おジャ魔女はるか

ハナちゃんお願い



魔女界にあるお城、その謁見の間にてはるか、あずさ、みんと、かなえ、の4人は緊張した面持ちで
自分達を呼び出したその人を待っている、ときおり舞台袖(?)で何か言い合いのような事をしているらしい
『何をやっておるんじゃ?、さっさと行……く、その前に早く着替えんか』
と聞いたことのある、老女(というほど外見上は老けてないが)の声と
『べつにいいよ〜このカッコで』
こちらも聞き覚えのある少女の声
『そう思うならさっさと行かんか』
『だって“上に立つものは常に待たせるものだ!!”って何かの本に書いてあったし』
少女は老女の言葉に自信満々に反論する声が聞こえる。
『誰じゃそんな下らんものを書いたのは』
『う〜んこの間暁君が持ってきた、何代か前の魔法使い界の王様の自書伝』
と言う返答に、かなえの目の色が変わる。
「じ〜しょ〜で〜〜ん〜〜」
ゾンビのような微妙な動きで声のするほうへフラフラと歩もうとするのを、
「ちょっと落ち着いてかなちゃん」
三人がかりで何とかとめる。
『やっとみつけました〜ハナ…じゃなくて女王…でも無くてハナちゃん』
みょうに息を切らした女性の声が新たに加わったようだ。
『ハナちゃんダメですよ〜勝手に衣装室からでちゃ、城内では正装してほしいんですから』
『良いよ〜別に〜今忙しいし』
『あんまり良くないですけど…そうですね、お忙しいのならしょうがないですね、所でどう忙しいんですか』
女性、は明らかに不思議そうに尋ねている。
『なんでも客人を待たせるのに忙しいそうじゃ』
老女の声にはため息のようなものが混ざっている。
『あ〜それなら、着替えてきましょう今から着替えれば、十分に待たせることが出来ますよ』
『ふむたしかに名案じゃな、ほれ行くぞハナ、それからリズム悪いが、あの子達にコレを渡しておいてくれ』
そう老女の声がすると、何かを引きずるような音が遠ざかっていき。
「いや〜」
という声がこだましていた。
しばらくして、やっと舞台袖(?)から若い魔女が出てきた、そして一言。
「初めまして、合格者さんたち」
そう言って4人を見回した
「あの〜何の合格ですか?」
はるかは、いきなり合格者と呼んだその魔女に聞き返した。
「見習い継続試験…って言うのかしら?認知承認試験のほうが良いかな〜、まぁその試験にね」
「その様な、よく判らない試験、受けた覚えありませんよ?」
魔女の答えに、かなえはそう言って考えるしぐさをし、はるか達はいっそう首をかしげる。
「もしかして、私達が魔女見習いだと、お母さんに見付かった時の事を言っているのでしょうか?」
かなえが不意に顔を上げ、魔女にそうたずねる。
「正解です、もっともあなた達が初受験者だから、不合格者はいないんですよね」
「それであの時ハナさん・・・じゃなかった女王様が・・・」
「ハナさんでいいですよ私もそう呼んでますから、目的はたった一つ、魔女、魔法使いそして」
その魔女は、はるかたち四人を見回し、
「あなた達魔女見習いの存在を、人間達のに知ってもらう、その第一歩が、今回あなた達に起きたことの真相」
魔女がそう語りだした。
「あのときのあの一帯で起きた大災害も、ハナさんとかが、噛んでいるんですか?」
「いいえ、あれはあなた達がやった、マジカルステージによるものよ、覚えがない?」
はるかの問いかけに魔女はそう返してきた。
「ハナちゃんがやったことは、あなた達が魔女見習いとして行動するところを、家族に知らせるために魔法を使ったくらいかしら」
それから思い出したように付け加える。
「あとは、魔女や魔女見習いが加担しないようにちょっと強引に、あなた達以外が魔法を使えないようにしたんでした、え〜と外に何か聞きたいことあります?」
魔女がそう言って見回すとみんとが、
「自己紹介しませんか?」
そう言った。
「え〜そういえば忘れてました、私マジョリズムといいます」
リズムが名乗ると、はるか達も自己紹介をすませた。
「それじゃあ本題に入りましょう」
はるか達が再びきょとんとリズムを見つめる。
「ええ、ハナちゃんが着替えてる間に渡しておくように言われてるから、どうぞ受け取って」
そう言ってリズムは小箱を取り出すとふたを開けはるかたちのほうに向ける、
中には、指輪が四つ入っていた。
「あのコレは何の指輪ですか?」
空になった箱をしまうと新たになんに使うのか判らない道具を取り出した。
「それからこっちも」
そう言って二つのアイテムを渡すと。
「ゆびわはマジョレンジャー用のコスチュームが入ってるんだって、もうひとつが多目的ツールで、今回の試験の合格者に渡すことになるアイテムよ」
多目的ツールを、調べるように見ているはるか達に、
「利き手じゃない方につけて使うものよ、基本的な機能は指輪を付け替えずに、多種類のコスチュームに着替えるためのもの」
四人はリズムから多目的ツールのレクチャーを受けていると。
「はるかぁ、あずさぁ、みんとぉ、かなえぇ、やっほ〜」
そう言って現れたのは、豪華なそれでいてシンプルなドレスに身を包んだハナだった。
「ハナさん、こんばんは、でいいのかな?」
そう言って四人が軽く会釈する、リズムはハナのそばまで行って、ボソッと何かを告げ、ハナの後ろに待機している。
「みんなが無事、魔女見習いでいられて良かったよ〜」
ハナは、はるか達がつけた多目的ツールを見て、満足そうにそう言った。
「今回の件は本当はもう少し、時間とか色々して、それから行われる予定だったんだけどね、強引に進めちゃった」
ハナは、そう言って舌を出した。
「みんなを対象に選んだのは、ハナが一番信用してるからだよ、でもごめんね」
そう言って今度は深々と頭を下げた。
「いえ良いんですよ、試験なら仕方ないです」
「そうそう、ちょっと大変だったけど、丸く収まったし」
「ハナさん、あんまり気にしないでください」
「問題ありません、今こうして入れれるんですから」
四人がそれぞれそう言ったのを聞いてハナが顔を上げ、
「怒ってない?」
《はい》
と声をそろえた、そしてやっとハナの顔に笑顔が浮かんだ。
「所でハナさんマジョレンジャーって何ですか?」
「ふっふっふっ、マジョレンジャーとは、世の中の悪と戦う正義のヒーローなのだ」
と不敵な笑みとともに、物凄く短く、最も判りやすく、最も判りにくい、何ともな説明をした。
「はぁ…」
そんな説明にはるか達は勿論、控えていたリズムも、どう対応していいのかわからないといった表情で、ハナを見つめた。
「それじゃ、りずむぅみんなを送ってあげてね」
そう言って立ち去ろうとしたハナに、
「ハナさん、お願いしたいことがあるんですけど」
ハナは足を止めて振り返った。
「な〜に?」
「無理なお願いだってわかってるんですが、物凄く大きな魔法を使いたいんです」
はるかがそう簡単に言った。
「何するの、それは…」
「人間界や魔女界などの世界が一日でも早く共存できるように、ちょっと考えたことがあって、そのためにはとても大きな魔法が必要なんです」
言葉が詰まったはるかの代わりにみんとが続けた。
「へ〜なになに?」
興味津々のハナに、
「それは勿論ナイショだよ」
「そうですね、その時を楽しみにしていてくださいって事じゃダメですか」
あずさとかなえが言った。
「う〜ん…わかったぁ〜ハナちゃん何とかしちゃう、ただ直ぐにはちょっと無理だよ?」
「わかってます、その私達が水晶玉をもらった頃に間に合えばいいんです、今の魔力じゃどのみち足りませんから」
ハナの答えにそうかえすと、
《お願いします》
と四人で頭を下げた。

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四人を見送った後謁見の間にマジョリカたちを集めて、ハナがはるか達との約束を果たすために行動していた。
「作ってもらってもいいかな、前女王様それにみんな?」
「用途がハッキリしていないので、ダメだと言いたいのですが…」
ハナの言葉に前女王が、言葉を濁した。
「今回の件はいろいろな意味でプラスになってます、その結果をもたらしたあいつらの頼み、聞いてやっては?」
そこに集まった魔女の一人がそう言った、そこに集まっていた魔女たちもそれに同意するようにうなずく。
「ハナが信用しているあやつらなら、それを悪い方向に使うこともないじゃろうし」
別の魔女がそう言った。
「ありがとマジョリカ」
マジョリカと呼ばれた魔女は、
「ただ、念を入れておくべきかのぉ」
「マジョリカ、念とは何のことです?」
前女王が尋ねると、
「出来るだけ多くの魔女や、魔女見習いが、あやつらの魔法を助けられる様にです」
「わかりました、この件はマジョリカに一任しましょう」
それで話が終わりそこに集まった魔女たちが解散していった。




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『本気で勝負?あずさの球技3本勝負』