サイボーグ009とは

石ノ森章太郎氏の代表作のひとつで、石ノ森作品のなかでも最も長期に渡り描き続けられたキャラクターであり石ノ森章太郎氏のライフワークとも言われています。
ストーリーは、1960年代の米ソの対立による核の恐怖の均衡のもとに、軍事産業の秘密カルテルBG(黒い幽霊団)は死の商人の貪欲な欲望の果てに「未来戦計画」を発動、核戦争下での戦闘に耐えうる身体を改造したサイボーグ兵士の開発に着手し、プロトタイプとして9人の00ナンバーサイボーグを開発する。しかし、戦争を引き起こそうとするBGに疑問を抱いたサイボーグ計画推進の中心的科学者ギルモア博士と9人の00ナンバーサイボーグはBGを脱出し、次々と迫るBGの追ってと死闘を展開する。そして、ついに全世界に宣戦布告をしたBGと最後の決戦へと臨んでいく。(誕生編〜地下帝国ヨミ編)
典型的なSFアクション漫画ですが、1960年代の東西冷戦を背景にベトナム戦争を舞台にするなど反戦色の強い作品となっています。
地下帝国ヨミ編でいったんは完結しましたが、ファンの熱い希望により復活し、その後も掲載誌を変えながら続編やインサイドストーリーとして続いて行き石ノ森章太郎氏の死により未完のままとなっています。
石ノ森章太郎氏はいろんなジャンルで活躍された方でした。一般には少年マンガや青年誌のコミックの分野の方と思われているようですが、かっては少女漫画もよく描かれておられました。マーガレットの”さるとびエッちゃん”などはオールドファンには懐かしいんじゃないんでしょうか。いまでは、仮面ライダーやキカイダーなどのイメージが強いようですが、
もしかしたらテレビドラマHOTELの原作の人って言えばピンとくる人もいるかもしれませんね。 でも、私にとっての石ノ森章太郎はやっぱりサイボーグ009です。私が009を始めて知ったのは、新幹線と並んで走るジョーをみたときです。俗に言う暗殺者編ですね。
ずいぶん昔の話です。ほんとのSFって感じで、手塚治虫氏のどこかほのぼのとした作品と違うものを子供心に感じたものでした。最初の連載が始まってもう40年近くが経つ作品なんてほんとにウソみたいです。サイボーグなんて難しすぎるって連載開始当時は編集サイドでもめたそうですが、それだけ時代を先取りしてたってことでしょうね。悪役が死の商人のカルテルって設定もいまでも古さを感じませんね。って言うか、東西冷戦が軍事産業の利潤追求のためのものなんて言われはじめたのは20年近くも後のことでしょう。そして、当時の時代背景を反映した作品でした。米ソの対立やベトナム戦争なんかをテーマに持ってくるなんていうところがやはりあの時代の作品なんでしょうねえ。反戦色の強い作品ではありましたが、思想的な理屈っぽさではなくて、もう二度と戦争はイヤダっていう庶民の視点から決して外れないところがいい。ベトナム編なんかにそういうところがよくでていますね。
ビジュアル的にみれば、画もうまかったですね。特に、初期の頃のいかにも漫画って感じの画でありながら全然キャラのバランスが崩れないところが凄い。当時の漫画って妙に頭デッカチになったりとかデッサンが狂ったりするのが珍しくなかったんですがそういうところがまったくない。線の多いいまのコミックやアニメとくらべるともうレトロなのかも知れませんが私は石森章太郎の頃の画が大好きです。
00ナンバーサイボーグ
001/イワン・ウイスキー 頭脳改造されテレパシーやサイコキネシスなどの超能力を持つ赤ちゃん。なにより頭がとてもいい。普段は眠ってばかりなのに絶対絶命になるとお目覚めして超能力でピンチを救う・・・いざとなれば超能力で解決しちゃうってのはチョット反則っぽくないかなあ・・って??? ロシア人
拉致される以前に父親のガモ博士に頭脳改造されているので正確にはBGに改造されたわけではない・・・と思うけど・・・
002/ジエット・リンク 昔のSF漫画定番の空飛ぶ男・・・鳥だ!飛行機だ!!いや002だ!!!けっこうヤラレ役? ヒドラVに眠らされたり、フライング・コブラーズに撃墜されたり・・飛行能力に特化している分だけ打たれ弱い面も・・アリか?誕生編で皮膚は弱いし力の差もあるって言われてるしね・・
加速装置は誕生編の後は故障したまま?・・アメリカ人・・多分イタリア系?某ロボットアニメにゲスト出演したとかしないとか・・・
003/フランソワーズ・アルヌール 紅一点・・・シャンソンよりテレサ・テンが似合う演歌調フランス人・・・誕生編の頃は・・んな感じでもなかったけどネ(^^; 強いおネーチャンではなく、守ってあげたいタイプのヒロイン。早期警戒索敵タイプ・・・光学センサーと音響センサーが主体で電波系兵器やコンピュターへのシンクロ機能などはない・・・時代を感じさせると言えばそれまでですが、ジャミングやクラッカーの攻撃を考えれば合理的といえるかも・・・現実のステルス戦闘機にはレーダーは装備されていないそうですし・・一番生身に近いって言われてるけど、水中や放射能汚染下でも問題なく活動できるみたい・・・どこが生身じゃって・・・ベビーちゃん生めるってことかな???・・009の未来の奥様・・移民編で子孫がでてきたからね・・
004/アルベルト・ハインリヒ 全身が武器・・と言うことですが、普段使うのは右手のマシンガンと左手のナイフ、膝に仕込んだ小型ミサイルぐらいかな・・・ニヒルな・・ガンマンやナイフ使いはニヒルがお約束・・ドイツ人・・頼れるアニキ・・サンダース軍曹ってとこか・・けっこうモテル・・ファン多し・・・
戦争モノでは、小隊長の少尉殿がイマイチ青いとコノ手のベテラン下士官の存在がサポート役として光ってくる・・定番と言えば定番・・
日本と違って東西ドイツとも戦後すぐに再軍備・・徴兵制復活に踏みきっているのでアルベルト君って軍隊経験有りの可能性は大・・・?
005/ ジェロニモ・ジュニア 鋼鉄の巨人、鋼の肉体と100馬力(誕生編では100人力となってますが)の怪力を持つ寡黙なネイテイヴアメリカン・・・怪力キャラにはお笑い系と黙ってるけど分かっている人の二つのタイプがあるようですが、005は完全に後者のタイプですな。剣と魔法モノのファンタジーにはつきもののキャラですね(笑) 自然の精霊と会話もできたりするみたいですしネ。
006/ 張々湖 口から吐く高熱火炎は武器というより穴を掘る為・・・というより料理用・・・00ナンバーの料理人・・・中国人・・・食い詰めて首を吊ろうとしたところをBGに拉致される・・・風に舞う人民日報のトップ記事は核実験大成功・・・007と凸凹コンビ・・・どちらかというとツッコミの方かな・・
007/ グレート・ブリテン 変身人間・・・「へんしーん!!」とポーズはとらず、でべそを押すと細胞配列の変化が起こる・・・変身能力はかなりのもので大きさなんかにも制限はないようでなんにでも変化できるようです・・・よく鳥に化けて空を飛んだりしているので変身すると体重なんかも変わるんでしょうね・・・手塚治虫のバンパイアでは変身しても体重は変わらないって設定だったと思うんですが・・・元は役者のお酒を飲まなきゃ英国紳士。
008/ ピュンマ 水棲人間・・・深海活動用サイボーグ・・・やや影が薄いキャラ?(ファンの人ゴメンナサイ(汗)) 正義感ですな・・・アフリカ出身・・・ジンバブエあたりかな?
009/ 島村ジョー サイボーグ009・・・まんま主人公ですね・・・9人のなかではもっとも完成度の高いサイボーグで、他の8人の能力を全部つぎ込んで改造されたことになってるようですが、特に目立つ能力は加速装置・・・あとは勇気だけだ!!・・・どんなメカでも操縦できるって能力も凄いかも・・・特殊能力よりも生存率の高さに重点をおいて改造されたといえるかも・・・日本出身・・・混血児で父親の国籍は不明ということになってますが、たぶん進駐軍のアメリカ兵でしょうね、時代から考えて・・・
サイボーグ009系譜
少年キングに連載開始以来、長編、短編、読み切り、少年誌だけでなく少女誌や青年誌とさまざまな雑誌に掲載されてきた息の長い作品です。
しかし、私にとっての009はやはり少年キングに連載された009ですね。最も009らしい009というか、自分らを商品としての武器としてを生み出した、戦争の勃発を企む死の商人からの逃避行と言う009の原点というところでしょう。少年マガジンに連載された地下帝国ヨミ編では、ブラックゴーストが戦争を影で操る死の死の商人から、ただの世界征服を狙う秘密結社って感じになっちゃった気がして・・・ストレートに世界征服を宣言しちゃって、死の商人のカルテルって設定は引っ込んこんじゃった・・・002に「なにを思ったか」って突っ込まれてますね(笑)・・・ちょつとねえって感じもしましたけどね。でも、ヨミ編は設定の斬新さから本格的にキャラクターの心の襞に重点を移しはじめたストーリーの質は高くて、児童漫画とは思えないほど骨太いSFドラマになっていましたね。特に、ラストはよかったですね。ブラックゴーストとの最後の対決を終えて大気圏に突入して燃え尽きるジョー(009)、流れ星になったジョーを見上げる少女の瞳のなかの希望・・・・・。009は未完ってことになってますけど、地下帝国ヨミ編の終了をもって一応本編の終了と考えていいんじゃないでしょうか。
アニメのサイボーグ009で好きなのは、劇場版第一作と、なんといっても旧テレビシリーズですね。
キャラ設定が東映動画っぽくかわいくなってるし、なんといっても007がお子様になってます
けど、まあ、ご愛敬でしょう(児童向け番組にアル中の中年男を出すのはまずいってことからキャラが変更されたそうです)。旧テレビシリーズの方が島村ジョーのキャラは原作に近くなってはいましたけど。
ようやく片目の主人公がゆるされました(笑)。旧テレビシリーズは一話完結でほとんどテレビアニメオリジナルストーリーでしたが、逸品揃い
のドラマが目白押しって感じで、今のアニメにはない社会的アピールが濃厚でした。そういうと
ころが私は大好きでした。 1960年代後半のテレビアニメの特徴である社会問題を組み込むスタイルの最も顕著な作品といえるでしょうね。硬派とか社会派とかって言葉がまだ生きていた。そのなかでも第16話「太平洋の亡霊」(1968.7.12放送.辻真先脚本)は是非ともみていただきたい作品です。劇場版第一作
でも、かなり反戦色は強かったですが、予告編に平和への祈りを込めてなんてセリフがあったのが印象的でした。
劇場版第一作と第二作の怪獣戦争は誕生編〜地下帝国ヨミ編までを混ぜたようなストーリーでしたが、
やっぱりメインキャラ9人は多すぎたようで劇場版第一作では後半は4人に絞って活躍させてました。
サイボーグ009・怪獣戦争ではレインボー戦隊(これも東映動画のテレビシリーズだったんだよね)が
チラリとでてくるところがこれもご愛敬 新テレビシリーズはオープニングと主題歌が大好きでした。
瞳うるうるの009のアップに重なるサイボーグ戦士たちの勇姿、カッコよかったですねえ。
ただし、ストーリーは中途半端な感じでちょつとねってとこ。シリーズ前半はエッダ編をもとにしているようでしたが、巨人の正体ももったいぶって出てきたわりには尻切れとんぼってな感じの種明かし
で拍子抜けしたってとこかなあ。やたらとナーレションでの説明が多かったし。
結局オーディンはどうなるの?引いたまま終わっちゃたって感じで・・・・・・・後日、
聞いた話では予定ではもう1クールやるはずだったとか・・・・・。 超銀河伝説はキャラテ゜ザインもストーリーもちょつとねえ。透過光を使いまくったアニメ、ただそれだけって感じで・・・少し点が辛いでしょうか?
| 週刊少年キング 誕生編 /1964 暗殺者編 /1964 放浪編/1964 ベトナム編 /1965 ミュートスサイボーグ編 /1965 別冊少年キング 新ナチス編/1965 黄金のライオン編/1966 クビクロ編 /1966 アニメ劇場版/サイボーグ009 1966.7.21公開 週間少年マガジン 地下帝国ヨミ編 /1966 別冊少年マガジン 上成博士救出作戦編/1966 アニメ劇場版/サイボーグ009・怪獣戦争 1967.3.19公開 冒険王 怪人島編 /1967 中東編/1967 移民編/1968 ローレライの歌編/1968 海の底編 /1968 天使編 /1969 アニメテレビシリーズ/ サイボーグ009 1968 〜 1968放映 COM 神々との戦い(序章)編/1970 中一時代 サイボーグ009対三億円犯/1971 たのしい幼稚園 サイボーグ009/1972 週刊少女コミック 風の都編/1975 雪のカーニバル編/1976 エッダ編/1976 月刊少年ジャンプ ディノニクス編 /1977 プレイコミック グリーンホール編/1977 増刊冒険王 怪奇星編/1977 海底ピラミッド編/1977 週刊少年サンデー 北の巨人コナン編 /1979 黄金の三角地帯編 /1979 極北の幽霊編/1979 アステカ編 /1979 未来都市編 /1979 愛の氷河編 /1979 機々械々編/1979 凍る秋編 /1979 パッシング・ショット編 /1979 血の精霊編 /1979 メルヘン星のお花編/1979 ベビーポピンス編 /1979 凍った時間編/1979 水霊の泉編 /1979 サイボーグ戦士誰がために戦う編/1980 張々湖飯店繁昌録編 /1980 さらばネッシー編 /1980 赤い靴編 /1980 イシュタルの竜編/1980 雪割り草交響曲 /1980 ファラオ・ウィルス編 /1980 ザ・モダーン・ナルシスト編/1980 7つの子編/1980 見えない糸編/1980 コスモ・チャイルド編 /1980 山の手線梅雨風景編 /1980 星祭りの夜編 /1980 幻の蝶編 /1980 イルカと少年編 /1980 変身編 /1980 アフロディーテ編 /1980 スターマーメイド編 /1980 ザ・ディープ・スペース編/1980〜1981 アニメテレビシリーズ/新サイボーグ009・サイボーグ戦士誰がために戦う 1979 〜 1980放映 週刊少年ビックコミック サルガッソー異次元海編 /1979 目と耳編/1979 誘拐編 /1979 父と子編/1979 走れにいちゃん編 /1979 機械仕掛けの心臓編 /1979 動物園にて編 /1980 月刊マンガ少年 サンジェルマン伯爵編/1979 少年チャレンジ 裸足のザンジバル編/1979 アニメ劇場版/サイボーグ009・超銀河伝説 1980.12.20公開 SFアニメディア 時空漂流移民編/1985 2001.10.14〜2002年10月13 新作テレビアニメシリーズ放映 |
| 全集 秋田文庫/サイボーグ009(1〜22巻)(秋田書店)発売中 愛蔵版/サイボーグ009(1〜23巻)(秋田書店)発売中 サンデーコミックス(新書版)/サイボーグ009(全15巻)(秋田書店)発売中 少年サンデーコミックス(新書版)/サイボーグ009(全12巻)(小学館)絶版 小学館文庫/サイボーグ009(全15巻)(小学館)絶版 Shotaro World サイボーグ009(全28巻)(メディアファクトリー)発売中 MFコミックス サイボーグ009(1〜33巻)(メディアファクトリー)発売中 |
サイボーグ009の著作権は石ノ森章太郎/関係各社が保有します。
このページは個人が趣味の範囲としてつくっているものです。
関係各社等とは全く関係ありません。
当サイトで使用している画像等に著作権上の問題が生じた場合はただちに削除いたします。