おジャ魔女はるかサイドストーリー
「ハナちゃんの、わがママ」
「ハナちゃん、これじゃいや〜〜」
と少女がわめいている。
「これハナ、わがままを言うんじゃない。」
トウモロコシのような髪形の魔女が、しかるように言うが特に効果が出ていなかった。
「ぷっぷのぷ〜、いいもんママ達にやってもらうから。」
「ハナ、まさか今からどれみ達のところへ行くつもりか」
「それはいけませんよハナちゃん、これから女王になるんですから。」
と魔女界の女王様がさとす様に言う
「ハナちゃんまだ女王様じゃないもん、女王様は女王様でハナちゃんは違うもん」
「ハナちゃん、だめよそんなわがまま言っちゃ」
そこにいた一匹の白い服の金髪の妖精が言うと
一緒にいたほかの妖精たちもそれぞれ何か言い始める。
「トトットトトット」
ハナと呼ばれている魔女の少女によく似た妖精がハナに対して怒ったようなしぐさで声を上げている
「なによ〜ドド、レレ、ミミ、ロロ、ニニ、ファファ、それにトトまで、う〜〜〜」
ハナはしばらく考えて
「分かった、行かない・・・」
「分かってくれたんじゃなハナよ、考え直してくれてよかったわい」
とマジョリカが安堵のため息を付いた瞬間、ふたたびハナが口を開いた
「ねぇマジョリカ」
「なんじゃハナ?」
トウモロコシのような髪形の魔女=マジョリカは不思議そうに答えた。
「ハナちゃんは行かないけどね・・・・・・・」
と言いかけてるうちにも、行かない代わりが目の前に現れる。
ここにいた女王様、そして元老院魔女たちは、呆気に取られて言葉も出ない
「いったーい」
お団子頭の女性は、真っ先に口を開く
「なんやねん、ってどこやココ?」
大阪弁で当然の反応をする。
「ココはどこかしら?」
メガネをかけた女性は冷静に辺りを見回し
「いったいなんなの」
髪を左で縛った女性が誰にとも無くたずねる。
「It is where here. あれ?」
髪の毛をリングにしてまとめている女性が流暢な英語から、日本語に切り替え疑問符を浮かべた。
「なんなのよ〜も〜」
羽のように広がった髪の高校生くらいの女子が不満をもらした。
「どれみ〜、はづき〜、あいこ〜、おんぷ〜、ももこ〜、ぽっぷ〜」
そう言うが早いかハナはどれみに飛びついて甘えている。
《えっえっハナちゃん?》
6人とも同じことを呟く
「ハナや、なんてことをしたんじゃ」
毎日のように聞いた声、忘れたくても忘れられない声
《マジョリカ〜〜〜》
六人が声をそろえた。
「久しぶりじゃな、お前達」
「マジョリカ達がいるってことは魔女界なの?」
ももこはマジョリカにたずねた。
「そうだよ、ももこ、ハナちゃんが呼んだの」
とマジョリカの代わりにハナが答えた。
「これからハナちゃんを女王に任命するための式が行われます、どれみちゃん達もよかったら参加していってください」
「女王様そんな事をして良いのですか?」
「もう呼んでしまったんです仕方ないでしょう、
それに子供の晴れ舞台です、親としては気になると思いますよ」
「ありがと女王様」
ハナが嬉しそうに頭を下げた。
「それでは後はどれみちゃんたちに任せて我々は行きましょう」
そういって女王様は、どれみ達とハナ、マジョリカ、ララを残して部屋から出て行った。
「ハナちゃん、大きくなったね。」
どれみがしみじみ言うと
「本当に可愛くなったネ」
ももこもしみじみと、ハナを眺めている。
「それにしても、どうしたのハナちゃん?」
おんぷが、ココに呼んだ理由を改めて尋ねる
「だって、身だしなみは、ちゃんとしなきゃいけないのに、うまくやってくれないんだもん」
「それで、あたしらを呼んだんか、まったくどれみちゃん見たいやな」
「あいちゃんなんで私なのさ」
「あいちゃん、しょうがないよ、ハナちゃんどれみちゃんの影響を一番受けてるんですもの」
「おジャ魔女の娘はおジャ魔女って事かのぉ」
「ちょっと〜マジョリカそれに皆も、何てこと言うのさ〜〜」
「まったく、姉ときたら二十歳過ぎてもこれなんだから」
「うっさいな〜〜、それはともかく、ハナちゃんあんまり皆に迷惑かけちゃだめだよ」
「分かったよ〜、でも今日だけだからねっ。」
とハナがどれみ達に頭を下げた
「それじゃぁ、早速ハナちゃんのメイクアップしましょう。」
「そうだね、大事な式の主役が式に後れるわけに行かないもんね」
そういって6人はハナちゃんの衣装合わせやら何やらを手分けしてはじめた。
その間も8人の口はほとんど開きっぱなしだった。
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「元老院の皆さん、これを機会に提案があります」
「提案とは?」
「魔法堂の、権利書及び営業許可書をどれみちゃん達に贈与したいのです」
「女王様、何をお考えです?」
「ただ、あの子達を中心に、人間界と魔女界の交流が再会出来るように、私達魔女が働くべきだと考えたのです」
「確かに一理ありますが・・・・」
「では多数決をとりたいと思います、贈与しても構わないと言う方は手を上げてください」
10人が手を上げた。
「10人、では決定ですね、マジョリン、マジョリカとマジョモンローの経営していた魔法堂と大阪の魔法堂の権利書と営業許可書を用意しておいてください。」
「はい」
マジョリンはそれだけ答え行ってしまった。
「マジョサリバン、今日は9級の魔女見習い試験がありましたね、」
「は、それが?」
「ハナちゃんの、最初のお仕事に、ちょうどいいかもしれません」
「アレですか?」
「ええ、そうです、ですから試験のあった子達もこの式に参加してもらいましょう」
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「やっぱり、どれみ達にやってもらった方がいい。」
ハナはクルッと回って見せた。
「ハナちゃんかっわいい〜〜」
ぽっぷが真っ先に口を開いた。
「ほんま、似合ってんで。」
「えへへぇ、いいでしょ〜〜」
「ほんと可愛いわ」
「女王様達に見てもらおうよ〜」
「分かった、じゃいこっか、みんな」
「うん」
ドアを開けると
「でわ、試験管魔女にそう伝えてきます」
「あっねぇ〜〜モタたちのところに行くの〜〜」
「ああそうだ」
「ならモタとモタモタにも参加してって言ってね」
「伝えておこう」
そう言ってマジョサリバンは行ってしまう。
「それよりどうかしたんですか、まだ時間はありますけど?」
「女王様達にに見てもらおうと思って」
どれみがそう言うとハナはその場でくるっと一週回って見せた。
「ハナちゃんとっても素敵ですよ」
「本当?」
「ええもちろんですよ」
「ああ確かに、ほかの魔女がやってもこうはならんでしょうな。」
「親のなせる技なんでしょうね」
「皆さんまだ式まで時間があります、ゆっくりしていて下さい、時間になったら呼びに来ます」
「はっはい」
女王様達はそのまま行ってしまった。
「わし達もそこら辺をうろついてるから、親子水入らずの時間でも堪能してろ」
「マジョリカから、その言葉が出るなんて、思ってもいなかったよ」
「何じゃと〜〜!!」
「にっげろ〜〜」
どれみたちは再び扉の奥に入っていった。
「まったく、何にもかわっとらんのぉ」
「とか何とか言って、マジョリカったら顔がやたら、にやけてるわよ」
とマジョリカの妖精のララが笑顔で言った。
「そ、そうかのぉ」
と恥ずかしそうに言う
「さてワシらも、退散しとくかのぉ」
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しばらくして、女王様とマジョリカ、マジョリカのお供の妖精ララがやってきた。
「おまえ達少し早いが会場に行くんじゃ、懐かしい連中に少し挨拶でもして待っておれ」
マジョリカが言った。
「懐かしい連中?って誰さ」
どれみが冗談とも本気ともつかない顔で言った。
「お前たちが見習いのとき、世話になった魔女たちも、何人か招待されてるから顔見せぐらいして来いって言っとるんじゃ」
「デラなんかも来てるわよ」
ララが付け足すようにそういった。
「うん、分かったよ、それじゃあハナちゃん私たち先に会場に行ってるね」
「はーい!!」
「そうそうハナちゃん、今日の式でハナちゃんにアレをやってもらおうと思います」
「アレ〜ってなんだっけ?」
「言いだしっぺは、ハナじゃろうが、九級試験合格した魔女見習いを・・・・・」
「あ〜〜〜、思い出したよアレね〜りょ〜うかい」
ハナはマジョリカの言葉をさえぎってそういった。
「それではハナ新女王行きましょう」
「ハイ、女王様」
三人と一匹は会場へと歩き出した。
次回おジャ魔女はるか
『新女王と女王だった魔女達』