おジャ魔女はるか
はるかのアクセサリー
「今日もだいぶ忙しかったね」
店内を片付けながらはるかが言った。
「みんとちゃんがお仕事だったから、ホントもうくたくただよ」
商品の補充をしているあずさが同意する。
「明日はお店休みだし少しはゆっくりできるね」
「そんなこと言っても、学校はあるんだからゆっくりも何も、無いような気がするよ」
あずさの言葉にはるかが思い出したように言った。
「そういえばうちの学校創立記念日で休みだっけ」
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はるかは、帰宅するとすぐにパソコンで商品の購入者のチェックを始めた。
「今日は14人か〜・・・!?みんとちゃんが買ってくれてる・・言ってくれればいいのに」
そうつぶやきながら購入者たちにそれぞれメールを送信していく、
それが終わると今度は本棚の前に行き、本の変わりにつめてある
アクセサリーなどを入れてある箱を幾つか取り出した。
「そういえばこの人これが10コめの購入だから・・・・こっちのも一緒に入れてと・・・」
次々に発送用の箱に、メッセージと商品を詰めて封をし宛名を付けていく。
「はるか〜〜ご飯用意出来たよ〜〜」
「は〜い」
その作業が終わり、一息つこうとしたときはるかの母にそう呼ばれた。
はるかは返事と共に食堂へと歩き出した。
テーブルに着くと母が声をかける。
「そう言えば、まほ何とかの方はどうなの?」
「どうって?」
「私は時間が無くてお会いしていないけど、せらさんにご迷惑とかかけてない?」
「それは、だいじょうぶだよ」
「それならいいけど、一応再来週の日曜日あたり、せらさんにちゃんとお会いしておこうと思うのだけど大丈夫かしら?」
「うん、わかった。」
はるかは即答すると
「ちゃんとせらさんに聞かないでそんな事言って大丈夫なの」
「あずさちゃんのお母さんが、せらさんと会いたいって言ってるらしいし、私達の親とも会いたいから都合聞いておいて欲しいって」
「それならいいんだけど・・・」
「それでね、できれば一度に済ませたいって言うから、あとで三人に電話して確認しておくよ」
「お願いね」
それからまほ〜DOのことを色々話しながら夕食を終えるとはるかは部屋に戻り
あずさ、みんと、かなえと電話をつないだ。
「みんなの親は何だって?」
「ボクの親は何時でも良いって」
あずさが、眠そうな声でそう言った。
「私の家は日曜日と月曜日なら良いみたい」
「わたしの家も何時でも構いませんって」
みんととかなえもそれぞれ親の都合を言う。
「うちは再来週の日曜日にって」
「それでは、再来週の日曜日でよろしいですよね」
かなえが結論を出した。
「マジョセラには、わたしが言っておくね」
「はるかちゃんお願いね」
「お任せします」
「おねがいね、それじゃあボク眠いから・・・・・」
「ピ〜ピ〜ピピッ」
あずさの代わりにピピがお休みを言って電話を切った、それからお休みの挨拶をしてみんなとも電話を切った。
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次の日学校の都合で、休みだったはるかは朝からまほ〜DOへきていた、
「おはよ〜マジョセラ、クク」
「ノノ〜」
「如何したんじゃいったい?」
突然のはるかとノノの訪問にマジョセラたちが少し驚いた。
「マジョセラたちコレから魔女界行くんでしょ?」
「ああそのつもりじゃが、何か用か?」
「なら作業ば借りても問題ないよね」
「そんな事聞くまでもなく構わんよ」
「ちょっと集中してやりたいから、ノノも連れて行ってあげてくれると嬉しいんだけど」
「分かった、ノノも行くぞ」
そういわれてマジョガエル状態のマジョセラの傍まで飛んでいく
「それとマジョセラ、再来週の日曜日ママたちが来ることになってるから、わすれないでよ」
「了解じゃ」
そういい残しマジョセラ、クク、ノノは魔女界へ行ってしまった。
「さてと、始めようかな」
そうつぶやくと
まほう粘土などを使って何かを作り始めた。
「う〜ん思ってた以上に難しいや」
3時間ぐらいがたったころ
「やっと半分出来た〜〜」
と声をあげ完成したものを掲げるように眺めた。
「んそういえばもうお昼か〜ちょうど良いから休憩にしよ〜っと」
「よ〜し休憩終了〜がんばって残りも作っちゃお〜〜」
昼食をとり作業を再開しようとした、はるかの耳に子供の声が聞こえてきた。
「お客さん、そんな分けないか・・・・泣き声?」
はるかが聞き耳を立てると、どうやら泣き声のようではるかは、
あわてて店から飛び出すと、入り口の前で女の子がうずくまって泣いていた。
「ねぇ?どうしたの、もしかして迷子?」
女の子は迷子と言う言葉を聴いて声が大きくなる。
「大丈夫、すぐにお母さん迎えに来てくれるよ」
優しく慰めるように言った。
「ほんとう?」
「もちろんだよ、そのお店はそういうお店なの」
はるかは、女の子をまほ〜DOに招き入れると、女の子にオレンジジュースを出した。
「お名前聞いて良いかな?」
「『しゅか』」
「しゅかちゃんか〜わたしははるか、よろしくね」
「うん!」
「(多分大丈夫だと思うけど…)しゅかちゃん少し待っててね、すぐ戻ってくるから」
はるかはしゅかにそう言いおくと裏庭の方へ出る。
「念には念をっていうしね」
そうつぶやきながらタップを取り出し着替え始める。
「プ、ぷりてぃ〜ウィッチ〜、はるかっち…うーん何で三人とも恥ずかしくないのかな〜」
どうしても、決め台詞に慣れることの出来ないはるかは、それでも気を取り直すと、
「ペ〜レッテレ〜ネ・ク〜ルルク〜タンしゅかちゃんのお母さんをまほ〜DOに導いて〜」
店内に戻ると、本を強く抱きかかえ震えているしゅかに声をかける。
「大丈夫だよ、すぐに迎えが来てくれるから」
しゅかが‘ビクッ’と体を引きつらせ
「う…うん…」
「(えっ何か、さっきまでと雰囲気違うような、私におびえてる?)ど、どうかしたの?」
「お…ねえちゃん…魔女なんでしょ…」
しゅかは、震えた声ではるかに問いかける
「魔女…ってさっきの見てたのね…う〜〜ん、きっと魔女のこと誤解してるのね」
はるかは少し考えてから、しゅかに優しく話しかける。
「しゅかちゃんに、本当の魔女について教えてあげる」
「ほんとうの・・・」
「そっ、人を動物に変えたり、呪をかけたり、周りに意地悪するのが魔女だと思ってるでしょ?」
「違うの…」
「ぜ〜んぜん違うよ、本当の魔女はみんなを笑顔にする手助けをしてるの」
‘チリーン’と入り口に付けたベルが来客を知らせる。
「ママ〜」
しゅかは来客に向かって走っていくとそう言って飛びついた。
はるかは、自分のカバンから何かを取り出して小さな紙袋に入れると
「初めまして、しゅかちゃんのお母さんですねお待ちしていました。」
そう言って深々と頭を下げる。
「あの〜あなたは?」
「西崎はるかです。まほ〜DOでお手伝いをやっています、今日は違いますけど・・・」
二言三言話して
「しゅかちゃん、行きましょう。」
母親に手を引かれ店を後にしようとするしゅかに
「しゅかちゃんもし魔女に興味があるなら、お姉ちゃんくらいになったらマホウドウにコレ持って行ってごらん」
そういいながらしゅかに小さな紙袋を渡した。
まほ〜DOを後にしたしゅかは、はるかから貰った袋を開けて中身を出した。
「しゅかちゃん?それどうしたの?」
「魔女のお姉ちゃんに貰ったの」
「…ああ、まほ〜DOの店員さんね」
「うん」
そう話している間も袋の中身、はるかがお供にしている妖精をあしらった、キーホルダーを眺めていた。
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しゅかとその母親が帰った後、はるかはまほ〜DOを閉めて、再び作業台に向かった。
「今日中に完成できるかな〜」
日が暮れたためはるかは、作業を中断し
今作っているアクセサリーを机の上に並べ改めてそれらを見る。
八芒星のフレームの左右下にそれぞれ
本・ハート・バスケットボール・ネコの小さいプレートの内の三つがつけてあり
中央にはノノ・ピピ・リュリュ・テテのいずれかのプレートが配置されたもの
持ってきていたカバンからアクセサリーを一つ取り出し一緒に並べた
それには八芒星のフレームの頂点四つにノノ・ピピ・リュリュ・テテのプレートが付けられており
中央にはマジョガエルと妖精ククのデザインされたプレートが配置されているものだった
「みんなにあげたら喜んでくれるかな」
そうつぶやいてしばらく5つのペンダントを眺めていると
「ノ〜ノノ」
とはるかの妖精ノノがはるかの下に飛んできた。
「お帰りノノ」
とはるかがノノの頭をなでてから顔を上げると
マジョセラとククがそこに居て
「何じゃこのペンダントは?」
「新製品かしら?」
とそれぞれ適当なペンダントを掲げてみている。
「違うよ、それはみんなにあげようと思って作ったの」
とテーブルの上の3つを拾いマジョセラたちが持っていたペンダントを受け取ると
「まだ完成してないんだから、あんまりじろじろ見ないでよ」
「まだ出来とらんのか?」
とマジョセラが不思議そうに聞き返した。
「はるかにしては時間かかってるわね〜」
ククも珍しいと言わんばかりの反応を返す。
「うん、結構苦労したんだよ、みんなを驚かしたいから、妖精を見る機会がなかなかなくて…」
「ねぇねぇ、私の分はないの」
とククははるかの話を聞いてないようにそうせがむと、ノノが激しく首を縦に振る。
「二人ともごめんねまだないの、近いうちに作るつもりだからそれまで我慢してね」
「絶対よ、約束だからね」
「ノノノ〜ノノ」
「分かったってば、じゃあ私そろそろ帰るね」
「ああ分かっておる」
それを聞いたはるかはノノと一緒にまほ〜DOをあとにした。
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家に帰ったはるかは自分の部屋に向かった。
「ふぅ、こっちのほうも少し何とかしないといけないかな」
はるかは起動中のパソコンを眺めてため息をつき
そのままベッドに飛び込んだ。
「やっぱり難しいのかな・・・・全部やろうとするのって・・・・」
はるかはそのまま深い眠りの中に落ちていく
それから2時間くらいして
「はるか〜ご飯よ〜」
と1階から声がするがはるかの眠りを妨げるには程遠かった。
しばらくして階段を上がる音がして部屋の扉が開いた。
「あらあら、この子がこんな時間に寝てるなんて、よほど疲れてるのね」
そういってはるかに布団をかけると、はるかの部屋を後にした。
次回おジャ魔女はるか
『寝てても合格?、八級試験』