おジャ魔女はるか

ガンガン使え?魔法玉



魔女界某所にある、温泉施設今ここではあるイベントが行われていた。
集まったのは、緑のだるま型ゴムボール…魔女ガエルと呼ばれる姿の魔女たち。
集まった目的は、その姿を嘆くだったころもあったが、今は自分達の管理する場所で、
店を運営する魔女を志す少女達(?)の、自慢だったり愚痴だったりを、
近くにいる魔女ガエルに話し、それを肴に飲めや歌えの大騒ぎになっている。

「ねぇセラ、かなえはうまくやってるのかしら?」
魔女ガエルの一人がそう話しかけた、セラと呼ばれた魔女ガエルは、
「おおサマリか?いつきたんじゃ」
そう言ってセラは声を掛けてきた、魔女ガエルサマリにそう返した。
「今来たところよ、それであなたの所の見習いさん達に、迷惑かけてない?」
「かなえなら、はるか達とうまくやっとる、はるかが言うにはこないだの1件以来仕事中の読書も減ったらしいぞ」
「こないだの1件?何があったの?」
「なに、家族に見習いをやっているのを見付かったんじゃよ」
《え〜》
サマリが聞こえる程度のボリュームで話していたにもかかわらず、何故か会場内が静まり返り
セラに視線が集まった、集まった視線も同情や哀れみの色が強く、セラには予想外の出来事で眼を丸くした。
「なんじゃいったい、なぜそんな眼でわしを見つめるんじゃ?」
「この姿が呪いじゃなくて良かったのぉ〜」
だの、
「先代女王様と伝説の5級魔女見習いさんに感謝しなくちゃの〜」
と口々に言いって来るが、セラはため息を一つつくと
「一つだけ忠告じゃ、明日は我が身、という人間界の言葉を今日集まった皆さんに贈らせてもらおう」
セラはそう言うと、目の前に置かれていた酒を一気に飲み干しさらに、
「見習い試験の時は、注意したほうが良いぞ、誰が見てるかわからんでの」
そう言うと今度は一同そろって、
「うちの見習いは、そんドジせん」
と鼻で笑った。
「どんな優秀な見習いでも、絶対見付かる可能性があるといっとるんじゃが、なんせ……」
《なんせ?》
「なんせ、試験の一環として女王様がお決めになったことじゃ、ちかじか正式に試験に組み込むようなことを聞いたからのぉ」
セラは、投げやりにそう言った。
「それじゃあ、かなえがドジしたわけじゃないのね?」
「まぁ、かなえと、あずさは、遅かれ早かれ見付かったような気がするがのぉ」
それからしばらくは、お通夜見たいなのりで進行していたが、開き直ったのか、あきらめたのか、
元の大騒ぎに戻った。
「うちなんかほとんど客が入らんよ」
「客は入るんだけど、魔法玉を使う量と収入が合わないおかげで、結構やばいのよね〜」
セラは何気なく周りの声を聞いていたが、サマリにボソッと、
「どこも売り上げが、伸びなやんどるんじゃのぉ、しらなかったわい」
「セラのところは、儲かってるの?」
サマリはセラにそう聞き返すと、
「連日満員御礼じゃ、おかげで違う悩みはあるんじゃが」
「違う悩み?」
「商品の補充が間に合わんのと、最低3人おらんと店すら開けられん状態じゃ」
「セラのところは、占いと魔法グッズの販売よね、他の所じゃそんなに儲かるって聞かないんだけど」
「販売方法じゃな、占ってその結果に応じた、運気向上グッズをセット販売しとる」
サマリは考え込むようなしぐさをすると、
「それだけで上がるもんなのかしら」
「あとは、リカ様のところ同様に、チャイドルとやらをやっておるみんとがいるから、宣伝に困らんし」
セラはそう言って指を一本折ると、
「それでも、リカ様の時は、あまりもうからなかったって」
「はるかは、もともとインターネットとかって奴で、自分で作ったグッズを売っていたそうじゃ、それもかなりの売れ行きだそうじゃ」
そう指を折りながら言った。
「はるかちゃんのグッズの、出来のよさが後押ししてるのね」
「他にも、はるかが他のメンバーにグッズ作りも教えておったから、全員の技術向上にも一役買っておる」
「ゼロから、始める子達よりも、高い水準の商品が提供されるわけね、おかげで製作に手間がかかると」
サマリの言葉に軽く首を振ると、
「いや、早くて簡単でも、いいものは出来るんだそうじゃ、コツはいるそうじゃが」
セラはそう言ってから、
「はるかのグッズのファンも、まほ〜DOには流れてくるから、客の減る理由が少ないんじゃ」
そう言ってまた一つ指を折った。
「いくら作っても、何故か作った量以上の客が来るから、一向に供給が追いついていかんよ」
「嬉しい悲鳴って奴ね、良かったじゃない優秀な魔女見習い達で」
サマリの言葉にセラがうなる様に、
「そうじゃな、ただ一点をのぞけばじゃが…」
「え、何か問題があるの?聞いてる限りそうは思えないんだけど」
サマリは疑問符を浮かべセラとの会話を思い出すように言った。
「周りの話を聞いていると、はるか達の魔法玉の使用頻度が極端に低い気がしてのぉ」
「あら、無駄使いするよりは、良いんじゃないの?」
「サマリはわかっとらんよ、一見無駄のような使い方でも、見習いが上達するためには、そういう使い方が必要なんじゃ」
セラにそう言われサマリは考え込んでしまう。
「どんなくだらん事に使ったとしても、その結果を次にいかす事が必要なんじゃ、そうやって上達するために、試験があるんじゃとワシは思っておる」
セラは一泊おくと。
「今日ここに集まってる同士の話を聞いて、より強くそう思ったんじゃよ、明日からあいつらに徹底させるかつもりじゃ」
「どうやって?今まで使ってこなかったのは、あの子達なりの考えがあってでしょ、いきなり使うようになるかしら?」
「まぁやるだけやってみるさ、一度はやめた見習いに、みずから戻ったんじゃからのぉ」

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翌日まほ〜DOに集まっている、はるか達に、
「お前らに話しがある」
と一言いった。
「何の話?」
はるかは不思議そうにいった。
「簡単なことじゃ、お前らもっと魔法玉を使え!!」
「どうしたのさ、急に?」
「他の見習いに比べて、お前らの魔法の使用頻度が、極端に低いんじゃないかと思ってのぉ」
セラの言葉に、はるか達は“う〜ん”とうなってしまう。
「まぁ、せめて3日一度、何でも良いから魔法を使って欲しいんじゃ、できれば毎日一度は使って欲しいんじゃが」
「そうですね、マジョセラが、魔女になるために必要だと、いうのでしたら可能な限り使う努力をして見ます」
「確かに、少しは使ったほうがいいのかも」
「私達基本的に使わないからね、それが原因で試験落ちたら嫌だし、3日に一度くらいなら、何か探して使ってみるよ」
「いいよマジョセラ、絶対にとは言えないけど、でも出来るだけたくさん使うようにするよ」
それぞれがそう言うと、魔法を使うために保管している魔法玉を、それぞれ取り出してポロンに入れていく。
「一応二週間で、今入ってる魔法玉を使い切るって事で、頑張ろう〜」
《お〜〜》
はるかが腕を突き上げると、あずさ、かなえ、みんとも掛け声をそろえて腕を突き上げた。

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数日後。
「いざやってみると、なかなか大変だよね」
お客がいないのを見計らって、はるかが3人に話しかけた。
「そうですね、探してみると、なかなかありませんよね」
「そうかな〜ボクはそうでもないけど…」
あずさがそう言ってポロンを出した、半分とはいかないが、それでも確実に使っていた。
「私も割と使ってるかな」
みんともあずさと同じ程度に使っていた。
「かなちゃん、私達ももうちょっと頑張って、使えること探してみようか」
「そうですね、もう少し頑張ってみましょう」






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