香港日記2000/05月


5月はおそろしく暑いと思いきや東京より爽やかな香港です(助かった)

【5月の香港日記】

<はじめにUAありき...>

 UAである。ユナイテッドエアライン。私は初UAで今度は香港に向かうことになった。 何故UAなのかというと、現在「新会員ご紹介キャンペーン」をしているらしく、マイルおたくが 「何でもいいからUA乗って来なさい(._')☆\(- -;)pasi!」という誠に自分勝手な私利私欲のみ を追求(?)した指令を私に下したので、「そういうことなら、いろいろ選択肢はあるが香港か しらねえ...」ということになった。まあ、なんだかんだ口実をつけたがると思ってもらっても いっこうにかまわないが...(私も5000マイルもらえるから、まあよしとしよう)。

 それで、今回の同行者は職場の後輩みかちゃんである。この話をしたときついでに「行く〜?」 なんて無責任に誘いを掛けるのが私の話の運び方なのだが、まんまと(?)これに乗って、2000年 2回目の香港旅行が成立したのである。もうひとり「私の送別会は香港の福臨門でやって欲しい!」 と言い残して別部署に異動した同僚Y氏は、最後の最後まで私たちの強引な誘い(飛行機の空席 までY氏の名前を入れて確認してあげたのに...)にのれず参加断念...。ああ、もう2度とこのような機会に恵まれないのでは?と思うのだが...。

しかし今回は波乱万丈の幕開けであった

<夜便で出かける時は>

 まじめな社会人の私は、夜便の際はちゃんとぎりぎりまで出社して、しかるべき時間に、 なんの断りもなく(!いやちゃんと言ってあります。もちろん)職場を去るというパターンに している。この日もフライトが18時なので16時ころに空港へ行けばよいな、と思って出社 した。さて、そろそろ昼でも食べて....と思っているところに電話が鳴る...。 「あの、○○ツアーの○村です。今日ご出発ですよね...あのじつは...」何... もしやオーバーブッキング?UAは乱発するので、早めに空港へ行くように指令を受けていたが 「いや実は...この便はシカゴ発で、大幅に遅れておりまして...今日の出発は現在22時 となっておりますんですよ〜はい〜」....ぬわわわわんと、4時間遅れである。4時間。 現地到着時刻は2時頃の予定!何!2時!!「UAはとりあえず1500円のミールクーポン をお出しすると言う風に申しておりますので...この辺でご勘弁を....」なんと1500円。 スターアライアンスなんだから他社便に振替えたりとかできないんですか〜それからー2時に着いて ホテルまでどおするんですかね〜なんて、○村さんに食い下がったが、UAの人ではないので、 これ以上は無理と思い、○村さんの言うとおりカウンターで直接交渉することにした。とほほで ある。これまでに何度もこういう目にあっているが何とかならないものかなあ〜と、1500円分 の食事をしながら思うのである。この日はどうもシカゴ空港の天候不良で出発便が軒並み遅れを 出していたようであった。UAだけのトラブルでないことで、やや納得したが...。それよりも トランジットで降りてくる乗客の顔は一様に疲労困憊であって、こちらのほうが気の毒であった。 そういえば、会社に行こうと着替えていると、靴下が連続して3枚伝線してだめになったり、 化粧用のペンシルがぼきっと折れていたり....今日はツイていない日なのかも知れないな...。

 成田空港第1ターミナルは北ウィングが完成再オープン後一度も来ていなかったが、 なかなかきれいになっていた。これで南ウィングが完成すれば出国の混雑は緩和されるかもしれ ないなあ、なんて思った。しかし滑走路が増やせないんでは、相変わらずかもしれないな..。 この時間だと、香港では両替が出来ない可能性があるので、仕方なく成田で少額を両替する。 う〜んやはり高い。この分もUAに請求できるのか?!なんて。いろいろ意気込んでいた割には チェックイン済みの航空券を渡されてしまったので、特にクレームできず...カウンターまで 行く口実がないなーなんて思っていたら、なんと私のマイレージ会員番号が間違っている。 これはカウンターにいかねば!と、意気揚々向かったが、カウンターにはとてもグラウンド担当者 と思えないうさんくさい(失礼!)おじさんがひとり居るのみであった。再び勢いをくじかれた 私は「あのーこれちがってんですが...」「あ、ほんとだ(かしゃかしゃ)ほら、大丈夫だよ..」 「....。あの、なにかおわびの品をくれるという用紙をもらったのですが、切手はらないと だめなんですか??」「あー、いいですいいです」といって、さっきカウンターで渡されたはがきを おじさんは回収してくれた。大丈夫だろうかと心配になったが、「まだ何か...?」という顔 をしていたので、私たちは退散した...。まあ、いいのである。目的地に着けば...。

<そしてようやく...>

 飛行機は修正後の定刻よりもさらに遅れて、ようやく出発した。このUAの香港の通常のパターンは、UA801便成田−香港が、18:00-21:30。帰りのUA800便は香港−成田が、 9:30-14:30となり、日本人にはタイトなスケジュールとなるが、逆に香港発で東京に遊びに行く 場合などは、めいっぱい遊べるので人気路線なのだそうだ。確かに乗客に意外なことに日本人の 姿は少ない。私たち2人の廻りはほとんど香港人と思われる人々ばかりであった。最近JALが 多かった私にはこれまた意外な光景であった。

 出発後は、最初のドリンクサービスは割愛されたものの、即夕食になり、一日の疲れが出て 眠っているうちに「どかん!」と、どこをどう飛んだのか香港に着陸した。時計をみると深夜2時を まわったところであった。ああ、こんな時間になってしまって...夜食の粥でもたべようという 計画はもろくも崩れ去った....。さて、どうやって行くかな〜と思案していると、機内アナウンス で「各方面にバスをご用意しましたので香港島へは○番....」と、英語で言っている。次が 広東語。次が日本語..チムサーチョイは何番だっけ、と立ち止まって耳をこらすと「詳しくは地上 係員にお問い合わせ下さい」で終わってしまった。ガクッ。ちゃんと最後まで訳したほうがいいと 思いますよっ!

<UA様のバスでホテルへ>

 出口にはこれが係員か〜という人物がチムサーチョイはこっちだ!といって、バスチケット を配っていた。それをもらい、指示された場所へ行くとバスは待っていた。そして、すべての人を 送り届けるためにしばし待たねばならず、ようやくバスは出発。香港の島々をつなぐ高速をわたり、 寝静まった夜景を見ながら、やはり、昼間よりもずっと短い所要時間でまずモンコックで停車する。 そして次が終点でネイザンロードのハイヤットとカオルーンホテルの真ん中に停車した。最終的にハイヤットに宿泊の私たちにとっては最高の(?)長い一日の幕切れとなった。時刻は3時半を回っていた。フロントは 日本のレップからの到着時間の変更が伝わっていなかったらしく「なんでしょうか?」のような かんじで(まあ、無理もないが...)この時間だと1泊分チャージされますがいいですか?とも言って いた。なんでもいいから早く部屋に行きたかったので、確認ほどほどに部屋へはいる。ほんとうに 長い一日であった。(そういえば、シャワーも切り替えが故障していて「うたせ湯」状態であった。 疲れていたのでちょうどいいか...直してもらわなきゃ...)

(おまけ)深夜到着の場合でも深夜バスが運行しています。タクシーだと300HK$が目安ですが 深夜バスは35HK$のようですよ。

★5月20日(土)★

<そしてすぐ朝になる>

 そう、もう日付はすっかり変わってしまっているのだ。朝!9時前には起き出して、香港友人 へ電話をかける。携帯へ掛けたはずなのだが「☆※¥$&#?」あれ?間違えたかな?いやいや 実はフィリピン人のお手伝いが出たみたいであった。お手伝いが出た?ん?携帯のハズなんだが...。 まあいいか。友達とは飲茶から合流することにして、朝食を食べに出かける。 (ルームメイドにはチップとシャワーが壊れている旨「図解(?)」して書き置きする。 果たして伝わるか?)

 朝食は毎度おなじみ「糖朝」でとることにした。休日は7:30からオープンしていて、朝は 日本人が多いようだ(何故でしょう?夜もやっていますが、日本人は少ない)。この日は粥と エビワンタン、マンゴープリンを食す。ああ...本当なら昨日の夜食もここに来るはずであった のに...と、遠くを見つめながら食す。粥は最初にしては過激な豚レバーと魚の薄切り入り である。豚レバーたっぷりはちょっと朝からヘビーであった。挑戦しすぎであったが、初めて この店にきたみかちゃんも大満足であった。マンゴープリンもおいしかった。そうそう。こうやって 旅は始まらなければならないのだ....と、昨日の1日を振り返る...。

 ま、そんなにここに居るわけにもいかず、まだ昼までには時間が空いていたので、散歩 がてらヤウマティまで行ってみることにした。とりあえず北京道のネパール人に両替してもらい、 (当然ながら、成田空港よりもはるかに率は良い)私たちはヤウマティにある「翡翠市場」を目指した。

<翡翠市場にて1>

 以前からその存在は知っていたのだが、一度も足を踏み入れたことのない「翡翠市場」。 これは、ヤウマティの天后廟の近くにある。最初に香港に来たときに泊まったパールシービューホテル のすぐ近くである。何回目かにようやく行ったこと、泊まったことのある場所が線でつながって いくんだなあ...と思うようになっていく。この界隈はようやく位置関係がつかめたといった ところだろうか?

 市場というくらいなので、どのようなものかと思ったら大きな雨よけのテントの中に 半畳から一畳ほどの台に、おのおの翡翠、翡翠、翡翠関係、半貴石、七宝細工、といった 具合の屋台を連ねている。その数はざっと...う〜わからない。でも100はあるかも しれない。と思って端までいくとどうも、その先にも続いている様子。店の人と目が合う と電卓差し出され、この値段だよーいくらなら買う?と、渡されてしまう。こんなもんか なーなんて、ぐっと低い値段を入力すると、最初の値段をちょっと引いて、いやいや こんなもんだ、と譲らない。と、なると、ムキになって「いやこれだ!」なんて、 そんなやりとりを何回か続けているうちに、店のおばさんが「じゃいいわよ、もってけ」 みたいなそぶりをして商談成立である。朝の散歩にしてはあまりにディープな展開なので、 予定の30分があっという間に過ぎてしまい(しかしその間いくつか買ってしまったのだが) これはもうひとり連れて再来しなければ、と、あわてて約束の場所にとって返した。

<(幾度目かの)セレナーデで飲茶>

 少し約束の時間に遅刻してしまったが、2月に来て以来の再会である。またまた、飲茶は セレナーデになってしまったが、みかちゃんは初めてだし美味しいしね、ここは。予定外だったが 香港友人の旦那も子供を一人連れてしばらくしてからジョインした。その食べっぷり頼みっぷりに すっかり慣れていた私だが、みかちゃんにとっては「驚異」の世界であったようだ。テーブル 一杯に拡がる点心の海に、彼女は相当ショックを受けて(胃袋も?)しまったようであった。 しかし、これはただのプロローグに過ぎないのであったが...。

 いったい何皿食べただろうか?豆腐花もマンゴープリンも(今日2つ目だ...)マンゴー入り のクレープ(これが美味しかったなあ...)食べ尽くして、大満足の私たちを前に子供はぐずって しまい(いや、早くおもちゃで遊びたかったのだろう...)パパとともに帰ってしまった。 またこんど遊ぼうね(^o^)/~~

 その後どうするか予定を調整する。当初予定では、ヤウマティあたりの下町見物。その後人気の ペニンスラホテルのスプリングムーンで中華飲茶をし、テイラーに立ち寄り、セントラルで買い物をし、そして夕食。 ということであったが、スプリングムーンが並ばなければいけないのでかなり時間がタイトである。しかし、 先ほどの「翡翠市場」は、住人なのに行くのは初めてという香港友人も連れていかなければいけない! と思い、即ヤウマティに戻った。

<翡翠市場2>

 正確には「玉器市場」というようだが、いわゆる翡翠市場に舞い戻る。香港友人は昔々この地 を訪れた彼女の父が、なにかよほどお眼鏡にかなったものを見つけたらしく、しきりに「あそこへ 行きなさい」と薦めていたそうだ。面白いもので住人でもなかなか足が向かないところはあるもので その一つがここであったようだ。

 みかちゃんは、シンプルな環状のブレスレットが欲しくなりいろいろ試してみるが、意外とはまり そうではまらない大きさなので、四苦八苦してしまう。私も便乗して買おうとしたが、なにせ入らない のだ〜店のおばさんがローションをシャキッと出して、使え!といったが、そこまでして買うものか〜 と、断ってしまった。でも、どうもそこまでして買うものらしいようであった。廻りを見ると ほとんどの女性がこの翡翠の腕輪をしているのだ。こんな風にして買っているのだろうか?それにしても 「便乗者」の私が「これははいるかもしれないが、はいったら値切りに失敗」しそうな(?)気がした ため、なんとか入りきれいな色の一つを選び出したみかちゃんだけ購入することになった。ああ、今 思うとやっぱり欲しかったなあ〜(ガラスの靴のようだなあ...)しかし、香港友人が値切り合戦に加わると俄然値段交渉バトル白熱する。これはがぜんおもしろくなってしまった...。 また2月のシンセンツアーがよみがえって来たようであった。(結局言い値から4割ほど値引きさせ てゲットしたのであった。)

 それから、ぐるぐると見回ってまたさっきいくつか買った店に捕まってしまう(というか、 見物しようと思ってもすぐに電卓差し出されるので、対決してしまうというか...)みかちゃんが ピアスなどを物色しているあいだに香港友人と私はとなりのブースのお嬢さんに捕まる。あとで わかったのだが、この隣のおばさんとは親子だということだった。香港友人曰く「可愛くて感じが よくて働き者で...こんなとこにいるのはもったいない」と、日本語も勉強しているらしく、 けっこうこちらの言う日本語もわかるようだ。けれども、電卓をはさんでバトルをすることには 変わりはないのだが...。お嬢さんも「今朝お母さんのほうに立ち寄ってくれて、買ってくれた から覚えている...」といって「特別価格だ!」などとくるので、こちらも譲らずもう一声の ところで、このときは翡翠の(ほんとに翡翠かなあ〜?)の茶杯を4つ買うから〜と言って負け させたりした。みかちゃんもひとりでおかあさん側とあれこれ交渉している。結局なんだかんだ いろいろ買い込んで、みかちゃんもこの店のピンクの袋だらけになってしまった。

(収穫3人分)ピアス2、猫・鳥・象・兎などの置物、茶杯6個、12支の飾り物、 ブレスレット、ペンダントヘッド、お金のもうかりそうな根付け飾り??個.....

翡翠ゲットの数々(干支のお守りでハッピーハッピー)

都合6個購入の茶杯。お酒でもOKよ(^_-)-☆

動物シリーズの数々。カンカンにお土産?

中華ラッキーストーン2種:左は食うに困らず右は飲むに困らずお金もがっぽりという意味(らしい)

 翡翠は中国人にとってはお守りのようなもの。ラッキーストーン。悪い運から守って くれるので、いつも身につけて、人にさわらせてはいけない。なぜなら、その人の運気 を移してしまったりするからだそうだ。色が明るく濃い緑のものは非常に高価である。 しかし、身につけている人によってだんだん色が変化していくと信じられている所も あり、白い翡翠を好む場合もある。貴石のように対価価値が無いために相場というのは あって無いようなものだという。岩石特有の劈開性もありで、一方向の強い衝撃には 注意しないといけない。お守りにしているものがこなごなに割れてしまうと、ちょっと いい気持ちはしないので、取扱に注意したほうがよいようだ。でも、石関係というのは 「出会い」であるので、価値云々よりも心惹かれる石があったら、電卓たたいて何としても 連れて帰る意気込みで行くのがおすすめですね(^_-)-☆

 時計を見るとすでにスプリングムーンへ行く時間は大幅に過ぎていた。中華ハイティーは あきらめて、下町をぶらぶらすることにした。これ以上翡翠市場にいてもきりがないので、 歩いてチムサーチョイ方面に向かった 。(翡翠市場はだいたい4時頃になると店をたたみ 始めるので、これくらいまでを目安に出かけるとよいかもしれない。値引きを忘れずに!)

 イートンホテルのあるあたりにネイザンロードをはさんで反対側に「多燕行」という燕の巣 専門店がある。ここで、燕の巣の砂糖シロップデザートを食べる。もっともシンプルで この店でもいちばん安いメニューだ(50HK$)。燕の巣は暖かい方が吸収が良いと言うこと なので3人でホットを食す。そういえば、今回の香港はなんだか過ごしやすいなあ... ひょっとして2月のほうが暑かったのでは?なんて思ってしまうほどだ(出かける日の 東京のほうがよっぽど蒸し暑くイヤな天気であった)。数日雨が降っていたそうだが、 日頃の行いがよいためか、UA事件はあったものの、香港では快適にすごせそうであった。

みう街そばにある燕の巣専門店メニュー「どれがいいかな〜」飽くなき養顔への挑戦!

<カスタムメード・テイラー体験〜前編〜>

 下町から一転、天下のPホテルことペニンスラホテルに向かう。目的はテイラーでスーツを 仕立てるのだ!

 その前に、今回東京から運んできた物が4つある。一つは「週刊プロレス」 最新号。2つ目はよく温泉場で見かける「頭痛・歯痛にケロリン」と書かれた風呂用 の桶。3つ目は陶器製の昔懐かしい「豚の蚊取り線香入れ」。以上は香港友人への お届け物だ。「週プロ」は最近恒例になっているのだが、ケロリンは私からの引越祝い (彼女は最近引っ越したので)。そして「豚蚊取り」は彼女の日本の田舎の想い出の品 で、どうしても同じ様な物が欲しくて、とうとう探し当てたものだそうだ。国内配送 のみだったのか、ついでに私が輸送(?)することになった。そしてもう一つは、 私がタイのおみやげにもらった高級(?)タイシルクスーツ着分の生地である。

 東京でもいろいろデパートを巡って、テイラーメードをたしかやっていたハズの所 を何軒もめぐった。しかし、最近ニーズがないためか、いつの間にか消えてしまって いたようだ(気が付かなかった)。それで、手芸の殿堂(?)池袋キンカ堂へまで足を 運んだら、さすがにここには「お仕立てコーナー」は存在したが....果たして、激安 生地ばかりの並ぶこの店が思うような仕立てが可能か?はなはだ疑問であった。しかも、 料金もけっこうな値段なのだ。あーどおしようかな〜なんて悩んでいた矢先、香港友人 が「私もタイシルク仕立ててもらったことある店がペニンスラにあるよ〜行ってみる〜?」 との情報。キンカ堂とペニンスラホテルであったら、やはり後者に軍配が上がるか?!ということ で、とりあえず現物を持って行くことになったのであった。

 が、さっきの翡翠市場でのバトルとは打って変わって、席に着くなりスタイルブック を拡げさせられ、作業開始となる。M2にあるこの「フィットウェル」というテイラーだが、 店主は香港友人を覚えていて(さすが客商売)「奥さんはよろしいんですか?」と、商売 も忘れない。しかしそのあまりの手際のよさに、すっかり私は「ここで仕立てるんだー」 という気になっていた。「襟無しで、長めの上着。ややウエストを絞り、スカートも長めの タイト。後ろにスリットを1本入れて、えー....。」などとイメージを語るそばから、 店主はスタイル画を作成する。そして、持参のタイシルクを計り「はい、十分です。これに 最高級のシルクの裏地をおつけしましょう。そして、付属品すべてこみで、大サービス 4万9千円でいかがですか?」と、こんな調子である。4万9千円は果たして高いか安いか? 少なくとも、何度も比べて申し訳ないが、池袋キンカ堂よりは持ち込みお仕立て料金は 安いときている。は〜。決まりだね!と、と思った瞬間に、採寸開始。店主が計り もう一人が記録をしていく。わずか数分のものすごい勢いで、私のサイズの全貌が明らか (?)になるのである。すごい。(その間は日本語ではなく広東語であったので、 なにがなにやらの世界ではあるのだが...)。そして、さてまききさん(ここから日本語) 採寸終わりましたので、明日の5時にまた仮縫いに来ていただけますか?と。1日で 仮縫いまで出来てしまうものなのか?これまた驚異のスピードである。支払を済ませて、 明日の仮縫いの約束を確認し、店を出る...。ここまで所要30分ほどしか経って いなかったような...。ま、半信半疑ではあるものの店を3人で出る。帰りがけに 「奥さんも今度1着お待ちしてますよ」と、念を押すことも忘れていなかった... (後編につづく)

<パシュミナの市民権>

 さて、散々2人にはつきあって(といっても小一時間というところだが)もらって、 次はみかちゃんのリクエスト「パシュミナ」である。前々回、11月の香港日記で日本語名が 確定(?)していなかったためか「ぱしみあ」などと言っていた、例の高級動物繊維の事 である。今となっては、日本でも市民権を得、池袋のデパートでも見かけるし、雑誌にもよく 載るようになっている。しかし、日本ではまだまだ高価な商品である。たとえば大判の ショールになると某デパートでは5〜6万円の値札が着いていた。恐ろしい値段である。 たかがショール一枚に5万である。しかし、オールシーズン対応できそうなそのクォリティー と色の美しさは1枚持ってると重宝しそうである。UAの機内から降りてくる香港美人は 何人もこのパシュミナをまとっていた。強烈な冷房対策にも一役買っているのだろう。

 何軒か店を回って価格調査をしてみると、ハイヤットのGF商店街とペニンスラの M2商店街はほぼ同じような値段であった。大判ショール100%パシュミナで2万円ほど か?30%シルク混になると更に値段は安くなる。ホテル系の店では100%のほうをしきりに 薦められていた。そしてアウトレットビルのセントラルにあるペダービル内6階の「絹工房」へ。 ここも値段的には前の2店とそうかわらないようであったが、色が豊富であった。それから、 いろいろ見ているうちに、パシュミナ100%のものよりもシルク混のほうが光沢があって 高級感がある気がしたので、みかちゃんはこちらで購入することにした。100%のほうは ジョーゼット風に織ってあり、やや毛羽立っているので、冬場は軽くて抜群に暖かいらしい。 好みと用途と値段で決めるのがよいかもしれない。

 その後ペダービル内を見て回ると、シルクやレース小物がすごく安い店を発見した。 なんと色とりどりのシルクのスリッパが破格値!であったので、私とみかちゃんは共同で 「義理土産」をこれに決定!(へへへ、値段は明かせませんよ(^_-)-☆)おなじく、レース のかわいい小物類も安く、いろいろ買い込んでしまった。先客の日本人のおばさん2人が いろいろ物色していたが構わず購入。6階の「絹工房」と同じフロアにあります。

 そうこうしているうちに、夕食の予約の時間が迫ったので、セントラルをあとに、 トラムで湾仔へ向かう。本日のディナーは天下の「福臨門海鮮酒家」である。

<香港一の晩餐は...>

 香港の人もこの「福臨門」には一目置いているということで、これはタダならない 店であることは間違いないのだが、その店構えといい、内装といい、非常にカジュアル ともいえそうな雰囲気が、意外なのである。キラ星の如く世界に名を馳せる料理店 がひしめくにも係わらず、この店が「やはり福臨門ね...」と、言わしめるものは 一体何なのか....解かる頃には「破産」しているかもしれないなあ...私なんて。 と、まあ最初からごちゃごちゃ言っているが、本日のメーンイベントはここでの食事 である。東京・銀座にある支店では昼は5000円〜夜はコース25000円なんていう 超高級中華料理店の本店である。本店である!(2回も言ってしまう)みかちゃんの リクエストでもあるのだ。(同僚Y氏の熱望も叶わず...お気の毒です...)

ああ至福のリッチテイストフカヒレスープ〜

黒服氏の足元の赤バケツに私たちのハタ君は入っている...

水族館ではない福臨門の生け簀。ここから1匹チョイスする...

 さて前回ここに来たときは「上海蟹」の季節であったので、全くハズレ(?)の ない素晴らしい上海蟹を食し、葛きりのようなフカヒレどっさりのスープが非常に 印象的であった。今回は水槽に泳いでいる魚を一匹(ハタの一種)を丸蒸ししてもらい、 葛きり状のフカヒレスープを再び。

横たわるハタ「ガルーパ」(半身はもう食べてしまった)

ふんが〜ハタのどアップ!迫力迫力おいしかった〜

鴨揚げレモンソースがけをひとつ。酔っ払い海老 を箸休め(?)に、野菜と福建チャーハン(海鮮&野菜あんかけごはん)で締め、という 構成。それにショウコウ酒などを飲み....で、3人でちょうどいいくらいの量で あった。魚の丸蒸しは火の通り具合もよく、柔らかいが身がしっかりとしていて、 味付けも魚の味を生かした薄味で非常に美味であった。鴨肉もフカヒレも申し分ないもの であった...。しかし、なにかもっと劇的なエスプリを求めて来たとしたらひょっとして この「福」のロゴ入りのおそろいの食器に盛られたそつのない料理の数々は「こんな ものか?」と、思ってしまうかもしれないなあ...。と思ったりする。そう、堅実なる 味を求めるならばここにくればいいし、豪華絢爛な食器と素晴らしい夜景に現実離れした 内装の中で食べる、特別の空間を求めるとしたら、また別のレストランへ行ったほうが いいのかもしれない。2回だけ来た客にはなんとも言えない世界なのだろう。この件は 保留にしたほうがよさそうだ。しかし、機会があれば実際に「福臨門」を体験してみると、 よいかもしれない。私の言っていることがなんとなく解かっていただければ幸いである。

福臨門オリジナル食器を撮影。ジノリか?!とおもったがフツーの食器であった(これはタイ国製...)堅実

現在2HK$のレトロなトラム。夜景に溶け込むその姿(ぼけてるだけだが...)

 みかちゃんも念願の「福臨門」体験できたし、しかも、まだ乗ったことの無かった スターフェリーとトラムに乗れて大満足であった。帰りもワンチャイからセントラルまでトラムでもどり、 スターフェリーでホテルへ戻ることにした。道もすいていてトラムも快適であったし、フェリー から見る香港島の夜景も格別であった。部屋に戻ると私の「絵文字図解」が解読できたとみえて、 シャワーの故障も直っていた。本日のお買い物の成果をベッドに展示し、ワイワイ言ったりして、 私はコンビニで買った生力(サンミゲルビール)を飲んで、ちょうど放映されていたWWFの 試合を見たりして夜はふけてゆくのであった。(ああ、ロック様〜(._')☆\(- -;))

食べ過ぎて(?)かすんで見える福臨門の大看板...

★5月21日(日)★

<胃もたれのない朝であった>

 そう。日本の中華料理と何が違うかと言うと、翌朝「うー、今日はもうなにもいらない...」 と、のたうちまわることがめったにないということなのだ(少なくとも私はそうなのだが...)。 なんていう勝手な「気分」で、昨日よりも少し早く起き出し、出かける先はやはり「糖朝」である。 (ワンパターンすぎるか??)ハイアットの廻りはけっこう麺粥系のお店がひしめいており、人気澳門 (マカオ)料理店などもあるのだが、次回はこっちいってみようかなあ〜なんて思っているうちに、 足は糖朝へ向かってしまうのだ。ま、そのうちそのうちね...

 さて、今日は今回の滞在では最後のここでの朝食になりそうなので「燕の巣とアワビのお粥」 をオーダーすることにした。130HK$である。高いと言えば高いかもしれないが、いいのである。 気にしないのである(?)しかも、おいしいのであった〜ああ...。ということで、またここへ 来てしまう可能性のほうが高いかもしれないと思ったのであった。デジカメでいろいろとったり していたら、店員のおねえさんが「これいいですね〜HK$でいくらかしら?」なんて興味を示し ていたので、撮ってあげようとおもったら逃げて行ってしまった。朝はわりとお客も少ないので、 こんなかんじでフレンドリーでもある。店員のおねえさんで何度見ても「あ、ダイナマイト関西...」 と、思ってしまうおねえさんもいたりして...(小ネタで失礼...)。しかしみかちゃんは 朝から食欲暴走していないか、ちょっと心配であったが...。

みかちゃん「豪華燕の巣アワビ入り朝粥」を食す。幸せ...

<あなどれないのだ中華デパート〜茶芸楽園>

 免税店はあまり興味がないので立ち寄らないが、ホテルのそばにある裕華百貨店がちょうど 開店したところだったので立ち寄る。今年東京でもよくみかけるビーズやスパンコールの ミュールや、シルクに同じような光物を施したきれいな色のブラウスが目を引く。みかちゃん も気になったようで、さっそく試着してみるとあまりに良く似合う為に購入することになった。 私もコットンレースのカーディガンとかシルクのブラウス(ちょっと地味めだが...)なんか 「あれ?これってひょっとして使える...」などとぶつぶつ言いながら購入したりして...。 中華デパートは店員も客の行動に無関心(?)なところがあるので、商品選びも自由にできて 良いかもしれない...。(しかし、値切れないのがちょっと残念なのだが(一説には多少 できるということだが...))

 中華デパートのあとはホテルのそばの「茶芸楽園」へ行ってみる。みかちゃんは「茶芸」なる ものはまだ未知の世界ということなので、まずは形から(?)ということで、手頃なものがあれ ば...と、のぞいてみた。ここはお茶もいろいろ試飲させてもらえるので、まず店にはいると 「鉄観音」を頂く。次に私が「プーアールなんかも飲んでみる?」と薦め(何故か店の回し者 のようになっているが...)20年もののビンテージなどをいただく(ここはけっこう良い お茶を惜しげもなく試飲させてくれるので、はじめ来たときはびっくりしてしまうかもしれない) 。その後「では白茶などは...」と調子にのって「白牡丹」というものを試飲する。これも 茶碗にたっぷりの茶葉をいれて、香り高く入れてくれるので「ああ、このお茶はこういう味なん だなあ...」とよくわかるし、自分で買って入れたときの目安にもなるので非常によい。 結局私はこれが気に入ったので購入することにし、みかちゃんは、手頃な紫砂茶器のポットと 小さい茶碗とトレーをセットで購入した。紫砂茶器は1個に1種類の茶葉しかつかちゃいけない んだよ〜なんて言ったら「えーそうなんですか?」と驚いていた。更にこの茶器は使う前に お湯で2時間煮てお茶で1時間煮てからでないと使えないのよ〜と言ったら、更に驚いて いた。茶葉は鉄観音を購入したのだが、日本に帰っていつごろみかちゃんは飲めるようになる のだろうか...?と思った。(早速試してくれるとうれしいのだが...)しかし、中国茶は 飲み慣れないと効き目(!)絶大らしくトイレが近くなってしまうのがなんともはや...。 ホテルにもどって、今日のお昼の集合場所に向かうことにした。

<DIM SUM で飲茶>

 香港友人とは、この日はコーズウェイベイのそごうで待ち合わせて、ハッピーバレーの 譽満坊(DIM SUM)へ向かう。道々彼女も昨晩WWFの試合を見たらしく「もうケーブルテレビはいるから うれしくってうれしくって...」と言っていた。週プロをよんだりテレビで見られて幸せ〜 と言って盛り上がっていた。よかったよかった。ところで、このDIM SUMという店は、一日中 飲茶ができる店で、場所柄白人にも観光客にも人気の店だということだ。この日も先客が並んで いて、15分位待ってから席に着くことができた。廻りを見渡すとなるほど、普通の飲茶屋 とは客層がやや違う様な気がする。確かに白人も多い。店の内装も上海風コロニアル風という のだろうか?レトロなスタイルである。キャパもそう多くないので、いつも混雑していて、 外まで行列することもあるらしい。ハッピーバレーのトラムの終点から歩いて5分ほどのところ にある。メニューはなかなか豪華な食材をふんだんに使っており、たとえば、ロブスターと ふかひれのシュウマイとか、金箔を施した物(これはちょっとやりすぎ?)、パイ皮で蓋をした クリームスープにふかひれのはいったもの...などなどである。メニューは写真入りで載って いるので、オーダーもしやすいようになっている(日本語はあったかどうかちょっと覚えがないが) ちょっと、本格中華点心というよりも西洋風を意識したメニューも多いような気もするが、 ちょっと変わった感じでよいかもしれない。味も非常に美味である。竹筒にはいった高菜ごはん などシンプルな料理も美味しく、それとセットのスペアリブ揚げもちょうどよい味付けと揚がり具合 で非常においしかった。鶏肉のミンチとフカヒレを皮で包んでスープに入れたものも美味で、 赤いお酢を少し入れて飲むと更に美味である。ああ〜幸せだなあ〜にゃ〜(=^ェ^=)

 香港友人はごく最近このあたりに引っ越してきたのだが、このあたりは銀行も郵便局もなにも かも近くで用が足りてしまうので非常に便利だと言っていた。ただ、食品はちと高い店が多いので ミニバスでコーズウェイベイやワンチャイのほうに行けばぐっと安く手に入るので、生活がし易くて 非常に良いと言っていた。(以前はレパルスベイあたりに住んでいたので、なおさらだそうだ) 競馬場が近いのだが、大井などのイメージとは全く違うし(._')☆\(- -;)このレーストラック のそばは坂道が少ないので、これも助かるといっていた。香港に坂道はつきものであるが、皆 やはり苦労しているのね。

 DIM SUMでやはり散々食べて(みかちゃん大丈夫かあああ〜?!)今度はコーズウェイベイ へミニバスで向かう。このハッピーバレー〜コーズウェイベイの路線は人気があって、いつも 混雑しているらしい。ミニバスは込んでいると乗れないし旅行者は、どこでどう乗っていつ料金 を払うのか(前回はタダ乗りしてしまった私...)どうもよくわからない。更に赤いラインの バスとなると、更に混沌としているので、香港友人に言わせると「私たちも解らないのよ〜」 だそうだ...。もういい。乗れればそれでいいのだきっと。しかしミニバス初体験の みかちゃんはたいへん喜んでいた。

ハッピーバレーでミニバスを待つ「来ないなあ〜タクるかな〜悩む〜」

<茶芸の茶店>

 コーズウェイベイに「イウユッヒーン(邀月軒)」という、中国茶専門店へ向かう。ここは 多種多様な中国茶がそろっており、好きな物をオーダーしのんびりとした空間で時間を掛けて、 お茶を楽しむ茶店である。こういったスタイルは台湾が本場と聞いているが、ここも、少し 照明を落として、落ち着いた内装に自然の流木や、花木を配し、中庭には池があり錦鯉が ゆったりと泳いでいる。そういったなかでお茶の良さを最大限に楽しもうという店なのであろう。 各テーブルにはコンロがおいてあり、いつでも熱いお湯が注げるようになっており、 何時間でもここで過ごすことは可能かもしれない。中国茶の作法は、日本の茶道のように形式 にはとらわれず、飲む人がそれでよければそれが作法となるところがあり、誰でも楽しむこと が出来ることが私は非常に気に入っている。今回香港友人は薔薇茶と鉄観音、みかちゃんは 東方美人(ウーロン系)、私は龍井茶を頼んだ。龍井は日本の緑茶に近く、茶葉もよく似ている。 そのまま食べても大丈夫そうなきれいな緑色で、味も他の発酵したお茶とは違うフレッシュな 味。薔薇茶も今年の「新薔薇」だそうで、ちいさいつぼみだが、お湯を注いでもきれいな色が そのままで非常に品質がよさそうであった。あ〜こんなふうに何時間もゆっくりとお茶を楽しむ 生活はいいなあ...なんておもってしまうが、東京に帰るとなかなか余裕がなくなってしま うのよね〜なんて...お茶請けのドライフルーツなどをつまみながらしばしすごす。今回、 香港友人とはここでお別れとなる。残念だがまた来るときは遊んでね〜(ToT)/~~この店は、喧噪 の香港に疲れたら、ぜひ立ち寄ってほしいところである...。

邀月軒の各席備え付けの土瓶とコンロ。これでのんびりお茶の世界

<カスタムメードテイラー体験〜後編〜>

 そうそう、忘れそうであったのだが、またペニンスラに戻って「仮縫い」をしに行かないと ならないのだった。コーズウェイベイで香港友人と別れて、セントラルまで戻り、上海たんを のぞいたり(中華デパートのあとでは、この店は「高い!」とおもってしまったかもしれない) して、フェリーに乗って戻った。しかし、この日は日曜日。例のフィリピン人メイドが大挙 押し寄せる日である。このフェリー乗り場のあたりや中国銀行や日曜に閉まっているオフィス ビルのほか、その辺一帯はこの「アマ」たちに占拠されていた。ちょっとお疲れ気味の私たちに この平均身長150センチ(?)の人の波は驚異であった。それと、今回気になったのは、 演出過剰な香港の物乞いである。GIの人形で「匍匐前進」するものがあるが、それの電池が きれた状態で道に倒れ込んでいる。何事かとよくみると、のばされたほうの手の先には小銭を 入れるコップを握りしめてあったりするのだ〜ああ〜そんな光景を何カ所かで見かけて、 この壮絶な演出は東京には無いな...なんて思ってしまうのであった。

 さて「仮縫い」である。もうようやくたどりついたといった体の私に、店主はさあ仮縫い 始めましょうと、鮮やかに形になったスーツを取り出す。もうびっくりである。ほんの1日で ある。こんなに形になるもんだとは...(そりゃプロですから...)と、感心しつつ、 まずはいわれるままにスカートの調節。うーサイズもぴったしではないか...(そりゃそうだ) そして上着は長袖の片方だけ付いている物だが、多少肩のあたりの補正を加える程度で、私の イメージしていたえりの空き具合とまったく変わらないのには驚いてしまった。店主と、助手が 再び広東語で激しくやりとりしながら助手はピンを打っていく。みるみる最終調整も完了し... さてまききさん(ここから日本語)。私の意見ではもうすこしスカート幅を細くしようと思う のですがいかがですか?と、意志確認はこれだけであったが、ほぼイメージどおりに、立体化 され、昨日までの平面はこれから2週間後に私のスーツとなるのである。お見事である。

 店主は日本にもたくさん顧客を持っているらしく、こんど大手町のパレスホテルに商売 に来るそうである。そのときは招待状を私にもくれるらしく「ぜひお友達に紹介してください」 と、店主はぬかりないのであった。それよりも、現物が自宅に届くのを心待ちにしている私 であった。(しかし、帰国後に「あ、別送品の手続き忘れてしもうた..」ということで、 中央郵便局あたりに税金納めに行くハメになるかもしれないのであった...とほほ。ドジね)

<最後の晩餐?>

 さて最後の晩餐である。この日は本当はどうしようか最後まで迷っていたのだが、当初は レパルスベイまで行って海辺の「大佛口食坊」へ行こうと思っていた。しかし、チムサーチョイ までもどってしまうと、なんだかまたあのアマの嵐のセントラルまで行って、バスに乗り レパルスベイまで行く気力が失せてしまったのだ〜。はあ〜。ホテルで「どうするかな〜」と 「香港食大全」なんていうガイドを眺めていると、なんとこの「大佛口」の支店が近くにある じゃないか〜。みかちゃんと「ここでいいか〜」と妥協して出かけてみることにした。

 ハイヤットのあるところとはネイザンロードをはさんで反対側のエリアになるようだ。このへん はほんとうにごちゃごちゃしていて、看板もにぎやかしい。人通りも多い地域である。途中、 中華ジャーキーなどを少し買ったりして歩いていると、それらしき海鮮料理店を発見。しかし、 名前が微妙に違う。「大佛口」ではなく「口○○」と言う名前で「あれ〜店がちがうよ〜」と もういちどあたりをうろうろしてみたが、ここに場所は間違いないようである。呼び込みなんか もいて、ちょっと怪しいのだ。いちおうメニューを見てみようとおもって中をみると、「大佛口」 の張り紙があったので、「....ま、いいか....」と入ることにした。

 でもやはり何かが違う。メニューも良く似ていたけれど、なにしろほとんどが時価と 書かれていて怪しい。ああやっぱりめんどくさがらずに出かかればよかったなあ〜と後悔する。 しかし、すぐに出るわけにいかないのでいちおう巨大シャコの値段を聞いてみたら、なーんと レパルスベイの2倍ではないか〜!それもしぶしぶ値段を言ってきた所を見ると、やはり 「あ・や・し・い!」。まあ、仕方ないので巨大シャコ(しかもあまり巨大ではなかったし) と、貝と野菜を1品ずつたのんでさっさと退散した。ま、そのおかげで事なきを得たが... 今持って納得行かない店であった...。

 その足でみう街のナイトマーケット(男人街)へ行ってみることにした。ヤウマティへ MTRで行き(今回はここを良く通った)みう街を目指すと、路地では「広東オペラ」をやって いた。このときの歌い手はじいさんであったが、見物人もほとんどがじいさんであった。 イスを持ち出して座っているものもいるし、近所の人が夕涼みといった風情である。よく見る とバックのミュージシャンもじいさんばかりで、アニタユンのような娘さんがチップを集め に来る気配(?)はなかったが、この辺の人たちはこうして週末の夜を過ごすのかなあ... なんて思ったりした。

 みう街は1歩中に紛れると喧噪と熱気の中にのまれてしまう。買うあてもなくうろつく だけなのだが、なんとなく楽しいのは何故だろう?以前として手入れが続行中とみえて、VCD の屋台だけは、電気もつけずに台に並べてあるだけで非常に怪しい。しかし、しっかり客は 物色している「最新映画」が何といおうが5枚で100HK$なのだから...。昼間の翡翠も 茶器の店もある。買った物の半額を見つけて「こっちで買えばよかったー!」と悔しがる。 そんな繰り返しなのである。疲れる、疲れる。でもなんか楽しい....。

 ジョーダンのあたりで屋台はとぎれて、また普通の香港が現れる...と、突然私のはいて いたサンダルのひもが切れる!「何で〜!」と焦る視線のむこうには、待ってましたと靴屋 が並ぶ九龍公園脇のプロムナード....。私は靴を履き替えにきたのだろうか?

<で、やっぱり来てしまった糖朝>

 ああ、この短い滞在で3回も来てしまうとは思わなかったが、糖朝にいつしか足が向いて (イヤ、さっきの海鮮店を出たときからほぼ決まっていたのだが...)いたのだった。 扉をあけてびっくり。夜は人がびっしりである。それも地元の人らしき者、白人や黒人のグループ、 食事をするもの、デザートを食べる者様々でほぼ満席であった。朝の日本人の女性ばかりの 光景とは全くちがっていた。ホールの従業員も夜は男性も増えて大忙しである。私達はビールと ワンタン麺と蒸しカステラという、妙な組み合わせをオーダーする。なんかいろいろ、短い けれどあったからなあ〜なんて思いつつ、人々の顔を眺めながら食す。あれこれ考えていても 選択肢が多すぎるために、なんとなくやり残した気分になる香港最後の夜なのである。

★5月22日(月)★

<UAだと朝が早い>

 そうなのだ。9時半に出発なので、ホテルでルームサービスの簡単な朝食を取る。 まだ6時半だというのに...。ルームサービスはそばやの出前とは違い、ほぼ定時に やって来た。さすがである。またこりもせずハイヤットに泊まってしまうのだろうか? いや、ホテルと客はこういう信頼の積み重ねなのではないか?と、思う。部屋にある フルーツのキウイが手を着けずにいたら、いつのまにかバナナに替わっていたのは、 空気のようなサービスなんだろう...と、妙に納得しながら、およそ香港らしくない 朝食(ペストリー・クロワッサン・コーヒー....)を取りながら思う。

 帰りのUAはJFK空港へ行く便であった。私たちはツアーでないので、別に 何もいらないと思っていたが、UAのシールをみえるところに貼れと言われ、ゲートはすぐ しめるから、はやく急げだのいろいろとカウンターのおばさんに命令され、こんどは まったく遅れなく定位置に待っている機体にすいこまれていく。ああ、アメリカ系って こんなだっけなーなんて思いながら。しかも成田には早く着いたりして...やれば できるじゃないかUA....。

<帰国後に聞いた話>

 あこがれの福臨門に行けなかった同僚Y氏は、何をおもったか、21日の日曜日に 銀座の福臨門に足を向けたそうだ。夜だと高いからお昼に行ったそうだ。吉祥寺からだと 1時間はかかる。そうして、さあ到着した!と思ったら「お客様、お昼のオーダーストップ でございます」と、入店を断られたそうであった....。ああ、もう....。

ああまた食べ過ぎてぶたぶた〜

 

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