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 慢性腎不全が進行して自分の腎臓では生命が維持できなくなった時には、血液透(HD)、腹膜透析、腎臓移植の3つの方法があります。日本では長期間透析を受けておられる方もあり、血液透析は生命の維持に関して最も実績がある治療法です。
しかし、腎臓の全ての機能の10%以下の働きしかありません。
24時間働いている腎臓に対して、一回4時間 週3回 12時間の透析にて、週144時間として、
12÷144=8.3%の時間しか腎臓は無いわけです。
合併症の中で、長期生存している患者さんは、奇跡的なことである思います。

透析合併症
・透析アミロイドーシス
・腎性骨異栄養症
・腎性貧血
・動脈硬化
・栄養障害
・イライラ感や不眠などの精神神経障害
・皮膚掻痒症をはじめとする皮膚障害

血液透析は低分子量物質の除去効率は高いものの、β2ミクログロブリンに代表される大分子量物質の除去は血液濾過より劣ります。血液濾過透析(HDF)は血液透析と血液濾過の長所をあわせもつ方法です。従来のHDFはコストと労力の問題があり、透析患者さんなら誰でもというわけではなく、透析アミロイドーシスなどの適応疾患がなければ受けられません。合併症が出てから受けるのでは遅くないのか、良い治療法であれば誰でも受けられるようにできないかということで開発されたのが on-line HDFです。従来のHDFの置換液の代わりに、超純度に清浄化した透析液を使用するというシステムです。従来のHDFが1回の治療で10〜20Lの置換液であるのに対して、on-line HDFでは70〜90Lという大量の置換が可能です。従って大分子量物質の除去効率が高まり、次のような臨床効果が報告されています。

・透析アミロイドーシスによる関節痛の改善
・皮膚掻痒感の改善
・食欲増進
・貧血改善
・イライラ感、不眠の改善

【問題点】
(1)高性能膜では逆濾過が存在しますので、血液透析中にダイアライザーから血管内に透析 液が流入しています。しかしon-line HDFではHDとは比較にならないほど大量に体内に透析液が入りますので、わずかに混入した物質でも大きな問題になります。透析液の清 浄度を厳重に管理する必要があります。
(2)効率の高いHDFを行うためには、十分な血流がとれる内シャントが必要です。
(3)自己管理ができていなければ、良い治療法を導入しても結果は得られません。治療の意義を理解して自己管理することが大切です。

welcome on-line hemodialysis  
洗浄な透析液を、専用補充液ポンプで血液回路内に直接補充する。
 透析液の流路は、密閉回路になっているので血液回路内に補充すれば同時に同じ量の濾過液が透析器から濾過されます。
補充液ポンプの流量を変えるだけで20Lの大量液置換が可能です。β
2MG等の大分子量物質の除去効果に最も優れ、骨・関節痛や掻痒症が強く不眠、イライラ感等に効果が考えられている。
   


透析液の一部を血液回路に注入する


on-lineHDF-図解

透析液の一部を、ダイアライザーの流入側の血液中に、フィルターにて洗浄して注入するtop page       HDF研究会のホームページ