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風の匂い

大好きなライルの思い出
我が家のハスキー犬 ライルは 2004年9月に
12年と11ヶ月の犬の一生を終えました。

短い一生ですが ハスキーとしては
平均的な寿命だったのかもしれません。
それでも もう少し長生きして欲しかったと思うと
きりがありません。

思い出は いっぱいいっぱいあって 語りきれないけれど
ちょっとだけ ここに留めておきたいと思います。

我が家の家族の 心の中で ライルは ずっと生きてるからね。

名前はライル、ブルーアイの白黒ハスキーです。
うちに来たのは 1ヶ月とちょっと。
4匹兄弟の中で 中位の大きさ、一番元気でかわいい子を
選んだのですが今思えば 母親から離すには早すぎました。
おかげで しつけもままならない野生児に育ってしまいました。
家に着くまでの 初めての車の中で 座席の下にもぐって
頭が抜けなくて パニックになってたっけ。

いたずら大好き。勝手口の前の犬小屋につながれていたので
皆の靴が目の前にあると気になるらしい。
家族の匂いが染み付いてるからね。
靴の飾りは 片方だけかじってみたい。
靴の中敷をはがすの大好き。
健康サンダルは三枚おろしにしちゃいます。


新しい服や タンスから引っ張り出してシーズン最初に着る服を
一番最初に気がつくのはいつもライル。
家族の匂いがしないからかな。
くんくん、これ新しい服?ってね。
家族がサンダルを履くと 無視。お散歩じゃないからね。
でもスニーカーを履くと 飛び起きる。大好きなお散歩の時間!
冬は 黒いベンチコートを着てくると大喜び。
だってお散歩だもんね。
自転車出すと大喜び。だって思いっきり走れるんだもん。
家の門扉を開けると猛ダッシュ。
しつけができてないから 引っ張られると 人間はついていけない。
何度家の前でライルに引きずられて転んだことか。
何本パンツやジーンズのひざに穴を開けたことか。
普通にお散歩できるようになったのも 靴にいたずら
しなくなったのも 10歳過ぎてからだったね。

自転車で走るの大好き。若い頃は平気で5キロ位は走ったよ。
1キロは自転車一回もこがなくっても引っ張るし
人間も全速力で自転車こいだ。
でも ウンチストップで突然止まると人間はついていけずに
何度も転んだ。
自転車のハンドルはゆがむし タイヤも磨耗して
何台も乗り換えたね。
車も大好き。窓全開で 前足をかけて上半身乗り出して風を切る。
気持ち良さそう。いつもは乗せてもらえないけど シーツを
ひいてもらえるとドライブの合図。もう待ちきれないほど大喜びしてたね。

曲がり角で あっちへ行きたいとき、振り向いて私の顔を見る。
そして行きたい方角を見る。もう一回私の顔を見てあっちを見る。
あっちへ行きたいって 言わなくっても ちゃんと言いたいことは
表現できた。今日は行かないよ、って言うと ちょっと残念そうに
家にもどる。今日は あっちに行ってみようか、一歩あちらに
足が進むと 大喜びで引っ張ってく。

本町通りも大好きだった。なんでだろう。
土や草のにおいより 夜も明るい商店街のアーケードを歩くの
大好きだったね。

せっかくお花見に行っても 花より地面の臭いを嗅ぐばかり。

秋は草の実いっぱいくっつけてきた。
夏は真ダニいっぱいくっつけて 皆をびっくりさせた。
三角耳の付け根に表裏 合計4個もくっつけた姿はまるで
ピアスしてるみたいだったよ。

お母さんにデコピンされるとき ん〜、って目をつぶってる顔
かわいかったね。
おやつ見つけると目が輝いてた。
食べる事にかけての執念は人(犬)一倍。
お友達からの お土産の豆板醤のビンと借りた文庫本を近くにおいて出かけたら なんとビン、開けちゃった。
どうやって開けたのか?は 謎。でもそれより 中身をなめた時の顔、見てみたかった。
本は木っ端微塵に破いてあった。

いっぱいいっぱい いたずらして 怒られたけど いっぱいいっぱい愛された。

近所を お散歩してると 突然立ち止まって 空を仰いで くんくん、と風の匂いを嗅ぐ姿が大好きだった。
わが犬ながら その姿は 雄雄しく 優雅。季節を感じて風の匂いを嗅ぐなんて 風流なこと。
実際は どこかでご飯の支度の匂いか どっかの犬の臭いが風にのってきただけかもしれない。
だけど 季節の変わり目を風の匂いで感じる姿 忘れられない。

ライルがいたから みつけたこと、歩いた道、知り合った人達。
もう、お散歩一緒にできないから あんな路地や裏道なんて歩くこともないし あの人やあのわんこも遊びに来てくれないよ。
家の鍵もしっかり閉めて出かけないといけないし、外の電気も忘れずに消さなきゃ。
朝 お散歩連れてけ〜ワンワンって言わないから 朝寝坊になっちゃった。
夜も トイレに連れ出さないから 皆 早く寝るようになっちゃったよ。お星様を 見上げる回数が減っちゃった。
ライルがいないと生活が変わっちゃうよ、慣れるの大変だよ。
これは 時間だけが 解決してくれるのかな。

世の中には もっと幸せな犬がいっぱいいるだろう。放し飼いで自由に暮らしてる子。
草原や雪道を思う存分走って遊べる子。
暑い日はクーラー、寒い日はこたつで寝るお家の中で暮らせる子。

でも、ライルはライルなりに うちの子として 我が家なりに いっぱい愛されたから きっと幸せだったと信じてます。
そして私たちも ライルがうちの子になって 幸せだった。
いっぱい幸せを運んでくれたライルにありがとう。



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