ひったくり多発地帯

「もう観光地じゃない」キングスクロス

「南半球随一の歓楽街」とか何とか形容詞がついて、ガイドブックには必ず名前が登場するシドニーのキングスクロス。日本人観光客がひったくりのいいカモになっているとも知らず、なんでみんなあんな所に行きたがるんだろう。

とにかく、怪しげな土産物屋も街並みも雑然としていてキタナイ。ホームレスの若者とか、家出してきて売春している10代のコ(男女問わず)がたくさん街角に立っているし、ちょっと裏通りに入るとドラッグを半ば公然と密売している。

ひったくり・置き引きは日常茶飯事
ある知り合いは、夜、通りを歩いていていきなりバッグをひったくられそうになり、しっかり握って離さなかったために転んだまま引きずられ、腕や足にかなりひどい擦り傷やあざを作った。余談ながら、傷の手当てをしようと近くの薬局に飛び込んだところ「そんな姿で店に入るな」と断られたそうだ。

こんなことはキングスクロスでは日常茶飯事。日本人団体さん御用達の某ホテルでは、入り口を出た途端にひったくりに遭う被害が続出しているという。去年は外国人観光客が連続して無差別に斧で襲われる事件が起きて大騒ぎになったし(でも、この「斧男」を恐れて変な人たちがウロつかなくなったので、逆に治安は良くなったという噂もある)、とにかくドラッグで頭がイっちゃった人やクスリ代のためなら何でもするという人の巣窟みたいな場所だから、治安がいいわけがない。

実態知られたら観光に傷がつく?
ちなみにシドニーの日本総領事館でも、「キングスクロスはもはや観光で訪れる場所ではない」と言っているのだが、観光業者なんかにとってはそんなことがおおっぴらになると「オーストラリア安全」神話が崩れて観光客が減って困る。だからツアーの参加者にも、キングスクロスは危ないなんていうアドバイスはしてくれない。

キングスクロスに限らず、シドニー中心部のシティでも、パーティーの帰りに何人かで路上にたまっていたら、通りかかった車にバッグをひったくられたとか、クイーン・ビクトリア・ビルディングの喫茶店で友達としゃべっていてふと気づいたら、横の椅子の上に置いていたバッグがなくなっていたとか、そんな話に事欠かない。サーキュラー・キー付近で強盗に遭った日本人ビジネスマンもいる。領事館情報では、マックとかハングリージャックスとかのファストフード店は置き引きの巣窟みたいになっているらしいので、自分の荷物からは目を離さないように。

日本と同じ感覚では危険
時々発表される統計ものを見ても、シドニーの治安はだんだん悪くなっている。車上狙いも多いから、こっちの人たちはほぼ例外なく駐車中は車のハンドルに盗難防止のロックを付けているし、信号待ちで停まったタクシーのドアを開けられピストルを突き付けられて、金を脅し取られたなんて話も聞く。

じゃあ地方都市ならなら安全かというと、ケアンズなんかでもひったくりは多いらしいし、ゴールドコーストでは夜の一人歩きの日本人女性が襲われる事件が相次いだり。「オーストラリアは安全」だとよく言われるけれど、場所・地域を問わず、女性が夜一人歩きできるほど安全じゃない。日本と同じ感覚で行動したら危険なのだ。

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