おジャ魔女はるか

「味が勝負?突撃、九級魔女見習い試験」



「お前ら、とうとう明日じゃ、店の改装も終わったし明日のためにゆっくり休め」
マジョセラは、改装が終わった店内で喋っていた、はるかとあずさに唐突に言った。
「でもまだアクセサリー、一つも作ってないけど、いいの?」
「九級試験が終わってからにしろ、万に一つでも落ちては困るからのぉ」
「何でさ、試験なんだから落ちるかもしれないじゃん」
とあずさが当たり前の事として言ったがマジョセラは
「それが困るんじゃ、九級に落ちる魔女見習いはゼロに近いんじゃ」
「最近一人いたけどね、え〜と確か10年ちょっと前だったかな」
と思い出すようにククが言った。
「どうなったの?その見習いの人?」
「確か運良く追試に受かったそうじゃが、魔女界で知らんものはおらん」
「有名になりたきゃ、落ちて見るといいかもね」
ククが冗談交じりに言った。
「そんなので有名になりたくないよ」
「私もそれはちょっと」
はるかとあずさが、本気で否定した。
「当たり前じゃ、ワシも選定者として恥ずかしいわい!」
「じゃ私達そろそろ帰るね。」
「明日の夜じゃぞ、忘れるなよ!!それから魔法玉はくれぐれも使いきるんじゃないぞ」
次の日の夜
みんとは箒で飛んでくるはるかに手を振り
はるかもそれに答えるように手を振った。
「こんばんは、はるかちゃん」
「こんばんは、みんとちゃん早いね。」
「お仕事が終わってすぐ来たからね」
「ところで、あずさちゃんは?」
「まだ来てないわ、電話してみるわね」
あずさのパパットコールにかけてみたが出る気配が無い
「お前ら、ちょっとあずさの家まで行って来い」
心配したマジョセラがそう言った。
「分かった、行こうみんとちゃん。」
二人はあずさの家に向かった
あずさの部屋に魔法を使って入ってきた二人は呆然としていた
「あずさちゃん寝てるね。」
みんとがあずさの寝顔を見ながら言った。
「ぐっすりとね。」
「忘れてるのかな?」
「違うみたいよ」
部屋を見回していたみんとが、はるかに見せた目覚まし時計は12時にセットされていた。
「遅くまで起きてるの苦手って言ってたっけ?」
「とにかく起こさなくちゃ」
「あずさちゃん、起きて、ねぇってば」
「あずさちゃん、起きないと試験落ちちゃうわよ」
「しけん〜〜〜〜」
あずさが試験と言う言葉に反応してようだった。
「あっそうだ!!」
「どうかしたの?」
「あずさちゃん『だけ』九級落ちちゃったね!これで有名人の仲間入りだよ」
はるかは『だけ』の部分を強調するようにあずさの耳元でささやく。
「どうして有名になれるの?」
みんとが不思議そうにはるかにたずねた
「何でも九級に落ちる事ってまず無いんだって、だから落ちると『あっ』という間に、魔女界に知れ渡るらしいよ」
「そうなんだ〜〜」
みんとに説明をしていると。
「いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
そう言って布団からあずさが、跳ね上がる。
「おはようあずさちゃん、試験行くよ」
「し・・けん・・・よかった〜〜夢だったんだ〜〜」
「試験に落ちる夢でも見てたのかな?」
「うん、そうなんだよ、ってところで何で二人ともいるの?」
「あずさちゃんが遅いから迎えに着たのよ」
「あっそうか、ごめんね二人とも」
時計を見て納得したようで素直にあずさが頭を下げた
「いいよ気にしなくても、それより早く行かないと、ほんとに受けられなくなっちゃうよ」
そういって三人は[まほ〜DO]に戻った。
「まったく、早く行くぞ」
そういってマジョセラはさっさと行ってしまった。
三人はそれを追いかけて扉をくぐっていく
「わ〜〜〜きれい!!!」
「って言うより不思議ね」
「うん、そうだね」
「こりゃ、お前ら、いつまでばか見たいに口開けてるつもりじゃ」
初めて見る[魔女界]の景色を、堪能していたはるかたちに、じれったそうにマジョセラは声を上げた
「魔女界なんぞこれから何度でも来るんじゃ、またいずれ案内もしてやるから、さっさとしないか」
「ほんとかな〜?」
「嘘は言わん、それに試験の後、女王様に謁見すると言っただろろうが!」
「は〜い」
しぶしぶといった感じで三人はマジョセラの後についていく
しばらくすると小さな屋台が目に入った。
「あの屋台が試験会場じゃ」
そういってマジョセラはその屋台に向かっていく
「あら〜〜〜マジョセラじゃな〜〜い」
間延びしたペースで小柄な魔女が喋る。
「そっちのぉ〜子たちが〜あなたの〜魔女見習いね〜〜〜」
さらにのんびりとしたペースで太った魔女が言った。
「何なのその、のんびりしすぎた、喋り方」
「さ〜〜ぁ、なぁ〜〜んでかしらね〜〜〜」
とマイペースな二人の魔女
「マジョセラ、この二人はいったいどういう魔女なの」
はるかが聞く
「この二人はな・・・・・・・・」
「かなえ、早くしろ!!」
マジョセラの説明をさえぎるように別の方から怒鳴り声が聞こえてきた。
見ると、箒に乗った魔女が、魔女見習いの箒の先端をつかんで
引きずるように、こっちにやってくるようだった。
「さっきの看板の文字が〜〜〜〜」
と魔女見習い服の少女が未練がましく叫んでいる。
「用が済んだら好きなだけ読ませてやるから。」
と魔女が諦め半分に言った。
「うん!!」
とこの上ない位の笑顔を魔女に見せた。
「は〜〜まったく、かなえここが試験会場じゃ」
魔女と魔女見習いが降りてきた。
「何かすっごくハイテンションな子ね」
「って言うよりもマイペースなんだと思うけど?」
みんととあずさが、それぞれ感想を言いながら魔女見習いの方を見ている
「何じゃ、マジョサマリじゃないか!」
とマジョセラが魔女見習いと一緒にいた魔女に声をかけ
「マジョセラか、お前も魔女見習いを育ててるんじゃな?」
「ああ、紹介するまずワシのとこの見習いではるか、あずさ、みんとじゃ、
それからあの魔女はワシの親友でマジョサマリと言う魔女じゃ」
「今度は私ね、あの魔女はマジョセラよ、それからマジョセラの魔女見習いさん、
この子は私の魔女見習いでかなえよ」
マジョセラとマジョサマリがそれぞれ簡単に紹介した
「そうじゃ、屋台にいるのが試験官魔女のモタとモタモタじゃ」
と思い出したようにマジョセラが言った
「よろしく〜〜」
「よ〜ろ〜し〜く〜ね〜〜」
「やっぱりのろい・・・」
モタとモタモタの反応に微妙に反応するあずさ
「私、西崎はるか、はるかって呼んでね」
はるかが言ったあとに続けてみんととあずさが自己紹介する
「私は桐條かなえ(とうじょうかなえ)といいます、かなえって呼んでください」
はるかたち三人は改めてかなえを見た
ダークブラウンの髪を肩まで伸ばしていて、
メガネの奥に見える眼の色が右目と左目の色が違う
「かなえちゃん、その眼って?」
はるかが聞いてみる
「ああメガネならもちろん度は入ってないですよ」
「じゃなくて眼の色が」
「これですか、左右違う眼の色の事をオッドアイって言うんです、」
「あの〜〜〜」
とのっそりと口を挟む、
「そろそろ〜〜試験を〜〜始めたいんだけど〜〜〜」
「そうじゃッたな、始めてくれ」
「でわ〜〜九級試験を〜〜」
「はじめま〜〜す」
‘チリ〜ン’
モタとモタモタが交互に言ってモタがベルを一回鳴らした
「私達が〜〜〜言ったものを〜〜出してね〜〜」
「最初は私がやるね。」
はるかが言った
「はるかさん、がんばってくださいね」
「はるかちゃんがんばって」
「自身をもって、しっかりね」
「それじゃ〜〜だして〜〜〜〜、と〜ってもから〜〜〜い」
「バナナ〜〜」
とモタの言葉をさえぎるようにモタモタが言った
「う、うんわかった。」
はるかは、出された課題に異様なものを感じつつも、何とかそう返事をした。
「ペ〜レッテ、レ〜ネ・ク〜ルルク〜タン、辛いバナナよ出て」
‘ポン’と言う音がして屋台に備え付けられたテーブルの上に
バナナが出てきた、それをモタモタが、皮をむきおもむろに食べ始める。
「から〜〜い〜〜〜け〜どお〜いし〜い〜〜」
「それじゃ〜あ〜ね〜ごうかく〜〜〜」
「やった〜〜」
「次はボクがやってみるね」
「つぎはね〜〜星型の〜〜〜」
「アップルパイ〜〜」
「ト〜トル、ナ〜ナル・ミレ〜セニ〜ニ、星型のアップルパイよでてこ〜い」
‘ポン’と言う音がして屋台に備え付けられたテーブルの上に
星の形をしたアップルパイが出た、そしてまたモタモタが食べ始める。
「おいし〜い」
「あなたも〜ごうかく〜〜」
「つぎは、私やってもいいかな?」
「はいどうぞ」
「じゃあね〜〜あっつ〜〜い」
「アイスクリーム〜〜」
「えっ?え〜〜、そんなの出るかな〜〜
パラッケ、ラ〜テロ・ク〜メリ〜ド〜リ、あっついアイスクリームよ出てきて」
‘ポン’と言う音がして屋台に備え付けられたテーブルの上に
ほかほかと湯気が立ち上るアイスが出てきた
「見てて気持ち悪くなりそう」
「私も〜〜」
「出した私もいい気持ちはしないわ」
「いただっきま〜〜〜す」
モタモタは躊躇なく食べ始める
「ホクホク、おいし〜い」
「おっ、おいしいの?」
あずさはモタの言葉に驚いた
ほかの五人も声が出ない様子だ
「ごうかく〜〜〜」
「え〜と、とにかく合格だからまあいいや」
「最後は、私ですね」
「最後はね〜〜〜むらさきの〜〜」
「プリンよ〜〜〜」
「何でそんな怪しげなものばっかり・・・」
あずさはげんなりしている
「パ〜ランニ〜ニル・ミ〜シ〜ニ〜レラ、むらさきのプリン出てください」
‘ポン’と言う音がして屋台に備え付けられたテーブルの上に
見るからに毒々しい紫色のプリンが出てくる、それをモタモタは食べだした。
「う〜〜ん、おいし〜い」
「じゃあね〜〜合格よ〜〜」
「やった〜〜〜」
4人は互いに複雑な様子で喜び合っている
「は〜い〜あなた達の〜〜〜」
「ようせいよ〜〜」
そういってモタとモタモタは
四種類の玉を四人に差し出した
四人が玉を受け取ると玉の中から
妖精が飛び出した
「ノノ」
といってはるかに飛びつく。
「彼方のお名前はノノって言うのね」
「ピピ」
そういいながらあずさの周りをくるくる回る。
「ピピだね、ボクあずさだよ」
「リュリュ」
と言ってかわいくポーズを決める。
「私はみんと、よろしくね」
「テテ」
そう言ってかなえに深くお辞儀をした。
「こちらこそよろしくね、テテ」
とかなえも深々とお辞儀をして返す。
とそこに[ボン]と音がして魔女が一人現れた。
「あら〜〜マジョサリバン様〜〜」
「どうか〜〜しました〜〜?」
「マジョセラあの人だれ?」
「あのお方は、魔女見習い試験の最高責任者の、マジョサリバン様じゃ」
「さらに元老院魔女でもある」
とマジョセラが言い、付け足すようにマジョサマリが言った。
「お前達、これから女王の地位継承の儀式が行われる。」
「という事は、ワシらの儀式は後日って事でしょうか?」
「いや新女王の最初の仕事となるから、お前達全員女王の王位継承の儀式に出席するように」
「新女王の即位に立ち会えるなんて、これほどの名誉はないぞ」
「お前達も一緒に出席するようにと、次期女王様が言っていたぞ。」
モタとモタモタに向かって言った
「あらぁ〜〜じゃぁ〜〜急がないとねぇ〜〜〜〜」
「ぜんぜん急いでるように聞こえないんですけど」
「準備したらぁ〜〜すぐにぃ〜〜行きますぅ〜〜〜」
「わかった、ではお前達行くぞ」
「はい」
はるかたちは、マジョサリバンの後に付いていく




次回おジャ魔女はるか
『新女王と女王だった魔女』