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| 地元学とは? 「ないもの」を競って探し、「豊かさ」を追い求め続けた20世紀は、同時に多くのものを見失い、忘れ、捨て去った時代でもありました。その中には、私たちの祖先が連綿と伝え続けてきた自然とともに生きる知恵や術が数多く含まれていました。持続可能な社会づくりが急務となっている今、それらを見つめ直し、もう一度取り戻そうという試みが全国各地で始まっています。 本当に私たちや地域に必要なものとは何なのか。 次の世代に残すべきものとは何なのか。 「あるもの」を活かしながら、地域で生活を創造していくとはどういうことなのか。 そうした地域のあり方を探るために、自分たちの暮らしの足元を見直し、自分たちの責任を明確にしながら、次の世代によりよいものを残すための着実な動きを創りだしていこうというのが「地元学」です。 地元学では、そこに住んでいる人々を土の人と呼び、外から訪れる人を風の人と呼びます。土の人が主役ですが、当たり前と思いこんで気がつかないことなどを風の人が気づかせてくれたり、情報や刺激をもたらしてくれたりします。土の人と風の人が協働で行うことにより、地域をより深く掘り下げて知ることができます。 LJ21では、地元学を活用・応用した、食を中心に地域を捉え直そうという「食の地元学」、地域の人々と調べたことをもとに情報を共有する地域マップ、「あるもの」を活用した「地域まるごと博物館」などに各地で取り組んでいます。 |
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| 地元学が生まれた背景 地元学は、1990年代に時を同じくして熊本県水俣市と宮城県仙台市の2ヶ所で生まれました。 ◇地元学の生まれた背景 水俣の場合 昭和31年に水俣病の第一号患者が発見されて以来、12年間、化学工業企業の株式会社チッソがメチル水銀を垂れ流し続けたために被害は広がり、公害病の水俣として世界的に知られることとなりました。農産物が水俣の名前で売れないのはもとより、水俣出身というだけで縁談も壊れるほど負の遺産は大きく町にのしかかり、長い間、その名前の下で住民は苦しみ続けたのです。被害は健康だけでなく、患者を中心にさまざまな対立を生み、地域社会の人間関係を分裂させ、地域は疲弊していきました。 90年代に、市の職員であった吉本哲郎氏が対立を創造に転換するためには「お互いの違いを認め合い、距離を近づけて話し合う」ことだと気づき、水俣のような事件を繰り返さない社会をつくるために自分たちの足元を見直すことから始めようと地元学を開始しました。 「地元のことを地元に住むものが良く知らないのに、ものをつくったり、地域をつくったりしようとしていることの矛盾に気がついた」ことから、自らの足と目と耳で調べ、考えながら、地域最大の課題「水俣病問題」に取り組んでいきました。 水俣市では「食べ物でなった病なら、食べ物で治そう」と多くの生産者が環境と体の健康をめざした農作物づくりを行うようになりました。市はこれらの生産者を「環境マイスター制度」で高く評価したり、ISO環境マネジメントシステムの運用に早くから取り組み、簡易なものにして学校や家庭への導入を図るなど、環境施策を次々に講じ、「環境モデル都市づくり」を実践、環境先進都市として新たな脚光を浴びつつあります ◇地元学が生まれた背景 仙台の場合 同じような時期に都市化の波に呑まれて、次々に失われていくかつての町の姿に危機感を覚え、せめて記録だけでも残せないものかと地域を調べ始めたのは仙台市の民俗研究家結城登美雄氏でした。それは「この町のこれからを考える前にまずはこの地元をどう生きてきたのか」について語りあうことでした。記憶の中の暮らしの断片が集まって1冊の記録になり、「この町にこんな暮らしがあった」とサブタイトルがつき、自分たちの町を取り戻す第一歩となりました。 結城氏にとって「地元学」とは、 「同じ地域を生きる人々ともう一度関係を再構築するために、それぞれの地元の資源とそれを生かす知恵と技術と哲学を学ぶこと。そしてその力を合流させ自分たちの生きやすい場所に整え直すこと」と言い、全国の農村集落を訪ねながら、地域が持つ力を引き出すことの重要性を説いています。 当ホームページでも秋田県阿仁町などの取り組みとして紹介している「食の地元学」は、宮城県加美町の「食の博物館」は、経済発展の中でもっともないがしろにされてきた生産の現場で地域住民がまず「食べることは生きること」という基本を自分の中に持つことが大切だという同氏の考え方に基づき、平成11年に全国にさきがけて取り組みが開始されたものです。 地元学や地域調査に関するレポートや情報は、下記に加えて、最新のものをLJ21事務局ドタバタ日記のブログで随時アップしています。 そちらも合わせてご覧ください。 |
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