ワニ Crocodile
ケアンズとかダーウィンとかオーストラリア北部(地図で見るといちばん上の方)熱帯地方の新聞を見ていると、ワニと素手で闘った人の話なんていうのが時々出てくる。海水浴中にワニに襲われた何とかさんは、肩を噛まれながらも拳でワニの頭に一撃を加えて追い払ったとか、ワニに泥沼の中に引きずり込まれそうになった娘を体当たりで助けた父親の話とか。クロコダイル・ダンディみたいな人がホントに存在するオージーのたくましさは強烈だ。
ワニにもいろいろ種類があって、一説によると淡水に棲むフレッシュウォーター・クロコダイルは比較的おとなしくて人を襲ったりはせず、危ないのは海水に棲むソルトウォーター・クロコダイルなんだとか。それでもカカドゥ国立公園でキャンプして川で泳いでいる時に、「ほら、あっちでワニが泳いでいるよ。でも淡水ワニだから大丈夫」なんて明るく言われた日には生きた心地がしなかった。ちなみにカカドゥにある沼の多くには「遊泳禁止!ワニ棲息」の立て札が無造作に立ててある。
写真はダーウィンからそのカカドゥ国立公園へ向かう途中のアデレードリバー名物「ジャンピング・クロコダイル」。遊覧ボートから釣竿で吊り下げた肉片をめがけて、体長3メートルとか4メートルもある狂暴なワニがジャンプするという趣向。間近で見るワニは迫力があるけど、大きな頭に小さな手のアンバランスさが結構可愛かったりする。ボートからは絶対に手やひじを出したり身を乗り出しちゃいけない、ときつく言われるので一層スリルが募る。
The Australia Web 掲載 1999