リトルジャパンの京急230系キットを製作している私は、
実物(268号車)が保存されているホビーセンターKATOに行き、
細かいディテール写真を撮ってきました。
ホビーセンターにはよく通っていますが、京急230型をじっくり見たのは初めてでした。
やはりちゃんと見ると、いろいろなことがわかるものです。
ここで調査した結果を、いくつかキット製作に反映させることができました。
特に写りのよいもの、参考になりそうなものを掲載します。

まずは正面。この「印象」を大事にしたいですね・・・
なにしろ2600mmない車幅ですから、実際に見ても細面だということがわかります。
前面床下が、意外と賑やかなのも要注意です。

パンタグラフは、いろいろな資料写真を見ると、2,3種類あったようですね。
268号車の引退時は、上半分がPS14、下半分がPS13のようなタイプです。
シューがYの字になっているのも、京急らしいところ。
判りづらい角度ですが、パンタ台の構造が独特です。
屋根上のパンタ台の脚と、パンタの碍子の位置が合っていないんです。
なので車幅方向に渡っている板は、脚よりも半分はみ出しています。

ヘッドライト周りは車体と同色。
でも、写真によっては屋根と同色のものもあったようです。
また、この写真で見ると雨樋は、屋根布押えという感じでしょうか。
雨樋上面の縁まで屋根と同色の灰色になっています。
実車の現役写真はほぼ例外なく、屋根は茶色に汚れていましたが。

正面向かって左(助手席側)を屋根から下がってくる2本の配管は、
このようにシル・ヘッダーを避けて湾曲しています。
Nゲージサイズでこれを再現するのは、かなり困難でしょうけど。
対照的に、雨樋(縦樋)は車体から浮いた状態で、一直線に下がっています。
屋根に昇るステップの取り付け台座に、この配管を留めるバンドが固定されていますね。
連結器周りを見てまず気づくのは、いわゆる「胴受」と呼ばれる部分がないこと。
車高の低いこの電車、もとの連結器はもっと低い位置でした。
後年の改造で他車に合わせて連結器位置が上げられた際に、
このように車体裾に欠き取りが設けらたのだそうです。

前面のジャンパー栓。
偶数車なので、運転席下テールライト近くに3つの栓があり、
そのうち中央寄り2つにはホースが出ています。
現役時代の写真もそうなっています。
助手席側の車体下にも、ホースが2本、こちらは鎖で吊ってあります。
連結器の根元にあるバネと、排障器の形状もわかります。
正面から見たときの、この密集した感じを出したいものですね。

床下機器はあまりわからないので、まとめて数枚を掲載します。
抵抗器は形状や碍子の雰囲気が目立つので、再現したいところ・・・
だけど、これもNゲージサイズじゃ無理でしょうね。
配線類が黒いのは、現役時代からそうだったのか、ここに来てからそうなったのか。
そういえば少し前まで、ここで展示されていた同車の床下は、
全部黒く塗られていた記憶もあるのですが。。。

ナンバー位置はここ。
台車のすぐ横から機器が配置されている様子がわかります。
車体長が短い上にオーバーハングが長いので、デハの床下はかなり密集しています。

側面窓保護棒は、細い窓柱に細いバンドで固定されています。
このバンドは割りピンで再現するにしても、車体と同色なので苦労しそうな気がします。
連結面寄り最後の柱は、このように大変スリムです。
リトルジャパンキットの最大のエラー(・・・他にもエラーあり)は、この柱幅かと。
このスリム感はこの電車の特徴ですから、譲れません。

連結面寄りの床下ジャンパー栓はこんな感じ。
連結時は相手の栓との間で、ホースが渡っているのでしょう。
こちら側から見ても、床下は密集しています。

乗務員用ステップは2段でした。
台車・排障器との位置関係も参考になります。

登場時からコロ軸受だったのがこの台車の特徴。
当時から高速志向だったのでしょう。
形状はいわゆる「日車のD型」と呼ばれるものですが。
台車と車体裾との間隔から、この車両の腰の低さがよくわかると思います。
2600mmに満たない車体幅の230型は、後年の幅の広い電車と混ざって活躍するため、
乗客用ドアにステップが設けられました。
これも模型で是非再現したいところです。
でも、現役当時もステップは黒かったのでしょうか?

屋根上はノッペラボウですが、ベンチレータがないわけではありません。
側面にはこのように、四角形のベンチレータが片側4箇所あります。
1車両につき8個もあるので、ガラベン5個にヒケをとらない換気能力があったかも。
行先表示サボとの位置関係もわかります。
・・・ってなところです。
製作を進めていけばいくほど、「ここはどうなっているのか」と、
更に気になってしまうところがたくさん出てきます。
なので、もしかしたら、もっと写真を撮りに行くかもしれません。