フロッグマウス  TAWNY FROGMOUTH

丸っこい姿がめちゃめちゃかわいいフロッグマウス by SS 体長40センチほど、丸っこいミニチュアのフクロウみたいに見えるこの「フロッグマウス」はその名の通り、口をカパっと開けると本当にカエルみたいに顔中が口になるからびっくり。これを日本名にすると「がまぐちヨタカ」になるというのもなんだかスゴいけど、実際フクロウではなくてヨタカの仲間なのだそうだ。宮沢賢治の童話に「よたかの星」というなんだか悲しい物語があったのを思い出した。

でも、オーストラリアのヨタカはどことなくユーモラス。オーストラリアの森や林や公園それに民家など、わりとどこにでも住んでいながらあんまり姿を見かけることがないのは、ひとえに彼らのカムフラージュのうまさのせい。羽の模様が木の幹そっくりで、しかも夜行性の鳥だから昼間は木の枝でじっとうずくまってウトウトしている。だからすぐ近くを通りかかってもそんなヤツがいるなんてぜんぜん気づかない。動物園なんかでもうまくカムフラージュしちゃうから、目を凝らさないとどこにいるのか分からなくて、やっと見つけたら目の前にいたりする。

ポートダグラスのレインフォレスト・ハビタットにいたこのフロッグマウスは近寄っても全然動じる様子がなくて、大口まで開けて見せてくれて、その可愛さにとりこになった。


The Australia Web 掲載 1999