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平成24年度から中学で剣道が必修となります。
何故、剣道が必修となるのでしょうか。
剣道が必修となるのは理由があるのです。
日本人が剣道をするのは理由があるのです。
日本人は、剣道をすることで、厳しく心と体を鍛え、人格を形成してきました。
剣道の元になる刀、それは、もっと歴史を遡れば、今の刀と違って真っすぐで両
方に刃が付いている剣でした。
大昔では、その剣を振り回して闘っていた。それは戦争の道具であり、技術だ
ったのです。
しかし、すぐに戦争の武器は、弓矢や槍が主力なりました。剣を振り回す前に、
弓矢や槍でやられてしまうのです。
しかし、日本人は、剣の修業を止めなかった。それどころか、そこから剣をます
ます発展させたのです。
そして、剣は、今の刀のような日本刀になりました。
今から千年くらい前のことです。
日本刀は、すごい技術が使われています。
刀は、鉄で出来ていますが、硬い鉄を使うとよく切れますが、折れやすくなりま
す。
逆に軟らかい鉄を使うと、曲がりやすい。
相反する二つのことを克服するために、柔らかい鉄を芯にして、硬い鉄でそれを
包み込みました。
そうして、折れにくい、曲がりにくいよく切れる刀が出来ました。
それから、鉄砲が伝わり、戦国時代には主力の武器は鉄砲になりました。
それにもかかわらず、日本人は、日本刀を捨てず、日本刀を使う修行を怠りま
せんでした。
江戸時代になり、平和な時代が続いても、剣の修業を怠らなかったのです。
刀の代わりに、木刀や竹刀で修業しました。これが今の剣道の形になっていま
す。
明治になり、武士の時代ではなくなっても、剣道の修業を続けたのです。
剣道が身も心も強い人間を作って来ました。
それが、今の素晴らしい日本の国を造る力の元になりました。
それが、日本人が剣道をする理由です。
「文武両道」という言葉を皆さんは知っていると思います。
「文武不岐」という言葉もあります。
これは、文と武は切り離すことが出来ないということです。
脳科学者の茂木健一郎氏によると、体を動かすというのは、ただ筋肉が動いて
いるだけでなく、脳が目まぐるしく動いているそうです。
計算問題をやっているときには、実は脳の一部分しか働いていないそうです。
だから、働いていない部分の脳は暇になって眠くなるのだそうです。
しかし、体が動いているときには、眠くなりません。
勉強していて眠くなるのは、休んでいる脳が暇になって眠くなるのです。
そんなときには、素振りをすると一気に目が覚めます。
剣道の竹刀の動きというのは、非常に早いものです。
その早い動きを見極めるのは、眼ではなく脳です。
相手の竹刀の動きを見極めて、面を打つか小手を打つか胴を打つかを一瞬で
判断して、自分の体を動かす指令を出す。
その間も相手の動きをみて、場合によっては、自分の動きを変える。
これら一連のことを一瞬でやるわけです。
脳の持つ能力を全開にしないとできません。
剣道をやるというのは、体を鍛えるとともに、脳を鍛えるということなんです。
それが、文武不岐ということなのです。
剣道をすると集中力が付くといいますが、脳の全ての能力を使って物事に没頭
できるようになるということです。
当然勉強に集中すれば、勉強に没頭できることになります。
剣道は竹刀で頭を叩くから、脳に悪いのではと心配される方がいますが、脳科
学者によれば、脳というのは丈夫で、頭蓋骨が割れるような衝撃でないと、びく
ともしないそうです。
どうぞ安心して、剣道をさせてください。
日本という国は、素晴らしい国です。
この素晴らしい国は素晴らしい日本人が造りました。
その素晴らしい日本人を作ってきたのは、剣道なのです。
日本人は、剣道の修練によって人間形成をしてきました。
それが、日本人が剣道をする理由です。
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