伊国日記2002/7月その1


大聖堂もお化粧中です♪

【7月の伊国日記】

<最後はブラジルだったかあ〜>

 ということで、6月は忙しかった。何がって?W杯である。結局地球の反対側からやって来ても、 あんなにも楽しそうにはしゃぎまくる、おそるべき体力のブラジルが優勝をさらっていった。終わってみれば、 そんなもんかな?なんて、妙な虚脱感に襲われたものであった。はあ〜。5月終わりの香港といい、 そこからサッカーテレビ観戦の日々、大分へアズーリ(イタリア代表)の応援に飛んだり...トルコ料理店でトルコを 応援したり..思い返せば私自身もロナウドに負けないくらい濃い(?)1ヶ月を送っていたなあ...。

 そんなこんなで、気が付くと目の前にイタリア旅行が迫っていた。なんと、幸せな夏なんだろう〜。でも、 計画をしなければいけないっ、とあちこち探し回る私。日程とつきあわせて、をを〜これはビンゴ〜... 待てよ...ここからどうすればいいんだ??なんて、時刻表やら、地図やら、あちこちのサイトを駆けめぐり、 なんとか9日分の旅程を完成〜したのが3日前だったなあ...。

 今回は、ホテル予約サイトでミラノ中央駅前数百メートルにある物件(?)を確保。4つ星でこの値段 (ジュニアスイート?で99ユーロ)とは格安で〜きっと何かあるに違いない〜なんて思いつつ、ここを拠点にあちこち 回る予定である。同行のゆききさんも、W杯ボランティアなどをやっていたので、私以上にこの1ヶ月、 会社もそこそこに、サッカー極道人生を満喫していたのであった。とにかく、出来上がった旅程をメールで送り、 去年ローマで買ったイタリアグルメガイド「ガンベロロッソ」を詰め込み(これが重いのよね)、 こんなもんでええかあ〜ということで出発となった。

★7月6日(土)★

<マルコメの朝>

 毎度おなじみフライトはおJAL。(もう何も言うまい...) アリタリアとのコードシェア便である。13時の出発なので、いつもより 余裕のスタート...なハズだったけど、結局前の晩は夜中に準備を始めたので、寝たのは3時過ぎで あった。もう〜寝不足は相変わらずなんがなあ..。天気も曇り空でいつもより気温が低い。これは 大荷物でも大丈夫だなあ〜などと思いながら出発する。旅行に欠かせない、モーニングと週プロ(なんで?) をしっかり購入して、なんともつつがない朝であった。空港までの 道のりも、空港でもこの日は人が少なくて快適であった。ただ、チェックインカウンターの係員が「えー、 本日はマニラ行きでよろしいですか?」なんて...おいおいミラノ・マルペンサだってば〜。危うく(?)島送りに なるところであった。

 出国のところで人だかりがしていたので、なになに?だれだれ?と野次馬をすると、フェイエノールトの 小野がアムステルダムへ向かうところを取材されていた。テレビでみると丸くて穏やかなかんじだが、 実際見ると、引き締まった表情のワカモノだった。海外組はどこかちがってくるのかしらねえ...なんて、 マルコメアタマの後について、ワタシタチも出国することになった。

小野選手虫垂炎はだいじょうび?

 

<成田電脳処:ラストミニッツ・メール>

 前回香港行きのときに発見した、ヤフーカフェ。今回は利用してみることにした。第2ターミナルの 出国ロビー中央あたりにある。いちおう期間限定なのかと思っているが、しばらく続きそうである。 受付でパスポートの写真部分をスキャンしてもらい、番号つきUSBのキーを渡されるので、空いている パソコンに差し込めばOK。無料で、高速インターネットを利用できるサービスである。出国前に チェックし忘れていたことなど、ここでフォローできるし、静かで快適なので、少し早めに来てここにいるのも いいかなあ?なんて思ってしまった。ゆききさんも「さっき小野に遭遇!良い旅の予感〜♪」なんていう メールをサッカー仲間に送っていた。

 私はというと、ここのところ、音沙汰なかった イタリア人のリノさんに数日前よりコンタクトを取ろうとしていた。今回はミラノに行くので、 モンテビアンコ(モンブランね)の麓に住むリノさん家から、近い(?)といえば近いので、一応知らせようと思 っていたのだった。だが、ココ成田に来るまでリプライがなく もうあちらでは連絡するチャンスもないなあ...なんて残念に思いつつ...。でも、ひょっとして〜来てるかもと、 ラストミニッツでメールチェックすると...あったー!本当に久しぶりにリプライ。無事でよかった〜。なんでも、私宛の メールはことごとく戻ってきてしまい、先日の分も帰ってきてしまったそうだ。日本はワインボトルに 手紙を入れて流さないとだめなのかっ!なんて愕然としていたところだあああ〜。と大げさに書いてあった。 とにかく、ミラノに着いたら電話してくれとのことだったので、 そうする旨返信しておいた。早速ゆききさんにもこのことを報告し、2人で日本土産として「すしTシャツ」を購入。 日本土産はこれしかないでしょ〜♪会えるといいなあ〜♪

<欧州便におもふ>

 ヤフーカフェでくつろいでいると、もう搭乗時間になっていた。あわててゲートまで行き、機上の 人となる。最近ガラガラフライトが多かっただけに、欧州便はなんでこんなに混んでいるのかねえ? なんて、かえって不思議に思えてしまう。とにかく、大量のニホンジンを載せてミラノに向かう。 今回も2階席のアイルサイドに指定したので、12時間のフライトも楽々だなあ〜なんて思った。 適当に足も伸ばせるし出やすいし...。となりのおじさん2人組がどんな用事でどんな関係なのか、 ちと不思議であったが、まあ、気にならない存在であったので、更に快適であった。

 おJALもミールのしょぼ化が深刻化(?)しているが、そのしょぼ度を緩和するためか、食器が 妙にカワイクなっていたのであった。なるほど「あら、かわいいわね」なんてかんじで、内容をカバー しているのか?なんて、今回もワインを出来るだけ飲み....えー6本?あれ?香港便と あまりかわらないのは何故?ということで、12時間。持ってきた雑誌をあれこれ読んだりして、意外と あっさりクリアしてしまった。途中トイレでたばこを吸った人がいたと、アナウンスがあったが、 欧州線は長いからなあ...なんて同情は絶対しないっ!だめだよねえ〜とほほ...。 それ以外は、途中気流が多少悪いところが あったが、それほどでもなく...ほんと快適だわ、今回。

<中央駅へ...駅前ホテルでの悲劇>

 ミラノに到着したのは18時半。でも、今の時期は十分明るい。天気は日中雨のようだったが、 私たちが到着したら、すっかり止んだようである。ゆったりと穏やかな空が拡がっている。ああ、 北イタリアの空かあ。南と比べると日差しはやわらかだけれど、それが北の特徴なのかな?と、思う。 荷物も早めに出てきて、入国審査を済ませる(ミラノはさすがに、スタンプを押してくれる)と、 バスでミラノ中央駅へ向かう。

 ミラノ市内への交通は、国鉄のマルペンサエクスプレス、という手もあるのだが、そちらは北駅に 到着するので、中央駅へ向かうのは相変わらずシャトルバスである。チケットは到着ロビー内の 売場でも、車掌からでも買える。料金は4.5エウロ。そーかー。ユーロ(イタリアは「エウロ」と言う) の国に来たわけだ..と、ちょっと感動。でもその新紙幣は意匠の特徴のなさが悲しい。イタリアリラ紙幣にしろ、 コインにしろ、単位は少々めんどくさいが特徴があって好きだったけどなああ〜。

 市内へは、国際線到着の次に国内線ターミナルでピックアップしてから向かう。およそ1時間で到着する。途中、 そういえば飛行機が激突して「テロかっ?!」と、騒然とした、ピレリビルが痛々しく立っている。 ほんとに、中央駅の真ん前で...飛行機が突入した部分は、すでにふさがれているが、すぐに それとわかる状況であった。この広い駅前広場にでも着陸しようとしたのか?そう思うと悲しい光景である。

 バスを降りて、事前に調べておいた地図によると2ブロック先にホテルがあるはず。まさかタクシーの 必要な距離ではないよなあ〜と思い歩き出す。と、駐車場を越えて歩き出すとすぐに発見!を〜! ほんとうに「駅前ホテル」〜!!。周囲の歩道が工事中でがらがらしていたが、自動回転扉をはいると、 明るい内装の、立派なホテルだった。ちゃんと予約がはいっているか心配であったが、チェックインも無事 終了。と、フロント氏が「メッセージです」と、メモを手渡す。あれ?なんだろう。リノさんはココ知らないはず だしなあ...なんて読み進むと..私宛だが、どうもゆききさんに自宅へ電話するようにと...えっ?!

BECAUSE YOUR FATHER DEAD

思わず悲鳴を上げてそのままゆききさんにメモを手渡すと、気の毒なゆききさんも絶句...なんでこんな 事が起こるんだ〜と、フロント氏も含めてその場の雰囲気はまさに

GAME OVER

というかんじであった。でも、とりあえず手渡された鍵を手に、部屋へ入る。そのときは気づかなかったが、 天井も高く広く明るく清潔な、申し分ない部屋であった。しかし、とにかく日本に連絡である。今 ミラノは夜8時。と、すると日本は夜中であったが、とにかく部屋から国際電話をかける。こういうときは、 日本の国番号などすぐに出てこない。何度目かにようやくつながり、今留守番をしている、ゆききさんの 姉が電話口に出た。こういうときに限ってゆききさんは自宅に連絡先を置いていかなかったらしい。 お姉さんが手を尽くして調べ、コンタクトをとったそうなので、そうとう怒られていたようだった。でも、 「じゃあ帰るしかないね」と、ゆききさんが電話口で言った時、「えーそんな〜」と、私も困惑してしまった。 でも、それは仕方ないので、翌日航空会社がオープンしたら、取れるフライトで帰国することになった。

 そんな騒ぎになってしまったので、そのあとの予定がまったくたたずになってしまった。その旨伝えようと、 懐かしいリノさんに電話をする。を〜これまた懐かしい声!何年ぶりだろう!とにかく、今日は約束 できないから、また明日以降連絡すると告げて切った。なんか私もアタマが混乱しているが、一段落 したところで、レストランへ行くほどではないが、何か買い出しに行くことにした。駅のスーパーで、ワインと パルマハム、水牛のモッツアレッラなどを買うが、どれも味気なく感じてしまうサビシイ夜だった。ただ部屋に グラスが無かったので、フロントに電話して取り寄せると、バールマン自ら登場。部屋に常備しているはずなのに、 何故ないんだぁ〜とルームメイドの仕事ブリを嘆いたかと思うと、 ところで私のバーにはいつ来るんですかっ?などと、しばらく ワンマンショーを繰り広げ、笑わせて帰って行った。ああ...やはりここは間違えなくイタリアだ...。

 ワインを2本空けるが、疲れから記憶消滅。途中で目が覚めてシャワーを浴び、先に沈没している ゆききさんを寝かせ、私たちの長い1日が終わった。

サビシイ夜になってしまいました...
(ホテルからの眺め)

★7月7日(日)★

<超特急ミラノ観光とひとり旅の始まり>

 翌朝、ゆききさんの携帯アラームで目が覚める。ゆききさんは「なんで鳴ったんだろう?!」と、言って いたが、昨晩セットしたのを私は見たような気がする...(??)早速フロント経由で航空券を手配依頼。 その間朝食を食べ結果を待つ。が、どうもらちがあかないようである。私たちのチケットは変更不可のため、 新しく買い直さないとイケナイのに、なにか違うことをしているような気がしてならなかった。しまいには、 中央駅の旅行エージェントへ行って来て下さい、とのこと。その足で行こうかと思ったが、フロント氏の言う事が イマイチ信頼ならないので ゆききさんに直接おJALにかけてみなよ〜と、すすめる。と、やはりノーマルだったら今日の午後の便が取れる とのことであった。やはりね。確認してよかったよ〜。タダ、まあこんな事態だから仕方ないとはいえ、およそ 30万円の出費とは...なんともはや。あれだけ人を満載しているんだから、こういうときこそ安くのせて ちょうだいよっ!と言いたくなるがなあ...。

おなじみギャレリラのエントランスです


 ゆききさんは帰国が決まり一安心だが、残る私の方はこれからどうしようかな?と、まだ混乱したままであった。しかし、 せっかくミラノに来たのだから、ドゥォーモでも見て、リナシェンテでも覗いて行きましょうか〜なんて、無理矢理 地下鉄で出かける。でも、まあ、思った通り、どこを見ても気がそぞろの様子なので、どうも痛々しい。 リナシェンテなどをひとまわりしているうちに11時過ぎてしまったので、部屋にもどることにした。フライトは 14時半なので、12時のバスで再び中央駅からマルペンサ空港へ向かう。1泊3日のイタリア旅行と なってしまったなあ...あああ〜。バスに乗り込もうとするゆききさんに、バスのおじさんが、まだ 10分ぐらいあるから大丈夫だよ、なんて言ってくれたりして...帰ったら私の留守番にも是非連絡を!と、 お願いして別れる。ああ、こんなことってあるんだねえ〜と。

<そうして始まるミラノライフ>

 どうしようかな〜というのが本音だったけど、とにかくとりあえず一つ探したいものがあった。ネットカフェ である。ローマではコインランドリーにパソコンが置いてあって...というネットカフェもどきが去年 繁盛していたが、ミラノはどうかなあ〜?と、駅前を歩き始めると、なんと目の前に「フツーの」 ネットカフェを発見!やたー!と早速店にはいり使い方を聞いてみると、プリペイドカードが あって、利用時間分購入する(30分2エウロ)。で、そのカードに書いてあるIDを入力し、 自分でパスワードを入力して利用開始。余った時間はまたパスワードを入れれば次の時に使える。 早速メールにアクセスしてみると、なんと日本語もちゃんと表示してくれるではないかあ〜うれし〜。 これはこのままここに入り浸りとなってしまうのかしら〜?と、うれしい悲鳴。が、こちらから入力するときに、 日本語が打てないのがちと不便なのよね〜。でも、十分十分。これがあればどうにでもなる... と思って、留守番などあちこちに、今回の事件と私は残る旨伝えるべくメールを打った。あと、予約して いるベローナのホテルの内容を変更するメールとか、事後処理(?)を済ませて、一旦部屋に戻ることにした。

モレッティーとアンチョビおつまみでございます
サラダと食すと美味かったです。はい。

 

 中央駅のスーパーに立ち寄り、立てこもり用のモレッティービールとサラダ、アンチョビのおつまみ、 スプマンテなどを買って部屋に戻る。部屋の窓を開けてみると、目の前に総菜やがある。をを〜 ここはお持ち帰りグルメ候補かな?と、すぐ横の通りには1番のトラムが走っている。モレッティーを 飲みながらMTVを見たりして明るい部屋の中で昼寝をする。目が覚めたとき、なんとなく「ああ、 一人のペースが出来てきたな...」なんて思った。これでよし、だなあ〜。

ツインのシングルユースとなりました
でも快適ミラノ駅前ホテル


 夕方、といってもこの時期は夜9時過ぎないと暗くならないので、6時過ぎはなんというのか? なのだが、ようやくリノさんに電話をした。ゆききさんの事を告げると、大変驚いて絶句していた。 で、君も帰っちゃうのか?!と言っていたが、こちらに残るので是非会いましょうということに なった。水曜日にトリノへ子供と出かける用事があるので、そこで会うことになった。手元にある 時刻表で、10時過ぎの電車があるのを確認し、トリノの2つある駅のうち、ちいさいほうの ポルタ・スーザ駅で待ち合わせをして電話を切った。ん?でも待てよ。トリノの地図というと、この 重たいガンベロロッソの地図しかないけど....大丈夫かな?私??でも、再会出来ることと、 おこちゃまにも会えるのでとても楽しみになってきた。

<伊太利亜の中華>

 ああ、そういえば今日は七夕だねえ〜。今日は予定ではトリノのレッジョ劇場でチャイコフスキーの 「オルレアンの少女」をマチネで見るハズだった。この夏の時期に劇場でオペラを見られるのは、貴重 だったが〜仕方がないね。出演者にフレーニの名前があったなあ...そうだ。日曜日はミラノ郊外 ボラーテでのみの市があったんだ。行けばよかったかなああ...などとちょっぴりあれこれ残念であったが、 時計を見ると7時過ぎ。ちょっと早いが夕食に出かけよう。

 といっても、今日はホテルの近くで中華にしようと決めていた。冬に来たときはリマ駅のすぐそばに 泊まっていたが、そこから歩いて入ったことのある中華屋である。寒い夜に赤い中華ランタンの灯が ぽっと浮かび上がってきれいだったのを覚えている。そのときにいた感じの良いお嬢さんはもういなかった けど、はいるなり顔見知りのような雰囲気で、席を用意してくれるのは、不思議に居心地がよかった。 先客は中華の男女が私と入れ違いに、そのほかは白人男性ひとり。米国人男性2人はお持ち帰り のようだった。白ワインボトルとセロリの炒め物・ スープ・炒飯などを頼む。しばらくすると、赤ちゃんと5才ぐらいの男の子をつれた家族が入ってきた。 店の人に「4人ですか?」と聞かれると「とれめっぞ(3人半)!」と、お父さんは楽しそうだった。私の となりのテーブルに座ったので、私の食べてるモノをちゃっかりひととおりオーダーしていた。イタリア家族 は楽しそうでいいねえ〜。料理は少々塩味がきつかったが、ワインで カバーして、食後はレモンをくりぬいた中にはいっているレモンジェラートとカフェ。サービスにプラム酒を もらい気分良く帰る。

 今回は時間もあるので、いつもメモ程度の日記をちゃんとした文章で書いて行くことにした。食事の合間にも 書いているし、部屋に戻って、お昼に買って冷やしておいたスプマンテを飲みながら書いている。 昼間はこれまでのことを書く気が起きなかったが、ようやくアタマの中に文章が浮かぶようになってきた。 しかし、400円ほどのスプマンテだけど...ウマイよ、これ...。

駅スーパーで買ったスプマンテ「おいしいいいい〜♪」


★7月8日(月)★

<朝の顔ぶれ>

 月曜日の朝食室は、これから仕事に行くような出張族などもちらほら。ラフなスタイルの 観光客に混じっているととても目立つ。なので、ひとりで朝食を取っている人が結構多い。 観光客はやはりドイツ系のひとが多いかなあ?あと、転々としているニホンジンを入れ替わり 立ち替わり見かけることもある。団体客のはいらないホテルはだいたいそんな朝である。 ここの朝食は、シンプルコンチネンタルのようであるが、けっこうお菓子類が朝から充実していて ...といってもあまり食べることはなかったけど、毎朝トルテ台が3種類、焼き菓子数種類、 フルーツも充実なのである。時間も11時まで開いているので、寝坊派の私にはウレシイ限り であった。

 さて、今日はどおしようかな?と。予定では、ストレーザからマッジョーレ湖島巡りなどを 考えていたのだが、ひとりで島巡りもなんだなあ〜と思い、日帰り近場コースにしようかなあ...。 中田のパルマでもいいが、以前からミユキさんがすすめていた、ベルガモなんて良いかな?と、 ネットカフェへ電車の時間などを調べに行く。この先結構使うかな?と思い2時間分購入。 1日いるのなら使い放題5.8エウロもあるよ〜と、勧められるが(確かにお得)ちょっと違うので お断りする。むふふ、ネットがあると快適だねえ〜と本当に思う。昨日まいておいたメールの 返信をチェックしたりして...を〜日本では心配しとるな〜。何?外出禁止で猫のカンカンの ように1日寝てなさいって?うーん、それに近いかもしれないけど、ここまできてそう言うわけには ねえええ〜。をっと、ベルガモの時間を調べて...みると、1時間後の電車に乗れそうである なああ...と思い、ネットカフェを後にし駅へ向かう。

 ところがっ!あなどってはならぬ当日券売場の長蛇の列!いつか買えるとはいうものの、 何故かミラノの列はなかなか進まない....ええ...これは...ああ...調べた電車の 時間が...あと5分...もううううう...やめっ!と、いうことで、憧れの(?)ベルガモ行きは 長蛇の列に阻まれて断念することとなった。ちなみに、ベルガモへは準急または普通列車で 1時間ほどである。自動券売機もあるんだが、あまり試す気にならないのだなあ〜。一度 ローマでフィレンツェまでのチケットを購入した快挙(?)があるが、なんとなく並んでもこれまでは そう時間かからなかったもので..はあ〜。便利すぎて却って使いにくい日本の券売機も なんなのだが...。銀行のATMを信用しない香港人が窓口に行列するがごとく、イタリアでだって 券売機に文句言ってもラチがあかないのではとも思うし。文句言うのもどの列に行列したら よいのか...だしね。

<ミラノでぶらぶら>

 結局昼時になってしまったので、店も閉まり始めてしまう。中央駅から地下鉄で、いちおう 日本のOL垂涎のモンテナポレオーネ通りあたりを流す...が、私にはあまり関係ない店が 多いのでちょっとね〜。スピガの方が歩いていて楽しいかもしれないけどね。そういえば、前 来たときに、このへんにブルーノマリのアウトレットがあったんだが...と探すと、正規商品店舗 に変わってしまっていた。うーんちょっと残念。バッグなんかも安かったのになあ〜と、そんな調子 で記憶をたよりにこの界隈を徘徊。マックスマーラのアウトレットも場所がわからなくなっちゃったなあ〜。 今ちょうどセール時期なので〜と、店を覗くが、ミラノってわりと買い物しにくい街のような気がする。 道が広くて分散しているというのもあるけど、なんとなく見て回っているだけで、疲れて結局何も 買わないということが多いなあ..。目的意識を持って、ブランド店に入っていくニホンジンって それはそれで達成感あるかもしれないけど、お得な買い物の好きな私には、あまり向いていない 街かもしれない。銀座より池袋派(なんて比喩...)の私であった。

 そうそう、そういえばカルチョ(サッカー)関係のモノを集めるんだった!今年のセリエAは、 W杯イヤーなので1ヶ月早くユベントスの優勝が決まった。ミラノ本拠地のインテルもクヤシ 涙(いや号泣してたな...)を流したのも、なんだかはるか昔のような気がする。なので、 その関係の本や雑誌などを探すが〜W杯もイタリア惨敗の余波なのか、なにかひっそりと してしまっている。カルチョ雑誌にしても、来期の展望とかなんかぱっとしない記事で、手に 取ってもあまり欲しくなるものではなかったなあ...。去年のローマの熱狂がすごかっただけに.. イタリア人は今しばし、次節が始まるまでじっとカルチョの話題は避けている...そんな 感じがしないでもなかった。が、ギャレリア内の書店で、ユベントスの優勝記念Tシャツを発見。 あと、ユベントスの選手&家族の普段着のポートレイトの写真集(これはなかなか良かった) あたりはよさそうだったが..(ほとんどはオクサンや婚約者とのショットだが、ダービッツは犬。 デルピエロはお兄さんというのがちょっと笑えた...)。デルピエロの写真集もあったが、婚約者 との楽しげショットなども満載で、なーんかこんなもんファンは買うかねえ?と、思ってしまったり してね(ヤキモチ焼いてもねええ...余計なお世話よね〜ぶつぶつ)。ま、今日のところは偵察ということで..。

 お昼時でもノンストップ営業といえばリナシェンテ(デパート)である。このあたりにくると、ニホンジン ツアー客も大勢きている。が、中身が今ひとつなのよねえ〜。地下の日用・台所用品・食器コーナー などは見ていて楽しいのだが、オーソドックスなものばかり置いてあるので(まあ、万人受けするタイプ?) ここも流してオシマイということが多い。と、物足りなさげにあるいていると、突然イタリアオヤジ登場。 「ちょっと失礼。あなたひょっとして、歌手の方ですか?テレビで観たことがあります」と、突然声を かけられた。まあ〜歌手でなくもないので「ええそうです。でもテレビには出てません」と言うと、 「ではどこで歌っていらっしゃるのですか?」と詰めるオヤジ。「東京の六本木です」と返すワタシ。 オヤジしばし「おお〜そうですか、。いや、すばらしい。ではごきげんよう」と、それだけ言って 風のように消えて行った(ほんとうにすぐどっか行ってしまった)。むむむ。単にヒマツブシだとは 思うが、イタリアオヤジ式の「声かけ術」とでも言うのだろうか...いやはや、未だに謎である。

 また、新たなイタリアオヤジ2号が出現するやもしれぬので、そろそろ戻ることにした。またまた、 愛しの駅スーパーでちょうどナスピザが焼きたてだったので、おばちゃんに切ってもらい(おばちゃん も焼きたてはうれしいのか、にこにこしていた)サラダ、ビール、追加スプマンテ等々買って部屋にて 遅い昼食&昼寝。ああ、そういえば、ホテル前の総菜やは、もうすでに閉まっているが...。 月曜日は午前中だけでオシマイなのかっ?!これまたイタリア式営業形態というのに愕然と しつつも、月曜日は日曜日の翌日だもんね...で片づけてしまって良いのだな。ここは...と、 納得。

焼きたてナスピザうまかったぢょ♪


<イタリアのテレビ>

 イタリアのテレビに関するいくつか...
【日本のアニメ】今回見かけたもの。ドラゴンボール、巨人の星、釣りキチ三平、ベルサイユのばら、 スラムダンク、妖怪人間ベム(!)などなど。もちろんイタリア語吹き替え版。ちなみに何かで読んだが、 ローマのトッティーは小さい頃「オスカル」と呼ばれていたそうだ。なーんだ。みんな同じモノを見て育って いるんぢゃん!(ちょっとコワイ)
【過剰おねーさんたち】思うに...ニュースキャスターなのに、よーく考えてみると不必要な露出が 多いのも特徴(限る女性)。波打つブロンドで美女が「さてお知らせです♪」など..でもしばらくすると感覚が 麻痺して、ま、こんなもんか〜と思えてくるが...(オソロシイ) それに輪をかけて、カメラワークも独特である。 朝の番組のキャスターがとてもかわいい顔をしているのだが、ゲストとかよりも、その顔ばっかり 撮っているのである。「また顔ばっかり撮って〜」と、心でつっこんで見ている。
【バラエティーはオヤジ担当】6時すぎるとがぜんどの局でも、これまた意味不明のせくしーおねーさん の踊りまくるバラエティー番組が増える。が、メイン司会は麗しきワカモノではなく、中年小太りオヤジが 多いのである。このポイントをはずすと収集付かなくなるからかもしれないが、どの局も「オヤジ・ 美女・意味不明」の組み合わせで、毎晩同じ様な番組が続くのだ。最近、莫大な賞金のかかったクイズ 番組(どこも同じのやってるんだが...)が人気のようだ。ああ、日本もやってるなあ〜あれよアレ...。 レギュラー解答者に巨大オカマがいるのもス・テ・キ(ちなみにこれも6時台)
【週末はゴシップで】週末はちょっとラインナップが変わっていて、セレブのゴシップ満載の番組を やっていた。ああ...カルチョがあれば週末はこればっかなんだけどね〜。だれそれは、○○と サルディニアでバカンスですっ!と言っているレポーターの美女も「おいおいおい。こらなんだその格好!」 みたいな超魅力的(?)番組オンパレードである....はあ...ネタが尽きると映画、というのも 特徴ですな...。8月終わりから9月にかけてカルチョが始まると...まあ、これにカルチョが 加わるだけなんだが...。
【カルチョついでに..】オフシーズンの移籍話をまとめて「カルチョメルカート(蹴球市場とでも訳す?)」 と言われているが、これは夕方のニュース番組のコーナーになっている。このとき注目だったのは、 ネスタの行方・ダービッツの去就...さてどおなった?
【ついでに最近の話題】南部バーリででイナゴ大発生。ナポリでタイヤ火災。バカンスシーズンで 交通事故多発。今週はストライキウィークで、公共交通機関のショーペロ(ストライキ)にご注意。 ボーダフォン(ジェイフォンと同じ)のイタリア版「写メール」が登場。きっとこれは 流行るにちがいない〜。ちなみにCMは、クラブにてイタリア兄ちゃんが「今こんな彼女を ゲット!」と友達に送る。それに返して「俺はこんなにゲット!」そして更に大人数の 女性に囲まれた写真を「ほら〜」と送る...まあわかり易くちらりとこんなに広角も OKとアピールするところニクイが。内容はアホでもカッコイイCM。CMついでに、 今回お気に入りのものは、イタリア男3人がバールでカルチョ(ひょっとしてW杯?!)のラジオ観戦をしているが、 次の瞬間逆転負け。ひとりが無言でラジオを床にたたきつけ足でガシガシ。音が消えて、 一口飲み物を飲む、あっけにとられる他2人だが、ちょっとだけラジオが復活すると、 またそこにあったモップでガシガシ!完全に破壊(?)すると何事もなかったかのように また飲み始めるイタリア男1。その他2人唖然としている..というもの。この 「カルチョ編」の他にも同じ3バカでおばあさんに声をかけて墓穴を掘る編というのが あったが、ちょっとワタシの未熟なイタリア語では理解できなかったのが残念〜。CMもとにかく オモシロイのだ!

と、いうわけでこの日はこのあとネットをチェックに行き、ビールを追加して軽い食事で終了とした。 もう、気になり始めるとテレビが止まらない〜やめられない〜かっ?!

本日のビール

★7月9日(火)★

<今日もミラノ>

 初日以来、毎日良い天気が続いている。でも、南ほど日差しがきつくないので、そう 激しく日焼けをしない。が、暑い....。この日も朝メールをチェックに行き、日本の ニュースなどを見る。を〜台風が明日あたり上陸とか?今年は台風が多いねえ..。 その代わり、香港はぜんぜん台風が来ないよ〜と、香港友人が言ってたような気がする。 なんと、全日空機モスクワ−成田線内でニホンジン死亡?!を〜いろんなことがあるねえ〜。 飛行機内もあなどれないものよねえ〜。などと言いながら、今日は明日のトリノ行きの切符を 買わないとなあ...と思い駅に向かうが、またまた大行列にうんざりして、夕方にでもまた 来ようということにした。また地下鉄でドゥォーモに向かい、そこからギャレリアを抜けスカラ座 の脇を上がり、ブレラ美術館に向かった。

 ブレラ美術館は、美術学校に併設した美術館である。なので、お正月などの時期はしっかり11日 ぐらいまで閉館しているので、この時期行く方は気をつけた方がよいであろう。コレクションは主に イタリア絵画・宗教画が中心で、オーソドックスなというかやや単調な作品群であった。あちこちに貸し出しを 行っているらしく、ちらほら姿の見えない作品もあり、なんとなくポイントに欠けてしまっているかな? などと、思う。ミラノには貴族のコレクションを見せるちいさな美術館があちこちにある。そういったところを めぐったほうが、実は、貴族の館に足を踏み入れる機会も相まって、興味深いところがあるかもしれない。 ちょっと期待はずれであったかなあ...。何枚か絵はがきを買うが、どうも磔刑になったキリスト だとかいう題材ばかりでは華がなくてね...と。そういえば「最後の晩餐」も痛みがひどく、最近は見るのも 予約制となってしまっていて、ミラノにあまり目玉美術スポットが少ないのは悲しいかなあ?

ブレラ美術館にて(ブレラ通り:建物中庭:回廊)

  


 ブレラのあたりも、お昼時になってしまうとお店が閉まってしまうので、歩いていてもつまらない。 また出直すのも何なので、逆戻りして昨日チェックしていたユベントスグッズを購入したり、メディア ショップという、巨大なCD&書店を発見したり(ものすごい品揃え...地下にこんなに広い スペースがあるなんてー!とびっくりしてしまう。たぶん捜し物はここで済んでしまいそう〜)ひとまわり して駅に戻った。もう昼過ぎなので、いいかげん人が少なくなっているかなあ〜?なんて見てみるが まだまだ行列中。でも仕方がないので、列に着き明日のトリノ往復切符を購入しようと並ぶ。 が、そうだ〜ミラノは当日券売場と予約は別れてるかもしれない〜ナポリは同じ窓口で、座席予約も 当日券もなんでも買えたのだが..ここはだめかなあ〜なんて、だめもとでEC(エウロシティー) に乗りたいのだが..というと、これはTGV(!)なので予約窓口じゃないとだめなんだけど〜 と冷たい〜。でもいい加減待ったので「じゃあこれ以外の列車で同じぐらいにポルタ・スーザへ 行くので....」と言ったら、思いっきり普通列車を指定して、乗車券のみ買うことになって しまった。うー。もうひとつのポルタ・ヌゥオバであれば本数が多くICも走っていたのだが、 こっちの駅を指定したばっかりに〜。が、思い直して、予約窓口にリベンジ!と思い、 向かって右側のホールに入る。おおお〜人が少ないではないかあ〜と思ったが、はたと気づいて、 そうだ〜番号順に呼ぶシステムだよ〜と、慌てて入り口に戻り番号カードを取る(日本の銀行と同じシステム)。 が、その番号を見て愕然〜あと100人以上待っているうううう〜ということで、いったん ホテルに帰ることにした。やれやれ。一仕事だよまったく...。と、立てこもりビールを飲んで 一休みして、涼しい部屋でカンカンのようにごろごろして..1時間ほどして「さて勝負!」と、 再び駅へ出かけていく(ホントに駅前ホテルでよかったよ〜)。が〜まだまだ待たされてしまったが、 ようやく(更に1時間ほど...とほほ)ワタシの順番っ!と思ったら、窓口に割り込みオヤジ! そんなの許されるはずもなくようやく....買えた〜。TGVパリ行き(トリノだけど) 往復と11日にヴェローナへ遠足へ行くためのES(エウロスター)チケットを購入。 トリノ行きチケットは、乗車券・特急券・指定券の3枚綴りの豪華なもの(?)になってしまった。 窓口おじさんもホチキスでぱちぱち留めて(最後の1個のところでタマ切れ...おじさんも ワタシも大笑い)終了!はあ〜もう、すっかり夕方に(もちろんまだ明るいけど...)なって しまった。はあ〜。

<界隈偵察&ナポリオヤジの熱烈歓迎>

 もうへろへろであったが、今日はせっかくなので(?)ガンベロロッソのガイドにある店に チャレンジしようと、この界隈を偵察。まだ夕食には早い(大体店は8時過ぎに出かけるのが 良いかな...と)ので、その場所をチェック。といっても、この不毛な感じの中央駅近くに も、そのリストに載る店があって、日本に居るときから「ここにいってやるうううう〜」 と、準備していた店。本格派ナポリピザが食べられる希有な店である〜と、つたない伊語 ボキャブラリーから察すると、そんなところか。シーフードもナポリの伝統菓子も食うべしとある。 なるほろれ〜。場所はホテルの前の道を駅と反対側に歩いた2ブロック先である。店はすぐに 発見できたが、このあたりは〜アフリカ人がたむろする雑貨屋。中華の商店。インド・パキスタン 系のスーパーとカレー屋(テイクアウェイOKね!)が数件。むむむ〜このへんは、ミラノの チョンキンマンション地帯なのかあああ〜と、ふと目をやるとタイ語のぐるぐる文字。ををを〜 コップンカっ!〜サワディーカっ!〜なんてタイ人に化けている場合ではない!それにまじって、 バッタモノっぽいアウトレットや、小間物問屋街でもあるようだ。石の建物の中に封じ込められる ので、なかなかその顔が見えてこないが、よく見てみるとなにがあるのかわかってくる街なの かなあ?なんて思った。例の総菜屋も今日は火曜日なので通常営業のようで...なかなか おいしそうなモノがたくさんある〜であったが、今夜はナポリだっ!

 満を持してこのナポリ食堂に再来するワタシ。さっきは店は開いていたが、 中は暗く営業前であった。8時過ぎて向かうともうすでに何人かの客があるようで、 ピザ焼きがまにも火がはいっていた。ををを〜なかなか雰囲気のある店じゃない〜 と、はいっていくと、いかにも...というシニョーラがカッサにデンと座って 「おひとり?」と迫力の確認。するとすかさずナポレターノオヤジ〜が登場〜♪ 踊るように席へ招き入れられ、今日のオススメは〜コッツェがあるよ〜マリナーラ〜♪ オイシイよ〜あと、メインはどおする?肉?サカナ〜♪「えーサカナ(ワタシ)」 じゃああああ〜♪この店じまーんの「カルトッチョ」にしなさ〜い!おすすめよ〜 何飲む〜♪え?白ワイン〜いいねええ〜。ちょっとまってね〜♪....。と、 ほぼ、メニューを熟読するヒマもなくワタシはここの、スペチアリテにありつける ことになった。やや甘めの白ワインを飲みのみ、日記を書いていると、ナポリオヤジは、 もうひとり一人ではいってきた白人男性をワタシの前のテーブルに招き入れた。 ワタシに背を向けて座ろうとした男性に、そんな〜女性に背を向けちゃいけないよ〜♪ と、ご丁寧にその暗めの(!)白人と向かい合いで食べることになった。あーあ。まあ、 そのにいさんはおいといて、料理は極くシンプル。ムール貝の蒸した前菜もタマネギと ハーブのシンプルなものでBENE!だが時期的にどうなのか?貝がちいさくていまひとつ。 そして名物カルトッチョはいわゆるホイル包み焼きで、小鯛のような白身のさかなと、 魚介類をたっぷり入れて、プチトマトとともに焼いて出てくる。そしてナポリオヤジが 丁寧に骨から身をはずしてサーブしてくれる。うにゃにゃにゃ〜、まあ〜どう考えても、 ウマイ料理だ〜なあ〜といったところ。ニホンジンにもイメージし易いかな...と。 そして、食後にナポリ伝統のお菓子があるから、それを食べなさいと言う。その名も「ババ」。 を〜ぢゃあそれをいただきませう。ということで出てきたのは「は?」。フォークに刺さった、 カップケーキのような「ババ」。お酒がたっぷり含まれた「ババ」。そういえば聞いたこと あるなあ〜ナポリの菓子だ〜。ということで、ちょっと予想に反したデザートを終え、 無事に食事終了。食後にカフェとグラッパを頼むと、 愛しいナルディーニのグラッパをオヤジが「これがうまいのよ〜」と、どぼどぼ注いでくれる。 「最後にひとつ」カフェにもグラッパを気持ち注ぐのが、ここの流儀か?促されるままに、ナポリオヤジの 言いなりになったディナー「明日はピザにしなさーい♪」ということで、熱烈キスで送り出される ワタシ...ううううう。もう少しワインにキレがあったら、翌日ピザでもいいんだが...。 ちょっと一晩考えようと思った。

ナポリおやじおすすめカルトッチョ:うわさのババ:今日のビール

  

<そしてまた電話が鳴る>

 すっかりナポリオヤジのペースで終わったディナーに、まあ激ウマとは言い難いが、合格点を あげつつビールを買って部屋に戻る。また魅力的なテレビを見ていると、電話が鳴る。 フロント氏の声の次に聞こえてきたのは、なんとリノさんであった。あれ?どうしたんだろう? と思っていると、なんと明日は妻の都合が着かなくなってしまい、明後日ではだめか?の 電話であった。それよりも、ここの番号は知らないはずであったので不思議だったが、着信 記録でかけてきたとのこと。「さっきかけたら居なかったので心配したよ〜」とのこと。 ああ〜でも明後日はヴェローナに行かなくちゃいけないの!というと、 じゃあ、土曜日は?土曜日クールメイユールに来れないか?と...いや〜土曜日はもう帰国 しなければならないのよ〜と...。この際ヴェローナを蹴ってもいいかな?と、一瞬思ったが...。 クールメイユールに行くのには早くて3時間半かそれ以上かかる。ちょっと勇気がいるのだ。 そんなこんなでとうとう、今回は会えないことになってしまうのか...。と言いあっているうちに、 電話が切れてしまった....。まあ、仕方ないな。急な話といえばそうだし。妻も快く思わなかったの(?) かもしれないしね(不快なことは何もないが?!)と...ふたたびおバカテレビに戻るワタシ。 でも〜ゆききさんと一緒に買った「すしTシャツ」はなんとか送り届けねばなあ...と。あ、ついでに 週間プロレスも送っちゃおうっと..(しかし、これがまた大変だったのだ。)あーあ残念だなあ〜。 でも、せっかくあんなに苦労してTGVを取ったのだからトリノには行くだけ行くかあ...なんて、 ゆききさんに比べれば大したこと無いが、ちょっぴりがっかりしたサビシイ夜であった。

★7月10日(水)★

<目的が無いけどトリノへ行くワタシ>

 うーん。そう書くと非常に散ナゲヤリな印象があるが...前の晩も何度か「うーんめんどいなああ〜」 なんて言いながらゴロゴロ悶絶(?)していたのだが結局朝早めに起き、トリノへ向かうことにした。9時15分 のパリ行きのTGVなので、まあ、30分前に駅に居れば楽勝か?と、思われたが、イタリアの鉄道は 更にあなどれないのである。そう...乗り込むまで安心できないのだあああ〜!というのは、 直前まで何番線から発車というのがわからない。特に国際特急だとそうである。いつまでも空欄 になっていて、今回は15分前に「24番」と表示されたので反応のよい数人が向かうと、 それらしい車体は見えてこない。アヤシイ...と、皆が思った時はもういちど、 出発ボードを確認に移動し始め、最初に 確認をとれた女性が「ちがーう!4番よっ!」と叫ぶ。ああああ...世界中の人が焦って(?) ミラノ中央駅のハジからハジ(24〜4番だもんね)までハシリ TGVに乗り込む〜ああああでもワタシの席がわからない〜ここが何号車だかわからない〜のである。 もう「聞いちゃえ〜!」ということで、その辺にいる人に聞いて自分の席にたどり着くと、たぶん 切符買ったら離れた席になってしまったおばさん2人が、勝手にワタシの席に移動していた。 まあ、番号は違うが、そこしかないので、パリまで行くというおばあさんの隣に座ることにした。 ほんとうにやれやれ である。このずるオバサンたちは、やや負い目があるためか(?) 最後までこちらを向こうとはしなかった..。もう、ダッシュにしろ席が無いってのもあり焦って いたので、となりの品の良いおばあさんはビックリしていたが、暑そうにしていたので カーテンをしめてくれたりいろいろ気を使ってもらったりして...。いやもう、鉄道は ムズカシイのである....。

 そうこうしている間に、1時間半ほどでトリノには到着してしまうのであった。意外と ロンバルディアとピエモンテの首都は近いのである。ポルタ・ズーザ駅は本当にちいさい 駅であった。もっと大きい駅をイメージしていたが、これならリノさんもワタシのことを 見つけられたなああ..なんて、ちょっとだけ暗くなるが...。そうだ!結局地図も なにも置いてきてしまったので、市内地図でも..と、思うがそんなものは無いのであった。 ああ〜困ったなあああ〜と一瞬おもいつつも、もう次の瞬間には「なんとかなるだろう」 と、歩き出していた。

 駅の位置と方向はだいたい覚えていたので、とにかく行くはずだったテアトロ・レッジョと 王宮を目指そうと思った。その2つならなんとか見つかるだろうと...。トリノの街は、 碁盤の目のように整然とした街並みが特徴で、歩道にあたるところが、アーケードのような ポルティコ(柱廊)となっている。この日はやや曇り気味で、すこしだけ雨がぱらついていた。 柱廊の街といえば、ボローニャやパドヴァもそうであるが、トリノはそれらの重苦しさがなく繊細な印象がある。 また、街中にカフェが多いことも有名である。天井の高いアールヌーボー風の装飾の店もあれば、 がらんとした雰囲気の店もあり、とにかくその数におどろかされる。

 ワタシの予想ではおそらく2キロ圏内にすべて収まっているのではないかな?と思って 歩いていた。途中柱廊の切れ目にある細長い通りには、のみの市が開かれていた。 平日の市場なので、日用品や衣料品・食料品が中心であったが、結構皆こういうところで 調達しているのかな?と思うほど、よく売れていた。トリノでは第2日曜日に、この界隈 では最大といわれているアンティークマーケットが開催されるとのこと。こちらも是非見て みたかったが、なかなか日程と合わないのよねえ...残念。ひととおり、マーケットを 見てまわり、また元の道に戻る。ここはミラノよりも買い物がし易そうな気がする。 ウインドウには値下げの札と商品がディスプレイされているので、それを眺めながら悩む ことが出来るので...それが結構延々と続き、アウトレットのセールなど爆安(?)の 店などもあり...しばらく行くと目の前が突然開けた。王宮前の広場に到着したのである。 を〜地図なしでも行けるじゃないの〜すごいすごい!

ちょっと天気が悪いけどトリノ王宮前広場

  


 それまでの柱廊からは打って変わって広い王宮前広場には、噴水やベンチがあり、 皆思い思いにすごしている感じである。観光地の広場にありがちな治安の悪さはなく、 地元のひとの憩いの場?応接間のようであった。せっかくなので、王宮を見学しようと中に 入っていく。トリノは純イタリアというよりも、サボイア家の支配が 600年間も続いた場所でありなんとなくフランス風(?)の佇まいはそのへんから来ている のか?と。どちらかというと、この辺一帯、アルプスを挟んで、 「元サボイア王国」と言ったほうが良い文化圏なのだそうだ。どことなく、整然とした王宮も、 重厚なロンバルディアのロマネスク建築とはまた違い、かといってゴシックでもない。 広い敷地とクールな印象の宮殿はやはりフランス風なのかなあ?などと思ってしまう。 庭園にしても、広く良く整えられた庭木と、大きな大理石の彫刻もどこかこれまでの イタリアのものとは違うように見える。しかし、ここから、イタリアの統一運動は発したという 歴史もあり、とにかく地理的にもいろいろあった土地といえるのではないのだろうか?

あまりイタリアっぽくない庭の彫像:夜見るとコワイかも...

  

 雨が降ってきたので、庭見学はそこそこに王宮内見学をすることにした。もちろん勝手に 入り込むわけにはいかず、一人専属のガイドがついて、その人の案内にしたがって見学を する。そのときはちょうど20人ぐらいの固まりで移動していくが、言葉はもちろんイタリア語! たまに英語を混ぜて話してくれるが、98%はイタリア語であった。が、イタリア人の良いところは、 伝えようとする言葉だけじゃなくて、表情もあるので、なんとなくわかった気になってしまうのが、 不思議である。非常に豪華で保存状態の良いサボイア家の至宝を巡り、非常に有意義な1時間 であった。中に詳しい歴史マニアおばさんが居て、ガイドおじさんに「そうそうあの肖像は初代○○よね〜 そうよね〜」などと声に出して、非常に熱心であった。 それもそんなマニアおばさんが2〜3人いたから結構びっくりしてしまった。

 王宮を出て、その先に隣接しているのが、行くはずだった「テアトロ・レッジョ」である。 スカラ座のようなものを想像していたが、なんとモダンな劇場であったのでまたまたビックリして しまった。とはいえ、エントランスだけを眺めただけだが、ああ、この 入り口を通って、鑑賞する人になりたかったなあ〜などと、鉄格子の間から眺め、ちょっと 残念な気がした。次回がすぐに来ないだけに、ますますね...。でも、まあそれはさておき、 王宮を出たのが1時近くであったので、そろそろお昼時であった。今日は何にしようかなあ〜 なんて思ってあちこち適当に曲がったりしていると、目の前に...中華が出現してしまった〜。 もう..いいかげん..と思ったが、結局、バランスの良い食事を求めると、これが最適 なのかなあ?なんて思ってしまったりして...。で、入ってしまったよ、トリノの中華!

駅はこんなにちいさいのだけど:劇場はこんなモダン:オヤジがぼんやりできる駅

  


 ここはなかなか内装がゴージャスで、地元のOLさんとかダブルのスーツをお召しの お偉いさんのようなオヤジ同士とかがたくさんはいっている。ミラノのように、なんとなく うらぶれた(?)印象の客層(??)では無かった。明らかに市民権を得ている店である。 料理もなかなかおいしく...と思いまわりを眺めていると、その食いっぷりに感動。 どうも炒飯というのはいわゆるパスタのようなプリモピアットのようで、そのほかに、 焼きそばとか肉野菜炒めとかをばくばく食べている。お上品なOLさんのグループもそれに 加えて点心類もばくばく、スープももちろん!と言うかんじで...すごかった。 満足満足というかんじで、さっとレジで会計して去って行くところは、なーんとなく、 北の住人だなあ〜なんてあっけに取られてしまった。いやはや...。

 北だなあ〜と思ったのは、お店が2時過ぎでもう開き始めるところ。そんなに時間がない ワタシには有り難く、しかもバーゲンなのであちこち目抜き通りを散策して、すっかり 楽しんでしまった。安カジュアルショップでBATAというチェーンがあるが、普段着用の 革製品なんか手頃でいつも何かしら買う店...も発見。バッグが激安だったので、 3個も買ってしまった!(結局お土産になって人手に渡ってしまったが...まあ良い) 来た道とは違う所が目抜き通りであったようで、ずーっとそのまま行くとちょうど、 ポルタ・スーザの駅にたどり着いた。もうそのころには陽がいっぱい射して来て、とても 暑くなっていた。時計を見ると3時過ぎ。帰りのTGVは4時半なので時間があるし、柱廊の 途中に未練の残るアクセサリー屋があったが...もう疲れた〜ということで、駅の バールで一休み。

 が、ここまで来て思ったのだが、ここは今年の優勝チームユベントスのお膝元。もちろん トリノというチームもあるが...去年のローマの街全体の熱狂と打って変わって「何か あったんですか?セリエA」みたいな気配には愕然。グッズショップもなにも目にはいらなかった のは、どういうこと?デルピエロもこの街に住んでいるはずなんだが...あれまあ〜 と、思いつつ、意外と期待もしなかったが、すっかり楽しんでしまったワタシであった。

<TGVは国際特急よねっ!!>

 帰りのTGVは10分ほど遅れて到着する...とのアナウンス。さすがに 国際特急だけあって、3カ国語のアナウンスがあった。ちょっとさみしいポルタ・スーザ 駅にフランス語が響き渡ると、なんとなく可笑しい雰囲気であった。ほどなくするすると 列車は入ってきて。今回は難なく着席〜と、思いきや。ワタシの席にまた人が座っている〜。 4人掛けのボックステーブル付き席で、窓側がワタシだった。「ぺるめっそ。みあぽすたくえーすた〜」 なんてテキトーなイタリア語で指摘すると、スリーピースのこの男性は仏人のようで実は隣の 席であった。立ち上がった彼の素晴らしい(?)香水のかほりが「を〜仏人アルね〜」と おもふ。あと1時間ほどでミラノだから、まさかこんなトリノのしょぼい駅から 乗ってこないだろうと油断していたのかもね。しかし〜席は確保したものの、 デッキのところに子供連れが(まあうるさいだろうからそっちに行っていたのは ワカルのだが)扉を開けたままで猛烈にうるさいっ!しかも子ガキが仏語と伊語を しゃべりぎゃーぎゃーぴーぴー!もう〜〜っ!と思っていると、通路はさんで隣の 仏人グループのヘッドフォンがうるさいっ!もーどいつもこいつも〜!TGV客は、 マナーが悪いと見たが..この日だけだろうか?1.5時間ぼろぼろになって、ミラノに 到着。はあ〜

 ミラノに降り立つと、なんとなくこっちのほうが埃っぽく感じる。都会だもんね。陽がだんだん 傾いて来た中でメールチェックに立ち寄る。ああ、友達のお母さんの容態が急変 しただって?なんて事だ..集中治療室に入って緊急手術だなんて...。今回は そういう話ばっかりで、なんともやるせないわね...。ああ〜台風が直撃してる し...。ネットを通じて見る日本は遠いようで近いようで...でも、ミラノに いると、それが現実なのかどうか、不思議な気持ちがする。

 部屋に戻るとベルルスコーニ首相のインタビューなどをやっていた。金も地位も 権力もサッカーチームもあるイタリアオヤジの代表。なんともシャープな着こなしで 思わず「参りました...」と言いたくなってしまうが..。そのあとは引き続き例のバラエティー が始まってしまう〜。見入っていると時間が経ってしまうので、今日の夕食はどうしよう かな?と。昨日のナポリオヤジでピザを食べてもいいんだが...あそこのワインが もうすこしうまかったら、ゼッタイ行ったんだけどなああ〜。で、結局また、うらぶれた(?) ミラノの中華屋に行くことにした。

 前回と同じ席に腰掛けて、ボトルの白ワインと野菜炒め(!)白飯(?)を頼み、 ほぼ定食状態。メニューを見ていると、排骨を発見してしまい...ううう〜 北京料理のリベンジ(前回香港日記参照)!と、頼んでみた。そうしたら、 骨付き豚肉のフリッターだった。レモンをぎゅっとしぼると...よく冷えた 白ワインにぴったり!オイオイこれは、イタリア料理だよ..と、思ってハタと 気が付いた。周りはほとんど一人の男性。テイクアウトの地元老人。携帯で話ながら そのままはいってくるイタリア兄さん。この兄さん「こないだ日本料理食べてきたよ〜」 なんて店の人と話している。そっか。ここもイタリア料理なのかもなあ...なんて 思った。ローカルに根付いてしまった料理って、なんとなくそこの土地の料理にいつの まにかなってしまうのかなあ?なんて、仕上げにまたレモンシャーベットを食べながら 思う夕暮れ。

 今日はデンマークのビールを飲みながら、明日のヴェローナ遠足の準備をするかな?

本日のビール:ツボルグ



このつづきはぶたぶたをクリック!

 

HOME