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ラトザール物語 あらすじ メルフィーヌはプリーストの修行を積んだ18才の新米冒険者。洞窟の中で魔物に襲われ、仲間を殺され、彼女自身も重傷を負う。その彼女を助けたのは強力な魔法を使う謎の少年、少女たち。彼らは、十三年前、魔王アーサーを倒しラトザールに平和をもたらした勇者たちだという。メルフィーヌは、エルフの少女シュンラに案内されてカトマールの城内に足を踏み入れる。そこで、彼女を待っていたのは、トロール族の粗暴な大男ガランカだった。 王都カトマールでは魔王アーサー復活の噂が取り沙汰されていた。その噂にもっとも恐怖心を募らせているのは国王ブルーノだった。彼は、隣国エルドールからの助っ人、かつてアーサーを倒した英雄ハートン兄妹、に望みを繋いでいる。しかし、彼らは姿を現さない。恐怖にかられた国王は、ハートン兄妹に助けられたという噂のあるメルフィーヌを尋問のために城に呼び出す。国王親衛隊筆頭組頭のガランカは、メルフィーヌを危地から救い出すが、彼女は、彼に受けた仕打ちを忘れてはいない。 国王ブルーノが人を避けるようになったという。彼は持ち前の狂気に捕われているという噂もある。人々が期待を寄せる英雄エドガーは、まだ姿を現さない。メルフィーヌはガランカとの間に2人の子供を生んでいた。そのメルフィーヌとガランカのもとに、ハートン兄妹の仲間、ルーイとシュンラが入れ替わり忍び込んでくる。そして、事もあろうにルーイがガランカを傷つけるという事件が起こってしまう。この事件に一人ほくそ笑んだ者がいた。それは、ブルーノの側近、エダマ=ルンカだった。 カトマールは、炎上した。逃げ惑う人々。暴威をふるう魔の兵士たち。さらに、地下深くから魔物の群れが地上に溢れ出しラトザールの民衆を襲う。そんな中、一人の少女が魔法使いシャールに連れ去られた。彼女は、魔王アーサー復活の儀式のための生贄にされるという。それを指揮しているのは、今回の乱変の首謀者エダマだった。何も知らないアンナは、奇妙な部屋で奇妙な住人たちとの生活を始めることになる。そこは、かつて魔王アーサーが君臨した地下迷宮だった。 魔物の群れに家を奪われたラトザールの民衆は、各地の砦に立て篭もり、カトマール王宮からの援軍を待っていた。しかし、王宮がすでに魔の手に落ちていることを哀れな彼らは知らなかった。その王宮は、魔と暴力が支配する狂気の世界だった。国王は幽閉され、重臣たちは殺害された。国王の後宮に隠れ潜んでいた側室の一人ヨーコは、エダマに捕らわれてしまう。一夜にして夫と家を失ったメルフィーヌは、砦の民衆を助けるために隣国エルドールまで援軍を求め旅立つ決意をする。 エルドールは、海に臨む港湾都市国家だ。五人の長老が合議制で国を治めている。すでに、カトマールの狂王ブルーノの名で宣戦布告が発令されていた。ラトザールでは、魔物たちの攻撃が激しさを増し、砦に立て篭もる人々は、明日をも知れぬ日々を送っていた。メルフィーヌは、ホビット族の少年ラピと旅を続け、危機を乗り越えエルドールに辿り着く。しかし、そこは彼女たちの常識が通用しない世界だった。 ラトザールへ援軍を派遣するための条件は、メルフィーヌとラピがエルドールを治める五人の長老たちによる試練を受けることだった。それは、知、裁、性、理、勇、の五つの原理に基づくものらしい。若い彼らがはたしてその厳しい試練に耐え抜くことができるのか。 エルフの少女シュンラは、永遠の命を生きる少年エドガーたちに育てられ、その一人であるルーイに恋してしまう。シュンラは、メルフィーヌを恋敵としてつけ狙うが、逆に彼女を助けてしまい、さらにカトマールの魔法使いシャールに捕らえられてしまう。シャールは、宿敵ハートン兄妹の行方をシュンラに問い質すが、もちろん、彼女は口を割らない。シュンラは、残忍な彼の責め苦に耐えることができるのか。 エルドール防衛軍の指揮権を握ったメルフィーヌは、ラトザールに向けて進軍を開始する。砦に立て篭もる民衆を救うために、カトマールに巣食う逆賊エダマを撃つために、人々は立ち上がった。しかし、カトマールでは、謎の黒幕ゼーダが活動を開始していた。シュンラを拷問したシャールは、ハートン兄妹の報復を恐れ身を隠そうとするが、エダマはそれを許さなかった。そして、ついに、エルドール・ラトザール連合軍とカトマール軍の戦いの火蓋が切って落とされる。 魔の手を逃れたシュンラは、ダルマ老師の山寺に匿われていた。そこで謎の修行僧チョウリョウに出会う。チョウリョウは、彼女を慕っており、シュンラは、ついにその心の扉を開く。そして、チョウリョウは、シュンラを伴いエルドール・ラトザール連合軍の危地を救うための旅に出る。しかし、彼はこれまで一度も山寺から外に出たことがないという。その未体験の世界で、彼は一体何をしようとしているのか。一方、シュンラの失踪に責任を感じているルーイは、カトマールから追放されたシャールを追う。 キャプテングランの罠にはまったルーイを助けたのは、竜使いの少女エリザベスだった。少年、少女の姿をしてはいるが、彼らは、気の遠くなるような長い年月を生きてきたヴァンパイアなのだ。魔王アーサーを身篭ったアンナと彼女の慕うヨーコは、エドガー=ハートンに導かれカトマールの地下迷宮から脱出する。一方、チョウリョウは、司令官メルフィーヌから軍師に任命されたが、将校たちの中には、彼とシュンラの関係を好ましからず思っている者も多い。 エルドール・ラトザール連合軍の攻撃が始まった。ハートン兄妹のもとを離れたアラミスは、姉貴分のシュンラを頼って連合軍に身を寄せる。その一方で、不気味な動きを続けるカトマール軍は、謎の女性ゾーラを加え、反撃の機会をうかがう。ルーイに殺された魔法使いシャール=ザマが命を賭して仕組んだ罠とは? |