目的別、毎日の練習
小さい手でもよく動くようにする教本
『小さな手のための毎日の練習課題』 |
ヨゼフ・ディッヒラー |
| 音楽之友社 | 訳:田村久美子/大道寺洋子 |
| じつはだいぶ前に購入していたものですが、しまいこんでいて忘れていました。 たまたま楽譜の整理をしていたら見つかったのですが、優れものです。 やっぱりこういう学習書があったんだ〜!と嬉しくなりました。 こつこつ続ければ効果が出ます。 改めて「手の大きさに恵まれなかった人は、自由に動かすことでカバーしなければならない」と実感する練習法です。 20のパターンがあります。 それぞれに練習の目的と、手の大きさを考慮してのコメントがあるので、自分の手に合った練習を選べます。 特訓めいたものではなく、自分の手の癖を意識して欠点を補うために必要な動きを習得できるようです。 うちの生徒さんにも、早速取り入れるべく研究中。 ぜひ一度試してみてください。 |
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2005.5.5.UP
ディッヒラー教授の巻頭のことば
序
この教本には、ピアノの初歩段階の人が、毎日はじめから終わりまで
とおして勉強すべき一連の練習課題が収められています。
この教本を刊行することで私は、すでにある多数のこの種の練習曲集に
多大の貢献をしたなどとは思っていません。しかしこのような体系的にまと
められた課題で、何人かの教師と生徒との学習を、少しでも容易にできた
らと望んでいるのです。またこの練習範囲をいかに上手に臨機応変に活
用させようかという気を鼓舞させ得たらと思います。特に第2指と第5指間が
よく広がらない手の場合には、幼児期からこの種の練習を始め、テクニック
練習課題の一部として毎日行なうことが大切です。
困難な指間伸張の練習にあたっては次のような注意が必要です。つまり
温められ、あらかじめ指慣らしした手で取りかかることです。
そしていつも短時間だけ、しかし毎日数度、右左交替して片手練習を行な
うことです。手の小さい人は、掴みとりにくい和音や重音を前にしてひるん
ではいけないし、また一見不可能に見えることをも、決して力任せではなく、
集中して根気よく試みてほしいものです。
粘り強い勉強においてこそ、困難を感じていた指間伸張も根本的に楽に
なるものです。また、これはある程度の年齢になっても可能です。
「殆ど不可能」な要求と思われるこの課題の練習後は、今まで非常に難しく、
しかし何とか可能性があると思われていた点が、実の容易に感じられ、よりよ
弾けるようになります。この事実は私の経験に基づくものであります。
ウィーン国立アカデミー教授
ヨゼフ・ディッヒラー
・・・もう少しこの教材について補足説明しておきます。・・・・・
*身近なところでは、バーナムの中に出てくる保持音付きで他の指を打鍵する練習の延長・発展課題
と考えていただければよいと思います。
*手首の柔らかさ、ひねり、指の接地部分の開発というところが目新しく感じられる方も多いのではないかと
思います。なんと、このHPで御紹介していた「べチャの弾き方」も載っていたので、感激でした!
そして「ワイパー運動」がこの本の練習に結び付けて使用できるので、なおのこと自信がつきました。
私はこの本を見た覚えがなかったので、嬉しいやら驚いたやら!
*ディッヒラー先生も言っておられますが、決して早くするだけが良い練習だとは思いません。
ゆっくりでも指の各々の部分を意識して、指自身が動きを覚えるようにむしろ落ち着いて集中して
行なう課題でしょう。
これならばあまり大きな音が出せない時間帯でも 練習できますね。
また、私のところにはありませんが、電子ピアノでも効果は期待できそうです!

スレッド別掲示板に書いたウオーミングアップの例:右手
追記5.16 ![]()

リチェ風アレンジ