おジャ魔女はるか

マジカルステージ



「ほんとうに、すごい人たちでしたよ。」
「占い好きもあそこまでくると、ちょっと怖かった」
「そうなんだ〜ちょっと会って見たかったな〜」
「止めた方がいいですよ、失礼な言い方ですが、二度目はいりませんって思いました」
あずさとかなえがみんとに昼間の出来事を話していた。
「そういえばはるかちゃん?どうかしたの」
はるか達四人が電話で繋がっているのだが、はるかは一度も口を開いていない。
「うん、ちょっと・・・」
「悩み事なら相談してよ」
「そうですよ、親友なんですから」
「人に話した方がすっきりするんじゃない」
そう言われて、はるかはゆっくりと口を開いた。
「亜麻乃(あまの)さんに、“近い未来、強大な影があなた達覆う事になる”って言われて」
「意味は良く分かんないけど、そんなの気にすること無いよ」
あずさが笑い飛ばすように言ったが、はるかは続けていった。
「そのあと“影はすべてを飲み込んで行く、光を生むための宝すら影は飲み込んでいく”って」
「話からすると、影って言うのは、たぶん不幸な出来事ですよね」
「うん、亜麻乃さんもそう言ってたから、あと“導き出すのは、ここで働くあなた達4人”だって」
「そっか、じゃあちょっと考えてみようか?」
「そうですね、まず“すべてを飲み込んで行く”、に付いてですけど?」
みんとの提案にかなえは、一つ議題をあげた。
「全てって言うの、は命あるもののことらしいの」
はるかは思い出すように答え。
「なんかすごい大きさだね」
あずさは命と言われて、思わず唸った。
「ただそれが人なのか、動物なのか、それとも生きている者全てなのかは、分からないって」
「多分この場合のすべてと言うのは、限定した命のことだと思います」
はるかの話を聞きながら、かなえは少し考えてそういった。
「どうしてそう思ったのかな〜」
みんとがかなえに問いかける。
「え〜と私達を影が覆うと言うことは、私達に関係が有ると言うのは良いですよね?」
「あそうか、もしこれがボクたち以外にも関係があるなら“あなた達に”なんて言い回ししないもんね」
「そっかじゃあ、ひとまず“全て”って言うのを私達にとって大切な人に限定してみようか」
「ってことは大切な人達に何かあって、それと一緒に宝物にも何かあるってこと?」
はるかは、他の三人の言葉をただ黙って聴いている。
「はるかちゃん、聞いてる?」
「え、な、なに?」
「ですからはるかちゃんにとって、大切な人達ってどんな人たちですか」
「家族とあずさちゃん、みんとちゃん、かなえちゃん達、それに他の友達だって居なくなったらいやだよ」
はるかが切実に答えた。
「わたしもそんなところですよ」
「ボクも」
かなえとあずさが同意した。
「大切なものは何?」
「まほ〜DOだよ、皆と友達になるきっかけでもあるし」
「そうね、やっぱりそれよね」
みんとがうなずいた。
「“あなた達”に含まれるのって誰なのかしら?」
「多分私達4人のことじゃないかな、導き出すのは、ここで働くあなた達4人ってりょうこさん言っていたし」
はるかが言うと、みんとが少しうなってから口を開いた。
「でもその人なんで4人って言ったのかな?その時私いなかったのに」
「そうですね、でもまほ〜DOの事を知っていらした様なので、特に気にすることはないと思いますよ」
「そうだね、みんとちゃんが居る時に来た子がいたのかもしれないし」
「なるほどね、ファンのコなんかは大体知ってるから、ファンの誰かに聞いたのかもしれないもんね」
みんとは納得したように何度もうなずいてから。
「それは分かったから良いとして、大切な人たちを守れないって事は、わたし達は無事って事なのかな?」
「そうなんじゃないでしょうか?」
「何で私達が無事で他の人は助からなかったのかしら?」
「それはボク達が魔女見習いだからじゃないかな?」
「もし私達が魔女見習いだからって理由で助かるなら、ほかの魔女見習い、あと魔女も助かるってことだよね」
「天災とか起きるのでしょうか」
「じゃあ人間界で起きるって事だよね」
とやはり殆ど話に参加しないはるかをおいて、3人がしばらく話し続けていたが
「う〜〜ん」
と3人が考え込んでしまった。
「思ったんだけど“あの事”じゃ無いかと思うんだけど」
しばらく続いた沈黙を破るように、はるかが口を開いた。
「“あの事”って占いで出たやつのこと?」
「あの事って何ですか?」
「それは・・・・・・」
そう問いかけたかなえに、あずさが簡単に説明した。
「そんな事があったんですか」
「うん、それでね亜麻乃さんが言ったこととあわせるとなんとなくね・・・」
「確かに魔女になるためには水晶玉って大切よね、今魔女見習いなんだし」
「それにあのときの感じだと、相当大変なことが起きてる感じだった」
「大切な者については分かりませんが、そういう解釈が出来るようです」
・・・・・そういうと四人が沈黙してしまう・・・そしてその沈黙をかなえが破った。
「確認しましょう!!」
「どうやって翆晶占いじゃ何度やってもわからなかったんだよ?」
「魔女見習いらしく、魔法ですよ、マジカルステージ使いましょう」
「そっか!!それなら何か分かるかもしれないね」
「うん!」
4人はそれぞれ見習い服に着替える。
「プリティ〜ウィッチ、みんとっち」
「プリティ〜ウィッチ、あずさっち」
「プリティ〜ウィッチ、かなえっち」
「・・・ぷ、ぷりてぃ〜・・・ういっち・・・、はるかっち・・・・」
電話越しにそれぞれが決めポーズをつける。
「それじゃあ行くよ、」
はるかはパパットコールから手を離す。
同じようにあずさ、みんと、かなえも、
パパットコールから手を離した。
するとパパットコールは持ち主の周りを
ぷかぷかと浮いて周りを回りはじめる。
「『ペレッテレーネ・にこやかに〜』」
そう言うと、はるかはホイルポロンを掲げた。
「『ト〜トルナーナル・なごやかに〜』」
「『パラッケラ〜テロ・かろやかに〜』」
「『パ〜ランニ〜ニル・あきらかに〜』」
あずさ、みんと、かなえも同じようにホイルポロンを掲げると
はるかのもとには、あずさ、みんと、かなえの
あずさのもとには、はるか、みんと、かなえの
みんとのもとには、はるか、あずさ、かなえの
かなえのもとには、はるか、あずさ、みんとの
ホログラムのようなものが現れた。
[マジカルステージ、私達の未来を教えて]
全員が声を合わせて叫ぶと、四人の頭上で何かがはじけ、あたりを光が包み込んでいく
4人はその光の中に消えると、何事も無かったように光は消えていった。
その場に残った妖精たちは、それぞれ自分の主の姿を真似て布団をかぶった。

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気が付くと4人は同じ場所に立っていた。
「あれ皆どうしてここにいるの?」
「それはボクのセリフだよ」
「ここって私達の部屋では無いようですね」
「どこかしら、見たことあるんだけど・・・」
「あっ、ここって魔女界の女王様のお城じゃないかな」
はるかが言った。
「そういえばそうかも、あの時と雰囲気が違うからわかんなかったよ」
「そうだ!!“あの事”が起きた場所によく似てるよね」
「じゃあマジカルステージは成功だったのかな?」
「たぶん・・・」
タッタッタッタッという音が響いてきた。
「誰か来る、隠れなきゃ『ペ〜レッテ、レ〜ネ・ク〜ルルク〜タン、私達がアリになれ』」
四人を光が包みアリになった。
「何でアリにしたの、ただ柱の陰に隠れるだけで良かったんじゃないの」
「念のためだよ」
足音が自分たちの前を、通り過ぎていくのを見上げて4人は驚いた。
「何で私達が居るの?それに見習い服もデザインが違うし」
「あのデザインは、一級魔女試験に合格すると着ることが出来る、見習い服なんです」
「一級魔女試験に合格すると魔女なんでしょ?なんで見習い服が有るの?」
「一級に合格しても、認定玉の数が足りないと魔女には成れないそうですよ」
「って事は、マジカルステージは成功したって事よね」
「そうだねあとは、もう一人の私達を見ていればいいんだね」
{みんな、ロイヤルパトレーヌになろう}
【はるか】が言った
{『ペレッテレーネ・にこやかに〜』}
{『ト〜トルナーナル・なごやかに〜』}
{『パラッケラ〜テロ・かろやかに〜』}
{『パ〜ランニ〜ニル・あきらかに〜』}
【4人】が水晶玉を掲げる
《マジカルステージ、皆を助けて!!》
【4人】が声を合わせて言うと
【4人】の中央から光がオーロラじょうに広がり何かがはじけた。
【4人】は花のつぼみのような物に包まれ
その花が咲くと、中から別の見習い服になった四人が姿を現した。
「すごい・・・・」
はるかがつぶやいた。
{あんな未来変えてみせる}
{うん!!}
【はるか】に【3人】がうなずいた。
{『ペレッテレーネ・にこやかに〜』}
{『ト〜トルナーナル・なごやかに〜』}
{『パラッケラ〜テロ・かろやかに〜』}
{『パ〜ランニ〜ニル・あきらかに〜』}
【4人】が水晶玉を掲げる。
《マジカルステージ、魔女たちにかかった呪いを解いて》
【4人】が声を合わせて言うと
【4人】の中央から光がオーロラじょうに広がって
そのまま何も起こらずに光が消えていく
{未来は変えられないの}
【みんと】が言った。
{そんなこと無い!!}
【はるか】が言い切る。
{そうですよね、がんばりましょう}
【かなえ】が励ますように言った。
{負けられないよ、絶対に}
【あずさ】が祈るように言った。
そして水晶玉に自分の思いをぶつけるように
{『ペレッテレーネ・にこやかに〜』}
{『ト〜トルナーナル・なごやかに〜』}
{『パラッケラ〜テロ・かろやかに〜』}
{『パ〜ランニ〜ニル・あきらかに〜』}
と呪文を唱える
光のオーロラの輝きが増していく中
‘ピシッ’
と音がした。
「何の音?」
みんとは誰にとも無くつぶやくと
答えるかのように【みんと】が答えた。
{水晶玉にヒビが!!}
{水晶玉よおねがい!!}
【はるか】の願いむなしく
‘パリン’
と小さな音とともに
【四人】の水晶玉が壊れた、それに合わせて
光のオーロラが薄れて消えてしまった。
{そんな、どうして、誰か教えて}
「そんな・・・・」
はるか達4人も言葉がなくなっていた。
{諦められないよ、リースポロンでもう一回やろう}
{うん最後の最後まで、どんな可能性でもためさなきゃ}
{はい、魔女界のためにも、私達のためにも}
{諦めなきゃ、きっと光は見えるから!}
「どう・・・・」
あずさがつぶやきかけたとき
あずさは急速にあたりが遠ざかるような錯覚に襲われた。

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気が付くと、あずさは自分の部屋に居た。
部屋を見回すと自分の姿をした妖精が
「ピ〜ピ〜ピ〜ピ〜」
と寝息を立てている。
足元にはパパットコールが落ちていて、
何時の間にか変身が解け、パジャマ姿になっていた。
「あず・・・・・さ・・・・・あ・・さちゃん」
パパットコールが、自分の名を呼んでいるのに気づいて
あわててパパットコールで繋がってる相手に声をかけた。
「ごめんちょっとボーとしてたみたい」
「大丈夫?」
電話の相手の一人、はるかが心配そうに尋ねた。
「だいじょうぶだよ、それよりさっきのって夢じゃないよね」
「多分あれが私達の未来なんだと思う」
と言うみんとの声がした。
「やっぱりそうなんでしょうか」
「それはまたにして、今日はもう寝ようよ」
はるかが言った。
「そうね、私は明日もお仕事あるし」
「おやすみなさいませ〜」
「おやすみ」
「また明日ね」
「うん、おやすみ」
そう言ってあずさは、パパットコールの電源を切り時計を見る。
「二時過ぎか〜朝起きられるかな」
とため息をつくと、あずさの声で眼が覚めたのか、ピピが妖精の姿に戻って
「ピピッピッピ」
と言って布団に入っていく
「ピピお休み、さてとボクも寝よう」
あずさは布団に入って眠りに付いた。




次回おジャ魔女はるか
『フキゲン?・姉妹?・他人な、かなえ』