パッシブネットワークの作成
03.09.22
02.10.22
注文したネットワークの部品が届きました。左上からSOLENのコンデンサ30uF/400V、10uF/630V、15uF/630V、無誘導抵抗3.9Ω、6連中継ターミナル/2個、左下から、銅箔コイル12AWG0.33mH/2個、銅箔コイル14AWG0.47mH/2個です。手前は30cmの定規です。部品の大きさが分かると思います。組み立ては後日行います。
02.10.24
9mm厚のMDF板を17cmX15cmで切りネットワークベースを作成します。DIAMONDのネットワークより一回り大きいサイズに何とか収めることができました。写真は部品を仮配置してみたところです。
02.10.24
部品取付用穴開けが終了した状態です。後は、裏側の配線ですが、配線を通す溝を作って配線しようと思っています。
02.10.25
トリマーで裏側に幅6mm、深さ5mmの配線用の溝を切ります。
02.10.27
塗装はプライマーをスプレーして乾燥させた後、つや消しの黒をスプレーしました。塗装が乾いたら写真のように部品を取り付けます。コイルはバインダーで固定しました。
02.10.27
裏側の配線はモンスターケーブルのスピーカーケーブルHW1Pを切って使用しました。トリマーで切った溝に入れて配線し、各部品にはんだ付けしてあります。はんだは英国製のSAVBITの銀入りを使用しました。
02.10.27
2台完成しました。
02.10.27
端子台の配線について写真のように入力側(IN+, IN-)は8ゲージのスペード圧着端子を使用し、2本のケーブルを接続して高音用と低音用で入口で分岐しています。出力側(MW+, MW-, TW+, TW-)は12ゲージのスペード圧着端子を使用し1本のケーブルを接続ています。また端子台には各2本にねじがありますが、写真のように奥側のねじを削除し手前のねじに固定しています。こうすることによって、スピーカーケーブルの接点を減らすことができます。
02.10.27
取り付け、配線が完了しました。早速音を聴いてみましたが、予想以上に良い感じで、空間の立体的表現にはびっくりしました。エリッククランプトンのライブでは今までは拍手が左右に広がっているという感じでしたが、このネットワークでは、観客席の幅や奥行きが再現され、観客の拍手や口笛が一点一点定位して位置がはっきり分かるようになり、まるでステージから観客席を見ているような臨場感が再現されるようになりました。ミッドウーファーとのつながりも自然で、バランス、質感も向上し、ボーカリストの表情がよく再現されます。透明感、S/N感も高くなりました。「ネットワークを作って良かったな」とつくづく思いました。ちなみにこのネットワークのクロスオーバー周波数(計算値)は2300Hz付近です。
02.11.02
ネットワークの構成を変更して音を比較してみました。上記作成時はハイパス(ツイーター側)、ローパス(ミッドウーファー側)共に-12dB/octです。以下、での試聴結果です。
No.
フィルタ
減衰特性
C
L
試聴結果 (Diamond S6.0m)
0
ハイパス
-12dB/oct
10uF
0.47mH
前記参照
ローパス
-12dB/oct
15uF
0.33mH
インピーダンス補正
30uF
R:3.9Ω
1
ハイパス
-6dB/oct
10uF
-
ツイーター側の音が曇った感じで透明感が無くなり甘い音。
ローパス
-12dB/oct
15uF
0.33mH
インピーダンス補正
30uF
R:3.9Ω
2
ハイパス
-6dB/oct
10uF
-
音に厚みが出て力感、レスポンスが向上、跳動感があり瑞々しい音。
ローパス
-6dB/oct
-
0.33mH
インピーダンス補正
30uF
R:3.9Ω
3
ハイパス
-12dB/oct
10uF
0.47mH
No.2よりも余韻と音の伸びが減少し中域が硬質になるが、低域の力感はNo.0よりもある。
ローパス
-6dB/oct
-
0.33mH
インピーダンス補正
30uF
R:3.9Ω
4
ハイパス
-6dB/oct
10uF
-
軽快でさわやかな音で広がりが向上、若干厚みと密度感不足。
ローパス
-6dB/oct
-
0.33mH
インピーダンス補正
15uF
R:3.9Ω
5
ハイパス
-6dB/oct
15uF
-
滑らかで艶があり弦楽器が今までで一番瑞々しく綺麗に鳴り空間再現も良いが、シンバル等の高域が冴えない。
ローパス
-6dB/oct
-
0.33mH
インピーダンス補正
30uF
R:3.9Ω
No.2を聴いてしまうとNo.0(ハイパス、ローパス共に-12dB/oct)の音は冷静な感じで力感や跳動感が不足して聞こえてしまいます。したがって、No.2の状態で使用することに決定しました。
02.11.04
No.3を追加試聴しました。結果、この定数の組み合わせの範囲ではNo.2がベストであることが分かりました。No.2の状態でツイーターのレベルを固定抵抗を組み合わせたアッテネーターで調整してほとんどのソースをバランスよく再生することが可能となりました。
02.11.18
No.4とNo.5を追加試聴しました。その結果、No.5が質感が高く気に入りました。今まではクロス付近の周波数が不足していたようです。
02.11.21
その後の試聴でNo.5はCDによってはシンバル等の高域の透明感が不足していて冴えない感じがするため、No.2に戻しました。やはりNo.2がベストのようです。
03.01.26
ミッドウーファーをScan-Speakに変更したので、インピーダンス補正回路を変更しました。
ボイスコイルのインダクタンスLeからインピーダンス補正用のコンデンサーの値を求めると
ダイヤモンド:Le=0.43mH
(http://www.diamondaudio.com/products/pdfs/HEX_Manual_A5.pdfのPage 9)
C=Le/R^2=0.43*10^-3/3.9^2=28.3*10^-6 計算値:約28uFであり、今までは30uFを使用していました。
スキャンスピーク:Le=0.25mH
C=Le/R^2=0.25*10^-3/3.9^2=16*10^-6 計算値:約16uFであり、手持ちのCで一番近い15uFとしました。
No.
フィルタ
減衰特性
C
L
試聴結果 (Scan-Speak 15W/4531G00)
6
ハイパス
-6dB/oct
10uF
-
インピーダンス補正回路のコンデンサーを30uFから15uFに変更した結果、音場が更に広がり、余韻も一段と良く再現されるようになった。ダイヤモンドのミッドの時に感じられた、密度感や厚み不足は感じられず、良い方向へ変化したが、ボーカルに粗さがあり、シンバルの抜けが悪い。
ローパス
-6dB/oct
-
0.33mH
インピーダンス補正
15uF
R:3.9Ω
7
ハイパス
-6dB/oct
10uF
-
インピーダンス補正回路のコンデンサーを22uFに変更した結果、No.6で感じられたボーカルの粗さや、シンバルの抜けが改善され、全体に厚みが増した。
ローパス
-6dB/oct
-
0.33mH
インピーダンス補正
22uF
R:3.9Ω
03.02.01
インピーダンス補正回路のコンデンサーを15uFにして、音場の広がりや余韻はとても良くなりましたが、ボーカルの粗さや、シンバルの抜けが悪くなってしまいました。エージングで改善されるのを期待したのですが、1週間経過時点で全く変化が無いため、エージングでの改善は期待できないと判断し、再びインピーダンス補正回路のコンデンサーを22uFに変更してみました。その結果、上記欠点は解決し、厚みと艶が出て、透明感、トランジェント、抜けも非常に良くなりました。
インピーダンス補正回路の計算ですが、Rをユニットの直流抵抗値3.4Ωで計算すると
C=Le/R^2=0.25*10^-3/3.4^2=21.6*10^-6 計算値:約22uFであり、これが正解のようです。
03.02.09
パッシブクロスオーバーネットワーク込みのインピーダンス特性を測定してみました。200Hz以下は15W/4531G00をAPで取り付けた特性そのもので、300Hzから1250Hzまではインピーダンス補正回路の値、3KHz位から上は、Supremoの値を示しています。ツイーターにインピーダンス補正を入れていないのに4KHzから20KHzまでフラットなのは、アッテネーターの並列抵抗3.75Ωにより、Supremoのインピーダンス上昇が平均化されているためと思われます。
03.02.10
ツイーター用コンデンサーをSOLENからASCのX335に変更しました。容量は同じ10uFです。結果、とてもナチュラルになり、情報量が増えた感じで、音場が更に広く深くなりました。ASCの音を聴いてしまうと今まで使用していたSOLENは、高域に独特のカラーレーションがあり、ちょっと硬質で細身な音であることが判りました。ASC(10uF/200V:\2,400)は、SOLEN (10uF/630V:\820) より、価格が高いのですが、それ以上に良いコンデンサーという感じです。
03.02.10
現在のパッシブネットワークの写真です。最初の状態から、0.47mHのコイルと15uFのコンデンサーが削除になっており、デールの抵抗2本が追加になっています。写真中の番号に対する部品の詳細を下の表にまとめてみました。
No.
メーカー/部品名
定数
1
SOUND ATICS/銅箔コイル
0.33mH/12AWG
2
LYNK/無誘導巻線抵抗器
3.9Ω/10W
3
SOLEN/コンデンサー
22uF/630VDC
4
ASC/コンデンサー
10uF/200VDC
5
LYNK/無誘導巻線抵抗器
3.9Ω/10W
6
DALE/メタルクラッド抵抗器
6Ω/25W
7
DALE/メタルクラッド抵抗器
10Ω/25W
03.02.10
パッシブネットワークの回路図は、左のようになります。
ケーブル直付
03.08.29
03.08.29
ネットワークの入力端子は、上の写真のようにターミナルを使用しており、ケーブルに取り付けた圧着端子を含めると接点の数は、5箇所もある状態でした。
この接点の数を減らすため、入力側をケーブル直付けにし、更にツイーター側とミッド側も分離したバイワイヤリング接続にしてみることにしました。使用したケーブルは、カルダスのクロスリンク2Xで2芯のものです。
内部配線も含め、ケーブルを張り替え、直出しした状態です。左がミッド用、右がツイーター用のケーブルになっています。
アンプに入る部分は、金メッキのギボシ端子のメスを使用し、ミッドとツイーターの2本の線をまとめ、圧着接続しています。これにより、接点の数は5箇所から2箇所に削減することが出来ました。
上記の対策により、弦楽器のざらつきが改善され、質感が向上し、今まで良く鳴らなかったCDの音質もかなり良くなるようになりました。接点の影響は予想以上に大きく、音質向上のために出来るだけ減らす必要があることを実感しました。
03.08.31
ケーブル直付にしてから、若干細身で硬質な感じがあり気になっていました。最初は、ケーブルのエージングで解消するのではないかと考えていましたが、他に変わった要素が無いか一応見直しをすることにしました。モンスターからカルダスに変えたことで、内部電線の被覆外径が細くなり、上の写真のようにネットワークボードの配線溝に対して隙間が出来ていることに気が付きました。モンスターの時は、外径が太いため、隙間は無く、特に上下方向はアンプボードに取り付けた場合、しっかりと固定された状態になっていました。
03.08.31
対策として、今まで使用していたモンスターケーブルの被覆を取り、上の写真のようにカルダスの配線の上に被せてみました。これで今までと同じように配線が固定されるようになりました。予想した通り、音の硬さと細身な感じは解消し、余韻の再現が一段と良くなりました。やはり、電線はフリーの状態ではなく、ある程度防振対策をした方が良いみたいです。
番外編:CARDAS CROSSLINK 2Xの構造について
左の写真において、1は水道工事で蛇口を取り付ける時に蛇口のねじ山に巻きつけるシールテープ、2は梱包用PPひもにそっくりなのです。意外に身近な素材が使用されているんですね。(笑)
03.09.22
ネットワークに直付けしたケーブルをカルダスから以前のモンスターのHW1Pに戻しました。カルダスにしたときに感じた若干細身で硬質な感じは、防振対策である程度改善されましたが音に潤いが無く、分離の悪い部分があり、以前は気持ちよく聴けていた寺井尚子のALL FOR YOUが硬質になり、同じボリュームなのに同乗者からうるさいと言われる程でした。(笑)エージング不足が原因と思い、我慢して聴いていましたが、今日ついに交換しました。交換した後は、音に潤いと柔らかさが戻り、ALL FOR YOUも気持ち良い音になりました。雑誌に出ているCARDAS CROSSLINK 2Xは線の内部に梱包用PPひもでは無く、綿糸が使われており、今回購入したものとは違うようです。綿糸のCROSSLINK 2Xを試してみたい気もしますが・・・・
黄色の矢印は、ケーブル端末処理に使用した8G用の棒端子ですが、金メッキのギボシ端子より音質がなめらかでしっかりした感じで気に入っています。
RCAケーブルがLR逆に挿し込んであるのは、アンプの配置の都合によるもので、間違いではありません。アンプの入出力側(写真に写っている側)を車の進行方向に向けるとスピーカー端子のRchが左側になるので、RchにLch信号、LchにRch信号を入力しています。こうすることでスピーカーケーブルが交差することなく接続出来ます。
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