ペリカン pelican
ペリカンが空を飛ぶ姿なんて、初めて見たような気がした。ほとんど羽ばたきもせず、風に乗って青空を舞う白い鳥。カモメ…にしてはやけに頭が大きい。近くまで降りて来てやっと、ペリカンだと気づいた。飛翔は優雅なのにアンバランスな体型と真面目くさったような表情が、妙に不釣り合いでおかしい。
写真は西オーストラリア州中部の町カルバリで、朝の餌付けを目当てにやって来たペリカン。オーストラリア・ペリカンは、ペリカン種としては世界でいちばん大きいという。のっしのっしと歩き、大きな口をガバッと開けて餌の魚をひと飲みにし、くちばしの下の袋をビローンと膨らましたりする彼らの集団は壮観だ。
それでもやっぱりユーモラスな雰囲気いっぱいなのは、大きな目がどっしりすわってどこを見ているんだか分からないせいだろうか。餌をもらい損ねてムクれた様子で丸く膨らんでみたりして、ペリカンたちの様子はいくら見ていても飽きない。
The Australia Web 掲載 1999