月島のもんじゃ通り
2003年12月28日 本日走行61km 総走行距離137km
多摩川に行ってから一度もズーマーに触れることのないまま2週間が過ぎてしまった。
もう今年も残すところあと数日である。
今日は今年最後の日曜日。
天気も良く、少々冷えるが風もあまりない。
久々に遠くまで乗ってみようと地図帳を引っぱり出した。
私の住む東京都世田谷区は東京の西部に位置し、かなり住宅の密集したエリアである。
東にずっと走ると東京の都心や下町、西に行くと東京や神奈川北部の住宅街、
北は埼玉県の都市部、南は川崎や横浜の工業地帯と、どの方向へ行っても
ごみごみとした町と道路が広がっており、快適なツーリングなどおよそ望めない環境にある。
で、どこに行こうか。
海を見るのもいいが、逗子・葉山あたりまででもけっこうな距離だし、内房や外房までだと
もっと遠い。
かといって東京湾の埋め立て地へ行ってもしょうがないな・・・
と思って地図をよく見ると、面白い案が浮かんだ。
そうだ、レインボーブリッジを渡ってお台場まで行こう。
確かレインボーブリッジは上下二層構造になっていて、下の道は一般道になっていると
聞いたことがある。
距離は自宅からおよそ20kmくらいだろうか。
これは絶好のツーリングコースだ。
東京都心のビル街を横目にレインボーブリッジを渡るなんて最高に気分良さそうだ。
そこでネットでレインボーブリッジの情報をチェックをした。
・・・え、原付は通れない?
非情にもレインボーブリッジのHP(?)にはそう書かれていた。
なんで?
じゃあお台場へはどうやって行けと言うのか。
地図を見ると、銀座を抜けて晴海通りから回り込むしかないようだ。
しかたなくそのルートで行くことにした。
クリスマスプレゼントにいただいた新しい手袋をはめ、ズボンの下にジャージのパンツを
はいて、防寒対策も万全で出発。

どう? 新しい手袋。あったかい。
淡島通りを経て渋谷付近から国道246号に入った。
都内の道は日曜ということもあり空いているが、さすがに渋谷付近では渋滞している。
特に246が明治通りを横切るあたりはかなりの車がひしめき合っていた。
山手線のガードの下をくぐるところで道路は6車線くらいに分かれ、左折レーンと246を直進す
るレーンと六本木通りに抜けるレーンと右折レーンとに分かれる。
普段自動車なら何ともない道なのだが、慣れない原付でここを通過するのは至難の業だ。
おっかなびっくり車線変更を繰り返してなんとか六本木通りに抜けることができた。
初めての道だったら、決して思い通り行かなかっただろう。

道玄坂上から山手線のガードをくぐる。
六本木通りに入ると道路は空いていた。
小泉・ブッシュが食事した「権八」の前を通り、六本木ヒルズの前も抜け、永田町に入る。
通り沿いにはおまわりさんがたくさんいた。
国会議事堂の前でしばらくバイクを止め、記念撮影(?)をした。

議事堂とズーマー。・・・
皇居のお堀を右方向に回り、銀座方面へ。
そのまままっすぐ行けばお台場方向なのだが、皇居に沿って左折して皇居前広場へ
バイクを進めた。
皇居の前でも記念撮影。
なんだか東京見物みたいだなあ。
この辺は職場のそばで、いつも通っているので、珍しくも何ともないんだけど。

皇居とズーマー。あまり似合わない。
さて、ここを右折すると東京駅だ。
だがそこで突然疑問がわき起こった。
皇居前の通りは片側4車線と広く、そこから垂直に東京駅への道が延びている。
つまり「ト」の字の下から来て右折することになるわけだが、この場合二段階右折を
しなければならないのだろうか。
そうだとしたら私の初めての二段階右折だ。
しかし、二段階右折についての私の知識では、3車線以上の道を右折する場合、
原付は直交する車線の左側レーンに入って信号が変わるのを待たなければならない。
ところがここは十字路でもないし、東京駅方向へ向かっては信号も取り付けられていない
のだ。
こんな場合のことどこにも書いてなかったよー。
しかもさらに運の悪いことにはちょうどそこに皇居警備のお巡りさんがいて、私の事を
じっと見ている。
えーい、仕方ない。
私は交差点(交差してないけど)の左側にバイクを止め、直進する車列が赤信号で止まった
ところを見計らって、思い切って道を横切った。
警官の刺すような視線を感じたが、それは思い過ごしだったかもしれない。
かくして私は生涯初の二段階右折? を敢行できたのである。

東京駅と丸ビルとズーマー。こっちの方がお似合い。この直後二度目の二段階右折。
東京駅の手前を右に折れて銀座方面へ向かう。
途中、細い路地を覗き込むと、なにやらにぎやかな飾り付けがしてある。
ああ、「東京ミレナリオ」だ。
神戸の二番煎じだが、お金を掛けているので豪華に見える。
夜見たらさぞきれいだろう。
でも日曜昼間の大手町のオフィス街はほとんど人影もなく閑散としていた。

昼は寂しいミレナリオ。
晴海通りに出て銀座4丁目交差点を抜ける。
年の瀬ということもあり、かなりの人でにぎわっている。
不景気とはいえさすがに銀座だ。
歌舞伎座の前でちょっと停車して写真撮影。
昔、ここの楽屋に公演中の三波春夫氏を訪ねていったことがある。
私の祖父の代からの知り合いで、大変懇意にしてもらっていた。
ちょうど豊和氏もそこにいて、一緒に写真を撮ってもらったっけ。
大変義理堅い人だった。
葬儀はこのすぐ先の築地本願寺で、森総理や田中真紀子さんなんかも来ていた。

歌舞伎座とズーマー。伝統と進歩。
隅田川に向かってバイクを走らせると、なにやら道路の両脇がごった返しており、車や人が
あわただしく行き来している。
築地の場外市場だ。
年末の買い出しで大混雑しているようだ。
車がそこら中で二重駐車しているので、速度を落としてゆっくりと通過した。
勝鬨橋を通過。
だんだんと倉庫街のようになってくる。
やがてお台場への分岐点にたどり着いた。
ここを右へ行くとお台場のビル街だが、お台場はやめて行き先変更、若洲海浜公園へ向かう
ことにした。
「夢の島」を抜けてその先を右折。
このあたりは道が空いていて、4車線の道路にほとんど車がない。
おっと、ズーマーのメーターを見ると100キロちょうどを指している。
すかさず路肩に止め、記念撮影をした。

100キロ達成!
都営ゴルフ場を横に見ながら走る。
道路に車は全く見えず、私だけの専用路だ。
ちょっと上体を後ろにそらせて、ハンドルを広めに握ると、テキサスの一本道を走る
イージーライダーの気分。
背もたれが欲しいなあ。
すぐに若洲海浜公園の駐車場に着いた。
この公園にはキャンプ場があって、日帰りのバーベキューもできる。
今日は日曜で快晴だというのに、ひと家族がバーベキューをしているだけだった。

快適なキャンプ場。
キャンプ場の向こうに海が見える。
歩いて水際まで出てみると、青い海の向こうに都心のビル街が見えて、なかなかの景色だ。
その先は堤防になっていて、釣り人が大勢糸を垂らしていた。
堤防を先端まで歩いて引き返しながら、みんなの釣果をチェック。
メバルを数匹釣った人がいただけで、あとは皆ボウズみたいだった。

東京湾越しに都心を見る。
この堤防のそばには何故か野良猫がたくさんいて、釣りに来た人達から餌をもらっていた。

野良猫とおじさん。
時計を見ると、もう2時だ。
お腹がすいてきたので、そろそろ帰ることにする。
公園の駐車場を出て、来た道を銀座方面へ引き返した。
どこで昼飯を食べようか・・・と思っていると、「月島」の道路標識が見えた。
そうだ、月島はもんじゃ焼きの町だ。行ってみよう。
バイクを道路の脇に止めると、月島の商店街に入っていった。

月島の商店街は意外とモダン。
月島の商店街は長さ200メートルほどの短い通りだが、週末のせいか、比較的閑散と
していた。
それにしてももんじゃ焼き屋だらけだ。
表通りの三軒に一軒くらいもんじゃ焼き屋があり、細い路地裏にも繁殖している。
どこに入ったらいいのか、これじゃわからない。
一軒ずつ外から覗くと、混んでいる店とがらがらの店とがあるので、一番混んでいるところに
行くことにした。
お、ここが良さそうだ。
表通りから細い路地に入ってすぐのところにある「もん吉」に入った。

細い路地がいかにも下町。
狭い店内はかなりにぎわっている。
芸能人の色紙などがたくさん掲げられ、有名店のようだ。
中国人らしい女の子が来て、「いらっしゃいませー。何にしますかー。」と聞くので、
壁のメニューを見ると、たくさんありすぎてどれにしたらいいのかわからない。
「あすすめは?」
「『もん吉スペシャル』ですー。」
「じゃ、それ。」
あとで値段を見ると1500円となっていた。
ん、もんじゃ焼きってこんなに高いの?

メニューがたくさんあって・・・
「お待たせしましたー。」
運ばれてきたもんじゃ焼き(焼く前)を見ると、どんぶりにキャベツを山盛りにして、
そこにエビやイカをトッピングした感じ。
これで1500円は高いなあ。
「焼きますかー。」
「焼いてくれる?」
恥ずかしながら45年生きていてもんじゃ初体験である。
女の子は目の前の鉄板に油をしくと、どばどばともんじゃの具を投入した。
おいおい、油が飛ぶよ!
ジャケットにしみが付いた。
キャベツで土手を作り、その中央にもんじゃ焼きのベースとなる液体を入れる。
それが粘り気を帯びてきたところで全部混ぜ合わせて完成。
出来損ないのお好み焼きみたいだ。
金属のへらですくって口に入れる。
うーん、味の方も作りかけのお好み焼きだ。

「もん吉スペシャル」
月島を出ると、一路都心へと向かった。
再び銀座を抜け、永田町方面へ。
車の流れに乗って走っていくと、途中、数寄屋橋のところで道路は一瞬地下にもぐるのだが、
そこに「原付不可」の標識があるのに気が付いた。
えっ、そんなの今まで知らなかった。
あわてて側道にはいる。
今まで自動車で走っていて、全然気が付かなかったサインだ。
なるほど、都内の立体交差にはこういうのが多いのかもしれない。
気を付けなくちゃなあ。

銀座4丁目で信号待ち。
お堀沿いを半蔵門まで回り込み、四谷を抜けて新宿方面へバイクを走らせた。
数年前にできた新宿御苑脇の長い地下トンネルに入ろうとすると、ここにも
「原付不可」のサインが。
仕方なく新宿通りに入り、伊勢丹の前を右に折れた。

新宿追分で信号待ち。このあと二段階右折。
歌舞伎町の前を通り、大ガードをくぐって、高層ビル街を横目に青梅街道を下る。
まもなく中野の友人のマンションに到着。
私の同級生なのだが45歳でいまだに独身で、某国立大学で教鞭を執っている。
最近教授に昇進したので、そのお祝いを述べ、彼の部屋でしばし雑談。
部屋はマンションの6階にあり、副都心方面の景色がすばらしい。

夕暮れの副都心。
友人宅を5時頃辞すると、もう外は暗くなっていた。
あとは一路自宅へ向かう。
5時半頃自宅に到着。
約60キロと、今までで最長の運転だった。
なんか運転にも自信がついた気がする。
それにしても都内の運転は疲れるなあ。
さあ、ビールでも飲もう。
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