♪ひとこと♪          
死刑囚のユンスと、自殺を繰り返すユジョンの物語ね。ユジョンはシスターの姪で、そのシスターは刑務所で宗教委員の仕事をしていたの。で、ユンスが元歌手のユジュンに会いたいって言ったことで、二人は刑務所で出会うの。最初はお互いにぶつかり合ってたんだけど、だんだん心を開いていく…というストーリーね。
ユンスは刑務所内でも暴力ふるったり、シスターやユジョンにも冷たく当たったり、最初はひどかったのよ。そんなときに、ユンスが殺した家政婦の母親がやってきて、「許す」って言ってくれるわけ。娘を殺された母親が、その犯人を許すなんてすごいなぁ。普通だったらムリでしょ。そのときユンス、泣きながら謝ってて、凶悪犯には見えないなぁ…と思ってたら、やっぱり違ったの。
ユンスは兄弟そろって母親から捨てられ、路上生活しているときに弟が死ぬっていう不幸があって、ユンスもヤクザな世界にいたの。そんなとき彼女ができて、足を洗ったのに、彼女が子宮外妊娠しちゃってお金が必要に。それで、一度だけヤクザについていったら、殺人事件に巻き込まれちゃった、ってわけ。しかも本当は、ユンスは一人しか殺してないのよ。それも、ヤクザの兄貴に「殺せ」って言われたから。元々はいい人だったんだね、ユンス。
ユンスにここまで話をさせるほど、ユジョンが心を開かせたんだけど…そのユジョンも傷を持ってたの。幼い頃に従兄に強姦されたんだけど、それを母親に言ったら、逆に殴られて怒られたわけ。それが傷になってて…。で、ユジュンの方も、それをユンスに打ち明けるの。辛い過去を共有するのって、心を開きやすいよねぇ。それが愛に変わったってわけか。
でも、ユンスは死刑囚だから、急に刑が執行されることになって。ユジョンはその連絡をもらうと、まずはいつもケンカばかりしていた母親のところに行って、「お母さんを許すわ」って泣きながら言うのよ! あんなにひどいこと言われたのに…。「お母さんを許すことで、あの人が助かるのなら」みたいなこと言ってたけど、それは叶うはずもなく…。
で、ユンスが刑を執行されるとき、そこにユジュンがいるって知るの。そこでユジュンに「ありがとう。愛してる」って叫んで、歌を歌いながら「歌ってるけど、こわいよ」って死んでいくのよ…。ユジュンも「愛してる」って答えたけど、声は届かず…。ま、こんなラストしかありえないけどさ。愛があることが救いなんだってことなんだろうな…。
これ、二人の愛を感じられた人にとっては、感動作なんだろうなぁ。でも、ユンスが彼女の治療費を稼ぐために殺人まで犯したはずなのに、その彼女のことはいいわけ? と思い始めたら、まったくユンスの気持ちに入り込めなくて、ほとんど泣けなかったわ…ちっ。彼女のことは忘れたってことなのかなぁ。それはちょっとひどくないか? きっと彼女は、責任を感じているだろうに…。
あとは、カン・ドンウォン氏ファンの私としては、もうちょっと彼をカッコよく撮ってほしかったわ。つーか、あの髪型のせいかしら? オデコ広いし、目はいつもはれぼったいし…。だんだん心を開いていくっていう演技も、被害者の母親に許されて急に変わっただけに見えて、何かが足りないって感じだったわ。うーん、この映画は、彼のファンの目で見たのも失敗だったかも…。
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