カンガルー Kangaroo

pelican photo by SS 国の紋章にも採用されているカンガルー、国中どこへ行ってもお目にかかるこのカオを抜きにして、やっぱりオーストラリアの動物は語れない。

昔、オーストラリアに初めて上陸したヨーロッパ人が、2本足の見慣れない動物が我が物顔でビヨーンビヨーンと跳ね回っているのにたまげて「これは何という動物だ?」と先住民に尋ねた。先住民が「(あんたが何言ってるんだか)分かんないよ」と答えたその言葉がヨーロッパ人には「カンガルー」と聞こえ、「なるほど、カンガルーというのか」と勝手に勘違いして納得したのが名前の由来――という説もある。でも真偽のほどは定かでない。

どんな田舎に行っても、オーストラリアの動物園ならカンガルーとワラビーだけは山ほど出迎えてくれること請け合い。あんまり人が来ない動物園で餌付けなんてしようものなら、人間の子供よりもずっと大きいカンガルーたちに取り囲まれて餌を持った手をわっしとつかまれ、食べ終わるまで離してくれなかったりする。ちょっと町を離れると野生のカンガルーを見かけることも多いけれど、車にひかれて道路の両端に屍をさらしている姿も無数だ。


The Australia Web 掲載 1999