おジャ魔女はるか
マジョガエルの秘密
「それではマジョセラ、マジョサマリ両名とも前へ」
司会の魔女の言葉を受け
マジョセラとマジョサマリは新女王と二人の先代女王に向かって礼をし
新女王の前に出る。
「どれみさん?マジョガエルの儀式って何ですか?」
はるかが小声で聞いた。
「えっあなた達知ってるんじゃないの?私達も知らないよ、はるかちゃん達も知らないの?」
「まぁ、その名前聞くと何となく、どんなもんか想像付くんやけどな?」
「やっぱあれしかないよね。」
はるかたち4人はどれみ達の反応にイマイチ理解できず首を傾げていると
「ふ・た・り・と・も・マジョガエルに〜〜〜なれ!!」
と声が聞こえた見ると先ほどまでマジョセラ達がいた場所には
緑のダルマをゼリー状にした様な生き物が二匹いた。
《マジョガエル》
どれみたちが声をそろえた。
「フムどれみ達は知らなかったな、マジョガエルの呪いがなくなってから
しばらくはそのままの姿だったんだが、魔女見習いを育てている魔女のたっての要望でな」
「魔女見習いを育てている魔女は、マジョガエルの格好をする決まりになったの」
「もっとも呪いと違って強制じゃないから、何時でも元の姿に戻れるんじゃよ」
マジョリカとララが小声で教えてくれた。
「複雑ね、苦労して解いた呪いだったのにね」
「せやな、でもやっぱマジョガエルと魔女見習いのペアが、見ててシックリくるって気がするわ」
「一応形式でやってるだけだからいつでも元に戻せるしのぉ」
「マジョガエルって聞いて何となく予想はしてたけど実際予想通りだとね〜〜」
「どれみちゃん、あいこちゃん、ももこちゃん」
《は、はい!!》
突然、前女王様に呼ばれた三人は体を硬くした。
「あなたたち三人に魔法堂を任せたいのです」
前女王様は唐突にそう言った。
「どういうことですか?」
「うち等今、三人とも住んでるとこ違うんやけど、どうやってですか」
「ですから三人にはそれぞれの場所にある魔法堂のオーナーになっていただけないかと」
「もちろん、あなたたちの自由ですから断っていただいても構いません」
「三箇所の魔法堂ってどこですか?」
「一つは皆さんがやっていた美空町の魔法堂、もう一つが大阪にある魔法堂
最後にマジョモンローが経営していた魔法堂の三箇所です」
「なんでうちまで入ってんのか分からへんのやけど」
「本当ならあなた達全員にやっていただきたいと思っていましたが、
はづきちゃんもおんぷちゃんも、一箇所にいる時間が少ないから店を任せることが出来ないと判断したからです」
「私達には忙しくて店の事ほとんど出来ないもんね」
はづきと顔を見合わせておんぷが言った。
「三人ともどうしますか?」
「私やる!!」
「私もやります」
「うちもやったる」
「では、マジョリン例のものを」
「はい」
マジョリンと呼ばれた魔女は短く返事をして
三つの箱をトレーに乗せ、持ってくると三人の前にトレーを差し出す。
「この中に土地の権利書、営業許可書などが入っています」
三人はそれぞれ1つずつ箱を受け取った。
「これをもって式を終わります」
はるか達のそばに、マジョガエルという生き物さらに、新女王様までやってくる。
「な、なんで女王様まで来るの?」
あずさが小声で話しかけてきた。
「わ、私に聞かれても困るよ、それにマジョガエルって何?」
みんとが混乱気味に喋る。
「多分あの緑のゼリーみたいなのがマジョガエルなんでしょうけど」
そんな話しをこそこそやってる内に
「ちーっす」
と女王様の方から話しかけてきた。
「は、はじめまして、はるかといいます」
「こんにちは、あずさと言います」
「はじめまして、鈴白みんとです」
「と、とうじょうかなえといいます、えっとふつつかものですが、そのよろしくお願いします」
「って、かなえちゃんやったか?ごっつえらいあいさつやな〜」
ややこしい挨拶をしたかなえに、とりあえずあいこが突っ込む
「紹介しとこっか、新女王様で、私達の娘のハナちゃんだよ」
どれみがそう紹介した。
「四人とも、よろしく〜」
「娘って新女王様は魔女ですよね?」
「そうだよ、私達が魔女見習いやってるときに育ててたんだよ」
「さっき話したじゃろ、新女王様を育てた魔女見習いは、魔女にならなかったって」
と緑色のゼリー=マジョガエル=マジョセラが答えた。
「じゃあ九級に落ちた魔女見習いって」
「それ、どれみちゃんの事や」
「い、いまだに魔女界で言われてるんだ〜〜〜」
どれみはため息混じりに言った。
「でも、新女王様を育ててたなんて、すごいですよね」
「いや〜〜〜」
「そのおかげで、こんなくだけた子に、育ったんやけどな」
照れているどれみにそうあいこが突っ込んだ。
「あいちゃん!!それなら私達の責任でもあるでしょ」
「そうやったな」
とそんな話しをしていると
「やぁどれみちゃん、久しぶりだね」
声をかけられどれみが振り向くと、見る間に顔が赤くなっていった。
「あ、暁君・・・・・」
「暁くんちーッす」
「ハナ女王様、おめでとうございます」
気軽な挨拶をするハナに対して、
アカツキと呼ばれた青年はハナに恭しく挨拶をすると
はるか達四人のほうを向いて
「こんにちは、魔女見習いさんたち」
「初めまして」
はるかたち4人はその青年におずおずと挨拶する。
「初めまして魔法使い界の王、暁ですよろしく」
「暁くんも王様になったんだ、すごいね〜おめでとう」
「ありがとう、どれみちゃん」
と、どれみ達がワイワイ話している横で、みんとがこそこそとはるかたちに話しかけた。
「ねぇ、ここってなんかすごい事になってきてない?」
「魔法使い界の王様とか、魔女界の女王様とか、有名な元魔女見習いとか」
「一緒にいちゃいけないような・・・・」
「そんなの、気にする事ないよ・・」
「女王様?」
突然声をかけられたはるかたちは、そこから声が出なかった。
「それから〜はるか達はね、ウ〜ン・・・いい感じだから、特別にハナって呼んでもいいよ」
「え、でもそんなこと・・・ねぇ?」
はるかが言うと三人は“うん”とうなずく
「ええんとちゃう、本人も良いって言ってんのやし」
「そうそう!!」
あいこの言葉にハナが相づちを打った。
「でも年う・・・・」
「良いから良いから」
みんとの言葉をさえぎって、ハナが言った。
「諦めるんじゃな、ハナはどれみに似て頑固な部分があるからのぉ」
みんとの後ろから突然声がした。
「マジョリカそんな言い方ってないじゃん」
どれみが声の主に話しかけた。
「でもほんと、そっくりよね」
「はづきちゃんまで、そんなこと言う〜〜」
「でもほんと諦めた方が良いかもね、女王様に逆らうのは得策じゃないぞ(ハート)」
と締めくくるようにおんぷが言った。
「分かりました、えっとハナさんで良いですよね」
「いいよ」
それから一時間ほどこのメンバーで話しをしていると、マジョリカが
「ハナそろそろどれみ達とそっちの魔女見習いは人間界に返してやれ」
「え〜〜なんでハナはもっと話してたいよ」
「もうすぐ夜明けじゃ、一応決まりだからな」
「ぶ〜〜分かったよ〜〜、みんなまた来てよね」
「うん!じゃあねハナちゃん」
「失礼します」
そう言ってどれみ達とはるか達は、女王様の馬車で人間界に戻った。
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数時間後
中原第二小学校(なかはらだいにしょうがっこう)
「あずっち、危ない!!」
「へ?」
あずさがそんな声と共に顔を上げると、目の前にボールが迫ってきている。
ボールはあずさの回避運動(ほとんど何もしていない)もむなしく顔面にぶつかり
あずさはそのまましりもちをついた。
「いったいな〜」
「もとみや〜〜何やってんだよ。」
男子の一人があずさに言った。
「うっさいな〜ボクだってそういう時ぐらいあるんだよ」
そういいながら立ち上がろうとしたあずさの前に手が差し出された。
「あずっち大丈夫?」
差し出された手を握ると、そう声が返ってきた。
「大丈夫、だいじょ〜ぶ、ちょっとボーっとしちゃっただけ、もうへいきだよ」
そう言って構える。
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放課後
「あずっち今日はどうしたの、一日中ボーっとしてたみたいだけど?」
「別になんでもないよミ〜ちゃん、ただちょっと夜眠れなかっただけ」
「ふーん、今日はしっかり寝なよ!それじゃバイバイ」
「またあした。」
そう言って、あずさはまほ〜DOへ急ぐ、
まほ〜DOについて、あずさは呆気にとられた。
はるかはテキパキとアクセサリーを作っているし、みんとは店の内装をやっている、
かなえはみんとの手伝いをしていたようで、周りには色々散乱している、今は本を読んでいるみたいだが
様子を見ているとみんとはかなえに声をかけるでもなく、自分でそれをとってはまた作業に戻ってを繰り返している。
「みんなこんにちは」
あずさが声をかけると、かなえ以外が手を止めて
「こんにちは、あずさちゃん」
「ヤッホーあずさちゃん」
「かなえちゃんあずさちゃんが来たよ」
「もしもーし?」
はるかとみんとは、かなえに声をかけるが見向きもしない
どうやら本に集中しているらしいが、いくらなんでも集中しすぎのようだ
「もう、さっきから何も言ってくれないんだよ」
「そんなに私達といるのが嫌なのかしら」
はるかもみんとも、かなえの態度に不安がある様子だったが
「ボクとしては他にも聞きたいんだけど・・」
あずさにとって、それ以上の問題があった
「何を?」
「何でも聞いてよ」
「二人とも・・・って言うか三人とも眠くないの?」
眠い眼をこすりながらあずさが問う
「何で?」
はるかが不思議そうに聞き返した。
「何でって言われても、魔女界から帰ったの、ほとんど明け方だったから」
「え〜っと、私はいつもの事だからなれてるから」
はるかが平然と言ってのける。
「わたしは、今日撮影だったんだけど、スタッフの人が食中毒で全員ダウンしちゃって、
学校行ってもよかったんだけど、車で寝ちゃったのよね」
みんとは、そういって舌を出しておどけてみせる。
「ところでかなえちゃんどうしたの?」
自分の疑問が解決したためこんどは、二人の心配事についてたずねる
「さぁ、さっき少し休憩したんだけど、そのときに本読み始めたら、あの通り」
そんな話しをしていると、突然ドアが開いてマジョサマリが入ってきた。
「まったく!!かなえの奴少しは気をつけろって言ったのに、しょうの無い」
といいながら、かなえの読んでる本を取り上げた。
本を取り上げられた、瞬間一瞬だけものすごい形相のかなえの顔を見た気がしたが
今はうっすらと涙を浮かべている。
「うっうう返してください、マジョサマリ」
その声を無視して、マジョサマリははるかたち三人に向かっていった。
「何度呼んでも話を聞かないようなら、本をいったん取り上げろ」
マジョサマリが、かなえの取り扱いについて三人に説明している間も
かなえは何とかして、本を取り戻そうとやっきになっている。
次回おジャ魔女はるか
『オープン、まほ〜DO!!』