TOMIXロコにKATOカプラーアダプターを装着その1




  1. その1:香港製DLの見た目の気になる点をどうにかする
  2. その2:もうちょっと日本型っぽく・・・
  3. その3:思い切って大改造を決心!
  4. その4:新たに作った、各種ディテール
  5. その5:アクセサリーの装着と塗装
  6. その6:仕上げと・・・とりあえずの完成

その1:香港製DLの見た目の気になる点をどうにかする
*出来の悪さ(?)が懐かしい、香港製品
1970年代後半だったか、TOMYが「ナインスケール」というシリーズ名でNゲージに本格参入したときは、
香港生産のものばかりで、国内生産モデルはまだありませんでした。
当時のトミーは米BACHMANNが香港生産したものを自社製品として扱っていて、
このC型DLもそんな1両です。
国鉄風の塗色を纏っているものの、形態はあまり日本的とは思えず、
オーバースケールでディテールが粗く、走行性もお世辞にもよいとは言えなかったため、
私が購入することはありませんでした。
しかし・・・当時は国鉄型DL製品がほとんどない状態だったため、
これでも結構重宝され、手にされた方も多かったのではないでしょうか。

BACHMANN HONG KONGの刻印

トミーがTOMIXとなって香港製品から手を引いて以降、すっかり忘れ去られていたこのDLでしたが、
最近「三ツ星」という聞きなれないブランドで、再輸入されています。
30年前と何ら変わらないその姿、私のようなオヤジモデラーには、とても懐かしいものでした。
でも、現代の水準からすると、この出来で新品を買おうという気は、なかなかおきなかったのも事実です。

*美品ジャンクをついつい購入、しかし
そして2006年、いつものように中古模型ショップで掘り出し物を物色していた私は、
ケースなしのジャンク品として売られていた、このDLを発見したのです。
興味本位で試走させてみると、まぁまぁ走ります。
ボディの見た目も、車輪も実に綺麗で、しかもかなり安かったので、買ってしまったのです。

値段からしたらこれで満足するべきなのでしょうが、
しかし、元々好きではないこのデザインを眺めているうちに、
「この手すりはないんじゃないか?」
「オバケみたいに大きなタイフォンは交換するべきだよな」
「どこかをいじれば、もうちょっと日本型っぽくなるんじゃないか?」

・・・そんなわけで、行き当たりばったりの改造が始まったのです。
トミーでも三ツ星でも同じです。もしこのDLを持っている方がいらっしゃったら、
ぜひトライしてみてほしいと思います。


左写真:正面の黒い手すりは太すぎるでしょ。変な形の運転席窓も気になる。
右写真:まるで拡声器のような巨大タイフォン。あまり見慣れない排煙ダクトも気になる。

*まずは簡単なところで・・・手すり、タイフォン、カプラーを交換
一番気になったのは屋根上のタイフォン、
そして正面の・・・極太な上にあまり見たことのない形状の手すりでした。
そこで、まずこれらを交換することにしました。

ボディと下回りとの分離は簡単です。
ボディ側面(左右2箇所)に見える黒いボスで固定されているので、
台車枠をぎゅっと押さえ、このボスを引っ込ませると、ボディが外れます。

@.正面手すり
ランボードに挿しこまれている黒い樹脂製手すりを、引っこ抜きます。
残った手すり取付穴のうち、車体内側のものを活かし、外側には新たな穴を開け、
0.5mm真鍮線で簡単な逆U字型手すりを2個作り、挿しこみました。
固定は裏から瞬間接着剤を流しています。

その結果・・・正面の雰囲気が、だいぶすっきりして、国産DLっぽさが出てきました。
0.5mmというのはスケールからすると太すぎる気もしますが、
元々は更に太かったし、車体幅もスケールより大きめなので、バランス的にはちょうどよい感じです。

A.タイフォン
何はさておいても、これだけは交換したいもの。
幸いにも、銀河モデルが「鉄コレ用パーツ」として発売しているものの中に、
このDLと同じようなラッパ型のタイフォンがあったので、それを使いました。
元のタイフォンは2つの穴に差し込まれていたため、小さな銀河パーツを片方の穴に挿し、
瞬間接着剤で固定しています。
オーバースケールな車体に、スケールどおりのタイフォンがつくと、ちょっと小さめに感じますが・・・


左写真:真鍮線を逆U字型にした手すりを、2つ付けてみました。元の取り付け穴が残っています。
右写真:タイフォンは銀河モデルの鉄コレ用を利用。やはり・・・余った取付穴が目立ちます。

B.カプラー
当鉄道の標準仕様である、KATOカプラー化しました。
元のアーノルトカプラーの代わりに、KATOカプラーを入れただけで、
スプリングも製品のものをそのまま活用しています。

その結果・・・これらの簡単な工作だけで結構雰囲気が変わり、細密感が上がったのには驚きでした。
しかしそうなると、更にいろいろとやりたくなってしまうのが・・・私の性格でもあるのです。

*この際、もっと加工だ!
手すり交換で残った穴は、ランボードという場所のせいなのか、鮮やかなオレンジ色のせいなのか、
思ったほどは目立ちませんでした。
しかし、屋根に残った大きな2つの穴は、かなり気になってしまいます。
さらに・・・改めて見れば屋根やボンネットなどのディテールは乏しいし、
やっぱり全体的には「日本型の雰囲気」があまり出ていない・・・
「ならば徹底的に手を加えてしまえ!」
という気持ちになるのに、さほど時間はかかりませんでした。

@.屋根
タイフォンの取り付け穴を隠すことが、第一目的です。
幸い屋根上には何のディテールもなかったので、
0.3mmのプラ板を適当な大きさに切り、貼り重ねることで隠しました。
更に、それだけではまだ寂しく思ったので、
屋根に穴を開けてKATOのスハ43系用ガラベン(ASSYパーツ)を挿しこんでみました。
小さなDLにこんな大きなベンチレータ?とは思いましたが、
やっぱりオーバースケールなボディのおかげか・・・全く違和感はありません。

A.ボンネット上
日本型DLでよく見られる、キャブ前端に接する排煙用の煙突は、
このモデルでは、なんだか薄っぺらな表現になっていて・・・
上面に穴がなく、側面に網目がある、見慣れないものです。
そしてその前方のボンネット上には、ベルのような形状のパーツがあり・・・
実はこちらが排煙装置なんでしょうか?
だとしても、日本型DLではこのようなものは記憶にありません。
そこで、これらをカッターとヤスリで削り落としてしまいました。

煙突は、1.0mmプラ板を2枚重ねて作り、キャブに接するように接着しました。
もちろん、煙突上面にはピンバイスで穴を開けます。
この煙突は、国鉄型のような形状にしています。

さらに、「ベルのような形の部品」がなくなって寂しくなったボンネット上には、
0.3mmのプラ板を貼り、点検蓋のように見せています。


左写真:屋根とボンネットの加工。白いプラ板とKATOのガラベンを使用。
右写真;リヤにも手すりを付け、補助タンクのようなものも付けました。

B.リヤ周り
・・・後姿も重要です。
前と上から見た姿が変化したのに、リヤスタイルがそのままではつまらない。
なので、誘導員用ステップに合わせて0.5mm真鍮線で縦の手すりを設けるとともに、
リヤの水平部分(燃料タンクかな?)上にもプラ板を貼って、形態に変化をつけてみました。
・・・これは全く意味のない造形ですけど、雰囲気を変えることには成功したようです。

また、なぜかキャブ後面には、前面側にはないヒサシが表現されていたので、
モールド表現されていた後面側ヘッドライトとともに、削り取ってしまいました。
(ライトは銀河のパーツで作り直すつもり)

C.キャブ前面と側面の窓
旧い時代の一体モールド金型の限界なのでしょうか、
ヒサシやHゴム表現のある後面に比べれば、キャブ前面はまっ平らで、何のディテールもありません。
おまけに窓はボンネットに沿ったいびつな形だし、
機関士のまん前に太い柱があって、かなり非実感的と感じました。
そこで窓の柱を切り落とし、水平方向には裏からプラ板を貼って、
左右1個ずつの長方形の窓にしてみました。

続いて側面窓・・・これは上下2段になっていて、やはり国内ではあまり見かけないタイプです。
なので窓の横桟を切り取ってしまいました。
前面窓に比べると側面窓の上下寸法が大きすぎるような気もしますが、まぁ、こんなもんでしょう。


左写真:特徴のない長方形の運転席窓にしました。
右写真:側面窓は2枚の引き違い窓にしました。

*さらに・・・やりたいことがいろいろと
タイフォン、正面手すり、カプラー交換だけのつもりで始めた香港製DLの加工は、
このように泥沼化(?)の様相を呈してきました。
「ささっ」とやって、塗装まで済ませるつもりだったのに。。。
しかも加工の最中に、もっとやりたいことが・・・いろいろ思いついてしまうのです。

ヘッドライトは銀河のパーツに交換したいし(特に、削ってしまったリヤ)、
もともと表現されていないテールライト(標識灯)を付けたいし、
今回取り付けたパーツを含めてグレー部分を塗装し直し、手すりは白く塗装し、
インレタで適当なナンバーを貼り、ウェザリングをして、カプラー開放てこを設け、
屋根上に信号炎管を取り付け、キャブに窓ガラスを入れて・・・と、全くキリがありません。

なので、ここまでを第一弾として、まずご報告することにしました。
これからもしばらくはいろいろといじって楽しめそうです♪

あ・・・肝心の走りの方なんですが、
そこそこ走るとは言っても、走行中に突然停止したり、
しばらく快調に走行させているとモーターが熱くなってきて異臭がするなど・・・
昔ながらの信頼性の低さは変わらないようです(苦笑)
なので、どんなに見栄えがよくなったとしても、酷使することは控えないといけないんでしょうね。。。


半日ほどで、ここまでやりました


その2:もうちょっと日本型っぽく・・・
その1に引き続き、さらにやりたいところを追加工作しました。
どうしようかと眺めているうちに気が変わり、変更した部分もあります。

@.エンドビーム周りの細密化
続いて手をつけたのは、エンドビームでした。
軽くモールドされている開放てこの上から、銀河モデル製のDL用開放てこを装着したのです。
元のモールドが薄く、ゼブラ塗装されていることもあって、そのまま装着しても違和感ありません。
細密感が一気に増して、またもニンマリです。
この開放てこは、付属する極小の割りピンで固定するようになっていて、
開放てこに割りピンを通した状態で、固定用の穴に差し込む必要があります。
これが結構大変でしたけど。。。
製品では表現されていない、標識灯も取り付けます。
やや古風な、吊り下げ式(これも銀河モデルパーツ)を選び、エンドビームの適当な位置に取り付けました。
ピンバイスで穴を開け、裏から瞬間接着剤で固定しています。
この2つは最期に塗装をすることにしているので、まだ無塗装の状態です。


左写真:開放てこ、標識灯、ヘッドライトを装備。開放てこは当初4点支持にするつもりで、余計な穴が。。。
右写真:リアも同様(標識灯を取り付けるための穴を開けたところ)。窓の形状にご注意を。

A.窓周りの変更
前回、前面窓の形状変更、側面窓の横桟撤去まではやりました。
しかし、見れば見るほど・・・前面窓に比べて側面と後面の上下寸法が大きく、バランスがよくありません。
後面窓が変な形の3枚窓(中央が大きく、左右が狭く・・・機関士正面に縦桟がある)なのも気になるし、
その窓の「荒れた」モールドで表現された、Hゴムも気に入りません。
そこで、以下のようにしました。

・側面と後面窓の上下寸法を、前面窓に合わせて小さくする
・後面窓を2枚窓化する

側面の窓は、窓枠を全て削り落とした後、下側に幅2mmほどの1mm厚プラ板を貼り、
上下寸法を小さくしました。
後面窓は、縦桟を切り取ってHゴムを全てヤスリ落とした後、
同じように2mmほどの幅のプラ板を貼って、上下寸法を短くし、
さらに中央に新たな縦桟をプラ板で貼って、2枚窓化しています。

このロコはボディ寸法の割りにキャブが大きいので、
側面窓を小さくすると、ちょっとアンバランスかもしれません。
しかし、これでまた、元のロコの特徴を消すことができます。

後面窓は、上下寸法の小さい2枚窓にして正解でした。
これで、バック運転のときも前面と同じ雰囲気になったのです。

B.ヘッドライトパーツ取付
前面のヘッドライトは、ボンネットの端に埋め込まれています。
完全に埋め込まれたわけではなく、やや上方に膨らんだ表現です。
ここにライトパーツを埋め込もうとも考えたのですが、
ボンネットより膨らんでいるため、加工がメンドクサイことが予想されます。
もちろん、元の形状に合わせて埋め込んだほうが格好いいので、どうしようか多少悩みましたが・・・
結局、加工を簡単にするため、そのまま前方に銀河モデルの旧型国電用の小さいほうを貼ることにしました。
元のライトケース部分とレンズは、瞬間接着剤を流した後、削って平らにします。
ボンネット前端とほぼツライチになったら、レンズの中央に穴を開け、
瞬間接着剤を流して、ヘッドライトパーツを固定しています。
後面は、既に元のモールドを削り取っているので、同じ場所に貼り付けました。

ライトも最期に塗装するので、まだレンズは装着していません。

C.動力の調整
調整さえうまくいけば、結構走ります

ここでちょっとわき道に逸れますが・・・動力も調整しました。
このロコは「走行性に難がある」、とよく言われています。
確かに私の買ったこの個体も、かなり電圧を上げないと走り出さないし、
ギクシャクとした動きで、しかも車体もブレながら走ります。
しかし、見れば6軸全てに集電ブラシがきちんと当たっているし、ブレがあるということは、
どうも、ギアの噛み合わせに問題がありそうだとにらみました。

モーターは床板「パチン」とにはめ込むように固定されていて、微調整は効きません。
しかし、前後に多少の遊びはあります。
この個体では、後進はわりとスムーズなのに、前進時のギクシャク感がひどいように感じました。
そこで、モーターと床板の間に小さな紙片を挟み、
モーターの固定位置を無理矢理変えてみたんです。
ちょっと挟んでみては走らせ、位置を変えてまた走らせ・・・紙の寸法を変え・・・などを繰り返していたら、
おお!ずいぶんと両方向とも滑らかに走り出すようになりました。

このロコをお持ちの方は、試してみてください。
ギアの噛み合わせって重要なんですね〜


D.誘導員ステップとスカート周辺
工作に戻ります。
誘導員ステップは、製品では車両の端から中央にかけてかなり長くなっていたので、
国鉄型に多く見られる、車両の外側寄りに小さなものを付けることにしました。
カッターとヤスリで、エンドビーム一体になっているステップを、ザクザクと削り取ってしまいます。
そして、エンドビームが側面に回りこんで電機のスカートのようになっている部分も、
同様に削り取りました。
エンドビームにスカート状に側面まで回りこんでいる部分がなくなると、
また一歩、国産DLっぽくなったと思います。
但し・・・誘導員ステップは、パーツをまだ入手していないので、未装着ですが。


スカートのようになっていた部分を削り取りました

E.屋根
屋根は左右に幅広く、車体側板よりもはみ出しています。
これがまた、ずいぶんとはみ出しているので、スケールよりも広い車体が、さらに広くなってしまっています。
そこで、屋根の張り出し部分を削り、目立たなくしました。
全て削り落として側面から滑らかに屋根に繋がるようにしてもいいのですが、
加工が面倒なので、ここまででやめておきました。
でも、この張り出し部分が小さくなるだけでも、結構印象が変わるものです。

できたらさらに、雨樋の表現もしたいなと思っています。


側面窓と屋根の縁に注意


その3:思い切って大改造を決心!
*やっぱりデザインが・・・好きになれず
前回までで、ある程度満足のいく改造ができたものの、そこでしばらく、工作は止まってしまいました。
後は継ぎはぎした箇所をきれいに仕上げて塗装するだけなので、なんとなく安心してしまったということと、
やはり・・・不満な点が残っていることが、どうしても嫌だったためです。

当初、塗装は、なるべく製品のものをそのまま活かし、グレーの部分を中心に塗り替える予定でいましたが、
オレンジ色が国鉄色にしては鮮やかすぎたことが、まず最初の不満です。
ならば全体をオリジナル色にしてしまえばよいのですが、
きれいにやるためには、塗装を全て剥がさなくてはなりません。
それがなんともめんどくさかったのです。

しかしそれよりも何よりも、最大の不満は・・・
まだ全体のデザインやディテールが、どうしても好きになれない、ということでした。
具体的に言えば、ロコのサイズのわりにキャブが大きすぎること、
ボンネットと反対側(リヤ側)に、車幅一杯に・・・自動車に喩えるならトランクのような部分があること、
乗務員扉が不自然なこと(扉の縁が出っ張っている!)、
ボンネット前方側面に、なんだかわからない・・・不自然なふくらみがあること、などです。

これらがこのロコの個性だと言えばそれまでです。
でも、その個性を消して、あくまで普通の、どこにでもあるような日本型DLにしたいのです。
そこで、ボディと下回りをあらためて分離してみると、このようなデザインになった理由が判明しました。

モーターを収めるためにキャブの大きさが決まり、
トランクのような部分は、モーターが載る樹脂パーツを隠すためにあり、
ボンネット前方側面のふくらみも、内部のパーツを避けるためのものだったんです。
つまりこのボディデザインは、この動力を使うためには必然的にできたもの・・・
なので簡単には変更できない部分だったのです。
やっぱり、どこかアンバランスなんですよ・・・

*塗装を剥がすことを決心
そこで・・・この状態で妥協し、まずはとにかく仕上げてみようと考えました。
最初は簡単に、ランボード側面の白線を残し、ボディ全体をハンブロールの艶消し黒で塗ってみました。
下回りも、ハンブロールの灰色にしてみました。
ハンブロールは乾きが遅いので、筆塗りでも綺麗にできるし、
塗膜が厚いので、多少のアラを隠してくれるからです。
その結果・・・遠目には「なかなかよい」感じになりました。
このまま完成としてもいいのでは?・・・そうも思えるほどです。
しかし・・・近づいてよく見れば、加工した箇所の痕は完全に消えていなかったし、
黒一色のボディの下の、もともとの製品の塗り分け線が目立ってしまっていたのです。。。
(この状態で写真は撮っていません。今となっては記録しておけばよかったかも・・・)

そこで私は、一大決心をすることになります。

塗装を全部剥がして、全部やり直してしまえ!
どうせ塗装を剥がすなら、気に入らない箇所を徹底的に加工してしまえ!

そう決心したら、俄然やる気がでてくるのが私です(^-^;

幸い、製品の塗装はシンナーを含ませたティッシュと筆で、簡単に落とすことができ、
シンナープールや、水抜き剤にお世話になることはありませんでした。
あっという間に丸裸にすることができました。
まぁ、再塗装の前には、もうちょっと綺麗に落としますけどね。

*ボディのディテールを徹底的に落とす!
今まで加工してきた細かいパーツは、全て撤去します。
屋根上のホーンも、手すりも、標識灯も、開放てこも・・・
確かにもったいないけど、なにしろこれから行う大改造の邪魔になってしまいますから。
それどころか、ボディと一体になっていたランボードとエンドビーム自体、
デザインナイフでザクザクと切り取ってしまいました。
この部分は新しく作り直すつもりなので、どうかご心配なく。

続いて、リアの不自然なトランク状の部分を切り取り、キャブ後端を真っ平らにします。
これで、ボディのシルエットがどこにでもありそうな、単純なL型になります。
ただ、このままでは、モーターを載せたパーツがキャブより露出してしまうので、
このパーツをキャブ内ギリギリに収まるようにカットし、
キャブにできた開口部には、プラ板を貼っておきました。


このとき気づいたのですが、この製品のボディ材質は、スチロール樹脂でした。
つまり、プラモデル用の接着剤(タミヤセメントなど)が使用できるのです。
これは改造には有利です!プラ板が強固に接着できますからね。
・・・って、今まではそれに気づかず、改造は全て瞬間接着剤でやっていました。
おかげで今回、色を落とす際、リヤ側の運転席窓の中央桟が取れてしまいました。
修復しなくては。。。

ボンネット前方側面にある不自然な出っ張りも、切り落としました。
ボンネット側面に穴が開いてしまいますが、ここは薄いプラ板で塞ぐことにします。
下回り側に金属のリング状の部品があって、
そのままではボンネット側面とツライチに塞ぐのは難しそうなので・・・
プラ板を貼って、側面のラジエータに見立てようという魂胆です。


そして、ボンネット前端のヘッドライトとラジエータグリルは綺麗にヤスり、
今後の工作に備えてプラ板を貼り付け、平らにしておきました。
ここはヘッドライトや点検扉などを表現する予定です。

ボンネット前方上部にあるヘッドライト部分のふくらみも、
ボンネット側面やキャブ側面のディテール(点検扉)も、全て削り落としました。
点検扉はプラ板で新調し、乗務員扉もスジを彫るなどで、あとからなんとかする予定です。
少なくとも、ドアの縁が不自然に浮き彫りされているよりはマシでしょう(笑)

屋根と側面との段差も削り落とし、滑らかにつながるようにしました。
これで、広すぎる車幅を多少とも狭くできるし、タネ車の個性をまたひとつ消すことができるからです。
ここは張り上げ屋根にするつもりです。
これだけ見ると、かなりみすぼらしい?

*試しに合体
ここまでやった車体は・・・ついさっきまで塗装もされていて完成に近かったとは思えないほど、
何もないみすぼらしい姿になってしまいました。
でも、この状態で下回りに載せてみると・・・・

おおお!!
とても、元が「あの」DLとは見えないじゃないですか!
いかにもどこかの中小私鉄や専用線にありそうな、好ましいDLの出現です!
モーターを収めるためにキャブが大きすぎる点は改善できていませんが、
それを感じさせないほどの、バランスのよさなのです!
これからちゃんとランボードを作り、手すりを設け、各部のディテールを表現し、
細密化のパーツをつけ、綺麗に再塗装すれば・・・
これぞ、私の求めていた小型DLになること間違いナシです!

さぁ・・・これから本当の意味での仕上げをするぞ!
ますますやる気の出てきた私、なのでした。

・・・って、改造を始めたときは、こんなに凝るつもりはなかったんですけどねぇ。

このままでも、なかなかによい雰囲気です(笑)


その4:新たに作った、各種ディテール
*ディテールの材料は・・・
前回、思い切って塗装とディテールを全て落とし、ノッペラボウ状態にしてしまったからには、
もう後には引けません。。。
これからは自分でそれらしきディテールを追加し、造型してゆかなくてはならないのです。

そこで、「あらかじめ各種の形状に切り出された状態で市販されている」プラ板を調達することにしました。
購入したのは、「evergreen scale modelsのStripStyrene」。
同じ厚み、太さ、断面のプラ板が、10本ずつ入っているので、非常に便利です。
このevergreen scale modelsのStripStyreneは、タミヤのプラバンと同じくスチロール樹脂で、
タミヤセメントなどのプラモデル用接着剤が利用できるのが便利です。
このロコのボディもスチロール樹脂ですし。
しかもタミヤのプラバンよりも柔らかく、加工がしやすいのも特長です。
大きな模型屋なら、店の片隅にぶら下がっているはずです。
今回は0.25mm×4.0mm、1.0mm×3.2mm、0.56mm×0.56mmの3種類を手に入れ、
いざ工作にとりかかったのでした。



*下地の仕上げ
さて・・・ディテールを追加する前に、徹底的に下地仕上げをしました。
前回の写真ではまだ、ディテールの痕跡や塗料が残っているのがわかるでしょう。
これらを細密ヤスリと耐水ペーパーで徹底的に削り落とします。
部分的にはプラ用パテも用いて、とにかく平滑に仕上げました。
ディテールを付けた後では、修正はききませんから。。。
このとき、ボンネットと屋根上に残っていた、前々回までの加工でつけたプラ板も剥がしてしまいました。
これらは以前の工作で瞬間接着剤を用いて貼り付けていたので・・・簡単にはがすことができました。

尚、キャブ、ボンネットなどのエッジ部分は、全てRをつけて仕上げてみました。
元の製品が鋭いエッジのあるものだったので、これで印象を随分と変えることができます。

またこの下地処理で、残っていた塗料をほぼ完全に落とすことができたので、
シンナープールや水抜き剤のお世話にはならずに済みそうです。

*ランボードを作る
新調したランボードを裏から見る

前回、全て切り落としてしまったランボードは、1.0mm×3.2mmのStripStyreneを組み合わせて作りました。
キャブとボンネットの下端に接するように貼り、幅は・・・キャブ幅と同じになるようにしました。
リヤのトランク状になっていたボディ部分を削ったので、
フロントよりもリヤの方が、ランボードの前後長が長くなりましたが、まぁご愛嬌だということで。。。

ランボードを車体を取り囲むように貼れたら、0.25mm×4.0mmのStripStyreneを貼り重ねます。
1.0mm厚のStripStyreneよりも心もちはみ出させることで、DE10のような二段ランボードにしています。

*ボンネット部分のディテール


DLのボンネット側面には、ラジエータや点検扉が欲しいものです。
このロコのボンネット前寄りには、もともと床板のパーツの当りを避けるための膨らみがありました。
前回、それを削り落としたため、大きな四角い穴が開いています。
この穴にプラ板をはめ込み、ボンネット側面とツライチに仕上げたいところですが、
やはり・・・床側にあるパーツが邪魔になってしまい、できそうにないことが判明。
そこで1.0mm×3.2mmのStripStyreneを適当な大きさに切って、2枚並べてみました。
結局、膨らみが復活したことになってしまいましたが、
ここには後で、塗装でラジエータを表現することにしましょう。

そこからキャブ寄りには、0.25mm×4.0mmのStripStyreneを貼って、点検扉っぽくしています。
さらにキャブ寄りの、キャブ前端に接するランボード上には、小さな箱状のものを置きました。
正式な名称は知りませんが、DLではよく見るものです。
ボディと下回りを留めていたボスがはまっていた角穴を隠す、という目的もあります。
キャブ前端のエッジを削ったため、完全には接していませんが・・・まぁ、そういうものがあってもいいでしょう。


続いてボンネット上面・・・以前も点検蓋らしきものを貼っていたところです。
ここには、0.25mm×4.0mmを3枚切り出して並べました。
3枚並べたのは、そのほうが賑やかだからです。
大きなファンは、この手のDLには似つかわしくないと判断し、設けていません。
・・・っていうか、ファンを表現するのは相当に手間取りそうなので、スッパリと諦めたんです。
DD13の初期型だってボンネット上面にファンはないし、おかしくはないでしょう。
その代わり、ボンネット前端部には、0.25mm×4.0mmを上下に2枚つなげて貼りました。
ここにラジエータグリルを表現します。
これも、DD13の初期型にならっています。

尚、キャブ前端に付けた自作の煙突は一旦取り外し、
ボンネットのカーブやキャブ前面窓の周辺を綺麗に仕上げてから、もう一度貼り付けました。
これの固定も以前は瞬間接着剤を用いていたので、簡単に取り外せました。
尚、もう一度貼った際にはタミヤセメントを用いたので、この先はもう取れません。

*キャブ部分


全てのディテールを落とすと、ただでさえ大きなキャブが、いっそう大きく見えるものですね。
側面窓の上下寸法を小さくしているので、なおさらそう感じます。
なのでキャブ側面には、いろいろなものを取り付けて、大きさをカモフラージュしたいところです。

そこでまず、雨樋を設けてみました。
使ったのは、0.56mm×0.56mmのStripStyreneです。
屋根と側板の境界部分はすっかり削り落としているので、雨樋を屋根上・・・
車端より1mmほど内側に貼り、張り上げ屋根にしました。
そして乗務員扉と反対側(フロント側)には縦樋を貼りました。
この縦樋は、この部分の面積が異様に広いのを、ごまかす意味もあります。
そして貼り付けた雨樋が完全に接着したら、表面をやすり、できるだけ厚みを薄くしておきました。

さて・・・この製品は、(本来凹んでいるはずの)側板と乗務員扉との境界部が、
不自然に浮き彫り表現されていました。
もちろんこの浮き彫りも削り取ってしまったため、乗務員扉の位置には、窓しかない状態です。
そこで、扉をどうやって表現するか、多少悩みました。
その結果は・・・やっぱりメンドクサがりの私です。
0.25mm×4.0mmを貼り付けただけという、簡単な構造にしてしまいました。
加えて、綺麗に仕上げる自信もなかったので、窓も開けませんでした。
このような「外ハメ式」かつ「窓ナシ」の乗務員扉が実在するかどうかは、かなり怪しいのですが、
窓のない乗務員扉なら西武のE851に実例があるし、こういうものがあってもいいのではないでしょうか。
乗務員扉の窓をなくしたことで、キャブ側面窓の前後に同じような窓のない部分ができたので、
デザイン的なバランスが取れたという、苦しい言い訳も考えてあります(笑)。


続いてキャブの後端・・・ここは真っ平らに仕上げる予定にしていたのは、前回述べたとおりです。
前回の写真にもあるように、それできっちりと収まるはずでした。
ところが、キャブ前端側、ボンネット横の部分を平らに仕上げたところ・・・
その部分の製品の樹脂がかなり薄くなってしまい(!)、
裏から補強のプラ板を当てざるを得なくなってしまったのです。
ほんとにこのロコは、動力装置ギリギリの寸法で作られているんですねぇ。。。
これで、モーター位置がプラ板の厚みぶん後ろにずれることとなり、
モーター軸(駆動と反対側)が、キャブ後端と干渉してしまったのです。
そこで、この部分はモーターの当りを避けた切り欠きを入れ、
1.0mm×3.2mmのStripStyreneを2枚並べて貼り付けることになりました。
製品よりも小さくなったとは言え、トランク状の部分が復活してしまったのも、ちょっと残念ではあります。


尚、この位置変更では、ボディと下回りを固定するボスとその穴の位置もずれてしまったため、
ボスは切り取ってしまいました。
なので私の工作例に多い、「ボディが下回りに被さっているだけ」という状態です。

続いてキャブの運転席窓の上部には、0.56mm×0.56mmを貼り、水切りとしました。
うーん・・・でもこれはちょっと太い感じなので、仕上げの際に細くしたいところですね。
・・・って、あれ?リアには貼ったのに、フロント側は貼り忘れてます!

最後に屋根上・・・全てのものを取り去って淋しくなったので、
1.0mm×3.2mmのStripStyreneを適当な大きさに切り、ベンチレータを自作して貼ってみました。
やはり、豪華な(?)ガーランド型ベンチレータより、このような簡素なものの方が、
この手のDLにはお似合いなのかもしれません。
しかも、一回り小さく切り出した0.25mm×4.0mmを下駄にしてから屋根に貼りつけたので、
その厚み分だけ屋根から浮いており、結構いい感じに見えています。


*やっとこれで本当の仕上げに・・・
以上が、今回自分で新たに作ったディテール類です。
まだエンドビームはありませんが、これは分解の際に破損しそうなので、下回り側に貼り付ける予定です。
そしてこれからは、ラジエータの網目をどうするのかとか、
点検扉のレバーや取っ手、各種手摺り類などの細かいものを表現しなくてはいけないなど、
まだまだ「難題」が山積しています。
しかしそこは、「何とでもなる」フリーランス。
これらをお気楽気分で解決しながら、市販の細密化パーツも活用して、「らしく」仕上げていきましょう。
塗装を行い、完成するまで・・・当分の間は、楽しい工作を続けることができそうです。



その5:アクセサリーの装着と本塗装
前回で大体のデザインが固まりました。
ようやくこれで細かい部分の仕上げに手をつけられます。
そこでまず・・・全体に渋い青のハンブロールを筆塗りし、雰囲気を見てみました。
うーん、工作の痕もほとんど目立たないし、なかなかいいんじゃないでしょうか。
では・・・細かい部分の工作です。

*フロントエンド&ボンネット周辺


まずは、前回忘れていた前面窓上の水切りを取り付けました。
0.56mm×0.56mmのStripStyreneを用いました。

続いてヘッドライトを取り付けました。
以前、一度取り付けたのと同じ、銀河モデルの旧国用ヘッドライトの小さいほうです。
ボンネット前端部、以前よりもやや下方に取り付けてみました。
尚、今回もボンネットへの埋め込みではなく、そのまま取り付けてみたのは、
単に加工がメンドクサイからです。

次は・・・問題のラジエータ。
これをどうやって表現するのか、いろいろと考えてはみました。
細い真鍮線をたくさん並べるとか、単に黒い塗装で誤魔化すとか・・・
しかしどのアイデアも一長一短あり、なかなかよいアイデアが浮かびませんでした。
そんなときです。
何か使えるものはないかと、模型屋で銀河モデルのパーツを漁っていたとき、
ふと、あるパーツが目に留まったのです。

「タブレットプロテクター ED61,62用」

これは!!見事にエッチングで抜かれた桟で、大きさもどうやらぴったり合いそうです!
早速購入してみると、前面はまさに、図ったようにピッタリのサイズで、
ボンネット側面は、桟を2本ほど切り、若干切り詰めれば使えることがわかりました!
これを、少量の瞬間接着剤で所定の位置に接着したら、もう有頂天です。
カッコイイじゃん!
いやー、見事にできましたね。


次は手摺り。
以前は0.5mmの真鍮線を用いましたが、やはり太すぎると感じたので、今回は0.3mmにしてみました。
但し、手元には銅線しかなかったので、若干強度の不安はありますが、銅線で作りました。
前面ランボード上は、以前同様逆U字型のものを2つ、
ランボード側面にも左右1つずつ、そして、ボンネット自体にも左右2つずつをとりつけてみました。
ちょっと曲がっているのですが・・・ろくに寸法も測らない私の工作では、この程度が限度です。
さほど大きなものでもないので、強度的にも大丈夫でした。

最後はエンドビーム。
これは、1.0mmのタミヤのプラ板から切り出しました。
カプラーポケットにピッタリ合うようにするのにちょっと手間取りましたが、
現物合わせ加工は得意です。
下端には、0.25mm×4.0mmのStripStyreneから誘導員ステップを切り出して貼り付け、
適当な位置に銀河モデルのテールライトを埋め込んでいます。
このテールライト、奥行きが1mm以上あるため、瞬間接着剤で固定した後に裏面をヤスって、
エンドビームとツライチに仕上げました。
その後、カプラーの横に、銀河も出るのエアホースを取り付けました。

尚、エンドビームを下回りに固定するのは、塗装後にテールライトレンズを入れてからです。

*キャブ&リヤエンド周辺


キャブ側面の乗務員扉には、前回ご紹介したとおり・・・窓がありません。
スケールよりもかなり大きいキャブに合わせて(?)、寸法も大きめです。
小さな側面窓とあいまって、なんとなく淋しい感じがするので、
ここに0.3mm銅線を用いて、乗務員用の手摺りを付けてみました。
これだけでも、雰囲気がずいぶんとよくなります。

屋根上には、銀河モデルの鉄コレ用ラッパ型タイフォンを前後に、
KATOの信号炎管(ASSYパーツ)も前後に付けました。
これで屋根上も、だいぶ賑やかになったと思います。

リヤエンドは、フロント側と基本的に同じです。
0.3mm銅線を用いた逆U字型の手摺りをランボード上の左右に設け、
小さなボンネット状の部分に銀河モデルのヘッドライトを取り付けました。
前後でヘッドライトの高さがかなり違いますが、そんなことは気にしないことにします。

エンドビームも、フロント側と全く同じものを作りました。
同様に、テールライト、誘導員ステップ、エアホースを取り付けています。
固定はやはり、塗装後に行います。


*ついに本当の塗装
試し塗りしたときのハンブロールの渋い青がなかなかよかったので、
本塗装も青にしようかと考えたのですが・・・手元に青いスプレーがありませんでした。(笑)
そこで結局、タミヤの艶消し黒スプレーを用いた、地味な黒車体ということにしました。
オーバースケールな車体を目立たせないという意味では、黒は正解なんですけどね。

手摺り、ヘッドライト、タイフォンといった金属パーツには、
あらかじめマッハ模型のシールプライマーを筆塗りし、塗料の剥がれを防いでおきます。
シールプライマーが乾いたところで、ボディ全体に黒スプレーを吹き付けます。
その後、屋根をハンブロールの濃い灰色ので塗り分けました。
この灰色は、エンドビームと下回りにも使いました。
以前、下回りに塗った灰色はちょっと明るすぎると感じていたもので、これでかなり落ち着いたようです。

続いてランボード側面と手摺りには、ハンブロールの黄色を塗り、地味な車体のアクセントとしました。
細かい部分に面相筆で色を入れていくのは、いつものことながら神経を集中させる必要があります。
でも、多少失敗しても修正が容易なのがいいところですよね。


しかし・・・ここで作業は中断です。
何しろハンブロールは、完全に乾くまで3日くらいかかるのですから。
作業を焦るあまり、乾く前に触ると、あっという間に剥がれてしまいます。
なのでしばらく作業はお預け、とせざるを得ないのです。

ご覧のとおり、まだ屋根や手摺りなどには、塗り足らない部分があったり、
逆に塗料がはみ出しているところもあります。
さらにエンドビームはまだ固定していないし(笑)、ヘッド&テールライトのレンズも入っていないし、
ナンバーも貼られていませんが・・・
これらは全て、ハンブロールが乾いてからのお楽しみ、ということにしておきます。


元の製品からは創造もつかない変貌ぶりでしょう?


その6:仕上げと・・・とりあえずの完成


*ライトの装着とエンドビームの固定
ヘッドライトは、レンズを装着する前に全体に黒スプレーを吹いたので、
レンズ部分にも黒い塗料が回っています。
つまり・・・そのままレンズを装着すると、ヘッドライトが暗くなりすぎてしまいます。
そこで、内側にタミヤのエナメルカラー(クロームシルバー)をたっぷりと塗りました。
そしてこの塗料が乾く前にレンズを挿入し、塗料で固定しています。

テールライトは、レンズを装着後、裏から瞬間接着剤で固定しました。
レンズの長さは、エンドビームの厚み(1mm)にピッタリでした。
これでエンドビームを下回りに固定できます。
下回りはダイカスト製なので、固定はゴム系接着剤にしました。

ちなみに、カプラー開放てこは、手ごろなパーツが手元になかったので、今回は取り付けませんでした。
気が向いたら、KATOのASSYパーツでも使ってみようと思いますが、このままでもいいかな。。。



*塗装の仕上げ
ランボード側面と手摺りの黄色にした部分は、
一部塗り足らないところがあったので、面相筆で重ね塗りしました。
また、前回はみ出してしまった部分は、エナメルシンナーを含ませた先の尖った綿棒で拭き取ります。

続いて、ボディ全体にハンブロールの艶消し黒を薄墨状にしたものを塗りました。
そして、エナメルシンナーを含ませたティッシュで軽く拭き取ります。
これで全体の艶を抑えるとともに、隅の方に艶消し塗料が残り、使い込まれた感じを出します。
下周りにも薄墨を流し、ディテールを浮き上がらせました。

さらに誘導員ステップは、エンドビームと同じく濃い灰色に塗った後、
縁の部分を黄色くしています。

*製造銘板とナンバー
銀河モデルの電機用(茶)が手元にあったので、「日立」を選んで、キャブ側面に貼ってみました。
もちろん茶色のままではおかしいので、貼ってからハンブロールで黒く塗りつぶし、
乾燥後にエナメルシンナーを含ませた綿棒で表面を拭き取りました。
たったこれだけのことで、側面がいい感じになってきます。

尚、ナンバープレートは、試しにKATOのDF50用のものを、適当に貼ってみたのですが・・・
塗装面が粗いためでしょうか・・・しっかりと付いてくれませんでした。
何かのインレタでも使いましょうか。これはまた後で考えることにしましょう。



*走行調整
この動力、走りにはもともと期待できないとは言え、やはり気持ちよく走らせたいものです。
以前、ギアの噛み合わせを調整したおかげで、購入時よりも調子はよくなっています。
でも、集電不良が起きやすく、それとともに、車輪にも黒い汚れがこびりついてしまっていました。

そこで今回、一部のマニアでは有名な、アルケの「LOCO」を、初めて使ってみました。
これを車輪表面に爪楊枝で付け、楕円形のエンドレスをしばらく周回させてみたところ・・・
おおお!どんどん快調になっていきます!
より低い電圧でも、走るようになるのです。
ひっくり返してみたら・・・車輪表面にこびりついていた汚れが、綺麗に落ちています.



この車両のように、集電車輪が少なく、かつそれらが隣接しているような動力車は、
レールの継ぎ目やポイントで全軸が浮き上がって集電不良になりやすく、
またそのときにスパークによるカーボン汚れが付着するため、さらに走りが悪くなりがちです。
なので、車輪をきれいな状態にするのは、とても効果的だということがよくわかりました。

加えて、レール表面の汚れも浮き上がり、ティッシュで拭くと、ぴかぴかになりました。
ちょっと値が張る「LOCO」ですが、微量でかなりの効果があるので、これはお勧めです。



*終わりに
フリーランス車両は、自分の好きなように工作することができます。
面倒であればやらなくてもよいし、おもしろいと思えば採用することができるのです。
今回はそれを、思い切り堪能できたと思います。
そもそも当初は、軽く雰囲気を向上するつもりで始めたのに、
結局・・・基本デザインが気に入らず、ほとんどのディテールを作り直すという、予想もしない展開になりました。
そんなことができるのも、フリーランスならではです。

とにかく気楽に工作を楽しんでしまった結果、仕上がりはずいぶんと粗いものになりましたが、
元の製品とは似ても似つかない、好ましい私鉄・専用線風DLができたと、満足しています。
数両のタンク車を牽かせると、これがピッタリで・・・ついつい何時間も走らせてしまうのでした。
それとともに、フリーならでは・・・これからも気が向いたら、いろいろといじることもありそうです。
なので、とりあえず完成、ということで。

(おわり)

うーん・・・いい感じ。背の高さは変わらないけど(笑)