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海上予備自衛官の訓練内容 |
| 予備自衛官招集訓練とは? |
予備自衛官は平時はほとんど一般の社会で生活していますから、当然ながら練度や知識、技術は常備自衛官よりも劣っていきます。 しかし、有事においては常備自衛官と同じように行動する能力を要求されるため、定期的に訓練をうけて自衛官として基本的な内容についての教練や、最近の自衛隊や国内・外の軍事情勢についての座学を行います。 これが招集訓練で、退職して1年以内の予備自衛官は年に1日、それ以外の予備自衛官は年に5日、指定された自衛隊の部隊へ集って行われます。 何しろ5日間ですから、ほとんどの予備自衛官は会社では休暇をとって参加することになります。それでも仕事などをしている者にとって会社や事業所を5日も空けるということは本人にも事業者にとっても大きな負担になることは事実であり、事業所の理解が得られなければとても大変なことです。そこで、自衛隊側も配慮し、5日間連続ではなく複数ある訓練機会のなかから例えば2日間と3日間・・・というように分割して訓練に参加できるような配慮もされています。 |

| 実際に、どんな訓練が行われるか? |
予備自衛官の訓練には大きく分けて2つの種類があります。 ●1日訓練 自衛隊を退官して1年以内の予備自衛官に対し、各都道府県の地方連絡部で実施されます。内容は地方連絡部が計画し、それに基づいて主に防衛についての座学を実施します。 ●5日間訓練招集 指定された海上自衛隊の部隊において、防衛教養(自衛隊や国内外の軍事情勢)・陸上警備(基本教練)・特技や職種に応じた実習・射撃・体育・身体検査などが行われます。 |

| 5日間招集訓練の内容 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
では、実際にどのような訓練を行っているか・・・ですが、内容は訓練実施部隊や年度によって内容が異なるのですが、ある年の5日間招集訓練の例を参考に挙げてみましょう。 【艦艇要員の招集訓練】平成14年9月に横須賀教育隊で実施した訓練
【航空要員の招集訓練】平成14年7月に第21航空群(館山)で実施した訓練
●各訓練の解説 ・被服授与・・・訓練で使用する作業服や制服などの貸与と手入れ、階級章の縫いつけ ・身体検査・・・衛生隊や医務室へ移動し、身体検査 ・開隊式、着隊行事・・・司令臨席のもと、招集訓練の開始と部隊編成完結を行う式 ・勤務一般・・・海上自衛隊や、国内外の現状についての座学(講義) ・訓育・・・自衛官としての資質を養う座学 ・(陸上)基本教練・・・自衛官として最低限必要な停止間や行進動作の訓練 ・射撃事前教育・・・小銃の取り扱いや標的の狙いかた、射撃手順についての訓練 ・小火器射撃・・・実弾使用による小銃の射撃(現在は64式7.62mm小銃) ・小火器整備・・・小火器射撃で使用した銃の手入れ ・体力測定・・・50m走、走り幅跳び、ハンドボール投、懸垂、1500m走+背筋力、握力の測定 ・招集事務処理・・・招集時に必要な書類や、調書の作成 ・部隊実習・・・特技別の専門術科(技術)や、警備などの実習 ・所感文作成・・・招集訓練の反省や、今後の提案などをまとめる所感文の作成 ↑(作者注)かなり面倒な作業です 笑 ・懇談会・・・地方総監や司令臨席のもとで、話し合いや懇談、問題提起を行う ・表彰式・・・永年勤続者や、小火器射撃・体力測定で優秀な成績を収めた者の表彰式 ・退隊行事・・・招集訓練の終了と部隊の解隊を行う式 このあと、在隊者全員の見送りを受けます。 ・定年退職者見送り・・・この回の訓練で定年退職して予備自衛官を引退する方の見送り(私的行事) |