内田さん、岡山合氣修練道場のみなさん、今年も合同稽古に参加させていただき、ありがとうございました。 うどん、かに、アナゴ、餅しゃぶ鍋、雑炊、ラーメン… 大変おいしゅういただき、大満腹でございました。 え、喰ってばっかりで合氣道はって? 二軸歩行、すっきり二教、30人組み手諸手呼吸法、鍛練棒サミット… もちろん、こちらがメイン、大満足の稽古でした、岡山最高です。 それでは、私の満喫記をこれから写真を交えご笑覧いただきますが、大和の鈴木さん、水戸の坂谷さんとほとんど一緒に過ごしているので、是非そちらの方も参考にしていただきたいと思います。 ◇内田さん宅(岡山合氣修練道場)10/8日早朝、雨の振る中電車の旅に出る。今年も岡山合氣修練道場の合同稽古に参加させていただくのですが、今回は稽古だけでなく、皆さんご自慢の鍛練棒が一同に揃うということで、もう朝から気持ちも高まりました。さて、電車乗ること3時間半、11時過ぎに岡山に到着、内田さんと朝から来ている鈴木さんの出迎えを受け、内田さんの家、いや岡山合氣修練道場に向かいます。鈴木さんは何でも徹夜明けということで、少々お疲れ気味の顔色でした。私にとっては一年ぶりの岡山合氣修練道場、道場に上がると鍛練棒の山が!さすがは岡山と感心。これは六尺六キロだそうで、もう既に行き先が決まっているらしい。一緒に置かれている鈴木さんの鍛練棒「美留和1号」の横に私の持ってきた『太陽剣』を並べる。明日はこのように何本もの鍛練棒が並ぶのを思うと、少し身が引き締まってきました。
その時内田さんが目をクリッとさせて「山本さん、気が付きませんでしたね」と笑っている。言われて改めて玄関を見ると、不自然な柱がなんと2本もある!近くに寄って見ると柱と見えたのは鍛練棒、12kgあるという。「削ると軽くなるから」と四角いままに取っ手がついている、これはもう柱そのものである。
家に入った時に気が付かなかった私は思わず「しまった、うかつだった〜」とつぶやきました。坂谷さん風に表現すると、『ここは日常生活の常識が通用しない熱気と気合い渦巻く合氣空間である、ここに引き込まれると、見える物全てが合氣グッズや鍛練グッズとなって容赦なく襲いかかり、修行者は通常の三倍、鍛練させられるのであった。』 そこへまたまた内田さんの声が!「山本さん、一年間の鍛練成果、見せてください」と『正勝』を手渡される。『来たー!!』、さすがに重いが、私も去年から少しは鍛えてきている、振った、いやなんとか振れた、これで面目が付いた。 一安心したところで、お昼、うどんをいただく。内田さんが料理をしている姿は、故齋藤守弘先生が岩間に来た客人達にそーめんを振る舞ってくれた姿と重なって見えました。(満腹−1)
◇桃李館さて、お昼を食べ一段落したところで、桃李館に向かいます。私にとっては初めての桃李館、こじんまりとしているが、なかなか立派な道場、元は公民館だったとは思えないほどでしだ。お楽しみはこれから、内田さんが研究成果を惜しげもなく、我々に披露してくれる。「スパッと入る横面打ち入り身投げ」「殴るよりも速い諸手取り呼吸法」「加重する剣」「二軸歩行」「股関節」… 夏に坂谷さん、鈴木さんが体験したことが目の前で行われている。 「ここは、こうなんだ」「ほら、師匠(守弘先生)が言ったとおりだろ?」 「こうやったら、こうなる」 「ああっ!なるほど!!」「あっ!そうなのか!!」 感嘆符が足りないほどの驚きがありました。内田さんの研究熱心にはホントに頭が下がります。このとき鈴木さんの目が光り輝き「山本さん、ちょっとすみません」と私に腕を持たせ、或いは打ち込んでいっての稽古になりました。鈴木さんの技を吸収しようとしている並々ならぬ思いがこちらにも伝わってきます。鈴木さんが「こう?」と技をやっていると、「鈴木、ちょっと違う、そこはな」と内田さんが修正を加えます。そうして小一時間、稽古をしました。(満足−1)
◇地獄の夜稽古今日は土曜日、夜も御南中学校格技場で通常の稽古があります。岡山での通常稽古は初めてなので、期待を持って準備し稽古のはじまりを待っていました。と内田さんが「鈴木、何がしたい?」と聞いています。『鈴木さんのことだから諸手かな?』と思っていたら、「二教!!」と即答。すると周りから「えっ!二教…」とため息が聞こえてきました。そうです、「二教」、よりにもよってあの痛い技なんです。『二教 だって痛いんだもの 血沸き 肉踊る 岡山合氣修練道場』 とタオルにある二教です。鈴木さんは巖さんと組み、私は学生と組んで稽古が始まりました。最初は片手の二教、そして肩取り二教の変化と進みます。こうして「すっきりピチピチ二教」の稽古が始まってすぐ「うっ!」「うおっ!」「おうっ!」なにやらうめき声が…。声がする方向には鈴木さんと巌さん、熱い稽古がこちらにも伝わってきました。内田さんは「さらに地獄を見る」と言いつつ手本を示しましたが、まさに地獄、血沸き、肉踊る稽古でした。(満足−2)
◇夕食は餅しゃぶで極楽帰ってすぐ夕食の準備をします。北海道に居るお弟子さんから届いたカニ、細小路さんからの差し入れのアナゴ、メインの鍋の前菜がものすごく豪華な夕食です。
七輪で火を起こしアナゴを焼くのですが、その火で焼き印を暖め、鍛練棒に「合氣」の印を焼き入れていきます。私や鈴木さんのも押していただきました。 そうしていよいよ夕食のはじまり、はじまり。カニが、アナゴが口の中で踊ります、うまい!その一言につきます。極めつけはカニみその酒、まさに美酒でした。(満腹−2)
そして、カニ、アナゴがあっという間に腹の中に消え、いよいよメインの鍋の登場です。餅しゃぶ、水菜に薄く切ってある餅でくるんで食べるいわば餅のしゃぶしゃぶなのですが、これがまた、意外にもうまい!安くておいしく食べられるメニューがあることを知りました。(満腹−3)
食が進めば、もちろんお酒も進みます。今回はビールよりも焼酎が好まれました。これは私が持ってきた焼酎で、なんでも梅酒から造っているのだとか。香りもよく、またこれがおいしい。缶ビールは置いてといてこちらばかり飲まれました。
不覚にも私は途中リタイアしましたが、みなさん色々話が盛り上がり、稽古も行われた様です。(ここの様子は鈴木さんに聞いてくださいね) そして夢うつつに何やら内田さんの声が聞こえてきました。 「…これを貰って俺はどーするんだ」「ゼブラーマンはいいぞ、なにせ兄貴が歌っているんだ。白黒つけろだろ!」 「お前ら、頭の使い方、間違っている」 なんか盛り上がっているなと聞き耳立てていたら、 「俺はグレートで終わっているんだ」「誰が歌え!」 「ダッシュ!ダッシュ!ダン、ダン、ダッダァン!…」と誰かが歌い出し、1コーラス完唱してました。 「ゲッターロボ歌え!」「え〜、ど〜だっだかな?」ともたもたしていたので、しかたなく「行くか」と起きあがり、復活!坂谷さんが羨むアニメ談義が続きます。ここで某Yさんの異常なまでの記憶のよさが引き立ちます。なにせ20数年前の某アニメ番組のストーリーやその最終回の会話(セリフ)も完璧に覚えているのです。昔はビデオも無かった時代、一回限りの放送でこれだけ覚えているのですから、この能力を他にも活かさないのはもったいない、内田さんが「お前ら、頭の使い方、間違っている」と言うのも納得です。もしこれを合氣道の稽古に活かすとすると、一度の稽古をつぶさに記憶し、ビデオの様に思い出すことができれば、どんなに素晴らしいことか!でもそうは行かないのが人間の現実です。 そんなこんなで話が盛り上がり気が付くと3時を回っていました。そろそろお開きにし、片付けをして、寝るとするのですが、ここで終わることなく片づけしている横で鈴木さんと巌さんが稽古を始めました、諸手で30分以上稽古しています。時刻は4時、まもなく夜が明ける時間でした…。(満足−3)
◇合同稽古当日朝朝、7時に目が覚めると皆さんまだぐっすり寝ています。そりゃ、4時まで起きていれば当然と言えば当然!でも、確か夜行バスで着く坂谷さんを向かえに行かなくてはならないのですが、どうするの?梁さんが仕事のある巌さんの代わりに迎えに行きました。その間に、朝ご飯の支度、昨日食い残したカニから、身をとり、雑炊の具とします。そして、坂谷さん参上!入るなり、「あっ、何だこれ〜〜」柱が見つかりました。その後の顛末は、坂谷さん満喫編の通り。やっぱり出迎えは二教で極めます。できた雑炊を食べ、しばし内田さんの話に聞き入り、合同稽古の会場、里庄武道館へ出発しました。(満腹−4)
◇里庄武道館さて、会場につくと、学生達(内田さんの弟子)がもう集まっていました。持ってきた鍛錬棒達を並べ、いよいよ鍛錬棒サミットの開幕です。重いもの、軽めのもの、長いもの、短いもの、取っ手が太いもの、細いもの、どの鍛錬棒も個性があってそれぞれ味があります。真っ先に動いたのが坂谷さん、鈴木さんでした。そして、その後に学生達が続きます。みんなで武魂を注入、充填していきます。
坂谷さん、鈴木さんは一汗かいた後、いや武魂を充填したことから、いよいよエンジン全開、学生達を相手に合同稽古前の稽古に入りました。 坂谷さん、鈴木さんそれぞれ容赦なく、学生に襲いかかります。(このところは、坂谷さん、鈴木さんの満喫編も参照してくださいね) そのうち、内田さんが「よし、かかって行け!」の号令が掛かり、今度は逆に学生達が二人に襲いかかり、30人、いや50人組み手の始まりです。学生達は砂糖に群がる蟻のようでしたが、二人とも物ともせず、学生達を投げていきます。鈴木さんは、昨日の稽古を思い出したのか、途中から二教に変化してました。不思議なことに、投げる方も投げられる方も、何故か笑顔なんです、みんな大丈夫?
その組み手の極めつけは、内田さんから坂谷さんへの夏休みの宿題、多人数体の変更です。これも、4,5人ではなく、30人以上も連結するのです。まるで昔遊んだ電車ごっこのように見えます。が、これは合氣道の稽古、体の変更の要領で最初の一人を崩して動かせば、後は付いてくるというのですが、なかなか理屈通りには動いてくれません。内田さんが軽々とこなしているのは、驚きです。
そうこうしているうち、ついに学生をいじめていた坂谷さんに内田さんの天罰が下るときがきました。 「はい、坂谷。持って」 「エイ!」 ブンと豪腕一閃、見事に坂谷さんが空に舞い、畳の上に大の字に。そして、そこに忍び寄る影が…。 鈴木さんです、よほど夏に写真を撮られたことが気になっていたのか、同じポーズをとってます、お茶目な鈴木さんでした。
そうして、十分に汗をかき、武魂を充満させた後、いよいよ本番合同稽古の始まり、溜めた武魂を爆発させるがごとく、怒濤のように唸る気合い、幾度となく繰り返される諸手、組み手のシャッフル…熱い稽古が繰り広げられました。 終わってみれば、今年も大勢の人と稽古し交流できました。武魂を爆発させいい汗をかいた稽古、いつしかみんな笑顔になっていました。また、はじめての鍛錬棒サミット、それぞれの鍛練棒も大勢の人に武魂を注入されてきっと喜んでいたでしょう、大成功でした。ありがとうございました。(大満足)
◇懇親会懇親会は、参加者のほとんどがそのまま参加しました。細小路さんが用事あって遅れるとのことでなぜか、私が挨拶を仰せつかり、合氣道でこのような縁あったことを、大先生、齋藤守弘先生に心の中で感謝し、「来年も元気で楽しくやりましょう」と乾杯して懇親会が始りました。内田さんの周りには常に人が取り囲んでいます。それを見て、常に人に慕われる指導者でありたいと思いました。そうして、一次会も終了、有志で二次会に進みます。ここで引き立ったのが吉方さん、席が離れているにもかかわらず、飲み物のグラスが空いたと見ると、すかさず飛んできて「次、どうされます?」と聞いてきます。さすが、内田さんの指導が行き届いていると関心しました。それに引き替え悪行が目立ったのが坂谷さん。学生相手に腕相撲したり、三教連行法で走り回ったりと色々やってましたが、二次会の時には記憶が無いそうです。そうして鈴木さんがバスで帰る時間が来ました。お約束の三教でお別れします。(満腹−5)
二次会も終わり、内田さん宅で仕上げの特製の塩ラーメンを頂きます。「このラーメンは別腹だぞ」というのも納得です。女性陣にも好評でラーメンが見る見る消えて行きます。食べて語らい終われば、片づけて寝るのですが、坂谷さん、ここでもおもむろに立ち上がり相手を捕まえて稽古を始めました。 「ここは、こうだろ、だからこうなるんだ。やってみろ」 「これは、こう。こうすれば、ほら〜」 と相手を変え品を変えエンドレスにやっています。酔っててもここまでできるとは、体が勝手に動くんですね、ある意味うらやましい、本当に記憶ないの?→坂谷さん。
◇岡山との別れ夜が明けました。楽しかった稽古も終り、いよいよ今日、帰らなければなりません。名残惜しみつつ岡山の合氣グッズを買い込み仕度します。鍛錬棒を担ぎ駅まで送っていただいて新幹線で帰るのですが、このとき新大阪までお二人の美女とご一緒させていただきました。二人とも内田さんのお弟子さんで三重と大阪に帰るそうで方向が一緒だったのです。おかげで帰りも楽しく過ごすことができました。内田さんのご配慮に大感謝です。満腹と満足の繰り返しの三日間でした。岡山最高ーー、また、行きます。 |
平成17年12月31日記す 餌付けられた男