おジャ魔女はるか
個性いろいろ!パレットタップ
きょうもまほ〜DOは大忙し
しかも………
「か、かなえちゃーんて手伝って〜」
はるかが声を上げる。
「無理言わないでくださいよ〜」
かなえの返事を聞かなくても、ムリだというのはわかっている
なぜならかなえは、占いブースで占いにおわれていて、動くことができないからだ。
呼ぶだけ無駄なのだが、それでも呼ばずにいられなかった…
店の中で駆けずり回っているはるかは、
レジから商品の説明、商品の補充までおよそ販売ブースで必要なことを
一人でやっているからだった、客足が少ないのならまだしも
開いている間めったなことでは、客足の離れないこの店では
とても一人でやるのは大変な仕事なわけで、夕方やっと閉店し
作業場にあがると
「本当につかれたよ〜」
はるかが思わずため息をついた。
「二人になるとこんなに大変なんですね」
いつもなら真っ先に本を開くかなえも、今日はそんな元気はないようだった
と下からガヤガヤ声がしだした。
「ノッノ〜」
「テ〜テテ」
と妖精のノノとテテが真っ先にやってきた、少し遅れて
「はるか、かなえふたりともご苦労じゃな」
とココのオーナーのマジョセラが、疲れ切ったはるかたちを見ていう
「二人とも帰る前に一緒にテレビ見てかない?」
マジョセラの妖精のククが帰り支度を進める二人に言った。
「え〜テレビですか〜」
かなえがあからさまに嫌そうな表情をする。
「みんとちゃんの出てる番組なんだけど」
「あ〜それなら見たいです」
かなえの態度が一変した、テレビは見たくないが、みんとが出ていれば別らしい
「あれ?、きょうそんな番組あったっけ???」
「ほらこの間から憧れの、おんぷと一緒にお仕事が出来る、とか浮かれてたじゃろ」
「あ〜そうそう思い出した、見れなくなるといけないから、朝録画予約してたんだ」
はるかは、ふと思い出して口に出した。
「朝までは覚えてたこと、忘れるなんて珍しいねはるかちゃん」
「お仕事がきつくって、さすがに二人でこの店を開店させとくのはきついよ」
「そうじゃな、お前らのグッズの売れ行きを考えると、少し考えないといかんかも知れんな」
「そんなことより、テレビ、テレビ」
ククがマジョセラをせかす。
「そんな事よりって……」
はるかはため息混じりに言った。
「まぁ、全員そろった時に考えればいいじゃろ」
そう言うとマジョセラは、指を鳴らしテレビを出した。
そのテレビの電源がオンになるとタイミングよく
その番組が始まるところだった。
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「皆さんは、魔女や魔法の存在を信じますか?」
おんぷが物々しく口を開く
「あなたの町に、魔女が住むなんて噂のお店ない?」
みんとが優しく問いかける。
「あなたが魔女や魔法を信じていなくても、そんな噂のお店は知ってるんじゃないかな」
「そのお店に行った人の中に、『悩みが解決した』って人少なくないんじゃないかな」
「えっ偶然?、そうかもしれないね、でもそんな偶然も1000や2000もあったら?、それはもう偶然じゃないと思わない」
「そんな不思議な出来事が日常で起きている、起こしている、そんなお店」
≪それがまほうどう≫
まるで一人の声のように二人の息が合う
「この番組では、毎回全国にある「まほうどう」と言う、同じ名前のお店を紹介していきたいと思います」
「一口にまほうどうなんていっても、業種は様々、お花屋ありお菓子屋あり」
「占いのお店や、本屋なんかもあるかもしれないね」
「その理由は、経営方針にあります、まほうどうはそれぞれの支店長達の、自主性や個性を尊重しているの」
おんぷはそこまで言って一息つくと
「だからこそ、同じお店は無く、だからこそ系列店という証明として、各お店がまほうどうを名乗ってるの」
「おんぷさん、おんぷさん、これだけで時間なくなちゃいますよ?」
「そうね、続きは次回にしましょうか?」
「と言うことで、始まりました【まほうどう通信】」
おんぷが仕切りなおすように一泊おいてそういった。
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「こんにちは〜」
テレビを見ていると後ろから声をかけられるも
「今日は、もう閉店じゃあしたでなおしてくれ」
そう言うだけで、はるかたちもマジョセラ見向きもしなかった。
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「早速第1回目の今日は、美空市にある【スイートハウスMAHO堂】を紹介します」
みんとがそう言うと
「私にとって、かけがえのないこの場所で店長を務めるのは、私の古くからの大親友春風どれみさんです」
「どれみさん、どうぞこちらへ」
みんとがどれみを自分とおんぷの間に入れる
「どうも初めまして【スイートハウスMAHO堂】のオーナの春風どれみです」
とどれみが会釈をした。
「それじゃあ、店長のどれみさんにお店について紹介してもらいましょう、それじゃあお願いします」
「私のお店ではクッキーやドーナッツ、ケーキなど主に洋菓子の販売をしています」
「素敵ですね、それでは早速お店の中におジャ魔したいと思います」
三人が店内に入る。
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「ちょっと〜こっち見てくれない」
「………」
見向きもしないどころか返事もしなくなった。
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「ここでは誕生日ケーキなどのオーダーもやっているんですね!」
みんとがそう切り出すと
「はい、お受け渡しの3週間前までにご予約いただければ、誕生日ケーキ以外のケーキのオーダーもお受けしています」
と、どれみが答えた。
「このお店のオリジナルのお菓子もあるんですか?」
「そうですね〜野菜嫌いのお子様にお悩みのお母様方に、野菜で作ったお菓子とか」
「どれがそうなんですか?」
「その一角にあるのは、どれも野菜のお菓子ですよ」
そう言って示した場所にあるのは、どれも普通のお菓子と変わらない物ばかりがならんでいる。
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一時間後、番組が終わると、マジョセラがテレビを消す。
「お前たちさっさと帰るんじゃ、んデナおぬし何を泣いておるんじゃ?」
デナがしゃがみこんで涙を流している。
「と言うか何時からいたの」
その言葉に、さらにショックを受け、あたりにどす黒いものを
撒き散らし始めた。
「それで本日はどのようなご用件です?」
一通り落ち着いたデナに、かなえはお茶とお茶請けを
用意して尋ねる。
「今日は新製品の紹介というかプレゼントに」
そう言うとゴソゴソとカバンから取り出し机にずらずらと並べる。
「今あなたたちが使うリングタップの正式採用版のタップでパレットタップよ」
といって指差したタップは、リングタップと同じデザインで
はるかとかなえは手に取って見るが、配色以外の違いは見受けられなかった。
「特徴は何と言っても、見習い服とポロンのデザインの自由化ね」
机に並べた見習い服らしいものと、ポロンらしいものを示しながら
「店単位もしくは、個人単位での、個性化を図るのがねらいよ」
ワンクッション置くと
「理由はいろいろねオーナ魔女の見栄や、見習い達のオシャレ云々」
「ねぇデナ、オシャレっておしゃってますけど、全部真っ白いドレスみたいなんですが」
かなえもはるかも見習い服らしいものを手にとっている。
「それは、新品の見習い服ですもの」
「えっじゃあ私たちの見習い服って新品じゃなかったの?」
「そんなわけ無いでしょ本人の希望でもなきゃ中古品なんて売りません」
デナがそう言って否定する。
「新品のタップを魔女が使うと、白い状態で出現するわよ、まぁ簡単に言うとね
タップにはね、タップを持っている人間のイメージを色彩化して、見習い服はその色に染まる様に出来てるの
だから今までのだと、かなえちゃんのタップを、はるかちゃんが使っても銀色にならないのよ」
「いままでの?」
デナの説明に疑問を感じたマジョセラが聞き返す
「そうよ、パレットタップ用の見習い服は新素材も採用されててね、染めた色を抜いてリセットするから、
同じタップを使いまわしても、そのつど色が変わるようになってるの、で最後に。」
「どの見習い服も、着ている人が何級の見習いかを色で表示するようになったの」
「何か恥ずかしくないかなそれって」
「着てる本人には恥ずかしいかも知れないけど、見習いを育ててる魔女たちの『強すぎる』要望でね」
はるかの言葉にデナが付け足すようにいった。
「それじゃあ見習い服とポロンこの中から…あれ?そういえば後の二人は?」
デナは今やっとあずさとみんとがいないという事実に気が付いた。
「今日は二人とも用があって来てないから、悪いんだけど又で直してもらえるかな」
はるかが申し訳なさそうに切り出した。
「もちろん二人に伝えとくし、都合の付く日をこちらから連絡するから」
明らかに沈んだ様子のデナにそういった。
「わかったわ、一応カタログと私の連絡先を書いたメモを置いておくわね、カタログ見て分からないことは聞いてちょうだい」
ムリに明るく振舞ってそう言うとデナは‘ポン’という音を残し消えていった。
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その夜はるか達4人は、デナが置いて行ったカタログと電話片手に話を弾ませている
カタログは、はるかが前もってあずさとみんとに魔法で送ってあるので何の問題も無い。
「E-5番の見習い服かわいくていいな〜」
みんとはカタログからやたらフリルやらレースやらが付いたドレスを指定して言う。
「それでいいんじゃないですか」
みんとの選んだ衣装にかなえが、同意する。
「何かひらひらし過ぎな感じがあるんだけど・・・ボクはD-4番とかの方が」
キュロットスカートのタイプの見習い服の一つを言った。
「それでいいんじゃないですか」
あずさの選んだ衣装にかなえが、同意する。
「わたしは、A-1番かな〜今の見習い服とほとんど違わないし」
「それでいいんじゃないですか」
はるかの選んだ衣装にかなえが、同意する。
「で…かなえちゃんはどんなのがいいの?」
「G-99でしょうか」
かなえがそっけなく呟いた。
「え〜とGの99番は、ってそんなの無いよ〜〜」
探しながらあずさがうなった、実際服のデザインはA-1〜E-5までしかなく
F-1からはポロンのデザインで、そもそも5までしかない。
「じゃあ何でもいいです…」
「って最初から何でも良かったんでしょ?」
みんとがそう返すと「そうです」と、これまたそっけなくかなえは同意する。
「マジョセラが『全員同じデザインにしろ!』なんていわなければ悩まないんだけどね〜」
気を取り直してはるかが言った。
「難しく考えるのいやだし、A-1にしとこうか」
なんだか眠そうな声であずさが言う。
「でも自分で作ってみるのも面白そうかも」
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5日後前もってデナに頼んであった、商品が届く日。
「こんにちは〜〜ご注文の品お持ちしました〜」
いつものように何処からともなくデナが現れる。
「いらっしゃいデナ」
はるかが笑顔で挨拶する。
「今日は、三人もいないのね〜」
デナがショックを受けるが、
「まぁまぁ、今日は商品受け取るだけだしね。」
「それはそうだけど・・・そうねまぁいいでしょう」
‘ポン’という音と供にタップが4つと布地、糸などが出現する。
「ありがとうデナ!」
「それじゃあ確かに渡したわね〜」
そう言って、‘ポン’という音を残し消えていった。
「早速着替えて…プ…リティ……ウィッチ………、はるかっち…はぁ」
水色で縁取りされた白いマントになりデザインも多少違うが、それはマントだけで
他は、以前の見習い服と同じデザインの見習い服姿になる。
「8級は水色なんだ〜」
マントのふちを見てはるかが呟く、このデザインはマントのふちの色が階級を表している。
「後はタップをみんなに送ってと…」
次回おジャ魔女はるか
『発覚!!魔女見習い』