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ちょっと役立つ海軍さんのお話(2) |
| 日本の船の名前はなぜ「〜丸」が多いのか? |
軍艦や護衛艦、海上保安庁の巡視船ではともかく、日本の船名には昔から船名のあとに「丸」がつくのが古来からのならわしのようです。外国では日本船のことをたんに”maru”とか”maru-ship””maru-boat”と呼んでいます。 実際、外国の大百科にも”maru: a Japanese ship, especally a Japanese marchant ship”と載っているくらいです。 さて、この「丸」の語源なのですが、これまた色々な説がありまして、このなかでも最も妥当な説はこんな話。 少なくとも奈良朝時代のはじめ頃から、自分の大事な持ち物の名前の後に「麻呂」「麿」「丸」とつける風習があったのだそうです。 このうち、一番大事なのはセガレ、つまりわが息子ということですね。 例えば・・・ ”まろ”の例・・・坂上田村麻呂・柿本人麻呂・喜多川歌麿・近衛文麿 ”まる”の例・・・牛若丸・日吉丸・森蘭丸・熊王丸・市丸・音丸 このほかにも大事なものとして、 刀剣など・・・村雨丸・鬼切丸 笛など・・・富士丸 琴・・・獅子丸 鎧・・・筒丸 愛犬・・・翁丸 などなど。そして船です。豊臣秀吉の日本丸、徳川三代将軍家光公の安宅丸、咸臨丸などなど。 このように、大切なものに付した接尾語の名残が「丸」の語源であり、それが今日では船名や、人名の一部に残されて今日に至るようです。 ちなみに、「丸」とは「麻呂」が変化したものと言われています。すなわち”maro”のoがuに変化したものということ。このような母閉音は互いに交流変化することは昔から多く、例として”maroi→marui””karoi→karui””ono-bore→unu-bore”など、いろいろあります。 |
| 名前の付け方、自衛艦の場合。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
この話って、結構掲載があるサイト多いんですよね。でも、「丸」のことを話したらこっちも載せたほうがいいですよね。まがりなりにも海上自衛隊系のサイトですしね(笑)。 さて、そんなわけで自衛艦の場合。 海上自衛隊の艦船には、名前をつける際に基準があります。これは「海上自衛隊の使用する船舶の区分等及び名称等を付与する標準を定める訓令(昭和35年9月24日・海上自衛隊訓令第30号)」というお約束がありまして、これを元に使用する船舶の区分、分類、種別表記や艦番号などを決められます。もちろん、ここで名前の付け方も明記されているわけです。 では、どのような過程で名前がつけられるかですが、まず艦船の新造に伴って海上幕僚監部の総務科というところで「命名の標準」に照らし合わせてどのような名前にするか、いくつかの候補の中から決めます。それを今度は防衛庁内の部局と検討して選定され、最終的に防衛庁長官に提出の上、承認を受けます。そうして決定された名前は進水式のときに併せて行われる「自衛艦命名式」の場で公式に命名されるわけです。 では、その名前の付け方ですが、以下の表のとおりになっています。
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