香港日記2006/10月


秋は観光シーズン♪
白人じーちゃんばーちゃんばっかり♪

【10月の香港日記】

<再びマイレージ考:ほとんどが無期限に近いプログラムだが>

 マイレージの話である。日本の航空会社がメインのプログラムは、依然としてきっちりと3年間のみ有効という 方針を変えようとせず、カウントできる航空券の種類もかなり少ない。格安チケットや、ツアーで乗った分などは、 たとえカウントできたとしても、ほんの少しであったりする。それならば、どんな条件であっても100%加算される 海外のアライアンス系にしておいたほうが、マイルを無駄にすることなくどんどん貯めることができる。ワタシも、最初は アリタリアかエアフラで行こうと思い、その後アライアンス系も視野にいれて、ユナイテッドも入会して、さて、 スカイチームにするかどーするか?なんて思っていたのだが、何故か未だにメインはおJALのプログラムとなっている。 何がきっかけだったか...そうだ、セゾンカードのポイントをJALに移行するプログラムを利用しようと思った時から 始まったのだった。当初、それらを会費無料の1年間で使い切り、解約してエアフラに乗り換える予定だった。 しかし、メインカードをJALカードにして、ポイントをすべてマイルにして、特約店ではマイルが倍になるプレミアを付け、 いわゆるゴールドカードにして、マイルの換算率を上げて...なんてやっていると、意外と稼げるのであった。

 無期限海外派にすれば「そんなにたまらないぢゃん」と言うかもしれないが、ほぼ好きなときを指定できる無料航空券や 必要マイル数が海外派より少ないということなどを考えると、ワタシのようにちょろっと年3〜4回渡航 (ちょろっとでもないが...)する人であっても、 全く使えないプログラム、とも言えないなあ..なんて思いつつ今日に至っている。海外派もおJAL派も共通しているのは、 マイルは安い時期に稼げるだけ稼ぎ、航空券の高い時に行使する...というのが、最も正しい使い方だ。という所は、全く共通 しているのであった。お盆とお正月しかお休みが取れない、という人はちょっとムリかもしれないが、幸い休みをとりやすい 環境にある、というのも稼げる恵まれた条件といえる。今年も、欧州便で大枚はたいておき、その貯めでアジアタダ券旅行をする、 というのが王道パターンとなっている。

 で、今回だが、年内に1万マイルほど消える予定があった。ひとりで香港あたりぴゅーっと行ってしまうのもいいのだが、 そういば今年は引きこもりがちな、ひとり旅ばかりであったし、 ちょうど姉の誕生日も近く、しかも少ないマイルでタダ券ゲットキャンペーンがあったので、誕生日プレゼントに「香港航空券」 なんていいじゃん〜と、思ったのであった。姉といえば、渡航はここ十数年していない。しかしこんなご時世。日本も これからどんな事が起こるか解らないので、せめてパスポートはいつも有効なモノを持っていた方が良いと、ワタシは 思っている。が、渡航予定がないとわざわざ大枚はたいて、めんどくさい取得手続をする気にならないものだろうが、 きっかけがあれば別だろう。まあそんな意味も含めてお誘い申し上げる。そういえば姉とふたりで出掛けるなんて初めて だなあ..。緊張するなあ..。ということで、うまく格安タダ券の予定に合いそうだったのでゲットすることにしたのであった。

 実は今年、香港友人が春、日本に一時戻って来たときに、3人で東京で食事しながら「香港で会えるといいねえ〜」 なんて話をしていたのであった。「〜だといいねえ〜」を、どんどん実現させていく事。そうすれば次はこうしたい、ああしたい と夢が出てくる。そうすればどんどん人生は動き始めると、ワタシは思っている。大切なのは、いつも先の夢や希望を持ち続け、 ちょっとした勇気を持つ事なのだろうなあ...と。

★10月27日(金)★

<んがっ!またチケット問題発生>

 ちょうど、香港が「香港におけるイタリア観光年」ということで、その関連のイベントが行われていた。滞在中になんと、あの ミラノスカラ座のバレエ公演がある!しかも、あのセレナーデ(映月棲)のある文化センターでだった。今回尖沙咀の宿に舞い戻った ワタシにとって朗報であった。すっかりヴェネチアでイタリアバレエに魅せられたワタシは叫ぶ「香港でイタリアだああ!」。 ということでチケットを探すと、オンラインで取れるようであったので、 早速ゲットすることにした。CityLineという会社で、香港で大手なのだろう、いろんなジャンルの取り扱いがあるようであった。 チケットの値段も、スカラ座の海外公演ということもあって、日本ならば軽く数万円ぐらいしそうな感じだが、いちばん良い席でも 8000円程度だから、非常にタチがよい。会場の画像を見て、十分よさそうだったので、更に安い420HK$(約6200円) の席をゲットした。ええとカードで決済OK!っと...何?Delivered by: Regular Mail !!...ということで、通常でも 船便でもSAL便でも10日あれば十分到着するだろうと思っていた。そう、ずっと待っていた。

 で、結局着かなかった。ああ...。 ひょっとして、我が家は最近外国郵便配送不可になっているのだろうか?検閲でもされているのだろうか? 最近トラブルが続いていると言えばそうかもしれない。 でも、追跡調査する時間も何もないので、とにかく、 出発まで3日を切ったあたりで、メールで問い合わせたところ、「すでに発送済みですので、もし受け取れなかったら、 ホットラインに電話してください」とのこと。あああ...またかああ...。ということで、日本語ですらいまいちニガテな電話で 問い合わせをしなければならなくなってしまった。それも更にニガテな香港英語..。到着早々憂鬱な作業が...。

<香港初上陸プランするとしたら...>

 今回でなんと18回目の香港上陸となるワタシであったが、姉は初めてであった。となると、ここであらためて、王道を行く 香港4日間とはどんなものか?を考えてみる。とにかく、行きは午前便で帰りは午後便。これはすでに王道である。して、 あまり実情を知らないニホンジン観光客にとって、相変わらず夢の国際便といえば、依然としておJALであろう。 (香港友人は「コワイからキャセイしか乗らない」と言っていた...)オソロシイが、かなり事実である。到着した初日は、 いくら午前便といっても、ホテルに着いて本格稼働するのは、やはり夕方からとなるであろう。スターフェリーニ乗って、 香港島に渡り、ピークトラムで山頂を目指し、豪華に夕食は魚翅や海鮮を食す。食後には、マンゴーたっぷりの 中華デザートをタノシミ、夜遅くまで女人街・廟街をそぞろ歩く...。翌日は朝飲茶を楽しみ、お買い物にいそしむか、 足をのばして、赤柱マーケット・レパルスベイなどで楽しむ。疲れたら、足マッサージを行いリラックス。3日目はマカオまで 足を伸ばし、香港と違う風情を大いに味わう。ポルトガル植民地の面影を楽しみ、料理とワインを堪能して、 香港にもどる。最後の晩餐は、今が旬の上海蟹でディナー...そして翌日、飲茶で名残を惜しみつつ香港を後にする。 みたいな感じかなあ...。今回はこれにスカラ座のバレエがはいるんだよなあ〜と、行く前からかなり陶酔する ワタシであった。

 出発の日は、9月のイタリア便とは違い、朝の出発ラッシュ時となるため、セキュリティチェックも出国審査も非常に 混んでいた。やはりこの時間帯は仕方がないのかなあ...と、思いつつ辛抱強く並んでゲートへ向かう。姉も ここ十数年の変化にびっくりしていたが、何が違うか挙げてみると...。

●空港へはリムジンバスが主流だった:うーんたしかに。スカイライナーはあっても、成田エクスプレスはなかった
●空港はひとつだった:第二ターミナルが出来たのは1992年(平4年)12月か。同時に北ウイング閉鎖。
●北ウイングあるぢゃん:先日14年ぶりに再開しましたが...
●チケットないぢゃん:Eチケットが主流になりました。ついでに自動チェックインも始まりました。
●あの書くやつどーしたっけ:出入国カード廃止(ニホンジン)
●なんか切符みたいの買わなかったっけ?:空港使用税はチケット発券時に税金と一緒に支払うことになりました

てなところで。まあ、乗ってしまえばどれも同じなんだけどね。こうして並べてみると、ずいぶん便利になって いることはいるんだなあ...などと思う。が、とにかく成田は遠すぎるので、羽田をもっと活用してほしい東京人であった。

 今回のフライトは、金曜日ということもあって、かなり満席状態のようであった。この時間帯なので、気を遣っている のか、出発の遅れがなく、到着もほぼ定時となっていた。ただ、狙いでは、隣に空席が出てくれればと思って、 並びの席にしたのだが、久しぶりのフライトで、中央席は少しつらかったようであった。となりの商人オヤジも図々しい ということは、慣れていれば解るのだが、ちよっと気になってしまったようだ。帰りは両方とも通路席にしてもらおうかなあ...。 概ねフライトも良好であったが、とにかくこの日は2時間ぐらいしか寝ていなかったので、この4〜5時間はありがたい お昼寝時間となった。さああ、到着と同時にチケット屋に電話しなきゃならないし、ばんばんあそぶからねええ! と、張り切って爆睡しているうちに到着する。

<NOVAうさぎとニセキンバリーが笑ってる...新・酒店リーチアウト>

 ほぼ定刻に到着して、ほんのりとあたたかい空港内に「あーまた来てしまったよおおお」と、すっかり蘇生 しているワタシであった。入境審査のところも、同じように到着ラッシュなので大混雑であった。ああ、やはり イタリアとは違う顔ぶれであることは確かだが、これはこれである。荷物をピックアップして外へ出る前に、 タダの電話があるので、そこでチケット屋にかけて見ることにした。トリノオリンピックの時と同様に、電子的に ワタシの購入履歴が確認出来ることをもってすれば、その席に座る権利は当然に有しているので、難なく 再発行をしてもらえるものと、すでに勝利のシナリオを頭で描いて電話を取った。しかし、なかなか繋がらな かったりで、いやな予感。案の定、ワタシのシナリオ、会場でピックアップできないか?という問いは却下される。 そこで、別展開になったために英語回路も破綻寸前。ホテルの場所を教えろなど細かい話になったため、 いったんホテルに行って、カスタマーセンターに行けと、引導を渡されてしまった。(ついでに英会話学校も いってこーいとも聞こえた)トホホ〜ナサケナイ〜。そういう ならば、行きますよーだ...と、30分ほど粘った末、エアポートエクスプレスで香港駅へ向かった。

 尖沙咀へ返り咲いたと言っていたのに、何故に香港駅?と思うかもしれないが、高くて不評、でも便利な エアポートエクスプレスでMTR(地下鉄)にオクトパスを使って乗り継ぐと、タダというのをご存じだろうか? いつも乗り場が複雑で不安に陥る香港駅だが、シャトルバスも便利だけれども、とにかく時間がかかる。 駅がすぐそばのホテルであれば、この方法が良いようだ。あ、でもそれならば青依でトンチュンラインに乗り継ぎ、 MTRに乗り継ぎが一番安上がりかもしれないが...めんどくさいっ!ので、今回はこのルートで入港した。

 定宿ハイヤット亡き後、銅鑼湾や上環や金鐘に拠点を求めるものの、やはりとにかくずーっと尖沙咀だったので、 今回は尖沙咀に舞い戻る事にした。しかし、最近香港もとみにホテルが高騰していて、ホントまじめに、旺角やチョンキンの 招待所にまで落ちぶれてみようか(?)などと、タリフを眺めながら思ったが、ひとりなら、鉄格子をめぐらした、 夜総會の上層でもなんてことない (いや、なんてことあると思う)かもしれないが、今回はそうはいかない。とにかく、今回の目標は「香港に好印象を 持ってもらう」という、観光局が聴いたら、泣いて喜ぶような(さあさあ喜んで喜んで)目的でやってきたのだから...。 さりとて、ホテル代は割り勘なので、あまり相手がぶっとぶような値段では困るので、 ちょっと、ここに泊まる日が来るとは思っていなかったが、キンバリーホテルにケッテーしたのであった。 (前置き長すぎ...)

キンバリーは酒店ですよ!招待所ではないですよっ!


 キンバリーホテル(君怡酒店:香港九龍尖沙咀金巴利道 28 號 http://www.kimberleyhotel.com.hk/)は、 尖沙咀のネイザンロードをはさんで東側、ちょうど九龍公園のモスクの前をまがった、キンバリーロード沿いにある、 いちおう高級ホテルである。手前に同じようなミラマーホテルがあるので、ちょっとまぎらわしいが、そちらよりは、 ちょっと格下といった感じである。ツアーでも良く利用され、ニホンジン対応は良いホテルではないのかな?と思う。 有名なのは、地下にクラブ・キャバリエというスパがあることだが、果たして今回利用できるのだろうか?尖沙咀の MTRは、最もジョーダン寄りに出て行けばすぐだな...と、思っていたが、あー階段ばっかりだったあああ〜。 あああ〜尖沙咀週末の人の波いいいいい〜ということで、「みっミラマー発見!右90度旋回っ!」とキンバリー道 にはいる。

 キンバリー→金巴利道にあるということは、キンバリー=金巴利で、キンバリーホテルは金巴利酒店?と、勘違い しそうだが、そのごちゃごちゃの金巴利道を行くと目に飛び込んできたのが「金巴利酒店2層」の文字。をを〜あった〜 と、はいろうとすると、なんだか様子がおかしい。タダの雑居ビルである。いや、キンバリーホテルは金巴利道にあるけれど、 金巴利酒店ではなくて「君怡酒店」だああああ〜!そっちの酒店はそれこそ「招待所」ぢゃないかああああ〜!と、 意外に時間がかかりながら、我が宿に到着。なんと、竹園海鮮酒家の尖沙咀2号店?の目の前ではないか。 はああ〜そうかそうだったのか。あの天下の福臨門の九龍支店もこの近くのはずだが...。あと、尖沙咀のランカイフォン と言われている、ナッツフォードテラスがすぐそばだと聴いていたが、なんのことはない「いつもの尖沙咀の雑踏だああああ〜! と、かなりお疲れのワタシだった。

 そんなこんなで、すぐにでも部屋でくつろぎたいところであったが、なんと部屋の準備がまだ出来ていないとのこと。 結局そこから1時間半以上待たされることになったのだが、ニホンジンのスタッフが出てきて「何でもご相談下さい」とのこと だったので、懸案のチケットの件相談してみた。そうすると、現地スタッフがチケット会社に連絡を取り、話をきっちり 付けてくれた。それによると、チケット屋は、届かなかった旨連絡を受けると、その事を書いた書類を自宅、もしくは 滞在先にFAXで送るので、それを持って会場へ行き、係に身分証明とその用紙を示せば入れるとのことであった。 なるほど〜やっと繋がった。「お部屋が用意出来る間にFAXが届きますから大丈夫ですよ」と、チェックインの遅れも 巧みに利用されてしまったが、とにかく終わりよければすべて良し、といったところだね...と。ところが、長旅の 疲れか、緊張か、飲み過ぎか?姉が待機していたロビーで具合が悪くなってしまった。さあ大変だ。困ったぞ。 近くのセブンイレブンで水を買ってきたり(ワタシの分は、しっかりサンミゲルを購入) したが、まだまだ時間は経たない。幸い、座り心地の良いソファだったので、 多少休むことが出来たのだが、4時過ぎになってようやく部屋に入ることが出来ると、そのまま寝込んでしまった。

<こっそり「おかえり」と言う尖沙咀...>

 そういえば、キンバリーの部屋はやや狭い感じであった。リノベーションしてあり、特に室内と廊下は綺麗になっている ようだ。独特のギザギザした壁面の建物なのだが、そのぶぶんが部屋の窓の部分にあたり、窓際がちょっと変形の ツインルームである。しかし、収納や水回り、バー設備などはコンパクトにまとまっており、冷蔵庫もちゃんとあるので、 これは点数は高いほうである。もうすこし、部屋が広ければ尚良いのだが..といったところか。ま、仕方ないかな。 こんなものでしょう。

 姉は本格的に寝にはいっているので、この先復活するかどうか全く不明であったが、とりあえず、会場の様子を見に、 そして、もしかしてボックスオフィスで別の対応が受けられるかも?と、期待をして文化センターへ向かうことにした。 そういえば尖沙咀をゆっくり歩くのも久しぶりということか。10月も終わりだけれど、ここ数日寒くなって来た東京と比べる とまだまだ蒸し暑く、すぐに汗がじっとりと肌にまとわりつく。そうそう、香港ってこういう感じなんだよな。 チェックインの時に「おかえりなさい」と言ってくれた元ハイヤットのあった 場所は、囲いの中にすっかり取り壊されて次に現れる建築物の予告広告で覆われていた。道を挟んだ反対側にあった 茶芸楽園も閉店していて鍵がかかったままだった。北京道を斜めに横切って行くと、文化センター側に渡る横断歩道は ほとんどなくなり、この界隈一帯地下道が整備されていた。これは、KCRCが尖沙咀東まで伸長し、MTRと一応地下で 接続するようになったため、周辺も同時に整備されたもののようだ。あとはエアポートエクスプレスの九龍駅と油麻地あたり 乗り入れしてくれれば最高なのになあ、と思う。

こっそりと、おかえりと言う香港かな
こっそりと、おかわりという中村かな...


 文化センターの建物に到着し、ボックスオフィスへ向かう。結局係のおじさんもしばらく端末に向かっていたが、電話の向 こうと同じように、開場してからそちらのスタッフに見せれば良い、とのことだった。結局再発行は行わず、このファックスと身 分証明がチケットの代わりになる、ということに落ち着いた。そんなこんなで、とりあえず時間に再来することにしてホテルへ 帰還する。幸い、姉も大分復活しておりこの後の予定も大丈夫と言っていたので、とりあえずほっとする。

 旅先で具合が悪くなるのは、ホントにつら いものである。ワタシも何度かあったが、とにかく、金メダルを狙う運動選手のように 旅行までにコンディションを整えて、最高の状態にしておき、 しかも、機内安眠のために寝不足で旅に望むのが、今のところ良い持って行き方に思う。 とにかく半分以上は、寝て過ごせるように気合いを入れて寝不足にしておくのだ。また、普段 あまり水を飲まない人も、意識して飲めるように練習しておく。日本はやはり亜細亜なので、思っているよりも湿度が 高い。乾燥した機内や、特に乾燥レベルの違う欧州などへ行くと、ホテルですっかり体調を崩す事が多いので、 こまめに水分補給と、乾燥対策に気を配ることが大切だ。一方暑い地域でも、香港のように「なんかよくわからないが 汗が出る...」と、外国人はそうなるので、こちらも水分補給を怠らないように..といったところだろうか。特に機内で お酒を飲む人は、いつも以上にがぶがぶっといっておいたほうが、サワヤカにランディング出来るようである。それでは時差が〜 と、思うかもしれないが、とにかく、電車でもバスでも隙あらば寝ているワタシにとって、堂々と安全にCA以外に ほとんど邪魔されず、寝てぐうたらしていられるフライト時間は至福の時間なのだがなああ...。

 それはさておき、復活した姉を連れて、再び雑踏の中に飛び出し、、文化センターへ 向かった。先程実際に歩いてきたから、そう感じなかったが、キンバリーあたりからこの辺まで来るのは、大した距離では なさそうだが、とにかく人が多いのでずいぶん遠く感じてしまう。はあ〜やっと着いた〜と、中にはいると開場前だが もうすでにたくさんの人が集まっていた。バーチケットを販売していて、入場前にドリンクなど飲むことも出来るようになっていた。 結局もぎりの係員に、例のファックスを見せるとパスポートを要求されて、その場で本人確認が取れ入場することが出来た。 そっか。チケットレスと同じ仕組みになったわけだなあ...。まあ、無事に座る事ができてホントウに安堵した。会場の大ホール は、ゆったりとした座席と、天井の高い非常に快適な空間であった。いつも思うのだが、香港の大きな建物は、ほんとうに 気持ちが良いのである。風水を駆使した作品だからかもしれないが、この文化センターのロビーもそうだが、空港もすごく それを感じる。何が違うのかわからないけれど、東京の圧迫感のある空間はこういったところを研究してほしいなあ..と、 思う。このホールなら快適に観劇が出来そうだ。あ、でもあまり気持ちよいと寝てしまうか...。席にはプログラムが 置いてあり、更に感激。席の位置も少し安い席にもかかわらず良好で、オペラグラスがあれば表情もよくわかる位置である。 群舞には地元香港の子供達が加わり、オリジナルの内容とは少々違う「交流」バージョンであるが、ダンサーも 舞台装飾も衣装もすべて美しく、香港であることを忘れてしまうほどであった。(あ、でもさすがに途中何度か意識が 遠のいたが...心地よすぎて...)

 終演は10時前であった。今からならば女人街へ繰り出しても、はたまたピークの夜景へ行っても十分な時間であるが、 今日はムリせず部屋で軽く食べようか?と。お得意の尖沙咀の叉焼屋「廣東焼味餐廳」へ向かうが、この日は店員が上機嫌で、 中で食べなさいよおお〜と招き入れられる。叉焼飯と白切鶏飯をそれぞれ頼む。ホテルに向かう途中の許留山で、 マンゴー小丸子(白玉)入りデザートを食し、すっかり香港の尖沙咀の夜となっていた。 まあ、それとなくムリせず楽しみなさいと言う尖沙咀かな...。

★10月28日(土)★

<レトロ香港のトップスター「陸羽」>

 ゆっくり目に起きてみると、姉の体調は戻っていたようだった。今日は香港サイドにでも行って、夜は香港 友人と ハッピーバレーで待ち合わせがあるので、それまであちこち行ってみることにしよう。ということで、まずは 資金調達で、 チョンキンマンションに向かう。両替屋1階の鉄則で、手前より奥のネパール人の店を見比べて両替を する。やはり 今回もネパール人よりレートの良い、更に奥にあった中華の両替商はいなかった。もう十分儲けて店じまいだろうか? スターフェリーに向かう途中、裕華に立ち寄り中華デパート見学。店員のやる気のなさに驚いていたが、 改装中なのか、 フロアチェンジをしたりして、最近にしてはやる気を見せていたのだが...。スターフェリーは、 ちょうど白人の団体客 や大陸系人民観光の移動時間だったようで、ものすごい混雑であった。休日だから 尚更だろうか?晴れて来たので、 だんだん気温も上がりはじめ、盛り上がる白人軍団をよそに、外の風景は いつになくサワヤカに晴れ渡っていた。 足下のおぼつかない、白人老人軍団を追い越し、中環に到着後 上海たんへ向かう。冬物の新作が出たばかりで、 とても魅力的なラインナップとなっていたが、やはり、 ちょっと手が出ないような値段のものが多かった。でも、上質の革 素材を使ったコートやカシミアのデザイン トップなどは、ちょっと勇気を出せば手に入りそうだったが、ちょっと考えること にする...。そのあとマークス& スペンサーを覗いたりしていると、あれこれ欲しくなってどんどん時間が経ってしまったが、 とりあえず食事に 行かねば..ということで、実は初めての有名店「陸羽」に飲茶をしに行く。

茶器もなんだかレトロなかんじです


 陸羽は伝統的飲茶の食べられるたぶんヨンキーなどと並ぶぐらいの有名店で、陸羽ブランドのティーバッグなどもよく スーパーで見かける。飲茶は朝から夕方までで、その後は広東料理を供するとのことだが、なかなか行く機会がなく、 今日に至っている。そういえば、数年前この店で暗殺事件があり、ワタシはそればかり印象に残っているのだが..。 その人物は、必ず決まったテーブルに着くそうなので、暗殺者も狙い易かったということか?なんだか香港映画みたいだが、 現実のはなしだ。流れ弾に要注意ということか?それはさておき、場所はランカイフォンに登る手前の道をはいった ところにある。場所もヨンキーに近いな。店に入ると一階はいっぱいのようで、二階に通された。朝茶は、おばさんが ワゴンではなく弁当売りスタイルで回っているそうだが、お昼はおそろいの白い制服のオジサンたちが給仕係である。 注文はオーダーシート式で、種類はそんなに多くないようだった。日本語の菜譜もあって、番号と見比べつつオーダーする。 ティーポットはステンレス製の小振りのもので、お湯はホールの隅にいつも沸騰させている特大やかんでもうひとつのポット に供される。点心の種類は、あまり見たことのない芸術的漢字名が付いており、日本語訳がありがたい。腸粉は、 伝統的点心の部類にはいらないらしく、オジサンもここにはない、と強調して言っていた。そしてやって来た点心は、 どれもやや大きめで、食べごたえのあるなんとなく見た目よりも、実力主義を感じさせるものだった。これまで、新しくて 話題の飲茶店に行っていたが、これが本来の飲茶メニューだというのを守り通しているようだ。華はなくともそういった スピリットを愛する人々に支持される店ではないかと思った。14番テーブルの人物もきっとそのひとりだったに違いない。 しかし、誇り高き制服オジサンたちは、女性二人だったからかゴキゲンで、記念写真まで撮ってくれた。いや、二階は ちょっとヒマだったのかな?

上段:肉焼売・はうがう・スペアリブ
中段レバーとすりみ・魚翅スープ餃子・ちまき
下段:エッグタルト風・洋梨の汁を固めて蒸した物(らしい)




 陸羽の後は、定番とは言い難いけれども、天気が良いので赤柱(スタンレー)へ行くことにした。交易廣場から2階建てバスで 赤柱へ向かうが、湾仔のあたりが混む混む混む〜。ああ、週末はこんなんだっけねえ〜ということで、じっとその渋滞 を突破するまでしばし我慢。ここを抜けてしまえば、あとは山道をがんがん飛ばすだけなので、次々と現れる景色を タノシメば良い。この値段で、この距離(大体40分ぐらいあれば到着する)でこのスリルは安い!と、姉も大喜び。 確かに、枝を吹き飛ばしながら爆走する2階建てバスは、日本ではなかなか体験できないひとときかも知れない。 何人かニホンジンも、この路線バスに乗っていたのだが、終点の赤柱まで行く人は少なく、ほとんどがレパルスベイで 降りていった。赤柱に到着すると、やはり日差しが強く、暑くなってきた。もうすぐ11月というのに、なんとなくまだ夏の 日差しが残っているようである。もうすこし、11月おわりから12月になると、とても過ごしやすくなるのだけどね。 赤柱市場を歩き回り、ジャンクな物をあれこれ手に取ったりしているうちに、ちょっと良い柄のペイズリーを見つけたので、 上層の店にはいってみた。そこは、インド・カシミール系の女主人がやってる問屋兼小売店で、荷物の箱とストックで 狭い店はあふれかえっていた。女主人曰く、これらはこのへんの中国製の安物(!)とは違って、すべて手織り、手刺しの 製品とのこと。ストールの類は、自宅で洗うことが出来て、クリーニングなどはいらない。手織りだから、両面に模様が あって、どちらでも使える...とのことだった。へええ〜そんな自信作ということならば、さぞかしお値段が〜と、高かったら 「さよーならー」と去ろうと思ったが、なんとどれも200HK$ですってえええ〜?!えーそれならば買う買うと、山のような ストックから、女主人が次々出してくる色や柄を吟味して、2枚選び出した。ついでに、ベルベットのパーティードレスも 100HK$と、破格のプライス!ということで、まとめて買ってしまった。確かに、ここの柄は、そのへんの土産物屋とは違って、 すごい美しい。広げると更に感じが違って、これは良い買い物が出来たなあ...と、大満足。今年はペイズリーが マイブームなので、ちょうど良かったなあ〜。

色合いも織りも素晴らしい:エトロ真っ青

お花の刺繍は手刺しの文様:ちょっと黒留袖ちっく


 姉も、来年の干支「豚(中国では猪ではなくて豚なのだ)」のかわいいジェードのペンダントを購入。売ってる兄さんが 可愛いというのもあったのだが...。その他にも、激安服屋や、中華土産などをいろいろ物色。海岸出口付近の店舗が 新しいビルになっていて、可愛い系のファッション小物や靴・服の店に変わっていた。これから赤柱市場もどんどん変わっていく のだろうか?暑くてのどが渇いたので、プロムナードのオープンカフェで一休み。やはりビールを飲んでしまうのだが、 姉も不調は回復したのか、同じ物を頼んで、やはり酔っぱらっていた。ううん。昼間からアルコールというのは、普段から 実践(?)していないと、なかなか後に響くのだがなあ..でもまあいいか...。でも大丈夫か?! しかし〜このプロムナードの店は、白人の客も多いし、客慣れしているようで、ちょっと「ん?」と思うことがあったりした。 海岸沿いの店ならばなんでも許されるとは思わないほうが良い...と、思うけど、天気も良いことだしまあいいか。 次にはいらなければいいんだしね...ということで、改装中でちょっと売り場の狭くなっているシティースーパーを ひやかしたり(姉は出前一丁香港限定味を買い込んでいた...確かにレアと言えばレア)マーレイハウスで、 写真を撮ったりして赤柱は終了。お次は尖沙咀サイドへ舞い戻ることにしていた。帰りのバスは特急で、やや料金が高いのだが、 行きよりも早く到着する。

スタンレーは都心の喧噪を一瞬のがれることができます。

<あてずっぽう下町迷路でぐるぐる>

 このあと、7時の待ち合わせまでサムソイポーの問屋街へ行って、パワーストーンを買いに行くことになっていた。 しかし、 今回以前行った店の名前も住所も置いてきてしまったために、一抹の不安はあったのだが、案の定 現実になってしまった。 「あーやばい。全然わからない!」。下町といえど、多少変化がないことはなく、しかも、どの出口 から出ても、同じような 風景が拡がっているのでどうしようもない。せめて通りの名前でも覚えていたらなあ〜と、 トホホ状態。この間は、全然迷わず に来ることがあできたのだがなあああ〜と、夕方の屋台や食べ物屋や叉焼や鳥のロースト やら漢方薬だとかわんさかてんこ 盛りの街を迷ってさまようのは切ないものである。あーわがんねーと、こっち行って わかんなかったらやめるべ、と思っていると、 見つかるものなのだ。「あ、この店かもしれない...」と、結局店も ちょっとずつ変わっているので、そりゃしょっちゅう来ていな いとただでさえ解りにくいのに、なおさらだろう...。 とにかく、時間を大幅にロスしていたが、かーちゃんがほしがっていた、 ローズクォーツのパワーストーンを....と言ったら、さすが問屋。 感じの良いオネーサンも「いくつ買います?10個?20個?」 なんて...。えーせいぜい3個で結構結構と、 ローズクォーツの山の中から、良いものをあれこれ物色。いやあ〜やはり安い安い。 日本で買ったら大変な 値段になるところを、ここで買えばホント10分の一ぐらいで5個も6個も買えてしまうのであった。他にも 激安ブレスレットなどと合わせて、さあいくら!と、電卓をたたき合い購入をする。はあ〜この値切り合戦も久しぶり だよおお...。 と、姉の分も合わせてゲット。時間があれば、もっとゆっくり見ていたいのだが、ああ〜時間がないっ!ぎりぎりかもっ! でもいったんホテルに戻ら なければならないっ急げっ!!

<行くに行かれぬハッピーバレー>

 銅鑼湾の待ち合わせならば、15分も見ておけば大丈夫だが、今日はそうはいかない。チムの雑踏をかいくぐり、 日本からのおみやげを片手にMTRで銅鑼湾に着いたはよいが、トラムがなかなかやってこない。しかも大渋滞でタクシー で行こうにも、どの車も乗車中で手段がない。歩けば10分ぐらいで着くのだが〜と、結局トラムに乗っても、競馬場の入り口 付近までは渋滞が抜けず、ようやく到着したのが30分遅れであった。あああ〜東京ならいろんな代替交通手段があるというのに、 こちらはこうなってしまうとどうしようもない。いや、東京でもハマル時は同じか。急いで竹園の入り口で予約を確認するが、 そういえば、誰の名前で予約だっけ?日本の旧姓?中華名?と、 聞いてなかったことに気付き、リストを見せてもらったが、 それらしい名前がない〜が、中に入って行くと香港友人が円卓で待ち侘びていた。とりあえずよかったが、大遅刻でホント 申し訳ない。とにかく、このあたりは、週末と水曜日は大渋滞なので要注意とのこと。そっか、水曜日は競馬ね。

 竹園ではずせないのは、、やはりチーズロブスターに巨大シャコ。それだけでお腹一杯になってしまうものだが、さっぱり系 もひとつ欲しいところ。ハマグリやエビをニンニクをたっぷりかけて(といっても、日本のものより香りがきつくない)蒸したものなども良い。 新鮮な海鮮素材はシンプルな調理で良いものね。この日は、ホタテを頼んだのだが品切れで、タイラ貝にしてみる。大きなこの 貝の貝柱は大きく、ホタテよりも堅いのだが、なかなか滋味である。サンミゲルを飲みのみ話がはずむ。おもしろかったのは、 パスポートの話。ニホンジンの場合、パスポートは外交官でもないかぎり、ひとりひとつ、日本国のものだけ、というのがあた りまえであるが、香港や台湾など国情が複雑で不安定な立場にある国では、他の国のパスポートを取ることが可能らしいのだ。 香港友人の知人は台湾人であるがなんと7つも持っているそうで、しかも別に転々と住み歩いていた訳ではなく、 行ったこともない、南海の島国だったり、 大きな地図には乗っていないような所だったりらしいのだ。そういうところで「新規募集」しているらしいのだが、そんなのいったい どこで情報入手するのだろうか?それで、その「7つのパスポートを持つ女」が香港にやってきた時に聞くのは「今回は、 どこのパスポートで来たの?」だそうだ。まあ、パスポートやビザというのは国境を接している国が多くある環境であれば、 おそらく定期券のような感覚なのかもしれない。日本は歴史的にも地理的にもどうしても、海外というと「よいしょ」みたいに 気合いを入れないとならないイメージがあるが、実はそうじゃない国のほうが多いのかもしれないなあ...。

チーズロブスターに巨大シャコ:やはり定番

日本でも食べる「タイラガイ」と今日の夜景

 そういえば、最初に書いたように東京でこの顔触れで食事をしたときに、いつか香港でも、と言っていたのがそう時間を置かずに、 実現したことでワタシはかなり満足であった。ひとつひとつ出来ることからトライしていくと、大きな夢も夢ではなくなるんだろうなあ。 なんて思う夜であった。従業員で日本人向けガイドで一獲千金を狙う?兄さんがいて、ワタシタチのテーブルにびったりであれ これいろんな話で笑わせていた。彼らも日本語力を維持するには、こういったニホンジンの多い店が良いのだろうなあ。彼らも 彼らなりの夢実現の方法の一つなんだなあ。

 マッサージをして帰ろうかと思ったが、もう時間が遅くなっていたので、トラムでスターフェリー乗り場へ向かう。レーストラックを 右手に、湾仔の雑踏を抜けて中環へ至る。昼間とは違う香港の空気を感じて欲しかったのだが、姉は携帯に夢中だった。 しかし、スターフェリーは格別であるということは、良く解ってくれたみたいだった。

そしてもうひとつ夜景撮影レッスン:これを観ずしてなんとする


★10月29日(日)★

<またくればいいじゃんとスタンリーが微笑む>

 翌朝、日曜日は当初王道プランだとマカオへ行く予定であった。このところ絶好調のマカオは、ちょうど芸術祭などを 行っており、坂本龍一氏も招かれてコンサートを行っていたようだった。そういえば、行きの飛行機は到着と同時に、 ビジネスクラスの仕切のカーテンが閉じられて、エコの人々はすぐに降りることができなかったが、同じ便にこの 関係者(F原君かな?)もしくは要人、もしくは護送(?!)ご一行が乗っていた模様。 ということで、そんな雰囲気を味わいつつ、 香港とは又違ったポルトガル情緒を...と、思っていたのだが、今回は香港中心で行くことにした。と、いうのも、 昨日の下町迷走で、あまり時間が無かったので、もっとじっくり水晶や翡翠や安服などを物色したいなあ〜なんて いう気にもなっていた。実はこれも香港旅行では重要な事。みんな知っている香港のものは、この街でしか 手に入らないことが多い。はいったとしても、何十倍もオンされていたりして、それじゃ意味ないのよねえ〜 と、思うことがしばしばあるのだ。そうだそうだ、今日は思い切り香港を楽しもう。

 ということで、まずはてくてく「糖朝」へ朝食に向かう。日本進出も定着して、まだ行ったことはないが、あの南青山の 店は相変わらず行列だろうか...。なんて考えながら入っていくと、日曜日なので結構人がはいっていた。 オーダーも、以前のパンフレット式の膨大な注文書ではなくて、シンプルな一枚紙になっていた。あれれ? なんとなく調子が狂って、あの朝食セットが見あたらないなあ...と思いつつ、単品で皮蛋粥と魚粥を頼む。 魚粥のときに、良く間違えて「イカ粥」を頼んでしまうのだが、今回やってしまったのだった。イカのほうが、あっさり目で 魚のほうがワタシは美味しいと思っているが、やはり姉もそう思ったらしく「そっか。いまひとつだねえ〜」なんて事に なってしまった。まあ、今回はしょうがないかあ...なんて思ってふと隣のテーブルを見ると、お得な朝食セットの メニューカードが差してあった。ああああ〜なんだ。このテーブルにセッティングしてなかっただけかあ...と、 がっくりしつつも、しっかりマンゴープリンを食す。ああ、やはり美味い....。ということで、やや不本意ながらも 糖朝をあとにする。

 その足で油麻地にMTRで向かう。玉器(翡翠)市場へ行くためであった。翡翠の小物を買うのであったら、やはり、 香港市内だったら、ここへ来たほうが絶対良い物が見つかると思う。最近はいろんなデザインがあったりして、 いかにも中華っぽいものから、おしゃれなアジアン小物へと変貌を遂げていると思う。根付け(最近は携帯ストラップ と言われているが)も、種類が増えて、ほんとうにたくさんの可愛いモチーフが出現している。実は、中華の 縁起のよいモチーフを連ねているのだが、センスが格段に良くなっているのだった。どれも「商売繁盛」「お金儲かれ!」 「家内安全」「子孫繁栄」とかそういった好き勝手な願い事系の ものなのだが、ちょっと見、そうは見えなくなっているところがポイントである。 特に気に入っている店が、市場の油麻地側からはいってすぐの中央通路にいつもいるオジサンオバサンである。 世界中、こういった常設の市場というのは力関係がはっきりしていて、この中で良いポジションを取ることが、まず その店の格であり、それなりの権力と実力を持っているのだと思う。そんなわけで、ストリートマーケットの場合は、 常設店舗よりも路上店のほうが安い場合があるが、良い物を見つけようとしたら、やはりこういった「顔役」っぽい(と、 勝手に思っている)人の所へ行ったほうがお薦めである。この玉器市場でも、この第1会場(となりに増設っぽい 第2会場:と、勝手に呼んでいる:がある)の隅っこのほうは、物もオバサンも、なんだかすべてがイマイチである。

 して、この顔役とおぼしきオバサンから毎回買っているのだが、ちいさめの根付けをお土産用に、姉も 大量買いし、自分用にも数種類、ワタシも同じように大量買い。あと、大きいジェードのカービングが美しいネックレス をいくつかオバサンといっしょに選び出す。花や鳥など、これも良く意味がわからないが、縁起の良いものを組み合わせて、 綺麗な組紐で繋いであるものである。小さい石の使い方とか。色のバランスもすごく良いので、選んだは良いが、 高いんぢゃないかなあ〜と、出そろったところで値段交渉にはいる。久しぶりの電卓合戦である。でも、最初から 思っていた値段よりも安かった(ネックレスは千円ちょっとなんて信じられん)ので、かなりゆるめだけど、とりあえず半分 ぐらいからスタート。結局、顔役はやり手ということに世の中決まっているもので、品物も納得がいくということで手打ち にする。すると顔役は、にこにこしながら、これまた縁起の良い「とうがらし」柄のストラップをお土産につけてくれた。 くぅ〜。なんだか商売美味いわっ!しかしながら、妙に充実して市場を出る姉とワタシであった。

こんな中華モチーフでもおしゃれに変身!

かわいいストラップ(根付)も増殖中ですよ♪


 尖沙咀に戻り、現金を使い果たしてしまったので、再びチョンキンで両替をする。最近銀行のレートを全然 見ていないが、多分ここがいちばんいいんだろうなあ〜と、あまり細かい事は考えないことにしているが...。 インターナショナルカードで、自分の口座から引き出しても、1回あたり手数料がかかる。(三菱東京・ 三井住友・みづほなど:他に三菱は年間使用料もチャージ)その手数料はかからないが、レートがべらぼうに 悪いシティバンク。レートが比較的良いのは、クレジットカードのキャッシング。レートがクレジットカードよりも 上乗せになるが、手数料も維持費もかからないのが新生銀行...。今ワタシの知る限り、両替以外で外貨を ゲットする方法はこんなところだろうか?今のところ新生銀行が一番いいのかなあ...なんて。でも香港で いちばん手軽な方法はチョンキンだろうなあ...、などとぶつぶつ考えながら尖沙咀を歩いていると、 乾物屋の店先で激安バラ茶を発見。600グラム数百円とくれば、そんな高級品であるわけがないのだが、 毎日飲んだりするには十分である。姉にも薦めてゲット。ついでにキヌガサタケの乾物もあったのでゲット。 最近、池袋に「リトル中華街」が出現しており、ほぼ中華なものはゲットできるらしいのだが、やはりこちらの ほうが安いし、コワイ池袋雑居ビルに足を運ぶよりも安全(何をイマサラ...)だし...なんていうことでゲット。 お湯で戻すと、すぐにあのふしぎなしゃきしゃきキノコが楽しめるのであった。スープなどに入れてしばらく 楽しめるなああ...。そうそう、奇華でパンダクッキーを買わなければ...と、がさがさその他菓子類を 買い込む。

 と、ふと北京道のあたりに目をやると、見覚えのあるロゴが目にはいる。あ、茶藝楽園 ではないかっ!ハイヤットとともに終焉を迎えたと思っていたチャゲラク。なんと目と鼻の先に新店舗を構えていた。 そうか、この辺は再開発で徐々に移転でもしているんだな...と、勝手に想像して、そういえば友人に 頼まれていたお茶があったので、入ってみることにした。姉も、以前買って帰ったここのお茶が気に入って (Sweet Ladyという烏龍茶:鉄観音)いたので、それを買うことに。誰かに頼まれたのか、 先客でニホンジンの男性2人組(出張なのか?) で、丸い高級なジャスミン茶を試飲していたが、ジャスミンといっても花がはいっていないし、妖しげなお茶に見えたらしく、 果たしてこれを買っても良い物か、ワタシに声を掛けてきた。「これって有名なんですか?」もちろんワタシは「買っとけ」 を、アドバイスしたが、あまりなじみのない人たちにとって、たとえばお茶如きにこんな値段を!!と、思うかもしれないなあ〜。 姉が買い物したあとに、ワタシも頼まれ買い物品にどれを買うか迷っていた。高いものが美味しいとは解っていても、その人が どれだけお茶が好きか...が、ポイントなのであった。好きではない人にいくら高級品を買っていっても、まず 「え、こんなに高いの?」とか「いつも飲んでいるのと味が違うわっ!」なんて言われて拒否されたらお茶がカワイソウ だからなあ...なんてぐるぐる迷っていると、いつものオネエサンが「自分用ならこっち。お土産なら こっち」と、明快にアドバイスしてくれて、まあ、悩むまでもない話だったなあ...ワタシはそんな詳しくないけど、 お茶はすごく好きだからなあ...などとと思いつつ、標準的ジャスミンと 鉄観音を買うことにした。でも標準茶といってもチャゲラクの「ブランド茶」だからね!

これからチョイサムの美味しい季節ですよ


 その足で、かなりお昼は過ぎていて、アブナイ時間(もうデザート系しかないかも)であったが、飲茶をしにセレナーデ へ向かった。やはり一度は行っておかないとなあ...と思い足を運ぶと、まだ大丈夫のようであった。 前回来たときに、ワゴンが良かったのだがオーダー式になってしまった、ちょっとショックだったのだが、今回は、 それも当然のように取り出してオーダーを始める。しかし、日曜日のためか、結構ワゴンならぬ「お盆」おばちゃんの 誘惑(お盆にのせていろいろ出来たてを持ってくる)についつい乗せられて、1つ2つと取ってしまい、オーダーも合わせる と、結構な量になってしまった。デザートもやってきたときにゲットしておかないといけない、という飲茶の法則(?) があるので、マンゴープリンなどをゲット。はりねずみもゲット...ということで、もうすでに3時を廻る頃まで居座ったの であった。店は、他の客の姿もまばらになり、店員は円卓をごろごろと移動させたりして、夜の部の宴会 (どうも結婚式のようであった)に備え始めていた。

定番セレナーデの昼飲茶:マンゴープリンもこんなふうに進化してます

久々に巡り会うハリネズミ君も容赦なくぱくぱく


 今日は飛ばして来たので、お互いかなりお疲れモードになっていた。「もっとゆっくりあるいてくでー...」と言われて しまう。もう夕方になるので、お買い物なら日曜日は 7時ぐらいまでだからねええ〜といいつつ、かなり大幅にリニューアルされた、中藝を覗いてみると、裕華と違って ディスプレイも派手だし、品揃えも裕華より良い。そんなこんなであれこれ見ていると、店員も結構商売上手で、姉は 鹿の絵がついた中国茶の急須(紫砂)を茶杯をオマケにつけてもらいゲット。ワタシも何故か、こんな暑いところで キツネの襟巻きをゲット。(だって結構良いものなのに安かったんだもん〜)なんていう意味不明の買い物をして、 スターフェリーで再び中環に上陸。上海たんに立ち寄り、うーん...と再び悩み、そのへんのブランドビルをひやかして、 もうそろそろいいかあ〜ということでホテルに戻ることにした。戻りがてら、尖沙咀の雑然とした中華土産店で、 義理土産などを購入して、安化粧品などにひっかかりながら到着。はああ...疲れた。

<旺角魚翅の夜>

 ぐでぐでに疲れたワタシタチは、しばらく休んだのち、再び尖沙咀に出没する。ホントは最後に全身&足 マッサージなどを...と思っていたのだが、なかなかこのあたりに良さそうな店が見つからない。ニホンジン向けの 広告に良く載っている店とかは高いし、あるにはあるけれど、見極めが難しいところであった。して、スーパーも 見ておこうということで、Welcomeなどを覗きつつ、その近くの激安っぽい足マッサージにはいってみた。ずいぶん 安いなああ..と思ったら、50分の値段だったようだ。(http://www.hkwm.com/bodyface/foot-massage/index.htm) 結局130HK$ぐらいだったかなあ...。でも店は 綺麗な内装で、お香なども焚かれておりリラックスムードは満点であったが、ちと技術のほうが今ひとつ...か? まあ、普通といえば普通か? (途中で寝てしまったので手抜きをされたのかもしれないが...)。姉は足マッサージなどは初めてとのこと。 かなり足がちいさくなる!という効果は確認できたようなので、まあとりあえずよかったかなあ〜。あああ〜 全身サブミッションが受けたかったが、尖沙咀だとどこがいいんぢゃあああああ〜。と、叫びつつ、そろそろ 「最後の晩餐」の時間となりました。ちょっとだけリフレッシュしたワタシタチは、旺角を目指す。

出ましたタイ式魚翅スープ!


 やはり、今年は行けなかったバンコクを想い、タイ式フカヒレを食さなければ...と思い、南星魚翅へ向かう。 以前来たときは何人か並んでいたが、今日はすぐに入ることができた。魚翅スープとアワビごはんを頼めば、 気分はバンコク中華街(本店はほんとにそこにあるらしい)。ああ、ちょっとだけご飯の量が多くて、何故か 卵炒飯になっているアワビご飯のご飯(タイは白飯)を「ああ〜ご飯が多い〜」魚翅スープにも白飯がもれなく付いてくる しいい〜(断るタイミングを逸してしまった)。でも美味しいからたべちゃうしいい〜って、残せばいいのに〜 だってニホンジンなんだもーん。なんて言いながら完食する。隣の香港オヤジ軍団は、「香港人は食事といっしょに ブランデーを飲む」という都市伝説を再現してくれていた。4人ぐらいで、アワビの姿煮(しかもでかい!)なんか頼んで、 ヘネシーを安コップでぐびぐび。たばこをもうもうとさせて、4人なのに20人分ぐらいの大声で食事を大いに 楽しんでいた。ああ、さすが旺角。ハズレがない。このおっちゃんたちは、競馬でも当てたのだろうか?それとも 日払いの毎日が給料日なのだろうか?いや〜マカオフェリーの中で見るような人達だから、きっと博打だよ...なんて、 いらんことを考えながら、締めにたっぷりのココナツミルクにたっぷりはいった燕の巣で最後の晩餐を終える。 このあと、王道の締めとしては「女人街」を流し、ネイザン道を渡って男人街をひやかし、どこかの許留山にピットイン して尖沙咀まで歩いて帰るはずだったが....MTRでおとなしく帰る夜。まだちょっと暑い夜。

旺角へ来たなら是非お立ち寄りを:あわびごはんが待ってます♪



★10月30日(月)★

<専門店の鉄則>

 最後の朝である。今回は王道スペシャルのつもりであったが、なかなかうまくはいかなかったなあ。まあ、 しかしなんとか無事に過ぎていったので良しとするか...。マカオもシンセンも上海蟹もジャズクラブも 新開店巡りもいまいちであったかな...。まあ、香港への好印象と、次回また来たときに、すぐ歩けるような 経験は出来たかもしれない。まあ、あとは各々好きに楽しんでもらいたいといったところであった。 フライトは3時なので、まあ、お昼ぐらいまで余裕で時間があるのだが、ちょっと中途半端なことは確かだ。 ワンタン麺の有名な店とかはお昼前からスタートだし、それを待っていても別に問題はなさそうだが、 とりあえずどっかはいっちゃおうか...みたいな風にすごしてしまうと痛い目を見るのだった。もうあちこち歩き たくない感じだったので、2軒並んでいたので「こっちかな?」とはいった茶餐は、とてもとてもいまいちで、 最後なのにがっかりしてしまった。思うに。どんな国でもそうなんだが、飛び込みで良い店に当たるということは、 都会になればなるほど難しくなってくるのではないのかなあ?と、思ったりする。東京しかり、イタリアしかり、香港 言うまでも無し。そんな事を考えながら、マズイブランチを食べるワタシタチはちょっとだけ憂鬱であった。 まあ、また来ればいいや..と思って、ホテルに戻る。

 このホテルから空港へ向かうのはどうしたものか?来たときのルートは、ちとMTRの駅までが歩くのでめんどくさい気が してきた。やはり駅前ホテルでないと、あのルートはいまいちかもしれない。では、空港エクスプレスの九龍駅まで タクシーという王道で行くかあ..と。王道は王道で締めるのが良いようだった。ここからならば渋滞も回避できそう なので、モウマンタイであろうなあ...。チェックアウトを済ませて、GFの車係に1台お願いする。ホテルの正面からも 乗れるのだが、車回しから乗るほうが宿泊客としては王道だろう。ということで、いつもの赤い「的士」に乗り込み、 尖沙咀東を廻って油麻地方面へ向かう。この辺もまったく散策できなかったなあ...。香港は狭いようで意外と 行かない場所は行かないものだ。ちょっと道をそれると「あれ?こんなとこあったっけ?」と、思うのだが...まあ、 それは次回のタノシミにしておこう。車は空港エクスプレス九龍駅に滑り込む。その間5分ほどだろうか? やはりタクシーは楽々である。荷物代とチップを少々加算して流れるように渡すと、愛想のない運転手もなんとなく ほっとしたような表情をしていた。

 行きの教訓から、席はいつもどおりの、通路をはさんだ隣同士の席に変更してもらう。帰りは多少慣れてくると 思うが、やっぱり横綱だろうが、華奢な人だろうが、真ん中席はストレスである。やはり最初から回避すべきだったなあ〜 と思った。姉にオクトパスのリファンドを指南して、空港へ向かう。そういえば、空港にも許留山が出来たんだったなあ〜。 会社の後輩達にあのマンゴー餅を買って帰ろう!と前回から思っていたのだが、買うならば最後の 最後だよなあ〜と、その場所を探す。出発階ではなく、 到着階にあり、となりは、何故か依然大人気の味千ラーメンの店舗。それによりそうように許留山は営業している。 餅だけを買うのではなく、名残惜しいマンゴー小丸子を食す。ああ、でもアイスがココナツしかないとはショック。 しかも、街中よりも少々高いのもショック。でも一口食べると「ああ、日本にもあればいいのにいい...」と、 遠い目になる姉妹....。マンゴー餅は、手荷物にするが、きっと崩壊が免れないと思うので、すこし多めに 4セット(@6個入り)を購入する。感じの良い店員も「そんなに買うんかいな?」と笑っていた。

許留山のマンゴー餅とはこれのことです


 その後空港では免税店の買い物もあるだろうから、ゲートに集合ということにした。いつもならば、最初から 最後までぼーっとしていられるのだが、今回は唯一貴重なぼーっと出来る時間であった。あとは遅れずに到着 してもらえればつつがなく旅が終わるのだがなあ...と。

 結局到着も荷物の出も微妙にずれて、スカイライナーは行ったばかりであった。 成田に着いた途端「あっ!あの特急乗るから走れっ!」とか、帰宅するのがいちばんストレスであったなあ...。はあ〜。 そんなこんなで、予想通り、許留山のマンゴー餅にはかなりの崩壊現象が見られ、みんなが喜ぶ顔を思いながら 夜中にせっせときれいなものを 移し替える作業をするワタシであった。崩壊したものを一口食べると、今度はいつ行こうかな?などとやはり思って しまうのであった。

★12月某日(某)★

   香港から封書が届いた。てっきり来年2月に行くミラノスカラ座のチケットが来たのかと思ったら、 なんとそれは10月のスカラ座バレエ香港公演のチケットであった!ご丁寧に「船便」で送ってくれたようである。 しかし...いまどき船便を指定出来るというのも、ある意味画期的ではないか....。

ぶひひ

 

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