おジャ魔女はるか

占い対決!?まほ〜DOVS本格占いクラブ



「あの・・・何占ってるの?」
不安そうに金色の瞳で黒髪の少女を見つめる。
黒髪の少女は、金色の瞳を持つ少女にも翆晶が見えるような位置に動かした。
「このコたち?どうかしたの?」
翆晶に写されているのは、自分たちよりも2つか3つ年下であろう
4人の少女の姿、どこかの店だろう・・・楽しそうに働く姿が映し出されている。
「大いなる災いの訪れ・・・・・」
黒髪の少女がそう呟くと、翆晶に映っていて映像が切り替わった。
移っているのは先ほどと同じ少女たちだが、同じデザインの服をまとったすがた。
先ほどの映像とは一転、そこに笑顔は無く絶望や悲しみなどが、
その表情からうかがえる、そして映像が途切れた。
「今のは・・・・?」
「伝えなくてはいけないわね」
質問に答えずに黒髪の少女はそれだけ言って黙ってしまう
「あなたたちそろそろ時間よ」
と二人に呼びかける声が聞こえてきた。

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はるか達は、この日もいつも同様せわしなく働いたあとの、休息の中にいた。
「たまにはノンビリと休みたいよね」
はるかがゆっくりと伸びをしながらいった。
「そうだね〜〜たまにはみんなで、どっか行きたいね」
あずさがそう答えると
「それには、みんとちゃんのスケジュールに合わせなくては、いけませんけど」
かなえが同意するように言った。
「まぁそれにはマジョセラの同意とかもいるんだけどね」
「後は親とかも、それに休みの日じゃないといけないしね」
「まぁ前もって、ある程度計画を立ててあればかまわんよ」
いつの間にかそこに居たマジョセラが言った。
「本当にいいの?」
はるかが不思議そうにたずねると
「前もって店の休業日程を出さないと、お客様に迷惑だからな、計画さえしっかり立ててあればの話じゃ」
案外難問だと思われたマジョセラは、あっさりとOKを出した。

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中でそんな会話を繰り広げているころ、3人の少女がまほ〜DOの前に訪れていた。
その中で、大きなカバンを引きずるようにさげた少女が、がほかの二人に向かって話し始めた。
「ここですよ、ここ、最近占いがよくあたるって評判の・・・・・」
と少女はこの店の最近のうわさなどを話した。
「(まほ〜DO・・・)」
黒髪の少女は、まほ〜DOを複雑な表情で見つめている。
それはほかの二人にも言えることだが、明らかにほかの二人とは異なる理由だった
しかしそれを二人に話すことは決してない。
二人にしても黒髪の少女が別の事を考えているとは、思ってもいなかったし
それに気づくとしても、二人は気にすることすらなかっただろう
それは黒髪の少女が普段ほとんど喋る事がないく、それでも必要なことは喋ってくれるから
つまり信頼していたからだった。
「それじゃあ、いきましょう♪」
と普段着て歩くには抵抗のある黒いローブをまとい、
怪しげな雰囲気を無理やり出している少女が、明るく元気に言った。
「そうね・・・」
黒髪の少女はそれだけ言うと、まほ〜DOの入り口に手をかけた。

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「いらっしゃいませ〜〜」
はるかは入ってきた3人組に笑顔で声をかけた。
「い・・・いらっしゃい?」
あずさは3人の客の格好を見て挨拶に戸惑ってしまった。
「ようこそいらっしゃいました〜」
はるかとあずさの声をかろうじて聴いたかなえが
本を読みながら声だけをかけた。
「かなえちゃん挨拶くらいしっかり言おうよ〜〜」
あずさはかなえの本を取り上げてそう言うと
「いらっしゃ〜〜いませ・・・」
と渋々それもいやそうに言った。
「あなたたち、占いで勝負よ」
と大きなカバンを引きずっている少女が言った。
「え・・・・??」
何の脈絡もなく唐突に宣言されたため、はるかたち三人は理解できずにいた。
「あなた達まほ〜DOの占い師と、私たち本格占いクラブの、どちらのほうが優れた占い師なのかを」
と黒いローブをまとった少女が付け足すように言った。
「え〜と勝負とか言われても困るんですけど」
はるかがとまどい気味にこたえた。
「そんな事言って私たちに負けるのが悔しいんじゃないんですか」
「そうね私の占いでも私たちの勝ちが出ましたから」
と三人をあからさまに挑発している。
「それならやるの無駄じゃないのかな、私たち勝てないみたいだし」
はるかは、揚げ足を取るようにそういった。
「そうですねそんな事する位なら読書しているほうがよっぽど有意義ですから」
はるかに同意するようにかなえは、さりげなく自分の意思を主張する。
「いやでもね・・・もしかしたらあなたたちが勝つかも〜って占いにも出てたしほら〜その」
と冷め気味のはるかとかなえを、何とかしようとカバンの少女が躍起になっている。
「はるかちゃんもかなえちゃんも何言ってんのさ、ここまで馬鹿にされて良い分けないじゃん」
とあずさは思いっきりやる気満々だった。
はるかとかなえも、あずさの勢いに押され、あきらめると
「どんな風に勝負するの?」
と本格占いクラブの三人に聞き返した。
「あなたたちがうらないもやってるの〜?」
「うん、そうだけど・・・いけない?」
「いけなくはないけど、ちょっとね」
ローブの少女が意味ありげに言った。
「私たちも変わらないでしょ、それに成果がなければ人は訪れないわ」
と初めて黒髪の少女が口を開いた。
「そ、そうよね・・・・勝負の方法は個人戦よ一対一で同じ事を占って決めるの」
と多少不服気味ではあったが、カバンを引きずった少女がそう切り出した。
「まずは私鈴木より、いっきま〜〜す」
と『ローブの少女=鈴木より』が手を上げた。
「それではわたしがやりますね」
とはるか達に言ってからよりのほうを向いて
「桐條 かなえといいます、どうぞよろしくお願いいたします」
と深々と頭を下げた。
「こちらこそ」
とよりもつられて頭を下げる。
「ところではるかちゃん、使ってもいいのでしょうか?ばれたりしませんか?」
とかなえは、はるかにたずねたが、あずさが
「良いに決まってるじゃん」
と言って占いクラブのメンバーに着替えてくるからと言って
はるかとかなえを奥に連れて行った。
「チャカチャカ着替えてあの子達をギャフンと言わせちゃお〜〜」
一人張り切っていたあずさが、タップを出して着替え始めた。
「もう何でこんなにやる気なのかな〜」
「負けず嫌いなのかもしれないですね」
そういいながら二人も着替え始めた。
「おまたせ〜〜それで一回戦は何を占うの」
着替えが終わった三人は翆晶玉を手に現れた。
「あっ素敵なローブだね〜〜どこで買ったの?それとも手作り?」
「え〜〜っと」
「これから5分以内にここお客が来るか?来るなら何人か?」
黒髪の少女が、困っているはるか達をかばうように言った。
「わ、わかりました」
かなえが追求を逃れるようにそう言った。
「む〜〜わかったよ〜じゃあ占いましょう」
そういってよりは持っていたカードを取り出してテーブルの上で何かし始める
「『パ〜ランニ〜ニル・ミ〜シ〜ニ〜レラ五分間で何人お客さんがくるか教えて』」
かなえの翆晶には12と映っていた。
よりのほうはと言うとカードを落としたりと、なかなかはかどっていない様だが
何とか占い終わったようで、二人がそれを紙に書いて黒髪の少女に預ける
しばらくして何人かの客が入りだした、それにあわせてはるか達は客への対応を始めた
それから客がいなくなったのを見計らって、占いクラブのメンバーがやってきた。
「それじゃあ結果発表しますかなえちゃんは12人よりは8人だったね」
カバンを引きずっている少女がそう言って
「12人よ・・・・」
黒髪の少女が結果だけを言う
「まほ〜DOチーム一勝ね」
とよりは悔しそうに言った。
「つぎは緋乃谷みこと参ります」
そう言って引きずっていたカバンの中をあさり出した。
「う〜〜ん今回はタロットにしようか〜〜対抗して水晶玉にしようか〜〜それとも〜〜」
みことと名乗った少女は、楽しげにかばんの中を物色していた。
「聞いてると、もう20種類くらいの物の名前出てきてますけど、どうなってるんでしょうあのカバン?」
かなえは不思議そうにカバンを見つめている。
「どっかのネコロボのポケットみたいだよ」
あずさはそんなことをつぶやいた。
「これにしましょう、それでどちらが私と対戦するんです?」
とこれまた、どうやって使うのかすら謎の道具を片手に、はるかとあずさを見比べている。
「次はボクがやるね、ボクは本宮 あずさだよ」
「占う内容はあなたたちが決めて良いわ、私達ばかり決めても不公平だからね」
とみことがはるかとかなえに向かって言った。
それならとはるかとかなえが相談して
「そ、それじゃあ・・・一時間以内にここで何が起こるか」
はるかは決まったことを言った。
「ず、ずいぶん大きい内容ね、まあ良いけど」
といいながら、みことは何だかよくわからない道具を使って占い始めた。
「それじゃあボクも、『ト〜トル、ナ〜ナル・ミレ〜セニ〜ニ一時間以内にここで何があるか教えて』」
「二人とも結果はこの紙に書いておいてよ」
よりはそういいながら二人にメモ帳を渡す
一時間後
この一時間にあった事といえば、どれも当たり前のことばかりだった。
ここがお店である以上客が来るし、
客の中にクラスメイトがいたとしても特に不思議ではなく、
人間である以上多少のミスもあれば、
かなえちゃんが、仕事を放棄して読書に走ることも、日常茶飯事で特に気にする理由もない
「ってちょっとまってよ、仕事放棄して読書するのが当たり前なの彼女?」
みことは、かなえを示して絶対おかしいという顔で聞き返した。
「まぁ、忙しいときは困るからやめてもらってるけど、そうでないときはまぁ大体・・・」
とはるかが、あきらめ半分でそう告げた。
「まぁ二人とも[何もなし]と書いてるのだから引き分けよ」
と黒髪の少女が淡々と告げる。
「ごめんなさ〜い、勝てると思ったのに〜〜」
みことは悔しそうに二人に頭を下げた。
「私は完全に負けだったからみことに何もいえないんだけど・・」
よりも悔しそうにしている。
「こうなったらりょうこ、がんばって敵をとってね」
みことは顔を上げると『黒髪の少女=りょうこ』の肩をバシバシとたたく
「無理よ、今日占うとかかわった者に不吉な影が出るとでていたから」
「りょうこちゃんが、そう言うんじゃしょうがないか〜〜」
よりは不満そうではあったが、それでもりょうこのことを認めているので潔く従った。
「今日はきっと調子が悪かったのよ、次は負けないんだから、覚悟しておきなさいよ」
みことがそう言って、カバンを引きずってまほ〜DOから出て行くと、
それを追うようにローブをひるがえし、よりもまほ〜DOをでていった。
「私の名前は『亜麻乃 りょうこ』よ」
りょうこが突然自己紹介をしたところで、
客がやってきたため、レジの近くにいたあずさはそのままレジに入った。
はるかも接客をしようとしたが、りょうこに呼び止められた。
あずさは、はるかがりょうこに呼び止められるのを見て、
すぐに隣に座って、本を読んでいるかなえの本を取り上げ
「はるかちゃんあの人と話してるから、かなえちゃん代わりに接客やってきて」
と言った、かなえはしぶしぶレジから出て、客の前に行ったようだった。
そして視線を少しずらすと、りょうこと名乗った少女がはるかに何かつぶやくのが見えたが
あずさの前にお客が商品を持ってきたため、それ以上は見ている分けには行かなくなった。
「以上で800円になります」
とあずさは客からお金を受け取りおつりを返した、その時はるかのほうを見たが
りょうこはおらず、はるかはそこに立ち尽くして何かを考えているようだった。
いくら声をかけてもまったくの上の空で、家に帰るの時にはそれでも回復していたようだったが
それでも心配であることに変わりはなかった。

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りょうこに呼び止められたはるかは。
「何でしょう?」
とりょうこの顔をうかがうと、
「あなた達はこれから、私の言う事を聞いて、どうするか選ばなければならない」
「え、どういう・・・・」
そういいかけたはるかに
「近い未来、強大な影があなた達覆う事になる」
りょうこはさらに続ける。
「影はすべてを飲み込んで行く、光を生むための宝すら影は飲み込んでいく」
そしてはるかに近付き耳元で
「影とは災い、すべてのと言うのは生命のこと、ただし人なのかそれとも動物なのか」
一泊おいて
「それとも命あるもの全てなのかは、分からないわ」
そう言うとりょうこもまほ〜DOをでようと入り口へ向かった。
「あの、どうして・・・・」
「導き出すのは、ここで働くあなた達4人」
一切の質問に答えないと言う意味をこめ、りょうこがそれだけを言い放ちまほ〜DOを後にした。
残ったはるかは、ただ立ち尽くしていた。
そのなぞめいた言葉と、紹介してもいないみんとの存在を知っていたこと。
いくら考えても浮かぶことのない回答に、迷宮に迷うような感覚さえ抱きつつ
りょうこの言葉に言い知れぬ不安を抱いていた。




次回おジャ魔女はるか
『マジカルステージ』