河合町の姉妹都市マーシャル諸島共和国マジュロ市

@ ホームページ作成のねらい

 本ホームページのねらいは、より多くの人に河合町の姉妹都市、マジュロを知ってもらうことです。
河合町とマジュロ市は1985年から姉妹都市として交流を持ち始め、2005年で20年になります。
また、ホームステイは2004年の今回で15回目になります。
 しかし、残念なことに、河合町で生活をしていてマジュロ市の情報に触れることはほとんどありません。
私がこのテーマを取り上げようとした際に、町の図書館へ姉妹都市マジュロの資料があるかを問い合わせました。
すると、図書館には置いていないので、役場へ聞いてみて欲しいと言われました。
役場にマジュロの資料を問い合わせても民間団体(社団法人 南太平洋協会)に回されてしまいました。
町民が姉妹都市に興味を抱いても知る環境が整っていないのでは、なかなか距離を縮められません。
 このような現状を目の当たりにして、私は姉妹都市マジュロについて、もっと情報を公開していくべきだと思いました。
私は河合町の住民として、マジュロの魅力を多くの人に知ってもらいたいです。
そのために、誰でも閲覧することのできるHPを作成しました。
現在は、河合町役場の秘書課(0745-57-0200)に問い合わせると、必要に応じた情報を提供してもらえます。


A 姉妹都市提携をする意義

 今回のマジュロ市へのホームステイをきっかけに、中学生たちは世界には日本と異なる様々な人種や文化が存在することを知ったことと思います。
国籍や肌の色、生活環境で人を判断するのではなく、先入観にとらわれない交流をすることで真の人間関係を築いていける人間になってほしいと思います。
 マジュロ市の人々は、河合町の人々よりも物質的に貧しい生活をしていますが、家族の仲が良く、おおらかで明るく幸せそうでした。
一概に物が豊だから幸せだとは限らないのです。
 また、河合町の中学生にはマジュロ市で見た様々な問題点をただ残念に思うだけでなく、
どうすれば解決できるのかを一人一人に考えてほしいと思いました。
そして良いと感じた点は、日本での生活の中にどんどん取り入れてほしいと思います。
 私たちが姉妹都市という立場で、お互いが助け合ってよりよい町づくりをしていくことが、姉妹都市としての意義であると感じました。


B様々な問題点から考察する、今後のホームステイプログラム

 マジュロ市への二度目の訪問は、自然の美しさにただ心を奪われていた中学生時代とは異なり、さまざまな問題について考える機会でした。

 姉妹都市としての意識の高まりから、今回の中学生ホームステイプログラムには、
「マジュロの土質(アルカリ度)調査」が盛り込まれていました。
 サンゴ礁の島であるマーシャル諸島共和国では、作物が育ちません。
それを改善するための一つの手段として、河合町の子どもたちがマジュロの土の状態を調べました。
マーシャルの食生活の大きな問題点のひとつに、野菜不足があります。
現在、マーシャルの国民は野菜不足による成人病などに悩まされています。
マーシャルの人たちの食生活はほとんどが輸入に頼っています。
実際に、マジュロ市のスーパーを訪れた際、輸入野菜の種類は少ないとは思いませんでしたが、
傷んでいるものも多くありました。また、私のステイ先のママは、野菜の調理の仕方をあまり知らないようで、
キャベツ以外を食卓で見ることはありませんでした。
 後から、池田大使に聞いた話では、海洋民族であるマーシャルの人は、野菜を食べる習慣がなかったので、
輸入野菜のある今でも調理の仕方が分からない場合が多いそうです。
 次回、ホームステイをする中学生たちには、野菜や海草などを用いた、調理を通してのコミュニケーションもしてほしいと思います。


 教育問題については、マーシャル高校を見学して感じたこととして、教育施設の廃退、不足を感じました。
電気設備はあっても、さび付いていたり蛍光灯が切れていたりして電気がつかない教室。机がなく、イスだけの席。
廊下はあまり掃除されておらずゴミがたくさん落ちていました。
これは、施設を大事に使用するという道徳的な問題でもあるので、先生方の指導によって改善される点も多いと思いました。
 また、指導者自体の不足、教育レベルの向上も問題になっているようです。
訪問先のマーシャル高校で出会った青年海外協力隊の人や、アメリカからのボランティアの方たちなど、外国からの指導者もいました。


 環境問題については、廃棄物処理の問題、それに伴う海洋汚染、上下水道の不備、都市部のスラム化などが挙げられます。
町を歩いていると、廃車が至る所に放置されているのがとても目に付きます。
 マーシャルの人たちはゴミを分別処分する意識が低く、不要なものは一まとめに「ゴミ」として認知されていると感じました。
外国からの多くの輸入品により生活は豊かになってきていますが、その分、以前には見かけなかったような材質のゴミもたくさん捨てられるようになりました。
マーシャル短期大学のようなリサイクルの取り組みを教育一環として子供たちに教え、ゴミへの意識改革をもっと積極的にしていく必要があると思います。
 2004年暮れのスマトラ島沖地震でおきた津波被害は、各地にとても大きな被害をもたらしました。
もし、太平洋でこのような津波が起きれば、平均海抜が2メートルほどのマーシャル諸島は一瞬のうちに姿を消すかもしれません。
また、津波が起きなくても、海面上昇により島は徐々に面積を狭めています。
ごみ問題を含む環境問題は、マーシャルの存続に大きな影響を及ぼしています。


 今回ホームステイプログラムに同行して感じたことは、河合町の中学生たちとマジュロ市の小中高生との交流がほとんどないということです。
私が中学生の時は、マジュロの小学生たちと、ピースパークのゴミ拾いをしたり、
バスケットバールやバレーボールをして言葉の壁を越えた交流がありました。
 今後の、ホームステイプログラムの中にも、同年代の人たちが、お互いの国や町を紹介したり、
言葉を教えあったり、スポーツをしたり、遊んだり、そしてお互いの町の問題点について話し合ったりする機会を重視して盛り込んでほしいと思いました。

 河合町の中学生は、毎年10名マジュロ市を訪れています。
しかし、マジュロ市の生徒が定期的に河合町を訪れるプログラムはありません。
 例えば河合町からの中学生を五名にします。
そして、帰国の際、ホストファミリーの中から学生を5名日本に招待します。
サンゴ礁のマーシャルは山や川がありません。周りを山に囲まれた盆地にある河合町には海がありません。
お互いの持っていないものに触れて、異文化に触れることをこのプログラムで体験させたいです。
お互いをより理解しあうには、一方方向ではなくお互いが町を訪れることでより理解を深められると思います。


C最後に
 今回の同行に関して協力をして頂いた、河合町長始めとする役場関係者の皆様、社団法人南太平洋協会の浜崎さん、松村さん、 マジュロ市の皆様、ホストファミリーのRockyland&Hemiry Maddison夫妻、その他多くの関係者の方々に深く感謝致します。