無酢酸透析;AFBF(acetate-free biofiltration)
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| AFBFとは無酢酸透析といい、透析液や補液に酢酸がまったく入っていない血液透析です。酢酸とはお酢のことであり、透析患者さんは黒酢などを飲む必要はなく、料理に塩の代わりに使用する低緯度でよろしいと思います。 それでは、なぜ酢酸がもともと透析液の中に必要で、また酢酸がどのように体に悪影響を及ぼすのでしょう。 酢酸が利用される一番の理由は、緩衝剤(buffer)としての役割つまりPHの安定(7.3〜7.4)です。また殺菌作用もあります。 逆に大量に酢酸が体に入ると起こる悪影響は 1. 肝機能低下患者において、酢酸不耐症(酢酸を代謝しきれない) 2. 心臓の機能低下、末梢の欠陥が広がることによる血圧低下 3. 頭痛、倦怠感、悪心など またエンドトキシンと同様に単球、マクロファージを刺激し、炎症反応を起こす物質(炎症性サイトカイン)を誘導します。 このような理由からAFBFが利用されます。お酢は酸性であり、それを使用しないことにより、体が酸性からアルカリ性となり、蛋白、アミノ酸代謝の改善も期待されます。 |
透析中の低血圧による透析困難症例に対して、循環動態を安定させるために透析液に酢酸を含まないバイオフィルトレーション(AFBF)を使用し、透析後の足の引きつり、こむら返りに関して使用にて症状の改善があった。
術後肝不全や劇症肝炎の治療の際で、血漿交換(PE)施行時には、HDやHDFの併用が勧められている。PEの併用療法としてのAFBFのが有意義だったとの報告があった。
酢酸が、肝代謝であることを考えれば、肝臓障害者に対しては、AFBFが有用であった。
つまり、肝不全患者のPEにおいてAFBFはクエン酸を効率的に除去し、かつ酢酸を負荷しない安全な併用療法と考えられた。