香港&英国日記2000/09月
美しきストラットフォードアポンエイボンの街。逆光だけど許して...。

【9月の香港&英国日記】
<断っておくが夏休みである>
9月ももうおしまいである。今年の夏は暑かった。ほんとうに。日本もそろそろ 本格的に「亜熱帯地方宣言」なるものをしてもいいのではないかと思ってしまう。 そんな一夏を乗り越えてしまってからの「夏休み」である。いいのである。休みは休み なんだし....。
とはいうものの、9月20日以降というのは、敬老の日の連休も終わって、こぞって 航空会社が値段設定を下げる時期でもある。過去のパスポートを眺めて見ても夏休みとして 海外へ行くのはこの時期に集中しているのだ。で、同じような境遇の人も多くて、結構航空券 も「格安」はどこもいっぱいだったりする。
しかし、今回は「格安」も格安、超格安キャセイパシフィックで行く香港経由の英国旅行 である。この時期の英国単純往復のチケットを比較してみると、格安でおよそ12万〜14万。 PEXで18万ほどである。欧州系で最も安いのはアエロフロートで10万弱。アジア系で時間の ロスが少ないのは大韓航空であるが、それよりも更に安いのは、香港・タイ・マレーシア経由の 欧州である。なんと驚く無かれ6〜8万が相場なのである。しかも欧州主要都市はほぼカバー できて、更にオープンジョー(たとえばロンドンにはいってユーロスターでパリまで行き、 パリから帰ってくるとか)も可能というからなんだかすごい。
今回のキャセイのチケットは7万4千円。しかも注目すべき点は、往復のどちらかで、 72時間までの香港でのストップオーバーが可能なのである。ちなみに、この特典は、数万円 高いキャセイのPEX料金では不可なのである。格安がよくてPEXがだめというのは....アジア の不思議(?)である。これらの条件はタイでもシンガでもマレーでも同じだが、それぞれの 使い勝手のよい都市を選択し、なおかつ、長時間のフライトが平気な人にはおすすめではないか と思う。実は前からこのチケットを使うチャンスをうかがっていたのだ。とうとう、今回実現 することになるのだ!
で、毎度おなじみ香港友人に連絡をとりつつ「一瞬香港&英国旅行」は始まるのである。
<今回の目的>
以上くどくどと航空券の能書きを述べたが、問題は天気であろう。こんなに安いのには何か 裏が(!)あるに違いない。と、今年日本でもあちこちで被害をもたらした台風および低気圧。 メッカである。産地である。発信源である!そう。きっとこれは「台風来ちゃったらごめんなさい」 割引なんだろうな...と、出発前まで天気図および気象衛星写真などを検証しつつ、最悪の状況 (夏休み中止)に対処すべく(無駄か?)アジアの雲の動きを眺める毎日が続く。
そうそう目的は、このルートで欧州に行ってみること。香港で一瞬豪遊(!)すること。 そして、おまけのような(うそうそ)英国めぐりである。英国では、98年に円安でみじめ(?) な思いをして思うように消費生活および豪遊できなかったために、ブレア政権下の若若しい英国 を満喫することであるっ!のだが、今回の同行亜紀ちゃんは「田舎でのんびりしたい」との リクエスト。私はすっかり、ロンドンではなくマンチェスターにはいり(これもこのチケットで OKら〜)ベッカムに会い(?実はファンではない...)その足でウィンダミアの湖水に泊まり、 ウェールズの北から蒸気機関車(私は鉄道おたくではない...)をのりつぎロンドンより帰る、 ルートを提示したところ、「まききさん。私達は4泊しか英国でしないんですよ」と、冷静に 却下されてしまった。そうである。今回は英国は4泊なのである。私は暇でも亜紀ちゃんは 忙しいのである。なんでなんだー!と、自問しているうちに「今回はストラットフォードアポン エイボンに3泊。ロンドン1泊にして、中部のコッツウォルドの町でぶらぶらしましょう」と、 言うことに決定してしまった。ああ。私のウェールズ。私の愛するロンドンの劇場たち....。 次回行くまでその姿をとどめておいておくれ〜。ストラットフォードか...。
マンチェスターユナイテッドのスーパースター「ベッカム」
(ん〜あまりタイプではないなあ〜)

★9月21日(木)★
<まずは香港へ>
香港である香港。なんと今年は3度目の上陸である。何度目あたりから怪しまれる(?) のかちゃんと知りたいものだが、とりあえずまず香港である。朝10時発のフライトはつらい。 亜紀ちゃんにモーニングコールをしたのが5時半(おいおいなんで私が?)。でも起きたのは 4時半(まだ夜である)。しかし前の晩に寝たのは1時。いいのである。いつもの生活を旅行 だからといって崩してはいけない。疲れきっているほうがフライト中熟睡できるのでとことん 「ぜーぜー」言いながら乗りこむといいペースである(本当か?)
キャセイの香港便に乗るのは2度目だが、前回も好印象であったが、今回は更にボーイング 777機(最新:但し私は航空オタクではない)であったので、座席間隔も余裕があって快適 である。食事もなかなかだが、ワインを欠かさぬ私にとって150ccもはいらないグラスに 1杯ずつしかサーブされないのは食事の楽しみ(?)半減である。瓶ごと置いて行ってくれー、 とも言えないしな〜。でも今回乗ってみて、シャンパンではないが、フランスのスパークリング ワイン(ヴァンムソーか?)があるのを発見!ちょっと点数回復であった。
期待された(?)台風もなく、香港は予報にも反しておだやかな天候であった。出てきた 東京とあまりかわらないというのだろうか?13時30分に定時で到着する。あまりに順調で 拍子抜けだが、いいのである。幸いである。そしてここから、つぎのフライト23時55分 まで香港だー!である。入国をすませ、エアポートエクスプレスで香港島へ。ちなみに、 エアポートエクスプレスは片道90HK$(ちょっと値上げされた)だが、同日の往復の 場合90HK$で大変お得である。時間のないときには大変有りがたいシステムである。
毎度おなじみペダービルで買い物をし(とうとう私もパシュミナ購入してしまった! 早速英国で使えるか?)香港友人に連絡をする。この日はハッピーバレーの飲茶屋「DUM SUM」 で会うことになっていた。お手伝いが買い物から帰ってこないとのことで、中環にいた私達は ゆっくりトラムでハッピーバレーまで向かうことにした。9月ともなるとさすがにトラムでも 快適である。冷房バスが主流の香港だが、海からの風とゆっくりときしみながら進むトラムは 香港らしくて良い。スターフェリーもそうだが、素敵な乗り物である。中環からハッピーバレー の終点まではおよそ20分ほどで到着。ワンチャイあたりから、街もぐっと香港らしくなり、 コーズウェイベイのリーガーデンあたりまでは乗っているだけで楽しくなってしまう。終点 で天井に頭のつきそうな女性がいて、それをみた地元のおじさんが私に「ほら大きいひとだねえ〜」 と笑いかける。そういう私も天井ぎりぎりなので「おーあんたもねー」と、終始和やかである。
DIM SUMで待つことしばし。ようやく戻ったお手伝いに子供を託し香港友人到着。彼女は なんと3人目妊娠中である。まったくたいしたものである。しかも、こうして会いに来てくれて、 付き合ってくれるのでほんとうにいつもいつも感謝感謝である。今回は時間も時間なので、 いわゆる昼飲茶はできず、1日中飲茶のできるこの店にした。5月に訪れたときも来たのだが、 メニューに日本語もあり、注文用紙にチェックする方法なのでオーダーもしやすく、しかも それぞれ美味しい。なかなか高級素材をつかっているのだが、値段もリーズナブルである。 香港友人が最近行ったシンセンの最新情報(最近は偽バック王国と化しているらしい。一緒に 行った友人が偽バック等を大量に購入したため、税関通過はひやひやであったとか。ちなみに、 偽バックのおとがめはブタ箱数日アンド罰金本物ブランドバック数個分である。あなたなら どうしますか?)を語る香港友人の手にもしっかりヴィトンの偽バック...ああ...。 日本の話題などで盛り上がっていると、なんと1日飲茶無休のはずのこの店が「オーダー ストップです。理由は私達のまかない(夕食)タイムだからです」と、いわれてしまった。 うーん。こんなこと聞いてなかったなー散々誉めてあげたのになー。(ま、多分ほかに客が いなかったからかもしれないんだが...16時以降行く人は要注意を!)と思いつつ、 でもなんだかんだたくさん(こんな時間なのに...)食べて満足であったので、次へ。
次とはなんだー!と、恐慌されるかもしれないが、トラムでコーズウェイベイへ。その前に トラム乗り場のすぐそばの「竹園」という海鮮料理店を予約(!)する。ああ。我ながらすごい。 と思いつつ、亜紀ちゃんが「最近お肌が荒れて〜」というので「亀ゼリー」を食す。1回で 効くとはおもわないが、まあ、気持ちの問題である。しばし、整形美容(?!)の話しなどで 盛り上がる...。そしてこれも亜紀ちゃんが前から行きたかった「義順牛乳公司」の ミルクプリンを...。香港はこういったデザート店でも、男性ひとりとか男性同士で来ている 姿が目に付く、なんて話しをしていると、香港友人の旦那もそのひとりらしいのだ。なんとなく 不思議な人々である。しかし親近感...。
なんとなくこの次を書くのがはばかられるが、もういちどハッピーバレーにもどり先程の 「竹園」海鮮料理店にもどる...。「竹園」というと、観光ツアールートに組まれる店で かなり有名でチムサアチョイの店は怪しい(?)日本語の看板が掲げてあり、いままでぼりぼり (?)の店と思っていたので、この選択は意外であった。しかし、香港友人にいわせると、 やはり回転がよいからか、おいしいとのことである。たしかにこのハッピーバレー店でも、 いかにも接待のような背広日本人軍団が円卓を囲んでいるが、地元の人も多いようである。 さてオーダーだが、外に生簀というか海鮮素材がおいてあるので、そこで見ながらオーダー。 ロブスター・巨大シャコ・エビ・野菜などをオーダー。ふと下を見るとかかかか...カエル〜! カエルも海鮮だっけ?あれー????しかし、このカエルいままでにみたことがないほど かわいらしい顔をしていた...ああ、食べてしまうのね...合掌。
けろけろ....(私たちは食べませんよ〜)

して、料理のほどはというと...うまーい。うまいうまい!ロブスターのチーズ焼きは ちょっとヘビーであったが、シンプルな酔っ払いエビにシャコのガーリック揚げはもう うまいうまい!来るべき恐怖:英国料理の洗礼をこのときはすこしも考えていなかった...。 しかも、生力ビール(サンミゲル)はタダ(!)ということで、ピッチャーにばんばんついでくれる。 何故か妊婦の香港友人も「くー!ビールがうまいね〜海鮮はぁ〜」なんて言ってぐびぐび。 おいおい、とおもったが自己責任ということで...香港豪遊(豪食ですね)の夜はふけてい く...。(まいたん:予算もタダビール&タダデザート付き巨大シャコ各1匹食べてひとり 300HK$ほど。高い?安い?)
またまた登場「巨大しゃこ」!!(2月と同じ写真です)

12月にまた香港で会いましょうと約束をして、ハッピーバレーを後にする。時間を 1時間間違えていて(!)急いでタクシーで中環までもどるも、実は余裕で空港入り。そういえば、 2人とも、今朝急に腕時計の電池切れで、頼みは電子手帳のみの非常にあるまじき状況であったが、 まあ、普段時間に追われている分違った毎日になるかも...。
香港からロンドンまでは12時間のフライト。すこし成田からよりマイル数は短いの だが、時間的にはあまり変わらないようだ。機材も打って変わって毎度おなじみの747 ジャンボ。しかも超満員で後ろから3番目という圧迫感のある位置。更に隣りのお兄ちゃん は読書灯をつけっぱなしで書類を大きく広げている割には、寝てばっかりで私のほうに大きく侵略して くる。去年のひかえめなデブ(?)が、恐縮しつつはみ出していたのを思い出しながら、 この勤勉なお兄ちゃんとよりそって(?)ヒースローの朝を迎えるのであった。(ちなみに この時間のフライトでも真夜中に食事が出ます!さすがに...見たくもなかったが。 隣りのお兄ちゃんはしっかり食べていた....)
★9月22日(金)★
<帰って来たぢょ-みたいな...>
そんな気持ちである。今はイタリアに夢中であるが、その前は英国であった。 何がいいのか定かではないのだが、ここにいるということが居心地がいいというのが 実のところではないか?とおもっているのだが。亜紀ちゃんは初めて上陸ということ なので気に入ってくれるといいのだが、と思いつつ...。欧州は2度目で、1回目は コペン経由でパリに行ったらしいが、何がそんなに嫌だったのか?他人にはわからない が、フランスは嫌だ、ひいては欧州はいやだ、となっていたので、今回はよい機会に なればよいと思いつつ...。私はご無沙汰の友人(=英国?)に再会といったところか?
ヒースローにはすこしおくれて6時過ぎに到着。入国に長蛇の列ができていて、 相変わらず厳しいチェックのようである。しかし、香港の最新空港から来ると、この ヒースローもずいぶんと古ぼけてしまった気がする。増改築をつづけてはいるが、 まるごと新しくなったところにはかないようもない。新しいといえば、ヒースローまで の足が15分という画期的な「ヒースローエクスプレス」の登場である。登場して ずいぶん経つが、すっかり定着しているようだ。しかし、12ポンドという料金なの と、時間があるということで、地道にとりあえず地下鉄でパディントン駅へ向かう。 地下鉄のピカデリー線だとおよそ40分で中心に出ることが出来る。料金は4ポンド かからない。(パディントンまでは3.5ポンド) しかし、何線も交差している駅になると初めてだと戸惑うかもしれない。 現に、突然行き先が変更になったり、次の駅止まりに変わったりと、バラエティーに 富んでいるということである。荷物があるのでちょっと難航したが、国鉄のパディントン 駅に到着。英国国鉄は個人旅行の定番ユーレイルパスは使えない(この国は欧州では なにかと独立したがるのか?)周遊するのであれば別にブリットレイルパスというの がある。また地域内(スコットランドや中部等)パスなどもあるようで、場所によって 使い分けるかするとようかもしれない。しかし。短期旅行の場合は目的地まで購入すれば 十分である。基本的に往復で買うのが1番得で、もっとも安いのが当日日帰り。 往復割引の場合かえりの有効期限内(1週間だったような)にで往復すればOK。更に、 1等2等の設定があるが、特急料金(インターシティーなど)も料金に含まれているので 旅行者にも便利かもしれない。そういうことで、まるでジャマイカのラスタの戦士(?) のようなすばらしく素敵ないでたちの国鉄職員よりストラットフォードアポンエイボン の往復切符を購入。22ポンドだった。
<ストラットフォードとは?>
おそらくロンドン旅行のオプショナルツアーでこの地に訪れたことのある人は 多いかもしれない。ウィリアムシェークスピアの生誕の地として別名「シェークスピア カントリー」などと呼ばれている。位置的にはロンドンの西部Worchester州に属し、 コッツウォルド平原の北端になる。北上するとバーミンガムの大都市、南下すると バースなどに至る。イギリスのカントリーサイドで特に最近注目をされているのは、 このコッツウォルド地方で、おだやかな丘陵地帯に点在する昔のままの町並みを 訪ね歩くのが英国人にも人気であるという。ただ、そのいくつかの村を周るには車 がベストであるが、バスなどのローカル交通手段はほぼ無いに等しい。というのも、 南北に点在しているため、拠点をどこにするかで、行けるところが決まってきて しまうのである。しかもほとんどのバスは日曜日は運休である...。
ということで、このストラットフォードからであるとそのなかの2ヶ所行けるか どうかといったところであったが、事前に日本の英国観光局で時間をおしえてもらって いたので、それでストラットフォード滞在中に行って見ようということにした。 (ちなみにここからローカルバスで行けるのはチッピングカムデンとブロードウェイ である:日曜運休)
ラスタの戦士から買ったチケットで9時過ぎの直通電車でストラットフォードへ。 到着予定は11時過ぎである。ロンドンの郊外というのは電車でほんの30分も走ると すぐに、田園地帯がひろがり、ひたすら牧草地・牛・馬・羊・森・牧草地・馬・羊... の延々とした繰り返しである。これは西側に限らず東西南北すべてそうである。亜紀 ちゃんもその変わりようにびっくりしていた。パディントン駅で買ったコーヒーと サンドウィッチを食べぼんやり、牛・馬・羊をながめてると眠くなってくる。しかも まずいと思っていたサンドウィッチが意外においしかったりして....としていると すぐにオックスフォードに到着。みんなここで降りて行く。車内販売のお兄ちゃんも すっかりさぼっていたのだが、降りて行く。みんなここで観光か〜とおもっていたら、 ミスターTのような駅員(!)が、「ホレ君達もおりて!この車両は切り離しじゃ!」 と、馬・羊の催眠にかかっていた私達は前の車両に追いたてられる...ああ、油断 大敵なのである。そこからおよそ1時間ほどで目的地ストラットフォードアポンエイボン に到着する。
<B&Bに泊まる>
イギリスはホテルが高い。特にロンドンは東京並である。でも長く滞在したい。 というときに強い味方となるのが、このB&B(Bed & Breakfast)である。もともとは 民家が空いている部屋を朝食付きで提供するといったもので日本でいえば民宿のような ものである。しかし間借り感覚と思いきや、結構な設備とサービスを兼ね備えたものも多く、 味気の無いホテルに無理に高い料金を出して泊まるよりも、B&Bにしたほうが英国 らしくてよいかもしれない。と、知ってはいたのだが、私は実はB&Bは初めてであった。 郊外へはいつも日帰りであったし、日本のガイドにあるところの「オーナー夫妻の手作り ケーキで暖かいお出迎え...」みたいなラブリー路線が苦手で(しかし多くの英国ガイドは 女性向けとなるとこの路線だからちょっとついて行けないところが...)、 「えー、B&Bやだなー。クールなホテルがいいのだなあ〜」と、ずっと思ってきたのである。 しかし、今回は亜紀ちゃんがラブリー路線系(?)というのもあり、予算制約(?)もありで B&Bになったのである。
ストラットフォードは小さな街であるので、国鉄の駅の東側からエイボン川までの およそ2キロの圏内が中心である。東西に走る通りにほぼ街の中心があり、田舎とはいえ、 ロンドンの有名な店が多く出店しているのである。このあたりをうろうろしていれば、ほぼ ロンドンの中心を歩いて店をめぐったのと同じ感覚かもしれない。パクストン&ホィットフィールド という、英国紳士がピクニックに行くときにひとそろえ食料を調達し、馬車にのせて出かける といわれる老舗チーズ専門店まであったのはびっくりであった。それに交差して南北を走る 道の南側がB&B街となっている。今回泊まったCaterham House Hotel(ホテルとあるが、カテゴリー はB&B)はそのB&B街の入り口あたりで中心部にも駅にも近く非常に便利なところであった。 ここはけっこう部屋数もあり、オーナーは隣接する母屋にいるので用事があれば呼び出すシステムだ。 自分の部屋と正面玄関の鍵を両方渡され24時間出入り自由ということである。部屋は3階建ての 最上階で眺めも日当たりもよく内装もシンプルにまとめられていて、非常に好感がもてる、かな? と思った。バスタブはなくシャワーのみであったが、まあ十分であるしラブリー路線よりも クール路線であったのでほっとした。しかしテレビは衛星&ケーブルはないようで、4チャンネル の日々BBCの日々英国万歳の日々である。
(B & B紹介:Caterham House Hotel 58/59 Rother Street, Stratford-upon-Avon Warwickshire CV37 6LT (01789)267309 Fax(01789)414836)
<街のサイズ>
宿に荷物をおいて街にでる。英国の空ではないような快晴である。ああ〜嬉しいなあ〜。 来てよかったな〜でもちょっと暑いなあ〜なんて調子である。街の目抜き通りを歩き、アイス を買ってエイボン川のほとりまで出る。そこから南に川沿いを歩くとシェークスピア劇場 スワン座が見える。演目を確認するが英語で演劇は厳しいなあ〜ということで、観劇はパス。 川を望むテラスのレストランでは、みな楽しそうにティータイムである。何故かこういうところで 優雅に時をすごしている人達の中に日本人の姿は無い。何故だろう。白人の年寄りばかりで ある...日本人と若者はどこへいったのだ〜などと思いながらさらに川を歩くと、シェークスピア の眠る教会に出る。いちおう中にはいると、めずらしい木の天井の古い教会である。英国教会 特有のヤシの葉にかこまれた天井ではなかった。奥の立派なステンドグラスに囲まれたところに 文豪の一家が眠る。ここへは1ポンドの寄付が必要。おじさんに渡すと日本語の説明書きをくれた。 私はこの文豪の作品は何を知っているかな。題名は思い浮かぶが読んだことはあるのか?いや、 戯曲は読むものではないし...などとぶつぶつ考えながらの墓参り。期待もせずに最近見た 「恋に落ちたシェークスピア」はおもしろかったなあ...なんて思いながらここを後にする。 と、ほどなく道はモーターウェイにぶつかり町のはずれである。ちょうど歩行者用の橋があるので 反対がわにわたる。この対岸からの眺めはもっとも美しいのではないかと思われる場所であった。 ちょうど、川と白鳥と木々の向こうに先ほどの教会の屋根が見える....といった場所。 いかにも金持ち向けといったレジデンスもあり、バルコニーでくつろぐ姿も見える。対岸は ひたすら芝生の公園といったかんじで、非常に気持ちがいい。釣りをするひと、カヌーに乗る人、 芝生で昼寝をするひと、よくしつけられた犬を散歩させるひと...そして日本人の女ふたり...。
川を離れて街の北側へ。このあたりは古い町並みをそのまま残してあり、城壁に木の枠の 独特な建物が続く。そのなかのひときわ古い家が「シェークスピアの生家」ということだ。そとから 眺めただけだが、建物もいいが庭もこの時期にしては花がたくさん咲いており、さすがに 「庭の国(?)」英国である。そう英国式庭園はなかなか素晴らしい。さりげなく手入れが行き 届いているものなんだなあ、と。そして「芝生にはいらないでください」なんていう無粋な 立て札もなく、国民も観光客もなかなか立派である。なあ〜んて、ゆっくり巡って2〜3時間 で(健脚なひとは)ひととおり見られるサイズの街である。
キャナル・クルーズはこのような船でのんびりと行くらしい。貸し切りで2週間ほどいかがですか?

★ストラットフォードアポンエイボン:写真名所巡り★
シェークスピア劇場スワン座。エイボン川の畔に立つ。演劇のほかミュージカルも上演。

対岸よりストラットフォードのベスト景勝(と、思われる場所)少し滝のようになってますがわかります?

シェークスピア一族の眠る教会。なんて英国らしくない天気!

ストラットフォードアポンエイボンの一番美しい通り:皆楽しそうに歩いてます(左)シェークスピアの生家(右)

<英国美味の彷徨1>
これである。曲者は。宿のおかみさん(では失礼か...若女将か)に亜紀ちゃんが、 お勧めの店を教えてほしいと言ったところ、3軒挙げてくれた。そのうち若女将がイチオシ、 と真剣な目で言っていた店に行ったのである。行ったのである、いや行ってしまったのである。 ワインが美味しいと言っていた。そうか...。窓から覗くと英国人たちがたのしそうに 食事をしている。繁盛している。カウンターではカクテルやワイン片手に談笑している人も いる。ここならひょっとして...と思って、そこしかあいていなかったのか、入り口そばの 席に通される。メニューにはなかなか美味しそうなものが並んでいる、ひょっとして、これも コンラン卿の新英国グルメの店なのか?とわくわく。フランスワインなどをオーダーし、 まずスープ。【作り方(きっとこうしたにちがいない)】トマトの水煮を裏ごし、乾燥バジルを 少々。塩コショウで味をととのえ、サワークリームを加えひと煮立ちしたら火を止め生バジルを添える。 おっと!ブイヨン入れ忘れたよーまあいいっか。というお味。初英国の亜紀ちゃんは「...。」 さて、気を取り直してメインに私は羊の肩肉野菜添え、亜紀ちゃんはチキンのさっぱりパテ サラダ添え。【作り方】羊の肩肉は200グラムほどの骨付きをごろりと用意する。塩コショウ して赤ワインを加え煮込むこと3時間出来あがり。付け合わせの野菜はキャベツと新ジャガズッキーニ ゆでて切ったもの。えー、感想は「肉だ、野菜だ...ははは」もうひとつは...亜紀ちゃんの 手が止まってしまった。一口でその料理は終わってしまった...つまり、味がないのである。 出汁のとりかたができていないのである(きっと)かならず食卓には塩と胡椒が置いてあり、 それで味をつけて食べるものなのである。料理人には失礼な話しであるが、もうすべてこの スタンスであるのだから、これに従うしかないのだな...英国はね...。かなり亜紀ちゃんは ご立腹で、翌日からその店のすぐそばにあった中華屋に2晩通うことになってしまった。あーあ。 ちなみにこの中華屋も英国生活が長いのかかなりの薄味であった...がっくり...。 香港経由してきてよかった...。
「英国料理とは味付けのない料理のことである。そんなことでいちいち怒ってはイケナイ。」
(お店紹介:The Vintner Cafe, Wine Bar & Restaurant 4&5 Sheep Street Stratford Upon Avon Warwickshir CV37 6EF (01789)297259)
★9月23日(土)★
<英国美味の彷徨2>
若女将には昨日の晩のことは一切話さなかったが...。 さて、ここでの朝食は1階(英国式はグランドフロア-だ)のダイニングでイングリッシュブレックファスト。といっても、 「今日はなににしましょう?目玉焼き・ベーコン・ソーセージ?」なんかを決めるぐらいで、 プディングや焼き野菜、煮豆etcの膨大な(?)選択肢はないのでまあコンチネンタルと変わらない かもしれない。ジャムは手作り(亜紀ちゃんはよろこんでた)コーヒーか紅茶、シリアル、フルーツ コンポート、ヨーグルトそしてトーストが出る。しかし、シャウエッセンなどのぷちっと歯ごたえのある ドイツ系のソーセージになれている、幸せな日本人はここで「んーじゃあソーセージ」と頼んだり すると「★&%*$#?」となるのは、ここも同じである。わたしは別にこの奇妙な歯ごたえの、 英国フレイバーたっぷり(ちょっとアラブ系の味付けに近いとにらんでいる私)のソーセージが 嫌いではない。亜紀ちゃんに一口いかがとすすめると、やはり「★&%*$#?」であった。かなり、 ここのはシャウエッセンに近いとおもうんだがなぁ...(変人扱いされてしまった)。
<遠足〜チッピングカムデン(英国バス事情)〜>
朝食の余韻を楽しみながら(?)今日はコッツウォルドの村の一つを訪ねる一日。このストラットフォードからだと、チッピングカムデンかブロードウェイという街がアクセスが良いようだ。街の目抜き通りからストラットフォードブルーバス、という会社の便に乗ればよいのだ。今回はどちらかというと本数の 多いチッピングカムデンに向かう。えーバス停で待っていればきっとブルーのバスがやってくる..と思っていたら、フロントガラスに「Stratford Blue」と書いた紙が貼ってあるバスが、時間どおりにやってくる。 ひょっとして、専用のバスはないのかい?と思って乗り込むと、古風なチケット発券機を備えており 運転手さんに「我チッピングカムデンに行きたし」と伝えると、「片道か往復か?でも釣り銭はないぞよ」、 と言われ20ポンド札しかなかった私はあわてて「のーちゃーじ?!」(Chenge=おつりというところを No Charge?!=タダですか?!と言い間違えしてしまったが、気が付かなかったようだった...) などと口走ったが、なんと往復でも3ポンドであった。安いなあ〜。
と、亜紀ちゃんに小銭を借りて乗り込んだバスは、快調に郊外を飛ばす。ストラットフォードは 歩いても走っても大した距離ではないので、車だと、あっという間に郊外へのモータウェイに出る。 するとそこは、例の牛・馬・羊・牧草地・河・森・牛・馬・羊....の世界である。そして、 バスにはわたし達だけである...いいのか、こんなことで!ブルーバス!やっていけるのかっ! と、危惧していると、あれ?外国なのに、妙に違和感のない運転席。そう、確認しておくが、英国は 右ハンドルなのである。もちろん左側通行。帰国してある人に「英仏海峡トンネルを抜けたら、 どうやって逆転するんでしょうね..」といわれ、うーん???大事故だ、と、悩んでしまったが...。 ところで英仏海峡トンネルって一般車通れるんだっけ?それが問題だ。調べなきゃ...。そんな 思いとはうらはらに、終点まで客は2人だけであった。途中運転手が知り合いを発見したので、立ち話 ならぬ「停車話」をしばししていたが、定時に到着したのにはおどろいた。
チッピングカムデンは13世紀〜15世紀に羊毛産業で栄えた街である。そのときのたたずまいの まま保存されているのである。特徴的なのは、ライムストーンといわれる石積みの壁が時代を経て 「蜂蜜色」に変わっている街並みと、茅葺きの屋根であろうか?茅葺きの屋根は、日本でもそうだが、 何年もそのままでもたず、何度も取り替えたりしなければならない。おそらく、ここの屋根も同じで あろうが、多くは落下や崩壊を防ぐためか、まわりをネットで覆っているのものが多い。そういった、 伝統的な家もいくつかあるのだが、景観を守るためにか、比較的新しく建てられた家家も、こららの 特徴にあわせて建てられて居るのが印象的である。
さて、街はというか、村はほんとうに小さい。メインストリートのおよそ東西300メーターほどの 両側が街の中心である。そのライムストーンの家々が隙間なく隣り合わせて作られたメインストリート。 その古い建物をそのまま、商店、B&B、観光案内所、郵便局、ティールームなどに改装して利用して いる。そのメインストリートの東側の高台にはこの街唯一の教会がある。教会内部は、ストラットーフォードの 物と同じく、木の天井であったのが印象的であった。街の有力者の墓や記念像などがまつられている。 この教会からの眺めはなかなかのもので、まわりは墓地となっているのだが、コッツウォルド丘陵の起伏が 静かに見渡せる場所でもある。教会から、まっすぐメインストリートの裏通りをいくと、この街のなかでは 新しい住宅街と、あとは牧場である。もう街はすぐに終わってしまう。新しい街並みの外れに、茅葺きの よく手入れされた家が点在していたりする。車が止まって、英国のおばさんが写真を撮っているとおもったら、 そういった家のまえであったりする。(私も真似して同じところで撮ってみたりする。)このコッツウォルド の村々までの道は先ほどのように、ローカルバスしか通らないようなのどかな場所であったりするのだが、 こういった、有名な街・村となると、休日には大勢車で押し寄せてくる。ここもあちこちのずらりと、自家用車 が路上駐車されているのである。英国人は休日にこういったをドライブし、この街街に立ち寄って休息し、 またドライブを続けるのであろうか?街の中心にもどって、一休みすることにする。ティーハウスがあったので、 そこに立ち寄ることにした。ちょうどお昼時であったので、私は昨日のことを忘れて(?)スープとキッシュのセット。 亜紀ちゃんは、ケーキとスコーンのセット。さてお味はというと...なんと私のは当たり!であった。 スープも非常においしいし、野菜のキッシュも素朴でまずまずであった(よかった)。しかし、亜紀ちゃんは、 どんな激甘にも耐えられる、甘党女であったのだが、なんとここのこってりチョコクリームののったケーキ と、濃厚なスコーンは「だめだ...」となっていた。おかしいなあ...またはずれかい?でも、わたしも がっかりしたのは「お茶」。ティーハウスというくらいでライセンスドとも書いてあった。ということは、 ちゃんとしたリーフで出てくるかと思いきや、トワイニングのティーバッグが入っていたので、ちょっとがっかり してしまった。でも、この街の伝統的な建物の内部に入ることが出来て(意外と天井が低いのであるが、 落ち着いた感じがする。)ちょっとよかったかな?ここはB&Bも兼ねているようなので、こういう ところに泊まってみるものよいかもしれない。
(お店紹介: Badgers Hall Tea Rooms & B & B Accomodation URL見てね(^_-)-☆)
他にそう、みどころがあるわけでもなく、お昼にやって来て3時頃帰るのにちょうどいい感じ かもしれない。この日も天気が良くて最高の「散歩日和」であった。のんびりするのにうってつけ、 かな?帰りのバスは、行きのように貸し切りではなく、多少(といっても5人か...)乗客も いたようだ。きっと、学校がある日はスクールバスになるんじゃないのかな?と思った。時刻表 を見ると、学校のある日は運行それ以外は5分遅れ、などと注記があったので、意外と赤字路線 というか、必要なときにしか稼働しないということなのかしらね?なんて思った。もちろん帰りの バスも、紙にStratford Blueと書いてフロントに貼っただけのバスであった。
★チッピングカムデン:写真ガイド★
チッピングカムデンの小径。ドライブコースのためこのように路上駐車多し。

おばさんに便乗して撮った「茅葺きの家」もこもこした生け垣にも注目。

教会裏の墓地は見晴らしがよかった。コッツウォルズ丘陵を見渡す...

教会からの坂道を下る日本人ひとり...よいお天気(=^ェ^=)

<化石の大地も生きている?!>
そうそう、びっくりしたのはこのストラットフォードに滞在中になんと「地震」が起きたことだ。 イギリスに地震なんておきんのかい?!と思っても居なかったので、真夜中にぐらっと来たときは、 「下の階の客はラスカチョでデスバレー3連発か...むにゃむにゃ」と、信じなかったが、翌日テレビのニュース で「地震が中部でありまして...」なんて言っていたので、びっくりした。こんな古い地層のうえでも 「地殻はみんな生きている〜♪」なんて、けっこう、目からうろこであった。(ちなみに築40年50年 あたりまえ〜200年でも大人気!のイギリスの建物は震度4以上来るとやばいらしい。なんでというと、 「鉄骨がはいっていないから(!)」だそうだ。そして、実はけっこう頻繁に地震が起こるそうである。 英国に住むときは気を付けないとね...)
ついでにストラットフォードで火事もあった。街全体が古いんだから勘弁してくれ〜。
★9月24日(日)★
<雨の日と英国人>
とうとう来てしまった。おなじみ英国らしいお天気。朝からどんよりしている。若女将は、 朝食室で私達に「きのうどこいったの?」と聞くので「チッピングカムデンだ」と言うと「をー 素晴らしい。でも今日は残念な天気ね...」と、言って例のソーセージを持ってきた。 そう、この日は1日雨だった。でももったいないので、雨の中2マイルほど離れた「アンハサウェイ (シェークスピアの夫人)の家」を訪ねようということになった。しかし、道が不案内ですぐに 遊歩道の場所を見失ってしまった。しばらく雨の中を行くと、遊歩道らしきものがあったので、 そこをしばらく散歩してみることにした。モーターウェイとほぼ平行して走っているのだが、 ここは全くの遊歩道である。私達がてくてく歩いていると、じいさん2人が喋りながら朝の 散歩。しばらくすると、自転車で雨の中をサイクリング。そして、犬の散歩。どんどん、どんどん 次から次へと抜かされて行く。ほんとうに周りはなにもないのに、しかも雨降りなのに、 何故に英国人は散歩にサイクリングをするのだ?そして、先ほどのじいさんたちが、折り返して くる。よし、これはアンハサウェイの家まで行って、ターンして来たに違いないと、なんとなく確信して 行くが何にも行けども行けども見えてこない。がっかりして私達は引き返してきた。この、 日曜日の行動はみな日課のうちなのだろうか...あめが降っても、英国人はマイペースである。
どろどろで靴もぬれてしまい、ようやく部屋にもどり、オリンピックなどを見てすごす。しかし、 日本人の活躍などさっぱりわからない。唯一WWFの番組を唐突にやり始めて、タカ・ミチノクの試合 を見ることが出来た。でも、愛しのロック様の試合の前に、何故か「地中海のサメたち」という 特集に変わってしまったのは何故だろうBBC?ああロック様〜試合みたかった〜。 そしてこの日は夕方の晴れ間が見えて 来たが、一晩中降ったりやんだりの天気であった。明日の朝は早いので、若女将にそのことを 次げると「じゃあ朝食は?」と、残念そう(!)だったが、その場で精算も済ませ、明日は彼らが こちらに来る前に出発である。
★9月25日(月)★
<そしてロンドンへ>
翌朝早くに部屋を出ると、グランドフロア-の朝食室もなにも静まっていた。鍵を指定された ところに置き、私達はストラットフォードアポンエイボンを後にした。朝日がちょうど昇るころだった。 電車は来たときとは違い、直通が無い時間であるので、あらかじめ調べておいたレミントンスパ という駅まで出て、コベントリーでまた乗り換え、ロンドンのユーストンへ行く予定であった。しかし、 レミントンスパまで来ると、ちょうどよくロンドンマリルボーン駅へ行く列車が来るではないか。 英国の鉄道は、特急料金も全て込みであるので、便利であると書いたが、これもひょっとして このチケットでOKかとおもい、チャレンジして乗ってみることにした。なかなか快適な列車で このまま乗っていけそうに思えたが、やってきた車掌が「このチケットは次のバンブリーというところで 乗り換えなければいけません」とにっこり言われてしまった。そう言われてしまったら降りるしかない ので、予定外のバンブリーで下車する。困ったな〜路線はずしているんなら、切符買うかもどらないと な〜と思っていたが、もういちどバンブリーの駅員に訪ねると「つぎのマリルボーン行きにのれば 大丈夫」と言われてしまう。じゃあさっきのはいったい?帰国してその列車とおぼしき時間を 調べてみたが、追加料金が必要な列車は載っていなかった。今もって不思議である。
さて、まあなんとか当初予定していたのとほぼ同じ時間にパディントンに再び到着する。 ロンドンでの1泊はパディントン駅前のサセックスガーデンのならびにある、こじんまりとしたデルメア というホテルに泊まる。ここは、先ほどの地震の話からすると「鉄骨のない」部類にはいる、築 200年の伝統的建築物を改装してできたホテルである。この1日で大地震が来ないように 祈るばかりであるが...いちおう到着が早かったために荷物だけ預けて街に出てみる。
(ホテル紹介:The Delmere Hotel, 130 Sussex Gardens, Hyde Park, London W2 1UB
(0171)7063344 Fax(0171)2621863:
小さいジャズバーもあるレストランもある。小さいが雰囲気
もスタッフも感じよかった:でも明細がMr. M.Kになっていた...なんで?!)
今回はロンドンは1日だけで週末のアンティークマーケットの楽しみがなかったが (いちおうストラットフォードでも50店舗のフェア-が近くであったのだが、雨のために行きそびれて しまった:日曜日に開催されるらしい。次回はチェック!)映画「ノッティングヒルの恋人」に」出てくる ヒュ-グラントのファンである亜紀ちゃんの希望で、いちおうなにもないとおもうが、ノッティングヒルゲート からポートペローを散歩してみた。案の定、店もなにもしまっており、土日の賑わいから想像できないほど 静まり返っていた。さびしい。いつも財宝を求めてひとごみをかき分けるこの道が、こんなに静かだとは、 なんとも寂しい気分になってしまう。それでも、北上して行くと、すこしだけ野菜や果物の市が 出ていて、その姿をとどめていたが、全く初めての亜紀ちゃんには「こんなものか?」と拍子抜けだろう。 ヒュ-グラントも現れなかったしね...。
<英国美味の彷徨3>
そんなことで、私達は昼時になったので、クィーンズウェイまで戻り(このあたりは最近話題の 各国料理が集中している地区ということで、いちど来てみたかったのだ)いつかなにかで話題になっていた、 飲茶屋を探してみることにした。たぶんこの店だろうなとあたりをつけてはいった店だ「カントン」という そのもの広東料理の店。昼は飲茶を提供する。周りは中国人でいっぱいである。有名なレスタースクウェア の中華街とは一味ちがう、香港にいるような雰囲気である。私達の隣りに座った中華も、携帯を ばんばん鳴らして、がつがつと食べている。そしてまわりもどんどんひとで埋まって行く。しかも味も なかなかのものであった。さすがにワゴンサービスはないのだが、点心もスープ類もなかなかであった。 中国人が集まるのもよく分かる気がした。で、亜紀ちゃんはあまり食欲がなかったので、「まいたん」 のほうもおどろくほど安くあがってしまった。ビックリ。中華街いくのならこちらのほうがおすすめである。
(お店紹介:金唐酒家(KAM TONG)59-63 Queensway Bayswater London W2 (0171)2296065 12:00〜)
<なんだか調子が狂ってしまう>
実は私は何度もロンドンに来ているのだが(7回目かな?)、これがよく迷うのである。そして、何故か よく車にひかれそうになるのである。だいたい道路には丁寧に「みぎに注意(look right)」などと、書いて あるのだが...。道は微妙な広さと、曲がり具合がどうも私を惑わすのである。いつも、すこしずつ曲がりながら、 こっちかな?こっちかな〜なんて傾き加減に行くと、目的地に着くのである。今回は2年ぶりということで、 この「やや傾きながら...」というのを忘れてしまっていたようだ。亜紀ちゃんがナショナルギャラリーに行きたい、 というので、せっかくだから「財宝」ひしめくボンドストリートあたりからずりずり南下して「を〜やはり ロンドンはすごい店が多いのう〜」と感動してもらうハズであった。なのに、気が付いたらなぜか、バークリースクエアに いるではないか〜!あれー?ホリディイン?!ひえー!オマケにサボイホテルに突き当たってしまった。どうも 角度でいうと15度ぐらいずれていたらしい...とほほ。ごめんね〜というわけで、その後もなかなか修正 できず、苦労の末トラファルガー広場に到着する。亜紀ちゃんにしてみれば、なんで迷うかな?といったところ でしょうか?でも、地図出して歩くのも恥ずかしいから許してね...。
しかし、怪我の功名というか(?)ピカデリーサーカスの真ん前にあった「そごうロンドン」の存在が気に なっていたのだが、なんとヴァージンメガストアに変身していた。ああ、さようならそごう〜。気軽に利用できる 「トイレスポット」であったのにね〜(それだけですが...欧州では重要なのだ)
<ロンドンでのアポ>
この日は珍しく職場の友人に会うことにしていた。「ロンドンでほんとうにまともなもの食わせる所につれてけー」 という指令を出したはいいが、そんなの無理なのは、よーく判っている。しかし、この友人は忙しいのに いろいろ考えてくれて、散々考えたあげく、スペイン料理になった。せっかく日本からいくので「密輸品」 リクエストもだしてもらう。@日本のたばこ(!)A奥さん用の雑誌Grazia最新号B無糖・ブラック缶コーヒー(?) Cなんでもいいから漫画(来るときに読んできた「モーニング」を持参)を手土産にする。なんとなく、日本の ものなんて、なんでも手に入りそうではいらないといったラインナップである。ロンドンはとうとう、ニューヨーク を抜いて、世界一のマルチカルチャー都市となったと何かで読んだが、それでも、英国は英国なのである。
本当は彼の上司と彼の奥さんも来るはずであったが、上司は急な来客、奥さんは遊びすぎ(!)で、急に 発熱したので会えなかった。いわゆる「駐妻(駐在員の妻)」も、海外での生活が合えばいいのだが、けっこう、 苦労している人もおおいらしい。それに、これからじめじめと雨が多く、夜の長い、寒い欧州の気候...。 健康や精神のバランスをくずす駐妻も多いそうだ。そこへいくと彼女は駐妻集めて「番」を張っている(?) らしく、夫もある意味そのほうが安心だよ..といっていた。妻は健康で番張ってるのが何よりである。
ヴィクトリア駅に近い「ゴヤ」というスペイン料理店であったが、トーレスの白ワインも状態が良く、 タパスをテーブル一杯に並べて、東京の話とか、英国での仕事の話なんか聞いて夜は更けていった...。 いったん海外に出てしまうと、なかなか話す機会もないので、どうしているか気にはしていたのであるが...。 彼も今回は週末もつきあえずに申し訳ないと、恐縮していたが、日本にいるときよりも元気そう だったのが何よりであった。雨のロンドンを車で走りながらぼんやり、そういえば今回の滞在の 最後の夜が終わるのだなぁ、と、楽しかったけどちょっと寂しい夜...。
★9月26日(火)★
<最終日の過ごし方と英国の美味フィナーレ>
帰る日である。もうあっという間であったが、またあの香港経由での帰国である。 しかし、飛行機は18時なのでほぼ半日余裕がある。何をするか?と思ったが、結構疲れて いたので、テートブリテンに向かう。亜紀ちゃんのリクエストばかりなので、気にされてしまった が、7回目はこんなもんでいいんじゃないのかな...なんて、ね。テート美術館は、このたび 現代美術館が新オープンしたこともあって、もっぱら話題はそちらである。内容も、ずいぶん、 新館にもっていっちゃったようである。ちょっと残念だったなあ〜。ちなみにテートブリテンの目玉 は、ターナーの作品が充実しているところでしょうか。最寄り駅はピムリコ。テート・モダンは ロンドン塔の対岸あたりにOPENとのこと....。
本当は宮殿とかウェストミンスターなどにいっても良かったのだが、意外と美術館巡りは 足腰にきてしまう。あとはもう...ということで、ちょうど昼であったので、「英国美味探求」 のフィナーレを飾るのは...コベントガーデンにあるベルギー料理「ベルゴ・セントラーレ」である。実は ここ数年来るたびに通い続けてる店である。この店の目玉は一人前1キロのムール貝!鍋ごと サーブされる。それにアルミのボールにはいったポテトフライがついて、ライブレッドもついて 10ポンドといったところ。いつもは他の物もオーダーするので1つをシェアするが、今回はひとり 1キロを頼む。あと、ここの名物は(?)ベルギービールが充実していることと、ベルギーの坊さんの 格好をしたウエイターのレベルの高さ(!)でしょう。亜紀ちゃんは、すかさず「ここの人たちって きっとすごい面接通過してますよ。それに、あのひとりで来ている兄さんはウエイターのことばっか りみていますよ...」と。するどい指摘。そう、みんなLOOKING GOODなのである。まあ、それは おいておいても、出てきた料理に「もう、ロンドンは毎日ここでいいです!」と、言い切っていた。 たしかに美味しいのである。香港を発って以来の亜紀ちゃんの食欲回復である。よかった、最後に 気に入ってくれて...。と、一安心したベルゴであった。兄ちゃんもかっこいいしね(^_-)-☆ (かといって、そんな変な店ではないのでご安心を: Belgo Centraal:URLへgo!)
ベルギー万歳ということで、時計(電子手帳だけど)を見ると、もう2時近くであった。3時には ロンドンを出る予定にしていたので、もうあまり時間がない!ベルゴを「まいたん」して、ピカデリー 方面に向かうが、なぜかこういうときに限って、地下鉄の様子がおかしい。仕方ないのでレスタースクエア から歩いてオックスフォードサーカス方面に歩く。その途中で買い物があればすることにした。 リージェントストリートは東京で言えば銀座通りであるので、世界中のおのぼりが常にひしめいている。有名店 も多い。しかし、このなかで私が穴場だと思っているのはDickins & Jones。いちおうなんでもそろう デパートなんだが、なぜかいつも客がまばらである。でも別に妙な物を売っているわけでなく、ちゃんと したブランド物のテナントも数多くはいっている。人がすくないから見やすいし、店員も呼ばないと 来ないが感じもよい。夏冬のバーゲンなどはわりと品物ものこっており(!)ボンドストリートの 専門店よりも品揃えよかったりする。で、亜紀ちゃんがショートブーツがほしいということで、時間 がない!といいつつ、ここに連れてくる。何故か私もブーツを買ってしまった(?)ここのカード を作れば10%オフのキャンペーン中、在住者はいかがでしょう?無理矢理というかんじで買い物その1 完了。ああもうすぐ3時、もうすぐ駅!というところで、ローラアシュレーの店があるので「ぜーぜー、亜紀ちゃん。 ここも日本のと品物ちょっと違うから見る?」と誘っておいて、亜紀ちゃんがスカート1枚買う間に、すかさず ステージ用(?)ドレスを2枚購入(!!)「まききさん。ものすごい勢いですね...」と、あきれ られてしまったが...せっかくだからねえ...。ということで、いったんホテルに戻り、荷物を 受け取り大急ぎで、パディントン駅から結局ヒースローエクスプレスに飛び乗る。発車間際だったので、 いちばん手前の入口から乗ったら、なんとそこは1等「あと10ポンド必要ですがどおします?」なんて 車掌にいわれるが、15分に22ポンドなんてとんでもない!と、席を立つと、すでに満席であった。とほほ。
無事にチェックインも済ませ荷物も預け出国手続きを...と、おもったら、なんと出国のパスポート コントロールのカウンターが無くなっているではないか〜荷物検査の先にずらりと待ちかまえていたのに...。 ああ、これも新しいヨーロッパの流れなのね...と、欧州統合を肌で感じる瞬間。そういえば、新聞や テレビでやっていたような気がするなあ....。いつもここでにこやかに送り出してくれたものだが、 ちょっと寂しい気もした(入国は相変わらずきびしいけどね)あ、そういえば、チェックインの荷物に 帰りに読もうと思っていた文庫本をいれてしまった...ああ、気になる本の続き...。
何年か前のワインコンテストで、あらゆる産地をさしおいて英国のスパークリングワインが栄冠に 輝いたことがあったが、そのワインがヒースローで売っているという。Berry Bros. & Rudd社のものだ、 と昨日の駐在友人が言っていたので、それを1本買って帰ろうと思って立ち寄る。しかし、ラベルが シャンパーニュになってる。あれー?と思っていると、店員が試飲できますよ、ということだったので 試飲。非常に酸味も控えめですっきりとして香りもよいので、1本買っていくことにした。しかし〜 よくみると「ランス(フランスシャンパーニュ地方の地名)」なんて書いてあるんだが...本当に これのことかね?K山君??
帰りは文庫本なんていらないくらい、エコノミーなのにゆっくり寝てこられた。香港から成田までも ぜんぜん「モウマンタイ(もんだいなし)」。かくして7万4千円の旅は終了するのであるが、 乗ってみてまったく私的には「モウマンタイ」であったなあ....。 次回もこれで欧州にいくことにしようかしらねえ...。 ブレア政権の新しい英国を感じたか?はともかく(少なくとも税関では感じたけど) ロンドンでライブも芝居もミュージカルもあの店もこの店もあの通りも行ってない!という ことになって、やはりまたちかいうちに行くことになりそう...。いつがいいかな?
英国英国〜
