜なんかには目もくれなければエサもくれない。「どうしてイルカだけ特別扱いなわけー?」と言いたげなムクれた表情が、気の毒だけどおかしい。今日もきっと、人間が魚をバケツから取り出した瞬間を狙って、懲りずに奇襲をかけているに違いない。がんばれ、鵜!
The Australia Web 掲載 1999